國分功一郎のレビュー一覧

  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    今まで読んだなかで一番難しかった本。

    暇や退屈は避けられない。
    でも、教養があるとそれを「消費」ではなく「味わう時間」に変えられる。

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    2026年01月12日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    暇と退屈の論理学が大変面白かったが、内容としては本書の方が難解な印象。コロナ中に不要不急の外出が禁止されたことに対する違和感を発端に、人生と目的についての関係性を哲学的に講義した内容と捉えた。

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    2026年01月12日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    スピノザの主著『エチカ(倫理学)』。その難解な迷宮に足を踏み入れるための地図として本書を手に取った。そこで示されていたのは、「どのように生きるか」という問いに対する、現代的で力強い視点であった。

    1. 世界の捉え方:神の「副詞」としての人間
    スピノザが説く神とは、外部をもたない自然そのものである。私たちは自立した個別の「名詞」ではなく、神(自然)という唯一の実体が特定の現れ方をした「様態」に過ぎない。

    本書で著者が用いた「私たちは副詞のような存在だ」という比喩は、非常に腑に落ちるものだった。私たちは独立して存在するのではなく、神という存在の「あり方」を表現している一つの現れなのだ。この世界

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    2026年01月10日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いわゆる哲学書で気にはなっていた(積読状態)→「スマホ時代の哲学」から続けて読んでみた。
    関連する話題でもあり、相関もあって興味深い。(記憶が混同するデメリットもあるけど)
    分かりやすく面白いが、簡単ではないし読むのに時間はかかる。
    整然と論理構成をまとめて教えてくれる形式ではなく、ひとつずつ問いかけ、考察を加えるという形で物語的、あるいはドキュメンタリー的に進めていき、長旅に付き合う感覚。咀嚼して頭にすっとはいってくる訳ではなく、自分で頭を整理する必要がある。
    スマホ時代の哲学同様、ことばの定義に注意が必要。
    スマホに比べればトリッキーな語用は少ないのでまだ理解しやすいが。
    結論では、要は目

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    2026年01月03日
  • ドゥルーズの哲学原理

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    本格的にドゥルーズの解説を試みた本で、
    非常に難しい。
    どの程度理解できたかは不明。
    気になった点は2点。

    ドゥルーズの単著では唯一、提唱されているものと言っていいと思われる“無人島”という概念について。
    “他者こそが対象の対象性を保証しているとするならば、他者を欠くと自我を想定できない”。
    そもそも主観と客観というものが一般のレベルで意識されるようになったのは近代以降になる。
    その後、欧州から個人主義が広まって今日に至る。
    他者と他者のニッチにしか自我が存在しないなら、
    例えば、『自分探しにインドに行った人』は『インドに行ったことがある人』というニッチが得られるのかな、とか。
    自分を探すに

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    2026年01月02日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    暇と退屈について深く言語化されていた。
    日々の習慣を通して環世界を移動したい。
    「楽しむことは思考すること」

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    2026年01月01日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    生きるとは、習慣の連続である。
    生きていれば、お腹が空くからご飯を食べる。
    清潔に保つために毎日お風呂に入る、歯を磨く。
    健康を保つために運動をする。
    そんなことが死ぬまでずっと続く。
    あぁ、めんどくさい。退屈だ。なんか楽しいことないかな。
    そうして好きなことを見つけ、気晴らしする。
    だけど消費させられてるばかりでは、退屈からは脱することはできない。
    衣食住や、娯楽を心から楽しむ。
    心から楽しむためには、知識や教養が必要。
    そのために勉強する。
    そうすると見え方が変わってくる。人生がカラフルになる。
    退屈するのは間違いないが、少しでも彩りのある人生にしていきたい。

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    2025年12月23日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    ネタバレ

