國分功一郎のレビュー一覧

  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    1章は難しく感じるというか、あれ何を指してるんだっけとなり、少し理解半ばだったが気にせず進めた。
    2章は1章を苦しみながら読んだおかげもあって、理解が進んだので、ちょうどよい読み方だったかも。
    結論はまあそうですねえという感じではあったかな。

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    2025年12月31日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    暇と退屈を歴史、哲学などの視点から考察した本。恐らく、本書は暇と退屈を以下のように定義している。

    •暇: 義務に時間を拘束されていない状態
    •退屈: 刺激がなく不快な状態

    本書の興味深かったところは、(1)暇で退屈、(2)退屈と気晴らしの混合(気晴らしにも退屈を含む)、(3)何か退屈、という3つの状態が円環をなすという点だった。確かにこれは多くの人に当てはまる気がする。また、暇や退屈をネガティヴに捉えすぎないことと、暇=退屈だと誤認しないことが大切だと感じた。

    単純に今の気分と合っていなかったせいであるが、正直なところ、タイトルから想像したほど面白い本ではなかった。「面白いかも」と思い次

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    2025年12月28日
  • スピノザ 読む人の肖像

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    デカルト哲学を紐解き、理解と批判することによってスピノザ自身の哲学を展開していった。既存の思想の脱構築。スピノザは「読む人」であった。「エチカ」ではユークリッド幾何学の形式に基づき神、人間の精神について定義と公理から定理を導き演繹的に論証。コギト命題における矛盾の指摘から、デカルト哲学の大胆な再構築を提案している。「国家論」における政治哲学の結びの記述が浅薄でスピノザ研究者からは悪名高いらしい。

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    2025年12月28日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

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    出だしの会話から面白そうだと思ったのだったが、読み進めるうちにどんどん難しくなり、もうお経を読むように最後まで字面を目で追っただけに終わった。自分の読解力のなさに愕然。

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    2025年12月22日
  • 「利他」とは何か

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    利他に関する論考集。
    第一章の伊藤亜紗氏は、合理的利他主義や効果的利他主義といった利他についてのトレンドを概観し、その根底には利他の効果の数値化があること、数値化により漏れてしまったり失われてしまったりすることがあると説く。利他の効果を数値化することは、自らの利他的行為が相手に与える影響を規定することに繋がり、押しつけや他者の支配に繋がる。そうではなく、予測不可能性を受け入れること。予想外の他者の反応によって、自らの方が変わること。これを「うつわ的利他」と表現しているが、相手を享けることのできる利他が、良き利他ではないかと述べている。

    第二章では、中島岳志氏が、贈与論から利他を考察している。

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    2025年12月16日
  • 真理と政治/政治における嘘

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    みすず書房の販売戦略のような気もするが、まあ読んで損はない。
    しかし、ここから「全体主義の起原」をあらためて読み直したい気になった。
    「全体主義の起原」の新訳を、ぜひとも、講談社学術文庫あたりから出してほしいところだ。

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    2025年12月11日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    ネタバレ

    議会の議論より行政権力が物事を決める方が効率的かつスピーディは危険。
    →独裁と同じ
    民主主義を機能させるにはたくさんの人と会話する。

    大きな物語のない社会では、楽しみ方を勉強すること、何かを信じることが解決策。

    あなたのすることの殆どは無意味だが、しなくてはならない。そうしたことをするのは世界を変えるためでなく、あなたが世界に変えられないため。

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    2025年12月08日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

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    ●意志と責任について、思考の拠り所となる言葉の側面から考え、能動態と受動態の対立からなる思考ではなく、どちらにも属さない中動態から意志と責任をめぐる諸問題を分析した本。
    ●非常に読み応えのある本だった。本書のキーワードは、「中動態」と呼ばれる聞きなれない言葉だ。現在の文法には、能動態と受動態があるが、かつては受動態ではなく中動態が機能しており、のちに中動態から派生して受動態や自動詞が生まれたと本書では解説している。本書では、意志という概念を否定して、中動態の世界における責任のあり方を提示した。意志とは、何某かの加害行為について帰責性を問うために、突如出現する無根拠な概念であると説明する。このよ

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    2025年11月24日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

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    自分で何かをする「能動態」でも、誰かに何かをされる「受動態」でもない、「中動態」という概念が古代の言語にはあった。誰かを好きになるのは、自分の意志なのか。依存症に陥るのは、その人の意志が弱いからなのか。自己責任論が跋扈する現代社会に於いて、その概念は昨今の様々な出来事について大事な視点を齎してくれる。非常に有意義かつ面白い知的冒険だった。

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    2025年10月21日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    「楽しいことはごちゃごちゃ言わんと単純に楽しめばええやん。それでよしとしようや」ということが言いたいのか?

