作品一覧

  • 裏金国家 日本を覆う「2015年体制」の呪縛

    裏金国家 日本を覆う「2015年体制」の呪縛

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻957円 (税込)
    「裏金」がばらまかれ、言論を封圧し、縁故主義による仲間内資本主義(クローニーキャピタリズム)がはびこる日本社会。民主主義を破壊し、国際競争力を低下させ、経済の衰退を招いた「2015年体制」とは。負のらせん状階段を下り続ける、この国の悪弊を断つ。
  • 放射能から子どもの未来を守る

    放射能から子どもの未来を守る

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    国会の参考人説明で、内部被曝研究の第一人者・児玉龍彦教授(東京大学)は、満身の怒りを表し、「国はいったい何をやっているのですか!」と政府を糾弾した。子どもと妊婦を守ることを最優先にすべきであると涙ながらに訴える児玉教授の姿はYouTubeで繰り返し流され、大勢の人々共感と支持を得た。 一方、不良債権問題、小泉構造改革を厳しく批判してきた金子勝教授(慶應大学)は、誰も責任をとろうとせず、失敗も総括しないところに、「失われた20年」と今回の原発事故との共通点を見いだし、3.11直後から警鐘を鳴らしてきた。 原発事故と、その後の無責任な対応により、住む家を追われ、仕事を失い、子どもたちの未来に不安を抱かなくてはならないという理不尽な現実に対して、盟友・児玉龍彦教授と金子勝教授が熱く語る、魂の対談! 感情をあらわに、理不尽な現実に怒りを表明することができる。そんな学者たちが、今この時代にいるのは、ものすごく心強い。
  • 失われた30年 逆転への最後の提言

    失われた30年 逆転への最後の提言

    ビジネス・実用

    4.7
    1巻628円 (税込)
    何度、同じことを言わせるのか! ズルズルとした対応が続くエネルギー政策。税と社会保障についての相変わらずの弥縫策。TPP交渉参加表明に象徴される「グローバリズム」への安易な追随…。このままでは間違いなく「失われた30年」に突入してしまう。危機の本質を明らかにし、新しい社会や経済システムの全体像を打ち出す緊迫感に満ちた討論。

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  • 現代カタストロフ論 経済と生命の周期を解き明かす

    現代カタストロフ論 経済と生命の周期を解き明かす

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻946円 (税込)
    コロナ禍の中で見えてきたのは,「周期的な破綻(カタストロフ)」という問題である.経済学と生命科学が専門である著者たちは,現在が50年周期の大転換点にある,とする.現代化したカタストロフ論の視点から,日本と世界が陥っている現状を経済と生命の両面から解き明かし,迫りくるカタストロフへの具体的対処法を示す.

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  • 逆システム学

    逆システム学

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻682円 (税込)
    市場や生命という複雑なしくみを解明する方法を著者たちは「逆システム学」と呼ぶ。それは、新古典派経済学や遺伝子決定論などの主流の学問研究を批判し、市場や生命の本質を多重フィードバックのしくみに見出すというものだ。経済学と生命科学の対話から浮かび上がる、まったく新しい科学の方法論。

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  • 人を救えない国 安倍・菅政権で失われた経済を取り戻す

    人を救えない国 安倍・菅政権で失われた経済を取り戻す

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻869円 (税込)
    コロナ対策で、その脆弱さを露呈した日本財政。雪だるま式に膨れ上がった借金体質からの脱却、行き過ぎた新自由主義的政策・変質した資本主義からの転換、産業構造改革の必要性を説く著者が、未来に向けた経済政策の在り方を考える。
  • 平成経済 衰退の本質

    平成経済 衰退の本質

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻902円 (税込)
    バブルとバブルの崩壊から始まった平成時代。マクロ経済政策も、規制緩和中心の構造改革も、「失われた20年」を克服できないどころか、症状を悪化させてきた。セーフティネット概念の革新、反グローバリズム、長期停滞、脱原発成長論などをキー概念に、一貫して未来を先取りした政策提案を行ってきた著者による30年の痛烈な総括。

