國分功一郎のレビュー一覧

  • 哲学の先生と人生の話をしよう

    Posted by ブクログ

    メルマガPLANETSが初出。参考図書も記載されているので、深堀りしたい場合に参考にできる。

    哲学とは何かを知らなくとも、この本はかなり面白かった。
    問いとして挙げられているのはいずれも人生相談なので、自分でもあるあるといった内容が多かった。
    それゆえ、自分の中でも経験した問いに対する、答えの1つをこの本では示していた。

    これだけだと他の本との差別化はないですが、その答えが哲学という観点で述べられているので、回答としてはかなり珍しい内容であることが多かった。

    読み終えて長らく経つが、記憶している面白い本。

    0
    2022年12月01日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    以前に『借りの哲学』を読んだので、恩を受けると負債の考えが生じるというのは何となく理解してました。利他は自己満足を満たすため、というのも。震災で炊き出しをしていた某有名人に対して「偽善」、「売名か?」というコメントを思い出します。

    思いやりに満ちた世界の方が良いに決まっていても、なかなか利他には難しい側面があるのは事実です。個人の意識に対する小さい時からの教育と社会の制度、インフラ設備など、みんなが意識しないほど社会の仕組みに溶け込ませることが大事だと本書を読んであらためて思いました。

    0
    2022年11月27日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

    Posted by ブクログ

    立法と行政の観点から、民主主義について改めて考えさせられた。実質行政権が決定権あるのではと言う点について、感覚としてはわかっていたが、明確に言語化して整理ができたと思う。
    民主的と民主主義の違いについて、感覚的、概念的と言った視点違いでの説明など、スッと腑に落ちる理解ができた。

    0
    2022年11月09日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「利他」について5人が違うアプローチで切り込んでくる。「利他」を推奨するような本なのかと思っていたが、純粋に「利他」を科学している内容で、これはこれで大変興味深い。仏教的なアプローチはありそうだが、言語的なアプローチなど思いもしなかった。能動でも受動でも無い「中動態」も考えさせられる内容だった。おすすめ。

    0
    2022年10月20日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    利他: うつわになること。意図的な行為ではなく人知を超えたオートマティカルなものであり、そこに利他が宿る。

    0
    2022年09月13日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    専門が異なる著者らの視点から「利他」を考察する。利他は主義にすると怖い。なぜって「私の思い込み」でやったことが、結果的に他者の助けになれば「利他」だろうが、時として「余計なお世話」にも「押しつけ」にもなる。自分の思いを正当化して、相手の言葉や反応にほとんど耳を傾けず、独善的な「支配」でしかなかったとしたら……。若松さんの“利他は行うものではなく、生まれる”という意見がストレートに効いた。

    0
    2022年07月24日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     オタクと呼ばれている人の中には、モノや概念が純粋に好きな人もいます。しかし、オタクはうまく自己肯定できていない場合が多く、「モノや概念が好きな自分」が好き、「それについて他人より詳しく知っている自分」が好きであり、その意味で「多くの女性とセックスできる自分が好き」というナルシシズムで心の穴を埋めているヤリチンと極めて多くの共通点を持つことが考えられるのです。
     つまり、オタクが何かをきっかけにモテるようになり、その対象が「女性」に変われば、彼は簡単にヤリチンになるということです。
     二村さんはもっとすごいことも言っています。
     モノや概念に熱中することで、「苦手な人間関係から逃げている自分」

    0
    2023年08月08日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

    Posted by ブクログ

    そうだよね、めざすものなんだよね。
    何にでも当てはまる話。

    思想というのは、それほど普遍的なのだと教えてくれた。

    0
    2022年06月29日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

    Posted by ブクログ

    近代国家成立までの歴史や基本的な概念について。ホッブズ、スピノザ、ロック、ルソー、ヒューム、カントの思想がコンパクトにまとまっており読みやすい。一般の教科書では「ホッブズは絶対王政を擁護した〜」とか「ロックは抵抗権を認めてた」のような記述がよく見受けられるが、解釈としてミスリーディングな部分もあり原文をしっかり読む必要性も感じた。

    0
    2022年05月29日
  • 言語が消滅する前に

    Posted by ブクログ

    対談形式は諸刃の剣みたいなもので、両者の対話がマッチしているとすごく良いが、そうでない場合はあっさりと読む気を失ってしまう。中間はあまりなくて、良いか悪いかどちらかに偏る傾向がある。
    本書はお二人の相性がよく、それぞれが良い味を出している前者の好例だと感じた。

    0
    2022年05月20日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    「器」のような人に自分はなれるだろうか?

    人間は意志の保有者ではなく、思考が留まる「場所」なのだということ。自分が人生に対して抱いている不可抗力的な恐ろしさの断片を言語化してくれているように感じた。

    0
    2022年04月10日
  • 言語が消滅する前に

    Posted by ブクログ

    石丸現象に即応する感じの対談。

    再読なので、それ以外ではパターン認識にしてしまわずに、中動態。スイッチ一発での切り替えのような反応に抗う気持ちがあった方がいいのだろうな。する、でも、されるでもなく。
    でないと、言葉の自動機械って感じになるか、メディアの濁流に飲み込まれるか、だな。

    まぁ、AIが全面展開したらもう、言葉でもないのかもしれんけど。

    0
    2022年02月18日
  • 言語が消滅する前に

    Posted by ブクログ

    20世紀の哲学は、言語論的転回ということだったんだけど、その「言語」が消滅しているという。ならば、21世紀の哲学はどうなのか?

