國分功一郎のレビュー一覧

  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    ネタバレ

    議会の議論より行政権力が物事を決める方が効率的かつスピーディは危険。
    →独裁と同じ
    民主主義を機能させるにはたくさんの人と会話する。

    大きな物語のない社会では、楽しみ方を勉強すること、何かを信じることが解決策。

    あなたのすることの殆どは無意味だが、しなくてはならない。そうしたことをするのは世界を変えるためでなく、あなたが世界に変えられないため。

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    2025年12月08日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    暇で退屈な時に読むべき本。退屈でもないのに「売れてる本だから読んでみよ〜♪」などというミーハーな気持ちで読んではいけない。「退屈」はそれ自体が恵まれたことであり「自由」であることなのだから。

    とはいえ著者の主張は納得感もあり面白かったです。退屈は人類が定住生活を始めたためにエネルギーが余っているから感じる避けがたい感情であること。ハイデッガーは「退屈」は「自由」であることの査証であり、その時には「決断」するべきであるという(…なにを「決断」するんだろうね)。それに対し著者は、それでは何かの奴隷になる事に等しく、人間は「パーティーのような気晴らしを(時に退屈さを感じながら)楽しんでいく方が良い

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    2025年11月30日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

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    ●意志と責任について、思考の拠り所となる言葉の側面から考え、能動態と受動態の対立からなる思考ではなく、どちらにも属さない中動態から意志と責任をめぐる諸問題を分析した本。
    ●非常に読み応えのある本だった。本書のキーワードは、「中動態」と呼ばれる聞きなれない言葉だ。現在の文法には、能動態と受動態があるが、かつては受動態ではなく中動態が機能しており、のちに中動態から派生して受動態や自動詞が生まれたと本書では解説している。本書では、意志という概念を否定して、中動態の世界における責任のあり方を提示した。意志とは、何某かの加害行為について帰責性を問うために、突如出現する無根拠な概念であると説明する。このよ

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    2025年11月24日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

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    自分で何かをする「能動態」でも、誰かに何かをされる「受動態」でもない、「中動態」という概念が古代の言語にはあった。誰かを好きになるのは、自分の意志なのか。依存症に陥るのは、その人の意志が弱いからなのか。自己責任論が跋扈する現代社会に於いて、その概念は昨今の様々な出来事について大事な視点を齎してくれる。非常に有意義かつ面白い知的冒険だった。

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    2025年10月21日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    「楽しいことはごちゃごちゃ言わんと単純に楽しめばええやん。それでよしとしようや」ということが言いたいのか?

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    2025年10月13日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    前半が論文。後半はそれをもとにした講義録。前半は難しい。後半はちょっと難しい。総じてやっぱり難しい。目的と手段の整理だけでなく、目的自体もダイジョブか!?って内容でしょうか。流されずに自ら考えるって大変、って内容でしょうか。うん、難しい。

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    2025年09月30日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    ネタバレ

    ちょいむずかった。抽象度が高かったかな。
    199 引用していた千葉雅也の言葉「抑止として他者の身体がある」がたしかにと感じた。

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    2025年09月21日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    ●本書は、人間の行為を目的と手段に従属させようとする消費社会に対して警鐘を鳴らしたものである。カントの批判哲学を紐解き、人生を楽しむための「享受の快」について考察する。
    ●哲学の本は難解なイメージがつきまとうが、この著者の本はわかりやすく読める。

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    2025年09月14日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    『目的への抵抗』の続編。哲学講和シリーズ。本著ではカントに焦点を当てつつ、享楽や嗜好について哲学的に深堀りしていく。資本主義により飽くなき欲望が喚起されるーーそんなフェーズすらもZ世代以降は飽きて、悟りつつある。では人間生活の根幹となる仕事はどうなるのかといえば、生成AIの台頭で、ホワイトカラーを中心に人間の仕事の本義が問われている。一面的にみれば、エッセンシャルワークをはじめとして、ブルーカラー領域での仕事が需要面だけをみれば重要性を相対的に相対的に増しているように見えるが、話はそう単純でもないのだろう。そうした経済合理性から距離を置いた上で、もう少し違った位相から人間の本源的な欲求や感覚の

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    2025年09月11日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    ネタバレ

