國分功一郎のレビュー一覧

  • 社会の抜け道

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    数ある対談本の中でも1,2を争う面白さ。

    思想や哲学を生活に結びつけるということはきっとこういうことを言うのだろう。ショッピングモール、保育園、食など、誰もが身近に接するものから見える問題。そしてその問題との向き合い方のヒント。

    今を代表する論者である國分功一郎氏と古市憲寿氏との対談はそれぞれの問題へのスタンスを明らかにする。國分氏は熱く、古市氏はクール。きっと大きな意見の隔たりもあるに違いないが、互いのリスペクトが対談を対立ではなく、協調へと導く。

    対談自体もそうだが、批判の応酬からは問題の解決の糸口は見つからない。対談は最後は「反革命」というキーワードん出すが、まさにその通りで社会は

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    2014年06月01日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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     小平市都道328号線問題のような住民問題は、マンションや道路、ダム、ゴミ処理工場、最終処分場など、問題の構図として必ずと言っていいほど、《住民対自治体(行政)》の構図が浮かび上がってきた。そして、行政をチェックする機能としての議会も、行政の取り組みを認可するだけの役割に成り下がるだけの役割しか見えてこなくなっている…。
     上記のような構図が毎回、テレビなどのマスコミで報道される。すると住民や世論は、そんな体たらくな行政を議会が正すべきだと、選挙の重要性をクローズアップする。要は「議会が機能すれば、行政が正常化する」と…。
     本書をただ、小平市都道328号線問題がいかに行政がおかしいかを指摘し

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    2014年05月11日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    ネタバレ

    小平市の都道建設計画を見直す住民投票運動に参加した社会哲学者が、自分の専門である政治哲学と実践とを見事に結びつけた良書。日本の政治や行政に関する「理解不能」な部分をなるほどと解き明かしてくれました。行政権が大きな比重を占める日本では、主権=立法権という政治哲学の前提が間違っているので、住民投票やパブコメをちゃんとやりましょう、という話は目から鱗でした。お薦め。

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    2014年05月03日
  • 社会の抜け道

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    学生時代は社会学に全然興味がなかったんだけど、この二人の対談は、するする頭に入ってきて、世の諸問題への関心が高まっていく。
    國分さんの単著も読んだことなかったんだけど、この本のおかげで大分関心が高まりました。
    そしてシャルル・フーリエがなぜここ最近見直されているのか謎。妙に波がきてる感じがするよね。

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    2014年04月28日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    ドゥルーズやデリダなどの研究を専門にする哲学者が、自らが住む小平市の道路建設に反対する運動に関わる過程で得た現在の民主主義への違和感と課題についてまとめられた本。タイトルにもなっている「来るべき民主主義」は著者が専門とする哲学者ジャック・デリダの言葉だ。「現在の民主主義を見直し、これからの新しい民主主義について考えることが本書の目的である」とのこと。

    その内容を端的に言うと、実際の決定は行政機関によってなされるのに、立法権に間接的に選挙で関わることが担保されているが、行政権には公式にアクセスする手段がないということが問題だということになる。立法権の優越は、近代民主主義における欠陥だというのが

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    2014年03月31日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    「平易な文章で、よくもここまで上手に説明するものだ」と驚かされた良書。実に面白い!
    小平市の道路開発問題という超ローカルなネタを素材にしているが、議会制民主制に対する幻想・勘違いと限界、そして議会制民主制を補完する方策のアイデア、まで幅広く論じている。自分自身の「政治」に対する向き合い方が変えられるかも。

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    2014年03月19日
  • 社会の抜け道

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    古市さんの「絶望の..」を読んだことがあるが、國分さんのものは初めて.的確な論評に感心した.保育園の話しでフランスの少子化対策での成功事例を紹介していたが、女性の労働支援を実施した由.日本も取り入れたらどうかな.國分さんの言葉で「いいものを提供しても、受け取れる人と受け取れない人がいる.リテラシーの問題がそれぞれの人のものの受け取りを規定している」は大事な論点だと感じた.

