手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

968円 (税込)

4pt

「楽しむ」とはどういうことか? 『暇と退屈の倫理学』にはじまる哲学的な問いは、『目的への抵抗』を経て、本書に至る。カントによる「快」の議論をヒントに、「嗜好=享受」の概念を検証。やがて明らかになる、人間の行為を目的と手段に従属させようとする現代社会の病理。剥奪された「享受の快」を取り戻せ。「何かのため」ばかりでは、人生を楽しめない――。見過ごされがちな問いに果敢に挑む、國分哲学の真骨頂!

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手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    國府先生、これはかなり難しかった。何回も行きつ戻りつしてやっと一周読みましたが理解が追いつかない。。。
    私なりに理解したところによると、目的を持たない快(酒やタバコをを嗜むような)が、現代では目的に蝕まれつつある=純粋に行為自体を快楽として受け取る余裕がなくなってるよ、っていう警鐘なのかなと思いまし

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    人生に目的手段の連関がある程度必要なのも事実だが、享楽の快という単なるそれ自体を楽しむことを意識して過ごしていきたいと感じる、とても良い著書だった

    ただ、消費社会の原因が資本主義にあるかのように述べられてることには違和感を持った

    確かに消費社会は資本主義から生まれたことには同意するが、それを消費

    0
    2025年06月13日

    Posted by ブクログ

    「楽しむ」とは何か。
    楽しむとは、何かの目的のためにするのではなく、ただすること。ただその行為が心地よいということ。と読み取った(間違っているかもしれないが)。
    私にとって、楽しむとは、読書することかな。読むこと自体が楽しい。
    …とはいえ、読書をして「賢くなりたい」「世間を色鮮やかに見たい」といった

    0
    2025年05月02日

    Posted by ブクログ

    カントの「判断力批判」を元に、快の対象を四つに分け、そのうち「ただ快適なもの:享受の快」を重視する議論を展開する内容。(p85の図がわかりやすい)

    これと混同されがちな快として、「設定された目的にとって手段として有用なもの:目的達成の快」がある。

    たとえば健康はそれ自体が快適だが、健康であろうと

    0
    2025年04月06日

    Posted by ブクログ

    現代社会の風潮が、手段に支配されつつあるという感覚は、確かに感じる。楽しいてなんだろう。なぜ趣味が思い浮かばないのか?趣味も手段化しているのではないのか?例えば、子供の頃は泳ぐのが楽しかったのに、大人になると健康維持の為の手段となっているように感じる。睡眠も、仕事のパフォーマンスを上げる手段になって

    0
    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    嗜好品とは何なのか。そうした疑問へのヒントを得るために、今回はカントの哲学の深淵に迫る。
    カントはその認識論で有名であるが、今回は、カントの著作をもとに、享受の解を探る。
    途中の理屈付けはやや納得できない、理解が難しいところもあったが、カントは何かの目的のために行うことを低次の欲求能力を満たすものと

    0
    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    カント哲学に範を取り、手段ー目的の連環に汲み取られない「享受」の基礎づけと可能性を論じている。噛んで含めるように、読者を置いておくことはせず、スモールステップで議論が進んでいく。

    0
    2025年03月23日

    Posted by ブクログ

    Youtubeの企画で朝井リョウがおすすめしていたため、手に取ってみましたが、、、
    あまりにも哲学的すぎて、私にはなかなか理解が追い付かない点が多かった。

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    掲載された元の論文も読んでいたが、改めて面白かった。どうしてかはわからないけど善いとか心地よいとか美しいと感じる感性を呼び覚ましたい。
    あと、あとがきにあった目的に縛られた主体は経験を失う、という視点がすごい。窮屈さや寂しさを感じるのは経験によって何も蓄積されないからかもしれない。目的と手段に多様性

    0
    2025年10月07日

    Posted by ブクログ

    「日常生活が目的の為の手段と化した皆に告ぐ。救いはあまりないが、ヒントはある。」

    拒食症はご存知だろうか。
    端的に言えば「食べたくても食べられない」病であり、現在私が罹患している病でもある。正確にはトレーニングを積んで飲み食いをゆっくりなら出来るが嚥下が苦手である。だがそこには「食事の楽しみを剥奪

    0
    2025年09月21日

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