國分功一郎のレビュー一覧

  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    ネタバレ

    論文の部分が難しかった…

    「楽しむ」ということをカントの哲学や嗜好品から読み解く話。
    「チェスをチェスのまま楽しむ」ような、手段でも目的でもない楽しさを享受するのが大事だよとかそういう話だった。

    暇と退屈は読みやすかったな…

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    2025年07月22日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    自由についての章が面白かった
    哲学というより純粋な論理学みたい
    スピノザがすごくとっつきやすく思えている
    錯覚かもしれない
    明快な文章でさくっと読めてしまうものだから、スピノザもデカルトもするっと読めるような気がしてきてしまった
    錯覚だな

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    2025年06月07日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    2025.05.06 手段からの解放を先に読み、目的への抵抗を後で読んだ。その流れが分かった。新しい本から古い本へ。次は、暇と退屈の倫理学に、さらに戻って読んでみたい。

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    2025年05月06日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    暇と退屈の倫理学と比べるとかなり浅い内容だった。著者の思考がこれだけの時間をかけても深まっていないことが残念

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    2025年04月09日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    デカルトの心身二元論への批判が、スピノザの根本にあるという。神は無限だから、宇宙そのものが神である。実体である神の様態が個々のもので、人間の精神も身体も神の様態なので、二元論にはならない。デカルトやライプニッツのア・ポステリオリな神の証明は、極めて論理的だが、意外なことに、同じデカルトにはア・プリオリな証明がなされていて、神の証明には神についての私的な精錬が必要だという。スピノザも真理は私的なもので、主体の変容を要求するものだという。近代の基礎となったい言われるデカルトの思想にも実はこういう観点があったのだ。スピノザの神の証明は、神はいかなる存在であるかの描写に過ぎないという。神の証明には私的

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    2025年03月31日
  • スピノザ 読む人の肖像

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    スピノザ思想の独自性を著作に基づき、丹念に辿る。
    デカルトから一世代あとの世代だからこその、デカルトの矛盾を突きつつ、内在的な読み方を突き通す。
    また、聖書解釈がラディカルだからといって、信仰そのものの否定にいたっているわけではない。
    全体的に沈静した筆致で、訓詁解釈的。現代への応用はかなり控えているため、後半はちょっと退屈だった。

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    2025年03月31日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    書評から。通読しても、結局帯に書かれていることくらいしか分からんかったかも…。前半と後半で、ほぼ同じ内容を二度繰り返されているのに…。まあでも、結論だけを見たら単純に思えることでも、そこに至る思考回路を追体験できる、ってところに妙味があるんでしょうか。いや、哲学って、きっとそういうものなんだな。

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    2025年03月24日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    政治の話は苦手だけど、それにしては結構読めた。
    『暇と退屈の倫理学』の一応続きのような形で読める。

    「チェスのためにチェスをする」のような標語で、手段や目的、必要、自由といった概念に関しての説明が行われていて分かりやすい。
    自分も大学でラグビーをしていた時、部の理念/目的を掲げて活動していたが、確かに目的のためだけの活動はあらゆる手段を正当化してしまうし、それは自由な活動にならないのだなと当時を振り返って思う。目的に奉仕するのは人間として、また組織としても避けられないとは思うが、その中で目的を超え出るような経験や充実感を得られたかどうかということを今後は重視していきたいと思わされた。

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    2025年02月26日
  • 「利他」とは何か

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    先日、ボランティアに参加する機会があった。
    その時の相手の反応が、自分が思い描いていたものとはちょっと違っていて、一人でモヤッとしていた。
    そう感じた気持ちの答えが、この本には書かれていたように思う。
    5人の著者の中で、伊藤亜紗さんが書かれた内容が一番しっくりきた。
    「他者のコントロールが利他の一番の敵」
    誰かの為に行動する→プラスの反応が返ってくると、知らず知らずのうちに期待してしまっていたのだと思う。
    「利他」という漠然としたものの輪郭が見えてきたようで、すっきりした。

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    2025年02月15日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    哲学書を初めて読んだが、理解しやすく面白かった。
    現代では自分の意志で選択することが重要視されているがそもそも意志なんてものはないというスピノザの考え方を知り、心が軽くなった。

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    2025年02月14日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    「暇と退屈の倫理学」の続編的位置付け。
    なるほど、と思うところはあれど、「暇と〜」ほどの衝撃はない。

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    2025年02月03日
  • 「利他」とは何か

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    ネタバレ

    5人がそれぞれ違う専門分野から利他の解釈を論じる。その発想の違いは面白い。「おわりに」でも中島氏が「うつわ」と表現しているが、私は自然と生まれる見返りを求めない人間性、と解釈した。

