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絶え間ない緊張が続く、中東イスラーム諸国をとりまく情勢。「イスラーム原理主義」すなわち「過激」「危険思想」というイメージが再生産されるなか、本来は唯一神・アッラーの存在こそが、人間の人間による支配と国家の暴走、対立を食い止める秩序になりうると著者は説く。国境を越えて勢力を拡大する「イスラーム国」への評価も踏まえながら、ムスリムたちの死生観をわかりやすく解説する、必読の一冊。東京大学先端科学技術研究センター准教授・池内恵氏の解説付き。【目次】序章 イスラームとジハード/第一章 イスラーム法とは何か?/第二章 神/第三章 死後の世界/第四章 イスラームは政治である/第五章 カリフ制について考える/終章 「イスラーム国」と真のカリフ制再興/解説――自由主義者の「イスラーム国」論~あるいは中田考「先輩」について 池内 恵
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年11月27日
イスラーム 生と死と聖戦
著:中田 考
紙版
集英社新書
良書、わかりやすいテキストだと思いました。
世界第2位の宗教人口を誇るイスラム教、第1位は、キリスト教で23億、ついで、イスラム教が18億
日本では、イスラム教に関する情報があまりにも少ない。世界を理解するためには、キリスト教と同様、イス...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月22日
北大生のシリア渡航計画、ISIによる湯川遥菜さんと後藤健二さんの
拘束・殺害事件で一躍注目を浴びたのが本書の著者である中田孝氏。
東京大学文学部イスラム学科の一期生であり、そのかなで唯一イスラム
教徒になった人。勿論、日本でも有数のイスラム法学者である。
その中田氏が宗教に対する知識のな...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月17日
いや~おもしろかったわ。この人のことを知ったのが、3年ほど前のISにより邦人男性が殺害されてしまった時。その時は「なんとも怪しげな人だな」」と思っていたが、どんな人なのか興味が出てきてググったりしてみた。
その後、偶然自分が欠かさず聞いているMBSの「辺境ラジオ」にゲスト出演。その時初めてまとまった...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年02月06日
イスラームの論理を内在化させた中田考さんがイスラームについて書いた本なんだけど、今まで読んだ彼の本の中で一番わかりやすくまとまっている。
イスラームの大事なのは法だって話とか、カリフ制は独裁制じゃないとか。今の領域国民国家の問題は人間の移動が自由でないことって指摘は目を開かされた感じ。イスラームが共...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月28日
この国の統治権力に正当性がないように現在のイスラーム社会においても正当性のない政治が行なわれていることを知る。だが本来のイスラム教は知れば知るほど冷静で平和でプレーンなものだった。
イスラーム法は法律ではなく法である。善悪と存在がアッラーによって保障されている。そしてアッラーとは自然界と人間界を貫く...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月13日
イスラームは神が一人、法がひとつ、人間は法に従う。だから領域国家や統治機構は必要ない。異教徒からの攻撃にあった場合、イスラーム社会を守るための防衛がジハード。昨晩観た大河ドラマ花燃ゆで、吉田松蔭は、開国を迫る異国から日本国の独立を守りたいがために開国をすすめる老中の殺計画を企ててしまうほどの焦り高ま...続きを読む
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