帳の向こう
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帳の向こう

小説・文芸
1,800円 (税込)

9pt

現代の生きづらさを語り合った4年間の記録
オードリーの若林正恭さんがもっとも話したい相手は、哲学者の國分功一郎さんだった。

「目的と手段」の社会は終わりつつある?
資本主義の魔物に、どう立ち向かえばいい?
現代で「快適」を求めるには、勇気が必要?

二人が語り合った、現代への違和感のすべて。

【目次】
まえがき──どういうわけだか分からないが人間的な精神の仕組みに抗うことになってしまい…… 國分功一郎
1 真犯人を捜して生きている
2 目的もなく遊び続けろ
3 ビッグモーター化する世界の中で
4 やっとみんな疲れてきた
5 ネオリベの帳を越えて
あとがき 若林正恭

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帳の向こう のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    面白くて一瞬で読み終わってしまうし、これもう2回も3回もこれから読むんだろうなと直感で感じるような一冊。
    加速する資本主義社会と競争社会と監視社会で疲弊している現代人と、「疲れたー」って言ってもいいじゃないか!って言説が今の自分(の状態と価値観)にあまりにもマッチすぎた。必読。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    芸人と哲学者の対談、新しかった。
    初めの違和感にどんどん慣れていくのって、人間の適応力でもあるけど、それがなくなるのも悲しいことなんだなあと思った。
    日々の違和感にもっと目を向けていきたい。

    印象的だったシーンは、目的と手段のところ。
    わたしはまさに目的先行の人。目的がないと楽しめないし、いく場所も決められない。でも、本来的な遊びや新たな発見は、目的がないときに発生するのかなと思った。
    予定を詰めすぎない1日を楽しんだり、目的をあまり重視しすぎない人について行くことから始めたいな。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    学者でない若林が自分の言葉で質問をしたり考えを述べることに対して國分功一郎が答えてるので、とても分かりやすい。講義だとおそらくこれくらい分かりやすいんだろうと思う。文章にした途端に学者の文章は固くなるからなあ。「暇と退屈の倫理学」途中で挫折した者。

    常に追われてる感じ、立ち止まれない感じ、金融資本主義(私もその一端にいたけど)に巻き込まれてしまう違和感。感じながらもそれに抗って「夕日を眺める」ことにさえ勇気がいる。

    私自身にも思い当たることばかり。

    0
    2026年09月25日

    Posted by ブクログ

    若林さんと國分功一郎さんの対談本。第一回の対談が行われた頃からいつかの刊行を楽しみにしていた一冊。全5回にわたって現代の社会に生きる中での違和感について2人であれこれと話す様子が収められています。
    若林さんファンとして日頃の活動はもちろんのこと著作も全部読んできているし、國分功一郎さんも『中動態の世界』で大ハマりして以降多くの著作を読んできていたので、二人のこの5年間の関心の変遷がよくわかったし、何より私自身の問題意識とも重なる部分が大いにある(だからこそ二人の活動や著作を追ってる訳で)ので非常に面白く、あっという間に読んでしまった。
    中心的な課題として置かれているのはやはり行きすぎた新自由主義。しがらみから解放された自由な競争社会の中で、効率が追求され、みんな疲れてしまっているのでは?という辺りの話題について扱われるのは最近の人文系の書籍の中では珍しいことではないですが、二人ならではの対談になっているのがやはり良いですね。基本的には若林さんが質問して、國分さんが自身の研究も含めた哲学的、理論的な部分からの解説を行う応答をするのですが、それだけで終わらず若林さんがしっかり自身の生活や仕事の中での感覚での比喩を行ったり、別角度の話題提供をして、それに國分さんが刺激されて…と進んでいく対話が心地よかった。これ動画とか残してないんだろうか。見たい。
    過剰な新自由主義への対抗としては、競争の中で孤立してしまった個人同士がもう一度つながる方法を模索するみたいな話もよく聞きますが、二人の対談では近年の國分さんのテーマである「目的と手段」という方面での掘り下げが行われていたのも良かったですね。特に「遊び」については個人的にも注目のキーワードだったのでもう少し考えていきたいし、國分さんの著作もその二冊については『目的への抵抗』をaudibleで聴いただけになっていたので改めて二冊とも読んでみようと思いました。