    筆者の考えを全て理解できたかと言われると、追いつかなかった部分もあるが、おもしろかった。
    消費社会に取り込まれてしまっているいま、“生きること”を取り戻す必要があるように感じた。
    自身の時間の過ごし方と、3歳の子どもの時間の過ごし方を見ていると、子どもは「人間であること」を楽しみ、「動物になる」ことができているように感じるのだが、第二形式を楽しむことには訓練が必要であるにも関わらず、訓練していなそうな子どもが楽しむことができているというのは、どういうことなのだろうか。楽しむことを大人になる過程で忘れる/失ってしまい、訓練により取り戻す必要があるということなのだろうか。
    自分は第三=第一形式に入

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    2025年12月20日
  • いつもそばには本があった。

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    國分功一郎さんの言葉が、最近とくに身に染みてくる。とくにアーレントを巡って。

    ほぼ同じ時代を生きて、あの90年代のクソな空気に反発し、そこから真摯に学んできたのだろう。

    私はそこまで学びに打ち込めなかったけれども、この人の危機感とか憤りとか、疑問などはものすごくよく分かる。だからこそ本を読み、考えるべし、ということも。

    長い学びの旅路の針路を示すブックガイドとしても、大変ありがたい。

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    2025年12月19日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    ネタバレ

    定住生活の開始により探索能力有り余り、退屈発生。退屈により非日常、切り離された今日を求める。他方、生物は安定を好む。一方、ヒトは環世界移動できる、しようとする、でも、習慣化によって安定する。が故に退屈が生まれる。そのため、新たな環世界でどうぶつになりたがる。この堂々巡りが、第一=第三形式に陥らない第二形式か?それでは、そもそも何故退屈は生じるのか。安定は過去の記憶に潜む痛みを呼び起こしてしまい苦しめるから。これが退屈の正体では。以上が本書の私の理解。簡単に纏めることなんてできないけど、備忘録として。この類いの本、あまり読まないので、最後まで通読できて良かったです。

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    2025年12月19日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    ネタバレ

    Audible!!

    よくある「明日から使える!」系のビジネス書じゃなくて、ひとつのテーマを徹底的に深掘りして、論理を積み上げていくタイプの本!
    なのでかなり難解だけど読み応え抜群でした。

    【学んだこと】
    ◆「暇」と「退屈」は別物
    ヒマ:客観的(あの人は暇に見える)
    退屈:主観的(この仕事は退屈だ)

    目指すべき状態は「暇だけど、退屈していない人」
    成り易いのは「退屈しているのに、暇がない人」

    ◆退屈は3つに分解できる
    ① 電車を待つ退屈(奴隷モード)
    「電車まだ?早く来い」ってイライラしてる時。これは時間や外部の状況に支配されてる「仕事の奴隷」と同じ状態らしい
    ② パーティの退屈(気晴ら

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    2025年12月13日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    再読してまた考えてみたいと思わせてくれる本

    難しそうな本だけど序章で引き込まれた。「好きなこと」とは何か?私が好きなものは暇を紛らわすためのお気に入りの気晴らしではないか?
    選んできた学問も、選ぼうとしている職業も、人生の気晴らしのために選んでいるのか?それはそれでいい気もしてる。

    コスメやアニメグッズ、ファッションの情報を得にSNSを見てしまうが、あれは「欲しいものがあるから探してる」のではなく、「欲しいものを探してる」行為だなと思った。実際、SNSを見て購入に至ったケースが山ほどある。
    あの購買ケースは私の欲望を満たしてはくれないことが多い。それはあの購買が「浪費」ではなく「消費」だか

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    2025年11月30日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    本書の帯にも「暇と退屈の倫理学」の深化と書かれた國分さんの新作。コロナ禍の政策に対して、哲学者がいかに「社会の虻(あぶ)」として重要な提言をしていたかをわかりやすく解説。「目的の本質とは、手段の正当化にある」との指摘にハッとさせられる。Purposeを求める前に読んだ方が良いかもしれない。目的の奴隷になってはいけないことを学べる一冊。

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    2025年11月24日
  • 「利他」とは何か

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    「贈与」や「利他」がタイトルに含まれる本が増えていますね。