    みたいな問いがあるのだが、直接的にそれを考えるというより、SNS、ポピュリズム、コロナなどなど、今起きていることを例にしながら、ぐるぐると周りながら、その問題に近づいていく感じ。

    もちろん、答えはないのだけど。

    言葉の力をもう一度取り戻すこと。それは、一種の貴族的、権威的なものの復活なのかもしれない。

    そして、しばしば思考のプロセスのなかで参照されるのが、アレント。國分さんは、フランス現代思想を踏まえつつ、スピノザの研究を起点にさまざまな思考を展開されているの

    0
    2022年02月13日
  • 言語が消滅する前に

    Posted by ブクログ

    『暇と退屈の倫理学』の國分氏と、『勉強の哲学』の千葉氏の対談。大学院の先輩後輩なのだと知る。

    LINEのスタンプの話があって。
    言葉を交わすことから、視覚的な情報の一コマにまで簡略化されたやり方で事足りるようになった。
    紡ぐものには、意趣や考えの余地があるけれど、スマホは言葉を〝予測〟さえしてくれる。

    ガラケー時代には絵文字一つで送ることに難を示したり、感情を読み取りきれない距離があったはず。
    私がスタンプだけのやり取りに抵抗があるのは、ある意味当然だったのだなぁ。

    以下、印象に残った箇所の引用。
    大きく三つが自分の気になっているポイントらしいと分かった。

    中動態的な教育の在り方のこと

    0
    2022年02月06日
  • 言語が消滅する前に

    Posted by ブクログ

    「責任回避論」のところが面白かった。ケーキ屋さんでの例え。相手に(お客)に改めて確認することによって「私は、ちゃんと確認しましたよね」というような自分が責任を負わなくても良くするというくだり。なんでも「責任」を追求してしまうあまり、社会や人間関係が窮屈になっているような印象を抱いていたので。どこかで逃げ道を用意しておかないとならないんだな・・・。今読むべき本だと思う。

    0
    2022年01月08日
  • 言語が消滅する前に

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今をときめく國分さんと千葉さんの過去からの対談をまとめた本。ご本人たちも述べられていたが、別々に企画されたとは思えないほどに一貫性のある対話になっている。後から編集したこともあるだろうけど、筋は通っている。
    そこで語られているのは、エビデンス主義というか、責任と主体の問題というか、言語なき透明なコミュニケーションの問題というか、抽象的な個人を想定した上でのコミュニケーション、責任の問題なのだと思う。要はそんな個人であり続けることができる人はいない、極めて少ないにもかかわらず、そんな個人であることが要請され続けているということ。
    そんな状況を脱するために複数の時間性の確保とか、文学的な言説とかの

    0
    2021年12月30日
  • 原子力時代における哲学

    Posted by ブクログ

    原子力に関する問題を哲学の視点から考察する。戦後間もなく、核兵器反対の風潮は高まったが、核技術そのものへの問いかけはなされてこなかった。そんな中で1950年代といち早くそれに言及したのがハイデッガー。ハイデッガーの思想を応用し、原発や核技術管理について考える。

    0
    2021年11月14日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

    Posted by ブクログ

    チープな言葉で言えばレベルの高いYahoo!知恵袋みたいな本。
    自分も他の人も今まで生きてきた歴史が地層のように堆積して今を形成しているから、すぐに考え方やその人の性格が変わらないし根本の部分を見つめることが大切だと感じた。
    あと人は無意識に言葉や内容を良くも悪くも自分の都合のいいように選んで話していることが多いからその背景にも気付けるようにいつかなることができたらいいなと思った。

    0
    2021年11月12日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

    Posted by ブクログ

    哲学はほとんど全ての学問の元となる学問だと聞いたことがあります。哲学のようで心理学のようである、精神科医のように相談を紐解き導く國分功一郎の分析力は読んでいて非常に心地良い。相談内容をまるで哲学の本を読むようにして“書かれていないこと”も読み解いたとありましたが、その姿勢を文章から感じ取ることができました。難解なイメージを持たれている哲学を分かりやすく書いているので、ここから哲学に興味がわく人もいるのではないでしょうか。ただ一点不安だなと思ったのは、國分功一郎の真似のように相談をバッサリ切ることが正だと考える人がいやしないかなということです。哲学の土壌があってこそ成せる技だと思うので、この領域

    0
    2021年03月25日
  • 社会の抜け道

    Posted by ブクログ

    哲学者の國分さん(39歳くらい)と、社会学者の古市さん(28歳くらい)が、消費社会、デモ、保育園、食の問題、反革命について雑談した本。

    カジュアルな文章で読みやすいし、2人の博識なところが面白い。國分さんの子育て論的な部分も経験者だけにリアルで良かった。

    とても旬な話題を取り上げているので、なるべく早く読んだ方が楽しめると思います。

    0
    2020年12月25日