近代政治哲学 ──自然・主権・行政

近代政治哲学 ──自然・主権・行政

935円 (税込)

4pt

我々がいま生きているこの政治体制は、近代の政治哲学が構想したものだ。ならば、政治哲学やその概念を検討すれば、今日の民主主義体制の問題点についても、どこがどうおかしいのか理論的に把握できるはずだ! 人間が集団で生きていくための条件とは何か? “主権”の概念が政治哲学の中心におかれる中で、見落とされたのは何だったのか? 近代前史としての封建国家を出発点に、近代の夜明けから、その先鋭化・完成・自己批判に至るまで。ホッブズ・スピノザ・ルソー・ヒューム・カントの順に、基本の概念を明快に追っていく。

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近代政治哲学 ──自然・主権・行政 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    各政治哲学者の思想が紹介されたうえで、「民主主義とは何か」を最後の問いを読者になげかける。
    あまりに当然であり自明であった「民主主義」がいいという無邪気な精神から、すこし距離を置くことができたと思う。
    あとがきのまとめ方が素晴らしく、読後感がすっきりする。

    0
    2023年04月02日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ勉強になった。難解な哲学をかなりわかりやすく書いているし、何より現代に引きつけて例示をしてくれたりしているので、一層わかりやすい。もちろん全て簡単に理解できるものではないので悩みながら読む時間は必要だけれど、一冊読み終わった時には自分の認識がかなりアップデートされていることは間違いない。

    0
    2021年08月15日

    Posted by ブクログ

    主要な政治理論を明晰にまとめている。多くの学者がごまかしているロック政治論の欺瞞性を指摘しているのもよい。主権概念が立法権を中心に考えられてきたことを問題化し、強大な行政権力とどう向き合うかというところで終わる。個人的には、スピノザ・ルソー・カントの章がおもしろかった。

    0
    2020年10月22日

    Posted by ブクログ

    緩い封建社会と宗教戦争から主権や自然状態といった概念が生まれ、磨かれ、近代政治哲学が構築されてきたんだけど、それからはみ出たところにある強大な権力を有する行政をどうしていくのか、それが現代の課題であり、近代政治哲学をさらに発展させていく必要性もそこにあるのかな。

    0
    2015年08月16日

    Posted by ブクログ

    なぜ私の考えは行政に反映されないのかという疑問をもつ人の為の本。私と主権がどうリンクしているのか、そして主権の在りかは行政にどう働きかけるのか。主権概念の来歴を追うことで、現在の政治のあり方や主権国家システムを相対化することができる内容になっている。
    あまり古典の解説で聞かない内容があっていい。ホッ

    0
    2015年07月29日

    Posted by ブクログ

    我々のこの民主主義・民主制は、ある種の欺瞞のもと、何か別のものが民主的と呼ばれているにすぎないのではないかーー。そのような疑問から出発し、政治哲学の大家たちの論を紐解きつつ、彼らの「自然権」「主権」「立法」「行政」などの用語法の細かな異同に目を配りながら、何百年も前に提起された諸問題が今もなお熟慮に

    0
    2015年06月02日

    Posted by ブクログ

    やや進歩史観的というか、過去の思想を「乗り越える」という形で単純化して書かれすぎているきらいはあるが、その点を踏まえても本書の試みが、その魅力が損なわれるということはない。
    行政という観点に着目して読み直される政治哲学史は、掛け値なしに新鮮なものだった。

    著者の『来るべき民主主義』と併読されること

    0
    2015年05月08日

    Posted by ブクログ

    封建国家による統治が限界を迎えた先にどのように近代国家の輪郭が形成されていったのか、その輪郭の骨子はなにかを、順に登場する各思想家の考えに沿って読み解いた本。
    コテンラジオの「フランス革命編」を追体験し、より深く理解できたと感じる。

    個人的におもしろかったのは、ぼんやりとしか捉えられていなかった封

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    ジャン・ボダン、ホッブス、スピノザ、ロック、ルソー、ヒューム、カント。
    スピノザもこの流れに入るんだ。ロックは哲学的じゃなかったんだ。
    細部に驚きがあった。

    0
    2023年09月15日

    Posted by ブクログ

    近代国家成立までの歴史や基本的な概念について。ホッブズ、スピノザ、ロック、ルソー、ヒューム、カントの思想がコンパクトにまとまっており読みやすい。一般の教科書では「ホッブズは絶対王政を擁護した〜」とか「ロックは抵抗権を認めてた」のような記述がよく見受けられるが、解釈としてミスリーディングな部分もあり原

    0
    2022年05月29日

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