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    2014年02月19日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    豊かな社会の道しるべ : 「小さな参加の革命」(3/3) 山崎亮×國分功一郎

    この対談記事を読んで、読んでみたくなりました。

    民主主義の胡散臭さに自然と距離をおきたくなる自分と、民主主義国家と言われる国に住む自分にとって何らかのカタチで上手いこと理解し、自分のスタンスを固めたいと思う自分が交差する中で、この本と出逢いました。

    公務員であり、また市民活動を行政職員、市民団体、有志ボランティアと協働で行っている私にとって、この本の提案は、私が可能性を見出し、実践していることと、とても重なり合う部分が多かったです。

    議会の変革のみならず、住民が自ら『自分ごと』を起点として、仲間と共に政策を考

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    2013年11月27日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    以下の文章がこの本の内容を説明している。

    「人は楽しいことなどもとめていない。
    退屈する人間は興奮できるものなら何でももとめる。
    それほどまでに退屈はつらく苦しい。」

    買った後、何度も読み返している。

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    2026年07月05日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    1. 「暇」と「退屈」は別物である

    暇:客観的な条件
    (=やることがない時間、自由な時間)。
    退屈:主観的な感情(=何かしたいのに、したいことがなくて苦しい状態)。


    2. ハイデッガーの「退屈の3つの形式」

    第1形式:何かに「よって」退屈させられる
    駅で電車を待っている時の退屈。時間が経つのが遅く感じられ、早く過ぎ去ってほしい状態。
    第2形式:何かの「際に」退屈する(←現代人はこれ!)
    楽しいはずのパーティーに参加しているのに、ふと心に押し寄せてくる虚しさ。満たされているはずなのに、何かが足りないと感じる現代人特有の退屈。
    第3形式:なんとなく退屈だ
    特定の原因があるわけで

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    2026年07月04日
  • 天皇への敗北―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    ネタバレ

    難しかったです。
    気付きとしては、私なりに言語化する。
    誤読してたらすいません。
    憲法では、立憲主義と民主主義のバランスを取れることが、日本国民に求められている。民主主義に偏り過ぎ、戦争への兆しが見えた時、立憲主義へ大きく寄せたのが天皇だと見た。結果的には、天皇に頼ってしまって、日本国民は成熟できてはいないことが分かった。
    この日本国民の未成熟について深掘りすると、日本国憲法の制定に主体性が持てていない、ねじれが存在する。
    主体性が持てないことは、当時の天皇をはじめとした日本国の正式な加害性の謝罪が明瞭化されなかった。ねじれは基本的人権を天皇が持てない憲法条文になっている飛び地状態であることに

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    2026年06月21日
  • 天皇への敗北―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    ・民主主義と立憲主義の緊張関係
    ・民主主義のみではだめp56
    ・P68 天皇への敗北
     天皇による護憲的立場に頼ってしまっている
     (天皇はそもそも憲法に内蔵されている仕組み)
     安倍政権時 憲法秩序が危機を迎えた際、
     民主主義的な手段での対抗はほとんど力を持たなかった

    →メモ:天皇は家父長制の頂点にある存在であり、その意味で象徴天皇制の廃止を求める意見もある。が、憲法秩序の維持において天皇が果たしている役割を知り、天皇制廃止する・しない と短絡的に考えることはできないなと思った

    ・P123 戦後 という観点で考えないこと
     それはゼロの出発を想定することになり、主体として戦争責任を引き

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    2026年06月20日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白かったけど、途中からついていけへんかった。また読み返す。暇してる時にうっすら感じてた感情を言語化してくれて助かった。
    めちゃくちゃ決断する事を増やして、めちゃくちゃ贅沢してみよう。

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    2026年06月19日
  • 天皇への敗北―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    タイトルこそ天皇だけど、語られる大半は憲法と文学。作者自身は哲学者なので自説を滔々と語るのではなく、感じたことを発言していくスタイルが信頼できるとともに読みやすい。読み終えて日本人はそろそろ天皇から卒業・自立しないといけないのではと改めて思いました。

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    2026年06月15日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    人生は暇つぶしであり、退屈と感じないためには、日常から人間として楽しむことを意識して生活することである。

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    2026年06月14日
  • 天皇への敗北―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    大好きな國分功一郎さんの新刊
    もちろん読ーーーむ!

