言語が消滅する前に

言語が消滅する前に

ビジネス・実用
898円 (税込)

4pt

人間が言語に規定された存在であることは二〇世紀の哲学の前提だった。二一世紀に入って二〇年が過ぎたいま、コミュニケーションにおける言葉の価値は低下し、〈言語を使う存在〉という人間の定義も有効性を失いつつある。確かに人間は言語というくびきから解き放たれた。だが、それは「人間らしさ」の喪失ではなかろうか?――情動・ポピュリズム・エビデンス中心主義の台頭、右・左ではない新たな分断。コロナ禍で加速した世界の根本変化について、いま最も注目される二人の哲学者が、深く自由に精緻に語り合う。

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言語が消滅する前に のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ


    意見や世論はできあがったものとしては存在していない。
    作り上げていくもの。
    アレントは完成された自由を求める。
    革命は漸進的にしかなりえない。
    國分

    哲学において大切なのは真理じゃなくて、問題とそれに応える概念
    ex 依存症患者との出会いで中動態という答えを見つけたように

    ●教育は中動態的であるべき
    プロセスを見せる
    悩み続ける

    すべてがコミュニケーションに支配されて、すべての手段が交換可能、変換可能になっている。

    ね。プロジェクトと言えば、何と言ってもハイデガーですね。ハイデガーは「投企」という言葉を使って、人間をプロジェクトする存在として捉えました。
    ↓

    確かに人間はプロジェクトする存在だけれども、その中には中動態的な喜びがあり、そして勉強はその中でも格別の喜びを与えてくれる中動態的な営みで

    アイロニーよりもユーモア

    教師のとても大事な機能というのは、孤独な時間がなければ人は何かを成し遂げることはできないと教えること
    ドゥルーズ

    権威主義でない権威
    = 選択の余地があるけれども、服従する。

    歴史は、勉強しないと認識できない。
    仮説は物語
    言語を学ぶことは生成変化すること

    半他者に私淑する

    広さと深さ
    周りの声を聞いて自身の規範を内省する

    優れた教師とは、「私のようにやりなさい」じゃなくて「私と一緒にやりなさい」と言う者だという

    コミュニケーションではなくて、一緒に主体形成することが大切だと思うし、教育はそういうものではないか。

    ポスト・デモクラシーの問題として。特異性に反応する、原理なき判断。
    エビデンス主義への抗い

    二一世紀にもし言語の弱体化が起きているんだとすると、それは二〇世紀的な人文学のモデルとは違うものに移ろうとしていることになります。

    ●つまり言語というのは、直接的満足の延期であり、もっと簡単に言うと我慢なんですよ。

    現代社会では我慢を強いられる状況が減ってきていて、即座に快楽が得られるようになっている。つまり言葉を連ねることによって、直接的満足を我慢することをしなくなっているわけです。

    欲望(挟まれること)と快楽(達すること)の違い
    ドゥルーズ

    今日の民主主義においては、努力によって弁証法的苦難を乗り越えて出現するようなヒーローを抹消することこそが民主主義になるわけです。

    シュミット的な理論の克服
    敵味方論

    レスネス
    自分を少なくすることで関わる
    遊戯的な政治

    人は必ず何かを使用することで主体化していってるはずですね。そのことが認められれば、自分が主体化するときに「使用」した他者や物に対する敬意やそれを慈しむ心も出てくる。
    →ものを大事にすること
    支配ではなく使用

    オカルトとエビデンス

    インピュタビリティ(他責)と
    レスポンシビリティ(内初

    ジャスティスは時間がかかる 
    コレクトネスはすぐ判断できる
    「正義とは法外なもの」

    ★原爆も言葉から生まれた
    「これは善ではない。だが、より大きな悪を防ぐための選択だ」

    0
    2026年01月11日

    Posted by ブクログ

    『暇と退屈の倫理学』『中動態の世界』の國分、『勉強の哲学』の千葉、共鳴し合う2人によるお互いの考えを深めていく対談本

    抽象的なのに現場感があり言葉が軽視されている現代の問題が心に響く。1984と共鳴する。

    今年ベスト10冊入りだ

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレしてもいい。いいものはネタバレしてても感激する。
    というところもそうだな。
    レビューの内容が、感激を伝えてるかどうかではなく、ネタバレしているかどうかで評価されるレビューは果たしてどこ向けのものか。
    評価を下す人は、評価を下すことによって自分の手柄に(私有化)しようとしているのか。

    0
    2023年12月30日

    購入済み

    面白い!