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    2025年01月16日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    ▼元々100分de名著だったもののようです。スピノザ入門。スピノザさんは17世紀のオランダの哲学者。ユダヤ人ながらユダヤ教から破門されているそうで、それは彼の考える思想のせいだそう。「エチカ」が有名ですね。

    ▼正直に言うと、「神」の有無を巡る議論はよくわかりませんでした。(こちらがに関心が無いせいかもしれません)

    ▼おもしろかったのは、「個人の自由と幸せと社会」みたいな事柄ですね。
     つまりは各位各個人の尊厳が他人様との交流の中で安全に保たれているのが、それが幸福な自由の条件だ、みたいな話。
     一見、すごく、「自由」という言葉と反している気がしますが、これはこれで納得ができる。つまりぢゃあ

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    2024年12月31日
  • 原子力時代における哲学

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    「反原発」の本でした
    「反原発」について考える本でした

    というわけでレビューが消えてしまいましたw
    いや笑い事ちゃうわ!

    思い出して書きます

    大好きな國分功一郎さんです
    國分功一郎さんと言えば「哲学」というなんだかちょっと遠い存在の高尚な学問というイメージのものを、わいらのレベルにまでがっつり引き下げてくれる魔法のような分かりやすさなんですが、これはちょっと難しかったです

    いつものようにちゃんと考えよう!ってことなんだと思うんです
    そして「反原発」についてちゃんと考えようとする時に、「原子力の平和利用」が声だかに叫ばれた原子力時代の最初期にただ一人、その危険性について言及した哲学者ハイ

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    2024年12月30日
  • 「利他」とは何か

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    遊びと利他を読んで、利他を、もう少し知りたくて。
    後半になるにつれて、どう利他に関係するんだろうとかわかりづらくて飛ばし飛ばし読んでしまった。

    数値的利他は、違和感を感じた
    数値ですぐに結果がでない社会課題への支援や関心を廃れさせてしまうのかなぁと。、

    利他というと何か押しつけがましく、意識高い系に思ってしまっているけど、
    うつわ的利他、、、
    自分のやったことをいいでしょ、ではなくて、
    その結果自分に戻ってまた変化の可能性がある余白があるものとして捉えた方がよいのでは
    ということかなぁと。この考えはしっくり来るし、自分のボランティアのスタンスと同じだなぁと思った。

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    2024年12月22日
  • 「利他」とは何か

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    「利他」について様々な分野の方が論じた本。
    ちょっと「利他」との結びつきがよく分からないとか取って付けたようとか思うところもあったが、それが利他という概念の広さや説明の難しさということか。
    結論としては、利他とは「うつわ」とか「余白」であるということのようだ。

    中動態についての話の中で「人間的因果性(=そ人が加害者として行う行為)」と「神的因果性(=運命の被害者としての行為)」は混じり合うが混同されない、というヴェルナンの定式が紹介されている。どういうことかというと、「人は加害者であり被害者であるという二律背反が肯定されている」ということ。被害者性をとらえることで、加害者性もとらえられるよう

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    2024年10月09日
  • 「利他」とは何か

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    伊藤さんの内容が読みやすく面白かった。
    特に、測りすぎたり数値で細かくすることで、人々の別の意識を生み出してしまうというところに、実感を持って共感。
    毎日の労働時間を日によって変えて管理することで、働くことの大らかさがなくなってくるという皮肉を目の当たりにしたから、特に刺さった。

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    2024年10月02日
  • 「利他」とは何か

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    利他の本質はは余白であり、それを作るためのうつわになることこそが重要であるという本書の見解には納得できるものがあるかと思います。

    正直、後半になればなるほど訳が分からなくなってくる点は否めませんが、伊藤さんの数値化という欠点や中島さんの意思が介在しすぎる世界というものは示唆に富んでいるのではないでしょうか。

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    2024年09月23日
  • 未完のレーニン 〈力〉の思想を読む

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     学生時代、ソ連の威光はだいぶ落ちていたが、レーニンは毀誉相半ばしており、ロシア革命への興味から、『国家と革命』も『何をなすべきか?』も読んだのだが、今回本書を読んでみて、いかに読めていなかったのかを痛感した。

     著者は、この2つの著作を精緻に読み解くことによって、レーニンの思想、国家・革命についての考え方を丁寧に辿っていく。決して読みやすくはないが、著者は一つ一つ順を追って論を進めていくので、諦めることなく読み進めていけば、これまで思いもよらない新しい地平に連れて行かれる。

     ただ、第3章、第4章ではフロイト思想との関係が論じられるのだが、抑圧されたもの、<死の欲動>についての議論は、正

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    2024年09月11日
  • 「利他」とは何か

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    利他とは器である。関わる人々への余白、予定しない意外性を受け入れる。最初から計算された利他、見返りを早退した利他は利他ではない。

    そういえことを5人の人が異なる領域から語る。

    個人的には中動態のことをもう少し読んでみたい。

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    2024年08月17日