國分功一郎の作品一覧
「國分功一郎」の「暇と退屈の倫理学(新潮文庫)」「手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「國分功一郎」の「暇と退屈の倫理学(新潮文庫)」「手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
自分にとっては面白かった
表題にある「倫理学」に閉じこもらず、人間の「ホモ・サピエンス」としての歴史や生物学的側面、その他哲学、医学、複数の分野にまたがりつつも、初学者にもわかる形で「暇とはなにか」「退屈とはなにか」を論じている。
専門分野に固執することなく適切に組み合わせ現象に迫り、高名な哲学者に「それは違うのではないか」と反論を述べていたりして(反論相手が存命でないのが残念)、その「飲まれない姿勢」が個人的に好みなのかもしれない。
加えて、普段、無意識ながらに感じていたことが寄り道しつつ言語化されていく様は、妙なスッキリ感があった。ぜひ、通読していただきたい(著者直々ご推奨でもある)
Posted by ブクログ
一定の豊かさを得た社会での退屈との付き合いについてハイデガーの退屈考を批判しつつ提示
暇は退屈と別の事象であり、退屈と一体の気晴らしの中を生きられるのが人間らしさという観点に一定の幸福を感じる(激しいミッションに身を焼かれる状況は充実しているようで相当キツい)
「今の日本の若者は〜、それに対して途上国の若者は〜」といった意見への嫌悪感は、熱情を尊ぶあまり人は不幸や狂気に陥れられるべきとの思想を感じるからかもしれない
歯止めなき消費から満足に至る浪費へ、のあたりは昨今の丁寧な暮らしや一部のミニマリズムへの類似性を感じる
ペットの鳥の生活は退屈の苦痛を感じているように見えるケースもあるため、ハイデ
Posted by ブクログ
(著者にとっても意外かもしれないが)間違いなく、かつてなく四半期の数字目標が厳しく喧伝される現代ビジネスの中で、マーケターはじめ、ブランドづくりに関わるすべての人間にとって、必読の一冊だった。
凝り固まった思考の根本OSを、一発ガツンと、叩きのめして、UPDATEしてくれる。
目的ー手段の関係が当たり前のように叩き込まれる商売人の思考回路において、自らが作るモノやコトを、手段から解き放つのは非常に難しい。
でもそれこそが、現代社会が抱える病理に、いやそんな小難しい話を抜きにしても、シンプルに、「よりよいものづくりに勤しむ」ためにこそ、欠かせないはずだという直観に、出会えたような気がする一冊
Posted by ブクログ
こちらは、ひまわりめろん師匠の本棚から。
國分さんて本当に凄いですね。いや凄いわ…。
もう月並みな言葉しか出ない位に凄いわ。
大学時代の選考も院の選考も哲学ではないのに何故ここまでの域に達しているのか。
経済学も元は哲学の分野だったと本書で初めて知りましたが、確かに納得。
広告も人間心理を突いたデザインにすると効果が絶大になる訳で、心理学も哲学と繋がっているとなると全てが哲学に通ずるという…
もう「哲学を制するものは全てを制する」のでは説。
かのマルクスアウレリウスも哲学者目指してたしなあ。
國分さんはYouTubeなどで良く拝見していたのですが、文章になってもその軽妙さは健在。
哲学