    とても面白かった。対談本なのですらすら読めてしまうのだが、内容は決して軽いものではなくて、いくつも考えさせられる事柄があった。「ちょっとここのところを考えてから次を読もう」と思い、本を閉じて、考えるのだが、「もうちょっと読みたいなあ」と思ってしまい、考え切らずにまた読んでしまう、という本だった。多分、何回も読んでちょっとずつ考えることになると思う。個人的には、千葉雅也さんの、「僕はマイノリティとして、差別されても別のクラスタでありたいと思っています。それに、こっちはこっちで逆に異性愛文化を小バカにしたりするわけだから、それはもうお互い様です。」という発言がリアリティがあっていいなと思った。

    0
    2023年03月10日

    Posted by ブクログ

    Audibleで。対談本を聴くのはなかなか良いですね。

    前半國分さんの『中動態の世界』について考える補助線が引かれた感じでよかった。千葉さんの『勉強の哲学』も読んでみたい。

    考えたいことが色々あったけど「勉強のあり方」とあとは「帰責性と応答性」については特に、NPO等の評価と結びつけて「帰責性評価と応答性評価」という形で考えてみたい。NPOの評価への忌避感は帰責性の言語への恐ればかりにとらわれているのが原因なのでは。主体者をエンパワメントする評価の可能性を現象学の方面から探っていたけど、応答性のキーワードも考えてみると面白そう。

    0
    2022年12月04日

    Posted by ブクログ

    哲学する威力を思い知る。ラディカルな視点を提示しつつも、それで全て事足れりとはしないバランス感覚。対談が成功している稀有な本。

    ・依存症からの回復とは回復し続けること
    ・コロナ禍でのアガンベンの発言
    ・理系の数学、文系の言語

    0
    2022年05月29日

    Posted by ブクログ

    それぞれ異なるテーマについての対談だが、言語が消滅しようとしているという危機意識がこの本の最も深いところで共有されている。個人的には最近言語から遠ざかってしまっていたので、このタイミングで読むことができて良かった。

    0
    2022年03月19日

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれ、昨今の言葉の誤用を嘆いた内容なのかなと軽い気持ちで手に取ったらもっと深く切り込んだ内容でした。
    著者の方々やきちんと内容を知らずに購入したので、こちらが不勉強なため中々理解が難しかったです。

    漠然と今まで自分の中で考えていたこと、気になっていたことが次のステップに進むようなヒントを貰えた気がします。
    昨今蔓延る自己責任論。どうしてこうなってしまったのかピンとくるものがなかったのですが言語が思考に影響しているのではというのは自分の中では今までになかった視点だったのでとても興味深く面白かったです。

    お二方の著作を読んだ方がこの対談をより理解できると思うので読む順番大事かもしれません。

    IQの値が離れすぎていると会話がスムーズにいかないと聞いたことありますが読んでいる中でそんな気持ちになりました。
    だいぶ「リッチ」な会話をしているように思えました。

    インターネット、SNSの普及でこれから先の時代がどうなっていくのか。
    年を重ねたことで今生きているこの瞬間も絶えず変化し続けるもので未来から見てようやく何があった時代なのかがわかるのだと悟りました。
    若い頃は、過去の歴史を見ても今から切り離して考えていて今の時代の問題に気付きませんでした。

    止められない流れはあるだろうけど、そこの中でも自分の価値観や意識を保っていかねばと思いました。

    0
    2022年02月13日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。同世代ということもあり、私にとっては難しい内容の所があっても、肌感覚で分かる部分もあり、楽しく読んだ。恥ずかしながら、千葉雅也氏のことは本書で初めて知り、勉強の哲学を読み始めた。キモ友、欲しくなりました。

    0
    2022年02月02日

    Posted by ブクログ

    現代に生きて社会の病的に感じることや不安について清々しいくらいに切り込んでいて、もやが晴れる気分で読みました。お二人の俯瞰した視点から自分だけでは見えなかった世界について考えを巡らすことができました。また、言語そのものが消えて行く過程にあると実感は湧かないものの、消えつつあるとはどういうことか、感覚思考も変わる新時代が来る心の準備をさせてもらいました。

    0
    2022年01月06日

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