作品一覧 2023/09/28更新 イギリス近代と自由主義 ──近代の鏡は乱反射する 試し読み フォロー 失われた30年 逆転への最後の提言 試し読み フォロー 岸田自民で日本が瓦解する日 アメリカ、中国、欧州のはざまで閉塞する日本の活路 試し読み フォロー 逆システム学 試し読み フォロー 経済大転換 ――反デフレ・反バブルの政策学 試し読み フォロー 現代カタストロフ論 経済と生命の周期を解き明かす 試し読み フォロー 原発は火力より高い 試し読み フォロー 原発は不良債権である 試し読み フォロー 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業 試し読み フォロー 市場 試し読み フォロー 資本主義の克服 「共有論」で社会を変える 試し読み フォロー 「脱原発」成長論 ――新しい産業革命へ 試し読み フォロー 誰が日本経済を腐らせたか 増補版 試し読み フォロー 悩みいろいろ 試し読み フォロー 日本病 長期衰退のダイナミクス 試し読み フォロー 人を救えない国 安倍・菅政権で失われた経済を取り戻す 試し読み フォロー 平成経済 衰退の本質 試し読み フォロー 閉塞経済 ――金融資本主義のゆくえ 試し読み フォロー 放射能から子どもの未来を守る 値引きあり 試し読み フォロー 儲かる農業論 エネルギー兼業農家のすすめ 試し読み フォロー 1~20件目 / 20件<<<1・・・・・・・・・>>> 金子勝の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 現代カタストロフ論 経済と生命の周期を解き明かす 金子勝 / 児玉龍彦 現代カタストロフ論 経済と生命の周期を解き明かす 岩波新書 新赤版 1953 著:金子 勝 著:児玉 龍彦 カタストロフとは、安定的な状況が突然破局する現象を説明するための数学モデルだとおもっていました。 でも、ちょっと、主旨がちがっていました。 ここでは、コロナの変種、経済危機がくりかえし発生す...続きを読むることを説明するのに使われています。 あるいは、経済が周期的に変化していく内容を、カタストロフをつかって説明しようとしている書です。 内容はこうです ①生物も繰り返し変わっていくが、ある限界までは、「安定的な構造」を保ち、変化は予想される範囲に収まる ②しかし、不安定な循環が重なり、「安定的な構造」が壊れ、分岐点を迎え、それを経て、次の「安定的な構造」を生み出す ③さらに、初期値、または、周辺条件が限界を超えて変化すると、カタストロフと呼ばれる予測と異なる、大きな構造的変化を引き起こす 一般的にカタストロフとは、崩壊、と考えらえているが、実は一つの周期であり、局所的な変曲点なのである ⇒ 毎日は、単なる日常の連続ではない ⇒ 漸進的に変化していくプロセスでもない ⇒ 歴史は、断絶する非線形的変化をもたらす ⇒ 変化が周期的に繰り返されるうちに、予想もしない、大変化が生じる、それがカタストロフだ 気になったのは次です ・社会のパラダイムシフトは、50年周期で発生する。ヨーゼフ・シュンペータのコンドラチェフ循環をいう 経済の4つの循環 40か月 在庫循環 キチン循環 10年 通常の景気循環、設備投資の周期 ジュグラー循環 20年 建築循環 クズネッツ循環 50年 コンドラチェフ循環 ・50年周期の政治諸制度の変化 1873 年大不況 パスク・ブリタニカの出現 1914 第一世界大戦 大衆民主主義の台頭、ロシア革命 1960 ベトナム戦争 金準備の現法、貿易赤字により、パクス・アメリカーナの転換 2001 同時多発テロ ・なぜ、景気循環はうまくいかないのか ①同じ周期を繰り返すように見えて、変化しながら周期を繰り返す ②ある種類の周期は繰り返しながら、同時に、いくつもの異なる周期が重なり合う時が生じる ③周期の過程で生み出されるカタストロフの中には、周期性自体の自壊を引き起こすケースがある ・日本経済の弱体化 1986年日米半導体協定により、コンピュータなどの先端技術の衰退がはじまる 2008年リーマンショック 2011年福島第一原発 2012年財政赤字下での金融緩和 いまや国債の累積額は1000兆円をこえ、わずかな金利上昇でも国債費が大きく膨張するに至る ・コロナ禍の成果 ①19世紀は血清を生み出した ②20世紀前半に、有機化合物 ③20世紀後半に、たんぱく質製剤によるバイオ医薬品 ④21世紀前半に、RNA医薬品の登場 ⇐ コロナによる 目次 はじめに――「現代カタストロフ論」とは? 