國分功一郎のレビュー一覧
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先日『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』をaudibleで聴いて、オーディオブックで受け止めるには限界があるなと感じていたのですが、性懲りもなくこちらもaudibleに出ていたので聴いてしまって、案の定難しかった笑
スピノザ哲学のポイントを掴めた感じはまだまだしないので、その内紙版で読み直したいなと思うが、國分先生のガイドでスピノザという人物自体にも触れることでこれまでと少しイメージが変わる部分があった。特にスピノザの「神」についての理解や表現について、「神即自然」というスピノザの表現を微妙な時代状況の中でのレトリック的表現なのかなと捉えてしまっていたけれど、宗教的な側面を含めたスピノザの生 -
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カントの「快」に対する分析(快を①端的に善いもの、②美しいもの、③崇高なもの、④快適なものに分類)をベースとして、目的のために手段化する傾向の強い現代社会の問題を指摘し、④快適なもの(目的のための手段としての快ではなく、それ自体を楽しむ享受の快)の重要性を説くもの。
カントについては名前を知っている程度で全く知識がなかったので、カントの議論を分かりやすく噛み砕いて説明されていて勉強になった。
前半:論文をベースとしたもの、後半:講演をベースに文章化したものという構成であったため、前半パートでは難解であまり理解できなかったところもあったが、後半パートを読むことで理解が深まった。
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何かに駆り立てられるように生きている、何かに駆り立てられるように何かをしている、それでいて人間自体は虚しさを感じながらカラッポな状態で行きている。そのような現代社会の病理のようなものに言葉を与え、その解決として提案されるもので我々の生や思考に一つの道筋を提案する。
目的とも手段とも切り離された快を享受することで、所謂精神的な満腹状態に達し、消費社会、資本社会の構造に抵抗する、そして主体を取り戻す、ということがシリーズを通じて繰り返し述べられる。
「楽しむ」という卑近なテーマからスタートする思索であるが、巻末でも述べられているように、このまま行くと人間が、依存症に陥ることに留まらず、取り返し -
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すごい平易な言葉で説明されてるっぽいのにむず〜、何度も寝落ちしかける
でも面白いので進む時は進む
そしてまたしばらくして読み始めるとどこまで読んでたかわからなくなり1章分くらい意図せず振り返ることになる
107p
受動と能動
一般的には行為の方向性を指すが、スピノザはその行為が誰の力を示しているかで判断する
親の虐待への復讐心で戦争に走る青年は結局のところ親の力を示しているので受動
お〜と思ったけど、一般的にもそうじゃね?
脅されてお金を出すのが能動とはもともと思えぬ
p45
それ自体として善も悪もない
これはそう
最近仕事のチームメイトのやる気のなさ後向き発言にやられてるが、組み合わ -
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【神即自然】
・神は無限である→すべては神の中にある。神は宇宙のような存在(自然)
・神すなわち自然は外部を持たないから、他のいかなるものからも影響をうけない→自分の中の法則だけで動いている
【コナトゥス】
・個体を今ある状態に維持しようと働く力
・スピノザは、コナトゥスをそのものの本質と考えている。すわなち、物の形ではなく、物がもっている力を本質と考えた。
【変状する力】
・刺激に対する反応の仕方も時と場合に応じて大きく変化する・
・変状(affectio):刺激による変化。あるものが何らかの刺激を受けて、一定の形態や性質を帯びること。
・欲望:刺激によって変化した状態が、自分にあること -
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東大の教授でもある哲学者の著者のメルマガでの人生相談をまとめた本。
相談は書かれていないことが重要とし、本当は何が言いたいのかを推測して鋭い指摘をされている回も多い。一方で親との関係に悩む大学生の回など、相談者の人生に大きな影響を与えるような回もある。
哲学書を引用しながら相談に答えていくのだけれど、そんな捉え方、考え方があるのか、ということだらけで発見と学びの一冊だった。
自分が何かを相談された時 表面の言葉だけ受け取って的を射ていない回答になってたんだろうなとか、相談する側のときはただ自己開示をしたいだけというのが滲み出ていたんだろうなと気付いてしまった。気付けてよかった。
哲学書や -
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原子力は核兵器として利用される場合、反対されるが、「平和利用」という巧みなスローガンの元で発電に使われる場合は、長らく肯定されてきた。
それが、チェルノブイリや3.11福島などを経て、急激に反対に傾いている。
しかし、3.11以後も、事故が怖い、廃棄物質など忌避感情が強いにもかかわらず、再稼働への国家的な意志はうごめく。それはエネルギー問題に煩わずに生きたいという全能感への欲望だ。
ただ、ハイデガーのみが肯定が大多数だった時代にも、その技術的特異性に注目し、警鐘を鳴らしていた。根本から考えようとする哲学の威力発揮である。
原子力に取り憑かれないためには、考えることが必要だが、そのことを -
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『暇と退屈の倫理学』:國分功一郎
・消費は、終わりがない。浪費、すなわち物を受け取って、物を楽しむことを楽しめるようになれば良い。そうなれば、この消費社会から抜け出すことができる。
→「楽しむ」ということの定義がしっかりしていない。
・本書では「楽しむ」を定義する。
『判断力批判』:カント
・快の対象:快適なもの、美しいもの、崇高なもの、善いもの
①善いもの
・実践理性批判で提唱される、高次の欲求能力の実現
・自分自身を決定する根拠が純粋に自分自身の道徳法則にのっとってのみであることが、快を生み出すもととなるカントは、人間は自らのうちに目的を持ち、その目的から逃れることはできず、その目的の -
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自由の根幹は「移動の自由」
日本国憲法が示すように、場所を選び移動できることこそが自由の土台である。
行為の本質は“自己を守る営み”
ガンディーの言葉を引用し、「ほとんど無意味に見える行為」でも、世界に流されず主体性を保つうえで不可欠だと強調している。
目的に縛られた行為は自由ではない
「○○のためにやっている」と説明できる行為は、動機や目標に従属しており真の自由とは言えない。
目的を超えて“遊び”へ―手段‐目的連関からの逸脱
文化祭の準備の議論が次第に楽しくなる例のように、最初の目的を超えて自発的・創造的に広がる活動を著者は「遊び」と名づける。
社会運動にも“遊び”の要素が必要
運動 -
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決断が必要なときは?意図せずに行われていた逡巡と熟考の末に、ああ、これがなすべきことだったという仕方ですでに決心ができている自分に気づく。
決断とは受動的なもの。人間はこうしようという形で決断するのではなく、そうなってしまうという形で決断する。
もっともっと今自分が置かれている自体を見つめること。そして自分の中に決断が出来上がるのを待つ。
焦ってはいけない。焦りは今心の中に出来上がりつつあるパターンから目を背けさせる。
こういうことをやっていた人間はこうなれると思わないこと。答えはない。
愛するとは相手を認めること。相手が存在していることを心からいいと受け止めること。
心な穴からは確か -
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・イギリスの料理が不味くなったのは、資本主義のせい?
ちょっと脱線しますが、皆さんは「イギリスの食事はまずい」とよく言われていることは知っていますか。
実際のところ、最近は美味しいんですけどね。確かに一時期までは本当にひどかったようです。かつてのクオリティーの食事を提供する古い食堂は残っていて、そういうところで食べると塩味が付いていない。
というのも、食卓にある胡椒と塩で各自が自分向けに調整して味付けすることになっているからです。これには面食らいました。
しかし、イギリスの料理はずっと昔からまずかったわけではなく、それは一九世紀に産業革命と農業革命から決定的な悪影響を受けたことの帰結で