暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

990円 (税込)

4pt

「暇」とは何か。人間はいつから「退屈」しているのだろうか。答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう――現代の消費社会において気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー、あとがきを加えて待望の文庫化。

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暇と退屈の倫理学(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「哲学書で涙するとは思いませんでした」
    そんな帯のコメントが、"倫理学って何?おもしろそうだけど難しそう…"と購入を迷っていた気持ちを後押ししてくれた。
    涙はしなかったけど、豊かな生き方のヒントをくれたような本だった。

    二足歩行が始まって400万年。
    人の生活に革命がおこって1

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    大学生の頃に買って、5、6年の時を経てやっっと了読。

    ここ半年くらいずっと輪郭の掴めなかった不快感。一昨日くらいにふと「もしや退屈なのでは?」と思い至り、久々に引っ張り出して読んだら凄い良かった。
    なんか、安心した。
    人生って退屈とどう向き合うかでもあるんだなってわかったことが収穫でした。

    人は

    0
    2025年11月23日

    Posted by ブクログ

    先日全4回を終えた読書会で取り上げたので、再読。増補版は初めて読んだので付録が新鮮。(読書会について後日あらためて投稿したい)暇と退屈を切り口に現代に漂う疎外を射抜いた名著だなと改めて感じた。結論冒頭の、「本書を読むこと、ここまで読んできたことこそ、〈暇と退屈の倫理学〉の実践の一つにほかならない。だ

    0
    2025年11月20日

    Posted by ブクログ

    ひたすらに、普段なら見過ごしてしまうような行動に対する疑問を追求し、より深い理解へと掘り進めていく印象であった。そうした問答の積み重ねが自然と私を惹き込み、読み手を思索へと誘う力があった。

    また、挙げられるエピソードの多くに共感できたため、読み進めるほどに面白さを感じられた。時折、話題が急に転換す

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    なかなかに読み応えのある内容とボリュームの本ではありますが、普段身近にある"暇と退屈"というものを、様々な著書を引用しながらロジカルに講じられていくので、どんどんと内容に引き込まれながら読み進めていけます。シンプルに倫理学とは奥深いものだと思うばかり。

    感想を簡単な言葉で言い表

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    (堅苦しくて難しそうだな)とこの本を敬遠している人は今すぐにでも読んだ方がいいと思う。確かに堅苦しい内容のところもあるが、作者が噛み砕いて1から説明してくれているのでスラスラ読める。本当に頭が良い人というのは小難しい内容を芯から理解し、相手の分かりやすいように伝えられる人なんだなと実感した。

    0
    2025年11月04日

    Posted by ブクログ

    非常に面白かった。
    自分の中に世界の見方が新たに一つ追加された感じ。
    とっつきにくい哲学の考え方を知ることができたのもよかった。
    著者は読者の理解に非常に寄り添ってくれたおかげで、抽象的な内容にもかかわらずサクサクと読み進めることができた。
    結論の部分は爽快感すらあった。

    0
    2025年10月29日

    Posted by ブクログ

    咀嚼して書いたと本の中で著者の方は言っているが完全に理解するには何度か読み直さなければいけないくらい、分かっているようで分かりきれてない、そんな感じ。
    しかし自分が普段感じていた人生とはなんだろうみたいな違和感をこの本が説明してくれた。

    人は定住するようになってから退屈と感じるようになったという点

    0
    2025年10月17日

    Posted by ブクログ

    退屈から逃げるため人はミッションや仕事の奴隷になる、浪費や退屈と向き合うことを通して、物事を楽しむ訓練がなされる。

    消費ゲームから抜け、浪費を楽しむ
    自分が動物になることを待ち構える

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    退屈の第1・2・3形式の話は、とても勉強になった。

    というのも、私自身がこれらの退屈にのっとった行動を繰り返してきたからだ。

    空白の時間が生まれると、何もしていないことが不安になり、躍起になれる目標を探して、しばらくするとそれに飽きて(もしくはうまくいかず)、また空白の時間が生まれる……

    本書

    0
    2025年10月06日

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