    しかし最近わいは保守派への転向を明言してるのだが、よく考えたら國分功一郎さんもゴリゴリのリベラルなんよな
    ゴリゴリのリベラルの人を大好きと言ってしまう保守派ってなんやねん!っていうね

    まぁ、いいじゃないか
    あっちにふらふらこっちにふらふらでもいいじゃないか
    それがわい

    今回の國分功一郎さんは憲法について考察する
    そこから戦後の責任論や天皇制についても言及している

    あ!本作でも加藤典洋さんの『敗戦後論』を取り上げてたな
    どっかで読まねばなるまいね

    そして天皇制な
    天皇に基本的人権ないやないか!というのが論点のひとつになっていて、もちろ

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    2026年06月14日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    元々が講和なので、オーディブルの視聴に向いていた。
    手段というものが目的のために 絶対化されることは自由を損なうことなのだという らしい観念。あらゆる意味での遊びが人生を豊かにするという新しい観念。物事のためだけの物事こそが贅沢というこれはなんとなくわかっていたのだが 明文化された。消費をすることが生存のみを目的とした生き方。浪費をすることが リバティとしての生き方。全体的にロックンロールを感じる。

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    2026年06月13日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    2025/11/27 暇と退屈の倫理学

    環世界と習慣。考える。
    マダニは、動物を動物と見ていない。
    1.枝に登る。
    2.酪酸の匂いを待つ。
    3.ジャンプする。
    4.血が吸える場所を探す。
    この4ステップを機械的に生きる。2が15年もある時がある。これがマダニの世界。アルゴリズムで記載できる世界を環世界と言う。
    人間は多くの環世界を行き来する。
    習慣というのは、考えることなく処理できるショートカットである。環世界をうまく生き抜くための、いらないものを省くことである。人間は考えたく無い。だから、イレギュラーが発生して、環世界を変形させる必要がある場合、初めて人間は考える。考える対象は、環世界のカ

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    2026年06月11日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    本書は、暇と退屈の関係を哲学的に考察し、現代人が消費によって退屈を埋めようとするあり方を問い直したものである。

    現代社会では、人はかつてないほどの暇を手に入れたが、その使い方が分からず退屈に苦しんでいる。著者は、私たちが娯楽を消費することでしか退屈を埋められなくなっている状況を「暇の搾取」と捉える。消費は一時的な満足を与えるが、人間を根本的に満たすことはできず、さらなる消費へと向かわせる。

    こうした分析の中で対比的に示されるのが「浪費」という考え方である。これは規範というよりも、消費とは異なる生き方の一つとして示されている。目の前のものを消費するだけでなく、その豊かさを味わうことを意味して

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    2026年06月09日
  • 天皇への敗北―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    途中で読んでる本がなくなるってのはあるんだけどこの本なくなった。暇と退屈のから入った私というか、みんなだいたいそうだと思うけど、からするとまあ軽くはない話題だよね。まあテキストに対する考察と言えるかもしれん。途中でなくなったのでまあ読まれなかった手紙的なことなのか?違
    僕のキリスト教に対しての興味は、バイブルスタディというようなサークル活動!が成り立つのかという引っかかり、正しくなくても勝てばいいというディベートの文化、聖書に書かれてるわけじゃねえから変えていいんだって言い回し、it doesn’t make senseという言い回しとかをひっくるめた英語と日本語の違いのもとなんだろう。みたい

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    2026年06月07日