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    2025年10月13日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    前半が論文。後半はそれをもとにした講義録。前半は難しい。後半はちょっと難しい。総じてやっぱり難しい。目的と手段の整理だけでなく、目的自体もダイジョブか!?って内容でしょうか。流されずに自ら考えるって大変、って内容でしょうか。うん、難しい。

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    2025年09月30日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    ネタバレ

    ちょいむずかった。抽象度が高かったかな。
    199 引用していた千葉雅也の言葉「抑止として他者の身体がある」がたしかにと感じた。

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    2025年09月21日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    ●本書は、人間の行為を目的と手段に従属させようとする消費社会に対して警鐘を鳴らしたものである。カントの批判哲学を紐解き、人生を楽しむための「享受の快」について考察する。
    ●哲学の本は難解なイメージがつきまとうが、この著者の本はわかりやすく読める。

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    2025年09月14日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    『目的への抵抗』の続編。哲学講和シリーズ。本著ではカントに焦点を当てつつ、享楽や嗜好について哲学的に深堀りしていく。資本主義により飽くなき欲望が喚起されるーーそんなフェーズすらもZ世代以降は飽きて、悟りつつある。では人間生活の根幹となる仕事はどうなるのかといえば、生成AIの台頭で、ホワイトカラーを中心に人間の仕事の本義が問われている。一面的にみれば、エッセンシャルワークをはじめとして、ブルーカラー領域での仕事が需要面だけをみれば重要性を相対的に相対的に増しているように見えるが、話はそう単純でもないのだろう。そうした経済合理性から距離を置いた上で、もう少し違った位相から人間の本源的な欲求や感覚の

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    2025年09月11日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    ネタバレ

    論文の部分が難しかった…

    「楽しむ」ということをカントの哲学や嗜好品から読み解く話。
    「チェスをチェスのまま楽しむ」ような、手段でも目的でもない楽しさを享受するのが大事だよとかそういう話だった。

    暇と退屈は読みやすかったな…

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    2025年07月22日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    自由についての章が面白かった
    哲学というより純粋な論理学みたい
    スピノザがすごくとっつきやすく思えている
    錯覚かもしれない
    明快な文章でさくっと読めてしまうものだから、スピノザもデカルトもするっと読めるような気がしてきてしまった
    錯覚だな

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    2025年06月07日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    2025.05.06 手段からの解放を先に読み、目的への抵抗を後で読んだ。その流れが分かった。新しい本から古い本へ。次は、暇と退屈の倫理学に、さらに戻って読んでみたい。

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    2025年05月06日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    暇と退屈の倫理学と比べるとかなり浅い内容だった。著者の思考がこれだけの時間をかけても深まっていないことが残念

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    2025年04月09日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    デカルトの心身二元論への批判が、スピノザの根本にあるという。神は無限だから、宇宙そのものが神である。実体である神の様態が個々のもので、人間の精神も身体も神の様態なので、二元論にはならない。デカルトやライプニッツのア・ポステリオリな神の証明は、極めて論理的だが、意外なことに、同じデカルトにはア・プリオリな証明がなされていて、神の証明には神についての私的な精錬が必要だという。スピノザも真理は私的なもので、主体の変容を要求するものだという。近代の基礎となったい言われるデカルトの思想にも実はこういう観点があったのだ。スピノザの神の証明は、神はいかなる存在であるかの描写に過ぎないという。神の証明には私的

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    2025年03月31日
  • スピノザ 読む人の肖像

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    スピノザ思想の独自性を著作に基づき、丹念に辿る。
    デカルトから一世代あとの世代だからこその、デカルトの矛盾を突きつつ、内在的な読み方を突き通す。
    また、聖書解釈がラディカルだからといって、信仰そのものの否定にいたっているわけではない。
    全体的に沈静した筆致で、訓詁解釈的。現代への応用はかなり控えているため、後半はちょっと退屈だった。

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    2025年03月31日