イスラーム 生と死と聖戦

イスラーム 生と死と聖戦

748円 (税込)

3pt

絶え間ない緊張が続く、中東イスラーム諸国をとりまく情勢。「イスラーム原理主義」すなわち「過激」「危険思想」というイメージが再生産されるなか、本来は唯一神・アッラーの存在こそが、人間の人間による支配と国家の暴走、対立を食い止める秩序になりうると著者は説く。国境を越えて勢力を拡大する「イスラーム国」への評価も踏まえながら、ムスリムたちの死生観をわかりやすく解説する、必読の一冊。東京大学先端科学技術研究センター准教授・池内恵氏の解説付き。【目次】序章 イスラームとジハード/第一章 イスラーム法とは何か?/第二章 神/第三章 死後の世界/第四章 イスラームは政治である/第五章 カリフ制について考える/終章 「イスラーム国」と真のカリフ制再興/解説――自由主義者の「イスラーム国」論~あるいは中田考「先輩」について 池内 恵

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イスラーム 生と死と聖戦 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年11月27日

    イスラーム 生と死と聖戦
    著:中田 考
    紙版
    集英社新書

    良書、わかりやすいテキストだと思いました。

    世界第2位の宗教人口を誇るイスラム教、第1位は、キリスト教で23億、ついで、イスラム教が18億
    日本では、イスラム教に関する情報があまりにも少ない。世界を理解するためには、キリスト教と同様、イス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年08月22日

    北大生のシリア渡航計画、ISIによる湯川遥菜さんと後藤健二さんの
    拘束・殺害事件で一躍注目を浴びたのが本書の著者である中田孝氏。

    東京大学文学部イスラム学科の一期生であり、そのかなで唯一イスラム
    教徒になった人。勿論、日本でも有数のイスラム法学者である。

    その中田氏が宗教に対する知識のな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年04月17日

    いや~おもしろかったわ。この人のことを知ったのが、3年ほど前のISにより邦人男性が殺害されてしまった時。その時は「なんとも怪しげな人だな」」と思っていたが、どんな人なのか興味が出てきてググったりしてみた。
    その後、偶然自分が欠かさず聞いているMBSの「辺境ラジオ」にゲスト出演。その時初めてまとまった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月06日

    イスラームの論理を内在化させた中田考さんがイスラームについて書いた本なんだけど、今まで読んだ彼の本の中で一番わかりやすくまとまっている。
    イスラームの大事なのは法だって話とか、カリフ制は独裁制じゃないとか。今の領域国民国家の問題は人間の移動が自由でないことって指摘は目を開かされた感じ。イスラームが共...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月05日

    中田考氏の純粋でかつ平易で分かりやすいイスラームの世界観の解説。これがムスリムの一般的な解釈と一致しているか分かりませんが、イスラームが目指す理想も理解できるし、理想が引き起こす危険性も理解しました。

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    Posted by ブクログ 2022年11月18日

    中東の専門家としての外から目線のイスラームではなく、ムスリムとしての内から目線の著者が、イスラーム法学者の立場からジハードの解釈含め、この世界はどのように解釈すべきなのか、をイスラーム教を知らない人(異教徒や無神論者等)向けに、わかりやすく解説した著作。

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    Posted by ブクログ 2022年10月28日

    この国の統治権力に正当性がないように現在のイスラーム社会においても正当性のない政治が行なわれていることを知る。だが本来のイスラム教は知れば知るほど冷静で平和でプレーンなものだった。
    イスラーム法は法律ではなく法である。善悪と存在がアッラーによって保障されている。そしてアッラーとは自然界と人間界を貫く...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月18日

    前提が随分と違うことをきちんと踏まえた上で読めばひとつの視点、世界観として示唆に富んでいるように思う。印象としては話のできる人だと思う。前提に大きく隔たりがあるので物騒な話と決め付ければ安易に退けることもできるだろうけど、こういう視点や世界観も視野にいれることは大切だと思う。

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    Posted by ブクログ 2015年04月13日

    イスラームは神が一人、法がひとつ、人間は法に従う。だから領域国家や統治機構は必要ない。異教徒からの攻撃にあった場合、イスラーム社会を守るための防衛がジハード。昨晩観た大河ドラマ花燃ゆで、吉田松蔭は、開国を迫る異国から日本国の独立を守りたいがために開国をすすめる老中の殺計画を企ててしまうほどの焦り高ま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月21日

    イスラム教信者からすると、非信者はどうせ地獄に落ちるんで啓蒙する必要ないんだけど、そこは親切心で教えてくれている、というイスラム教の「感じ」が伝わってきて面白かった。

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