國分功一郎のレビュー一覧

  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    ドゥルーズやデリダなどの研究を専門にする哲学者が、自らが住む小平市の道路建設に反対する運動に関わる過程で得た現在の民主主義への違和感と課題についてまとめられた本。タイトルにもなっている「来るべき民主主義」は著者が専門とする哲学者ジャック・デリダの言葉だ。「現在の民主主義を見直し、これからの新しい民主主義について考えることが本書の目的である」とのこと。

    その内容を端的に言うと、実際の決定は行政機関によってなされるのに、立法権に間接的に選挙で関わることが担保されているが、行政権には公式にアクセスする手段がないということが問題だということになる。立法権の優越は、近代民主主義における欠陥だというのが

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    2014年03月31日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    「平易な文章で、よくもここまで上手に説明するものだ」と驚かされた良書。実に面白い!
    小平市の道路開発問題という超ローカルなネタを素材にしているが、議会制民主制に対する幻想・勘違いと限界、そして議会制民主制を補完する方策のアイデア、まで幅広く論じている。自分自身の「政治」に対する向き合い方が変えられるかも。

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    2014年03月19日
  • 社会の抜け道

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    古市さんの「絶望の..」を読んだことがあるが、國分さんのものは初めて.的確な論評に感心した.保育園の話しでフランスの少子化対策での成功事例を紹介していたが、女性の労働支援を実施した由.日本も取り入れたらどうかな.國分さんの言葉で「いいものを提供しても、受け取れる人と受け取れない人がいる.リテラシーの問題がそれぞれの人のものの受け取りを規定している」は大事な論点だと感じた.

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    2014年02月19日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    豊かな社会の道しるべ : 「小さな参加の革命」(3/3) 山崎亮×國分功一郎

    この対談記事を読んで、読んでみたくなりました。

    民主主義の胡散臭さに自然と距離をおきたくなる自分と、民主主義国家と言われる国に住む自分にとって何らかのカタチで上手いこと理解し、自分のスタンスを固めたいと思う自分が交差する中で、この本と出逢いました。

    公務員であり、また市民活動を行政職員、市民団体、有志ボランティアと協働で行っている私にとって、この本の提案は、私が可能性を見出し、実践していることと、とても重なり合う部分が多かったです。

    議会の変革のみならず、住民が自ら『自分ごと』を起点として、仲間と共に政策を考

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    2013年11月27日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

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    普段の行動や感情を能動と受動という2つの区分を疑い、中動態という新しい(過去に存在していたが消えてしまった)概念を提案する。新しい概念を提案するのに、既存の概念で抜け漏れていることや過去の歴史、異国の文法などあらゆる角度から理論を固めて行く過程が凄まじい、、

    能動と受動という区分は行為の帰属先を当然のように求める。その手前にそれそのものを認知し、出来事を描写する中動的な思考があり、それを知ると認識によってもたらさせる「自由」を得られるらしい

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    2026年08月15日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    「無知者」は外部から何か「働き」を受けると動き出すけれども、それがいったん終わればすぐにいなくなります。

    エチカとしての倫理の根源には、自分がいまいる場所でどのように住み、どのように生きていくかという問いがあるわけです。
    仮に道徳が超越的な価値や判断基準を上から押しつけてくるものだとすれば、倫理というのは、自分がいる場所に根ざして生き方を考えていくことだと言えます。

    すべての個体はそれぞれに完全なのだといいます。存在している個体は、それぞれがそれ自体の完全性を備えている。自然の中のある個体が不完全と言われるのは、単に人間が自分の持つ一般的観念、つまり「この個体はこうあるべきだ」という偏見と

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    2026年08月11日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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     何か画期的で飛躍的な結論は書かれていないが
    誰もが付き合っていかなくてはならない「暇と退屈」についての捉え方を示してくれる。
     個人的に暇を多く抱えたこの1年間に読めたのは非常に有意義でまだまだ理解が足りないところもある。もう少し大人になって環境が変わって時間がたったタイミングで再読したい一冊である。

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    2026年08月10日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    ●感想、印象に残った点
    「暇と退屈の倫理学」の方が読み応えがあった。こちらは講演ということで、読みやすくなっていて、質疑応答部分があり、よかった。

    ・すべてが目的や効率に回収されると、人間は自由でいられない。
    ・権利は、今ある状態だけを見ると「与えられていて当然」に見えるけれど、実際には先人が権力と衝突し、ときには命まで失いながら勝ち取ったもの。一度手放すと単にゼロへ戻るのではなく、「その権利は、なくてもよいものだった」となる可能性があることが危険
    ・死者の権利について、どこまで生者が語っていいのか
    ・目的への手段は100%正当化される、されてしまう
    ・無目的の魅力


    ●本概要

    「ただ生

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    2026年08月08日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    神すなわち自然。神秘主義のようでいて、世界を原因と結果で捉える合理主義のようであり。
    個々に善悪はなく、組み合わせとしての善/悪
    認識することで私たちは変化し、少しずつ自由になっていく。自由意志なしでどうやって?
    自分を変えようとするより、良い出会いを増やしてみる。出会いは人に限らず、本、音楽、場所でも。そうやって自分も周りも日々変わり続けている

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    2026年08月04日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『暇と退屈の倫理学』を読んで

