國分功一郎のレビュー一覧

  • 社会の抜け道

    Posted by ブクログ

    至る所でひずんでしまっている社会。しかし、自分だけでは、自分の周りにいる人たちだけではどうにもすぐには変わりそうもない。
    けれども、人間を天蓋のように覆っている制度や構造も完璧ではない、実は色んな所で水漏れをしている。
    得てして人は革命や劇的な変化を望んでしまうけれども、水漏れから覗く半径1メートルのアクチュアルな世界を、少しずつずらして変化させていくしかない。

    古市さんは現状をシニカルに観て肯定しているだけの社会学者だと思われている節があるけれども、むしろ現状を深く読み込み、そして読み替えた結果として現れたそうした社会の水漏れを大切に取っておこうとしているだけなのだと思う。國分さんが、そう

    0
    2013年10月31日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

    Posted by ブクログ

    現代の民主主義では、主権者が関わっているのは立法権だけ。立法府が全権を持つというのは建前であり、現実には行政府が大半の決定を下している。行政府に民衆がオフィシャルに関われるしくみをプラスすべきである。

    哲学者の学者力、さすがです。民主主義そのものを問い直すなんて。

    0
    2014年02月01日
  • 社会の抜け道

    Posted by ブクログ

    古市君の新刊(國分さんとの対談)。社会システムと現実は一致してない。故に、逆に不自由っぽく見える現実を楽しむ術がある(求められるんじゃない?)ということを、IKEAや保育園をフィールドワークして論考したもの。子どもかわいくないか?という國分さんの問いに「だったら猫の方がかわいくないですか?」とか、東京には「テンションの低い遊び」が少ないとか、相変わらずのクールで素直な古市君に、ますます感心。

    0
    2013年10月15日
  • 社会の抜け道

    Posted by ブクログ

    個別の現場に足を運び、それを元にした社会観察日記。実は速水健朗さんも関わっているという一冊。
    なんとなく、このままではよくないと思いがちな社会。ガラッと変わる革命の不可能性、実際には自分の問題なんだという方向への気づき。
    古市くん流の注釈を國分さんもやっていて、それも面白い。

    0
    2013年10月12日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    奇妙なタイトルである。暇と退屈、一見すると同義に思われる両者に対して、倫理の視点から論説するらしい。割と分厚い本であるが、回りくどい説明が膨らませているのでは?と思いながら読んだ。暇と退屈は、暇だから退屈する、といった因果関係にあるのではなく、相関関係にある。暇と退屈、それぞれの有無で、対応関係を作り、分析を整理していく。暇とは何もすることのない、する必要のない時間を指していて、暇の中にいる人の在り方や感じ方とは無関係で、客観的条件に関わっている。一方、退屈とは、何かをしたいのにできないと言う感情や気分を指していて、人の在り方や感じ方に関わるので、主観的な状態になる。著者は、ハイデッガーの分類

    0
    2026年05月08日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    哲学書はほとんど読んだことはないけれど興味深いテーマなので読んでみた
    テーマとしては確かに面白く
    今までない視点による気付きも存在したのだが
    哲学書がそうなのか
    作者が悪いのか
    はたまた自分に原因があるのか
    いまいち読み進めることができず読破に3週間ほどもかかってしまった
    なんというか回りくどく
    同じことを繰り返し
    多数の引用をして横道に逸れ
    その割には独善的に引用先を否定する
    論理の展開も納得できるものもあるが自分の感覚的にはあまり受け入れられないようところも少なくない
    ただまぁだとしても誰かの論理の流れを追い
    それについて思考すること自体が哲学というものなのかな
    というわけで暇と退屈につい

    0
    2026年05月07日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    哲学の先生に
    様々な悩みが届けられ、答えてくれるQandA形式。
    悩みに対してズバッと答えてくれるものもあれば
    文章から読み取れる人間性をグッサグサに刺してくれたり。笑

    新しい形の悩み相談というか。

    それはこうですね、こうしましょう。

    とか、そういうことではなく
    その人自身の根本に着目していて、面白い。

    悩み相談って
    実際は人が全く違う人について考えるんだから
    最適解に出会えることなんて少ないと思う。
    その人の周辺情報を知らないと尚更。

    でも、文章から感じる人間性を深掘っていく感じが面白い。

    悩み相談をして、素直に誰かの意見に従える人は
    多分そんなに深刻に悩んでいないと思う。笑

    0
    2026年05月07日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

    Posted by ブクログ

    読んでるときは少し理解できる感じがあったけど、読み終わるとほぼ残っていない。。また読もうと思います。

    0
    2026年05月02日
  • 天皇への敗北―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    戦後の憲法学は、日本国民が自ら憲法の価値を理解し、自らの手でこの価値を担うようになること、つまり憲法に対する成熟した態度を養うことを目指してきた。しかし、第二次安倍政権下で憲法が危機に瀕した際に、国民は自らの手で憲法を守ることができず、天皇に頼ってしまった。このことを著者は「天皇への敗北」と表現している。

    この主張を一定理解はすれど、そのまま自分の意見とするかどうかには留保があるべきだと感じる。また著者自身もおそらく読者自身が自分で考え、自分の意見を持つことを歓迎するだろう。

    哲学講話シリーズを読んできた読者としては、ほとんど哲学への言及がないことに面喰らったが、いま読むべき本ではあると思

    0
    2026年04月25日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    読む前
    利他はほとんど存在しないでしょう
    見返りを求めたり、「利他」的な行為をする自分に酔ったりしてるだけなのでは→結局は利己
    でも、親が小さな子を守るみたいな行動は利他だといってもいい?