    現代に生きる私たちは、交換や利己によっぽど疲れているのでしょうか。

    ただ「贈与」や「利他」に漂う胡散臭さがあるのも事実。

    結局人間は純粋に利他的には生きられないのではないか。

    最近、私の考えていたことです。

    この本を読んで、その考えは合っていると感じるとともに、
    利他は意図せずしっかりと存在することも実感できました。

    それは自分という器を誠実に生きるということ。

    自分が全力になれることを全力でやることが、人類の歴史や系譜に奉仕することになるという作家・磯﨑憲一郎さんの言葉は、私たちの迷いを幾分和らげてくれるのではないでし

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    2025年11月13日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    Youtubeの企画で朝井リョウがおすすめしていたため、手に取ってみましたが、、、
    あまりにも哲学的すぎて、私にはなかなか理解が追い付かない点が多かった。

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    2025年11月03日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    面白かった暇と退屈の倫理学をより深化させた論考ということで気になって購入。
    コロナ禍の2020年と2022年にあった2本の講義を再録したもの。

    暇と退屈の倫理学については前半はちらっと言及があるくらいだったが、後半は浪費と消費の話から、目的と手段の話にまで広がって、暇と退屈の倫理学の補講のような感じで読めた。

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    2025年11月03日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    とても面白かった。何年も前からぼんやりと考えては、うまく考えが進まなかったことを、ずっと前の時代の哲学者がかんがえていたのだなあ、と感慨深かった。

    スピノザの本質概念の転換のところがとくに面白く、いろんな人のいろんなあり方のそのままを肯定しよう、というやっと今になって広がってきた考えをそんなに前から考えていた人がいたのかあ、とびっくりしたし、スピノザの考え、いいなあ!と思うと同時に、哲学者の考えが難しいから全部賢い人のいうことだし、わからないけどなんか正しいんやろうなあ、みたいに思っていたのが、対比する哲学者の考えを知ることで、あー、そっちの理屈は肌に合わないわあ、とか、それは偏ってるんじゃ

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    2025年10月15日
  • 「利他」とは何か

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    「利他」に偽善的なものを感じつつも、必要なものだよなあという気持ちもあり、興味のあるテーマなので読んでみた。
    正直3章以降は難しすぎたのだけれど、伊藤亜沙さん、中島岳志さんの文章に、何度も視野を広げてもらった。以下、特に印象的だった部分のメモ。

    伊藤亜沙さんの文章では、効果的利他主義という考え方を知った。徹底的な「評価と比較」をして行う利他だ。
    例えば、他者のために働きたいと考える若者が、限られた給料のNPOに就職したりせずに、ウォール街でお金を稼いで寄付する方を選ぶというような考え方となる。
    利他の原理を「共感」にしないのが目的らしい。共感によって行う利他では、ふだん出会うことのない遠い国

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    2025年10月10日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    掲載された元の論文も読んでいたが、改めて面白かった。どうしてかはわからないけど善いとか心地よいとか美しいと感じる感性を呼び覚ましたい。
    あと、あとがきにあった目的に縛られた主体は経験を失う、という視点がすごい。窮屈さや寂しさを感じるのは経験によって何も蓄積されないからかもしれない。目的と手段に多様性は求められない。

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    2025年10月07日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    「暇と退屈の倫理学」の國分先生の著書。
    実際に開催した二つの講義を下地として、書籍化。

    第一部は哲学の役割と題して、コロナ危機における権利の問題を、倫理と政治の観点で警鐘を鳴らしている。ジョルジョ・アガンベンの主張をベースに論を展開。
    生存だけが価値として認められることの問題、死者への敬意の喪失からつながる政治の不成立、移動の自由の制限がもたらす支配の問題について、どれも興味深い論考だった。

    第二部は不要不急と題して、目的による手段の正当化への警鐘を、ハンナ・アレントの主張をベースに論を展開。
    浪費と消費の対比や、動機づけや目的の超越など、普段では考えないことを、じっくり考える機会になった

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    2025年10月01日