    國分功一郎の『暇と退屈の倫理学』を読んで、私は退屈というものを、単に「することがなくてつまらない状態」と考えていたことに気づいた。本書では、退屈は人間の欲望、労働、消費、幸福、さらには自由の問題と深く結びついている。とりわけ印象に残ったのは、人間は暇を得れば自然に幸福になるわけではなく、むしろ暇をどのように過ごせばよいか分からないために退屈するという指摘である。

    パスカルは、人間は静かに自分自身と向き合うことに耐えられず、退屈から逃れるために気晴らしを求めると考えた。仕事、遊び、社交、賭博などに夢中になるのは、それ自体が目的だからというより、自分の有限性や死、

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    2026年08月03日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    参考文献の膨大さと難解な引用文に怯みそうになったが、著者と一緒に暇と退屈にまつわる思考を辿っていくと、だんだんと社会と人間がみえてくる様が面白かった。増補版にあてて追加された章もとても興味深かった。

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    2026年07月30日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    分かりやすかった。
    自由であるとは能動的になること、能動的になるとは自らが原因であるような行為を作り出すこと、そのような行為とは自らが表現されている行為=どうすれば自らの力がうまく表現される行為を作り出せるのか実験することが、自由であるために必要
    ここでいう自由≠自発性、自由意志

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    2026年07月28日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    料理が好きだ。得意ではないが。特に家で一人で晩酌をするとき。食べることだけが目的ではなく、話し相手もいない単独飲酒時の手慰みとしてちょうどいいのだ(無駄を結構愛するので、こういった類のことを自分では積極的手段の目的化と呼んでいる)。とか思ってたけど、これ、退屈の第二形式の中にあって、気晴らしを享受している・浪費して贅沢ができているんだね~。料理という行為そのものの楽しさ、忙しい日常の中の必須行為ではなく、余暇での料理。

    「こだわりとは、自分の好きなことを知っているだけ」(シトロエン)って言葉が好きなんだけど、自分にとって何が楽しいかを知るというのは通ずるところがある。教養がないと楽しめない事

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    2026年07月31日
  • 天皇への敗北―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    民主主義なき立憲主義は空虚であり、立憲主義なき民主主義は盲目である、この意味合いを理解する機会となった。また、憲法学における飛び地問題についても、昨今の議論を俯瞰する上で、とても参考になった。

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    2026年07月27日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    アプリケーションを追加するのではなくOSが違うと。スピノザは思考のOSが違うと言う文言から興味を持って読んでみた。自然にあるものは、それ自体完全なものとして存在しているため、その個体自体には完全/不完全がなく、そこから組み合わせによって善悪が生まれる。個人の差が考えられたもので、エネルギーや新たな視野を与えてくれると感じた。感情に左右される人はスピノザ的OSを予備としてでも持っておくことはいいかもしれない

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    2026年07月21日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    自分の読書履歴をChatGPTに入力して勧められたのがこの本。
    読んでると思ったけど読書履歴になかったたので…。と言われちゃうと読むしかないなとw。
    東大京大生に一番読まれた本、と言えば自分の記憶では外山滋比古さんの「思考の整理学」だったけど、今は「暇と退屈の倫理学」なのかぁ。時代は変わる。
    久々のガチンコ哲学の本。
    暇な時、退屈な時に感じる理解しにくい不快な感覚、自分の感覚を言語化してくれるのかな?と期待して読んだが、なんかしっくり来ず。
    後書きには少し納得。

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    2026年07月12日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    ネタバレ

    鼻につくところも納得がいかないところもちらほらあったが、新しい視点が入って面白かった

    環境に慣れて快くなろうとするが、慣れると退屈という不快が現れる、というのは納得感がある。「使命がある」とか、「夢中」って幸せだよなぁと思う。退屈が怖くて嫌だから日常の仕事の奴隷になったり、多少の危険やリスクがあっても気晴らしを望むのは、まぁそういう生き物なんだろうなと思う。そういうことをする個体のほうが、生存確率が高かったのかもしれない。

    暇を搾取する消費社会になっている、というのはあまりピンとこない。観念を受け取るにも時間とリソースが必要で、消費にも上限はあると思う。企業は売れるものを作っているだけだし

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    2026年07月11日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    自己の環の中の出来事しか認識できない。自分が認識できていないだけで、この世界は想像もできない形をしているのかも。実は真っ暗な世界かもしれない。なんだかワクワクする。

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    2026年07月11日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    - 「東大・京大で1番読まれた本(2022/2023年1月~12月文庫ランキング)」とあり、最近書店でも新書が目立つので、読んだ。
    - スピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなどの思索が紹介され、読み物としては面白い。
    - 初版は2011年に発行されたということで、脳科学の知見があまり生かされていないので、「暇と退屈」という脳の働きを分析するには物足りない。
    - 環世界論の話は掘り下げ不足に感じた。人間も人間の環世界論で閉じているのではと思う。
    - ハイデガーの退屈の3分類は著者がいうほど有用なのかもいまひとつピンとこない。
    - 消費社会批判は妥当だが、独自性は感じられない。
    - 退屈を避け

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    2026年07月10日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    暇と退屈について書いてあります。暇と退屈はなぜ発生するかから始まり、どうすればそこから脱却できるか指針が書かれています。400ページからある本なので、読みやすく書いてあるとはいっていますが、それなりに読むには骨が折れました。
    結論からいうと「人間であることを楽しみ、動物になることを待ち構える」ということです。動物になる、とはどういうことか、読まないと何のことかわかりませんが、没頭することは暇と退屈を回避してくれそうです。

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    2026年07月06日