    0
    2026年09月21日

    Posted by ブクログ

    自分がまさに最近ずっと疑問に思っていることの答えを書いてくれているような気がして、とても面白く読めた。日々目的に追われる生活だけれど、いつでも生活の「余白」を大切にしたい。

    0
    2026年09月20日

    Posted by ブクログ

    私の人生を良い意味で変えてくれた恩師2人のの対談なので良いに決まっている。
    若林さんの良いところは思い悩む過程をきちんと提示してくれているところで、過去の著作含めて今回もとても素敵だと思いました。
    暇、作ろうと思いました

    0
    2026年09月19日

    Posted by ブクログ

    これ、メチャクチャいい本です!
    ぜひ読んでほしい。

    「暇と退屈」のコアな部分のおさらい。
    新自由主義社会、成果主義社会で何が失われて、何を取り戻すのか、2人の実感を元に具体例を挙げて示そうとしてくれてる本。そして,その難しさと、その魅力。
    若林の真摯さがとてもとてもいい。(あとがきは頑張りすぎ笑 でもそこも好感が持てる)

    國分功一郎の「暇と退屈の倫理学」を読んでからこの本を読むか、この本を読んでから國分功一郎の著作を読むか、どちらがいいかなと思いつつ読んだ。
    できれば先に共有できることがあった上で読んだ方が理解が深まるとは思う。
    けど、この本は多くの人に薦めたいから、(特に若い人たちに)読んでようが読んでなかろうが、まず読みやすいこの対談を手に取って、丁寧に書かれた補註(伝わることを願って書かれているからとてもよい)に刺激を受けて、また一冊と、世界が広がるといいなと思う。

    この本の感動は、千葉雅也の「現代思想入門」を読んだ時と似ているな思った。とにかく、読者にわかりやすく伝えようというホスピタリティに溢れている。好感度が高い、著者たちの誠実さが伝わる本。

    あといくら稼げるか、どのくらいお金を残せるか、そんなことを考える自分を、ちゃんと暇を作れよ!と反省させてくれた。
    「ネタバレ」した社会で、勝ち組になろうとするのはカッコ悪いね。
    たくさん本を読みたくなった。なんかうれしい本です。


    0
    2026年09月19日

    Posted by ブクログ

    「結局、最近は多様性だのダイバーシティだの体のいい言葉ばかり並べてるけど、実のところどこにそんなものがあるんだろう」というのは私が常日頃思っていることなんですが、その疑問がお二人の対話を読むについて少しずつ解きほぐされていったような感覚がありました。別に多様性だけをテーマにした本ではないし、私自身の疑問に対する正解を示してもらえるものでもないですが、視野が広くなる感じですかね。うまく言語化できませんが。。

    そして、人は本当の意味で自立していないと外的要因に対して思っている以上に無力だということ。このこと自体は大半の人が認識していることですけど、じゃあどうすればいいのか、どうやったら自分軸で幸せになれるのかっていうことのヒントをくれる本でもあると思います。

    すごく読みやすい本なので普段はこういったジャンルの本を読まない方にもおすすめです。

    0
    2026年09月13日

    Posted by ブクログ

    大好きな2人の対話

    生きづらさを感じる瞬間、生きてて楽しいと感じる瞬間、それらを考えるヒントが散りばめられている。

    それにしても國分先生の哲学の語り口は、やさしくて、面白くて、それでいて示唆に富んでいる。一連の著作の総集編というか実践編というか、副読本のような絶妙な立ち位置のこの本も楽しく読ませてもらった。

    大丈夫、疲れているのは私だけでも、あなただけでもない。ましてや自分のせいなんかでは絶対にない。

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    『暇と退屈の倫理学』の続編というか、文庫本の最後にある解説みたいな。
    芸人としての視点はもちろんだけど、哲学者じゃない若林がいることで哲学素人の読者にとっても馴染みやすく感じた。

    0
    2026年09月22日

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