    論文の部分が難しかった…

    「楽しむ」ということをカントの哲学や嗜好品から読み解く話。
    「チェスをチェスのまま楽しむ」ような、手段でも目的でもない楽しさを享受するのが大事だよとかそういう話だった。

    暇と退屈は読みやすかったな…

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    2025年07月22日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    自由についての章が面白かった
    哲学というより純粋な論理学みたい
    スピノザがすごくとっつきやすく思えている
    錯覚かもしれない
    明快な文章でさくっと読めてしまうものだから、スピノザもデカルトもするっと読めるような気がしてきてしまった
    錯覚だな

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    2025年06月07日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    2025.05.06 手段からの解放を先に読み、目的への抵抗を後で読んだ。その流れが分かった。新しい本から古い本へ。次は、暇と退屈の倫理学に、さらに戻って読んでみたい。

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    2025年05月06日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    暇と退屈の倫理学と比べるとかなり浅い内容だった。著者の思考がこれだけの時間をかけても深まっていないことが残念

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    2025年04月09日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    デカルトの心身二元論への批判が、スピノザの根本にあるという。神は無限だから、宇宙そのものが神である。実体である神の様態が個々のもので、人間の精神も身体も神の様態なので、二元論にはならない。デカルトやライプニッツのア・ポステリオリな神の証明は、極めて論理的だが、意外なことに、同じデカルトにはア・プリオリな証明がなされていて、神の証明には神についての私的な精錬が必要だという。スピノザも真理は私的なもので、主体の変容を要求するものだという。近代の基礎となったい言われるデカルトの思想にも実はこういう観点があったのだ。スピノザの神の証明は、神はいかなる存在であるかの描写に過ぎないという。神の証明には私的

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    2025年03月31日
  • スピノザ 読む人の肖像

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    スピノザ思想の独自性を著作に基づき、丹念に辿る。
    デカルトから一世代あとの世代だからこその、デカルトの矛盾を突きつつ、内在的な読み方を突き通す。
    また、聖書解釈がラディカルだからといって、信仰そのものの否定にいたっているわけではない。
    全体的に沈静した筆致で、訓詁解釈的。現代への応用はかなり控えているため、後半はちょっと退屈だった。

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    2025年03月31日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    書評から。通読しても、結局帯に書かれていることくらいしか分からんかったかも…。前半と後半で、ほぼ同じ内容を二度繰り返されているのに…。まあでも、結論だけを見たら単純に思えることでも、そこに至る思考回路を追体験できる、ってところに妙味があるんでしょうか。いや、哲学って、きっとそういうものなんだな。

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    2025年03月24日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    政治の話は苦手だけど、それにしては結構読めた。
    『暇と退屈の倫理学』の一応続きのような形で読める。

    「チェスのためにチェスをする」のような標語で、手段や目的、必要、自由といった概念に関しての説明が行われていて分かりやすい。
    自分も大学でラグビーをしていた時、部の理念/目的を掲げて活動していたが、確かに目的のためだけの活動はあらゆる手段を正当化してしまうし、それは自由な活動にならないのだなと当時を振り返って思う。目的に奉仕するのは人間として、また組織としても避けられないとは思うが、その中で目的を超え出るような経験や充実感を得られたかどうかということを今後は重視していきたいと思わされた。

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    2025年02月26日
  • 「利他」とは何か

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    先日、ボランティアに参加する機会があった。
    その時の相手の反応が、自分が思い描いていたものとはちょっと違っていて、一人でモヤッとしていた。
    そう感じた気持ちの答えが、この本には書かれていたように思う。
    5人の著者の中で、伊藤亜紗さんが書かれた内容が一番しっくりきた。
    「他者のコントロールが利他の一番の敵」
    誰かの為に行動する→プラスの反応が返ってくると、知らず知らずのうちに期待してしまっていたのだと思う。
    「利他」という漠然としたものの輪郭が見えてきたようで、すっきりした。

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    2025年02月15日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    哲学書を初めて読んだが、理解しやすく面白かった。
    現代では自分の意志で選択することが重要視されているがそもそも意志なんてものはないというスピノザの考え方を知り、心が軽くなった。

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    2025年02月14日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    「暇と退屈の倫理学」の続編的位置付け。
    なるほど、と思うところはあれど、「暇と〜」ほどの衝撃はない。

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    2025年02月03日