    いずれの章にも共通するものとして、「余白」「うつわ」、つまり自分の意志以外のものの介入を許しているということがあった。逆に、その介入を許さない場合、それは利他ではない
    利他が「生まれる」(「する」ではない)時は、自然に、すなわち「オートマチックに」生まれるものであり、それは自分の意志ではなく何か大きな力がはたらいてこそのものである

    3章〜5章で論じられていることが利他に結びついているのかあまりわからな

    0
    2026年04月19日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    確かに、(成長や進歩のために)目的をもつことに駆り立てられている感じはある。

    資本主義や進歩主義が持ち込まれて社会の発展が始まった時点で、そうなるよう刷り込まれてしまうことは必然なんじゃないか。そうしないと取り残されてしまうみたいな強迫観念がある

    0
    2026年04月14日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    定住革命以降からだんだんと難しくなってきて、十分に理解できないまま読み終えてしまった。
    でも何となく今の自分に必要なことが書いてある気がしたので、少し間を空けて再トライしたい。

    0
    2026年03月30日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ややくどい。ただロマン主義の話や社会契約論など、高校生の時に習ったもののよく理解していなかったものに対して学びなおす良い機会になったし、知的好奇心がくすぐられる内容だったのも確か。序盤が面白かっただけに中終盤は少し間延びした印象を受けました。

    0
    2026年03月29日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ラジオで朝井リョウさんと対談されていて、國分功一郎さんを知った。途中難解で飛ばし読みしたものの、中動態の存在意義に共感し、「暇と退屈の倫理学」も読んでみたいと思った。

    0
    2026年03月09日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    第一章の伊藤先生のパートが1番分かりやすくて面白かった。
    利他にも色んな種類があり、それらを明確に定義づけし言語化されていたため、普段自分が考える利他がどれに当てはまるか考えながら読めた。

    0
    2026年02月27日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    難しい!
    この本の中では今までの常識を捨てて考えなあかんから読み進めるのに時間がかかった。
    日本語を使いながら英語勉強してる時みたいな、量子力学の授業聞いてんのかなとかそんな気分。

    途中で著者が分かりやすい例を持ち出してくれた時なんかはちょっと理解できた気がしたけど。
    例えば「物思いに耽る」とか「人を好きになる」なんかは能動受動では表せない言葉の例として出てきた。

    「責任のある世界は、人が人に応答する世界である」
    「銃身からは決して生じえないもの、それは権力である」
    何個か熱い文章もあった。

    責任を問うときに感じる感情を無碍にしてもいけないし、無罪放免にするわけでもないけど、一旦「近代的

    0
    2026年01月16日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

    Posted by ブクログ

    最近YouTubeで政治系の動画にハマりまくっております
    政治おもろい

    という訳で、またしても國分功一郎先生に教えを乞う
    政治動画を見るときの視点に深みとコクが加わるに違いない
    コクってなんやねん

    本書は政治哲学の基本概念をホッブズ、スピノザ、ルソー、ヒューム、カントといった先人たちの中に見出していく構成

    最も印象に残ったのは國分功一郎先生がカントを評して言った「ヒューモラス」というカタカナ語だったりする
    意味はユーモアであるとかってことで、英語で書くと「humorous」
    発音の通りにカタカナ語になったわけだが…

    「humor」はなんでユーモア?ヒューモアじゃなくて?
    「humoro

    0
    2026年01月14日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    1章は難しく感じるというか、あれ何を指してるんだっけとなり、少し理解半ばだったが気にせず進めた。
    2章は1章を苦しみながら読んだおかげもあって、理解が進んだので、ちょうどよい読み方だったかも。
    結論はまあそうですねえという感じではあったかな。

    0
    2025年12月31日
  • スピノザ 読む人の肖像

    Posted by ブクログ

    デカルト哲学を紐解き、理解と批判することによってスピノザ自身の哲学を展開していった。既存の思想の脱構築。スピノザは「読む人」であった。「エチカ」ではユークリッド幾何学の形式に基づき神、人間の精神について定義と公理から定理を導き演繹的に論証。コギト命題における矛盾の指摘から、デカルト哲学の大胆な再構築を提案している。「国家論」における政治哲学の結びの記述が浅薄でスピノザ研究者からは悪名高いらしい。

    0
    2025年12月28日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    出だしの会話から面白そうだと思ったのだったが、読み進めるうちにどんどん難しくなり、もうお経を読むように最後まで字面を目で追っただけに終わった。自分の読解力のなさに愕然。

    0
    2025年12月22日