第一章 カタストロフはどのように起こるか 1 新しい時代が始まる 2 繰り返す変異株の波――リアルタイムの進化の観測 3 五〇年周期で起きる政治経済の大転換 4 生命科学の五〇年周期のパラダイムシフト 5 イノベーションと創造的破壊 6 五〇年周期の政治諸制度の変化 7 新しい政治的分断と格差・貧困の拡大 8 人口減少と社会保障費削減の悪循環 第二章 なぜカタストロフに行きつくのか?――周期のメカニズム 1 繰り返しながら変わっていくことの科学 2 なぜ変異株が周期的に襲ってくるのか? 3 周期的カタストロフをデータから解き明かす 4 重なり合うカタストロフ 5 経済を周期で見る景気循環論 6 従来の景気循環論の問題点 7 自壊に向かう循環 8 カタストロフの底へ向かう循環――戦争とパンデミックの時代 第三章 カタストロフから新しい世界を創る 1 グローバルな感染症と向き合う 2 少子高齢化に対応した新しい産業革命 3 先端産業の衰退を克服する 4 地域からエネルギーと情報と生活のフィードバックを あとがき ISBN:9784004319535 出版社:岩波書店 判型:新書 ページ数:238ページ 定価:860円(本体)ISBN:9784004319535 出版社:岩波書店 判型:新書 ページ数:238ページ 定価:860円(本体) 発行年月日:2022年12月 発売日:2022年12月22日 発売日:2022年12月20日 Posted by ブクログ 悩みいろいろ 人生に効く物語50 金子勝 慶應義塾大学の経済学の金子先生の人生相談です。 いろいろな悩みをその内容にあった書物を紹介して、相談者の悩みに答えるスタイルでした。 いろいろな悩みがあるけど、どれもみんな似たような悩みを抱えているんだと思い、先日亡くなった伊集院静さんの「人はみな悩みを抱えながら平然と生きている。」という言葉を思い...続きを読む出しました。 金子先生は落語が好きなようで、たくさん落語の話にからめて回答しています。立川談志師匠の「落語は人間の業の肯定」という言葉が思い出されました。 金子先生は相談者の悩みによりそって回答しているので、温かい気持ちで読めました。 Posted by ブクログ 人を救えない国 安倍・菅政権で失われた経済を取り戻す 金子勝 現在の日本の状況をどう捉えたらよいのか、経済学者の視点から幅広く批評している。もはや日本は発展途上国になりつつあるという見方はかなり辛口ではあるが、そのくらい“人を救えない国”に成り下がってしまっているのは確かだと思う。未来の世代のために、よりよい社会にするために今を犠牲にしても教育にお金をかける精...続きを読む神は失われてしまった。今の問題を何とかすることにきゅうきゅうとして、その場しのぎで、しっかりとした将来のビジョンなしにつきすすむ。社会システムのいたるところでどうにもならなくなっている閉塞感。従来の発想を根本から変えて社会を大胆に変革していくときだ。しかし、黒船到来のようなインパクトがないと変われないのは日本社会の習性か。いずれこのままだと、社会を揺るがすとんでもないことが起きるのは確かだ。だが、悲観的になることはない、スイッチが入れば日本は強い。そういう国だと本を読みながら思った。 Posted by ブクログ 人を救えない国 安倍・菅政権で失われた経済を取り戻す 金子勝 正直なところ経済はよくわからないが政府のしていることが富裕層や大企業のための政治であることはわかる。ほんのひと握りの銭の亡者に尽くして社会をめちゃくちゃにして恥じない。コロナ対策で彼らの強欲と無能が鮮明になったし、なり続けているが、どんな世の中にするつもりなんだろうか。今のままのやり方で社会が持つは...続きを読むずないだろうに。 それでもお上を支える人たちには同罪ですぞと申し上げたい。ハラダタシイカギリダ。 金子氏の分散革命による展望ある提言に救いを感じるが、質の悪い政治家どもにはわからんだろうというところをどう突き抜けるか。 Posted by ブクログ 平成経済 衰退の本質 金子勝 200622金子勝 平成経済衰退の本質 産業の衰退 成長産業が生まれない 金融緩和で現状固守 最後の産業 「自動車産業」 貿易黒字の7割⇒EV化 自動運転 MAAS グローバリゼーションのもと、国際通貨ドルの垂れ流し 米国対外債務残高の著増2009年3兆ドル→18年10兆ドル 「土建国家ニッポンか...続きを読むら全く脱却できなかった」 デジタル・ジャパンは片鱗もない 野口悠紀雄先生 韓国・台湾よりも劣後 社会改革が出来なかった リーダー・人材の払底 バブル後 後ろ向き・管理志向 バブル 既得権益との調整不全 原資不足・政治力のなさ Posted by ブクログ 金子勝のレビューをもっと見る