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  • 悩みいろいろ 人生に効く物語50

    悩みいろいろ

    小説・文芸

    3.8
    1巻858円 (税込)
    大人気の連載がいよいよ一冊に。いつもは歯に衣着せぬ「闘う経済学者」が、皆様からの人生相談に、やさしく、あたたかくお答えします。本書は実は、ブックガイドにもなっています。古今東西の小説や童話や古典落語を通して、どんな悩みも、実は「みんなの悩み」だったことが見えてくる。読めば必ず元気になる、心のビタミンです。
  • 資本主義の克服 「共有論」で社会を変える

    資本主義の克服 「共有論」で社会を変える

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻715円 (税込)
    資本主義の歴史を俯瞰し、著者はその歩みを、国民国家の膨張とその衝突と捉える。その中で、戦争や大恐慌などの歴史的転換期に起きる「非線形変化」と、経済循環による「波動」をつかむことで、危機的状況にある資本主義の病理を浮き彫りにする。税制や社会保障制度などの新たな枠組みは、今日のような歴史的転換期に更新されていく。そこに、これらの制度やルールの空白が生じ、「独占」が生まれる。「独占」に抗し、「失われた30年」とも言われる閉塞状況を打破するには、社会を変えていく原理として、制度やルールの「共有」が有効となる。個人の自由と平等を保障しつつ、新しい産業構造への転換を促す道を提示する。【目次】序章 ワンフレーズ化された経済政策/第一章 共有論のパースペクティブ/第二章 グローバリズムの歴史的意味/第三章 グローバリズムは何を強要するのか/第四章 資本主義はどう変化してきたか/第五章 社会保障制度における「自由と平等」/第六章 波動から資本主義を見る/第七章 新しい独占をめぐる対抗/第八章 地域民主主義の可能性/あとがきにかえて
  • 閉塞経済 ――金融資本主義のゆくえ

    閉塞経済 ――金融資本主義のゆくえ

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻726円 (税込)
    サブプライムローン問題はなぜ起こったのか。格差社会はなぜもたらされたのか。バブルの発生・崩壊のメカニズムと、七〇年代以降の世界のお金の流れを押さえた上で、「構造改革」と「金融自由化」により長期不況を脱する主流派経済学の限界を指摘し、日本社会の現状と将来を見据えた新しい経済学の可能性を探る。
  • 原発は不良債権である

    原発は不良債権である

    ビジネス・実用

    3.6
    1巻550円 (税込)
    なぜ原発は停止していると赤字を生み続けるのか。なぜ老朽原発を稼働したがるのか。電力債とは何か。なぜ東電の電気料金値上げに反対する必要があるのか。国に東電に、怒り続ける著者が、原発の経済問題をえぐり出し、私たちが考えるべきことをわかりやすく提示する。被災地支援のための枠組みとしてとるべき道とは。

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  • 儲かる農業論 エネルギー兼業農家のすすめ

    儲かる農業論 エネルギー兼業農家のすすめ

    ビジネス・実用

    3.6
    1巻693円 (税込)
    「儲からない産業」と言われる農業。そこに追い討ちをかけるTPP。これに対抗するためには大規模集約化するしかないと思われているが、実は、小規模の兼業農業こそ生き残る可能性が高い。そう断言するのは、経済学者・金子勝と、食と農の政策アナリスト・武本俊彦。それぞれの専門を活かして、「儲かる産業」としての農業のあり方を提言する。そのカギとなるのは、農家が小規模の発電所を経営する“エネルギー兼業”というウルトラCである。すでに試みられつつある各地の事例を挙げながら、食料自給率の低下や地方の荒廃まで一気に解決する道筋を探る。農業関係者だけでなく、食やエネルギー問題に関心のあるすべての人に贈る必読の書!【目次】はじめに/第一章 食卓と農が崩壊する時/第二章 新しい兼業スタイルへ/第三章 日本の再生可能エネルギーと農村・農業/第四章 農村のエネルギー転換と課題/第五章 「地域分散・ネットワーク型」社会に向かって/おわりに
  • 原発は火力より高い

    原発は火力より高い

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻616円 (税込)
    原発を再稼働させるための理由として、燃料費高騰による火力発電の高コストがしばしば挙げられる。しかし、原発は本当に火力よりも安いのか。政府や電力会社が発表している「公式」の数字を使ってシミュレーションをし、その論理が成り立たないことを明らかにする。原発の不良債権処理を進めるための議論の土台を提供する。

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  • 経済大転換 ――反デフレ・反バブルの政策学

    経済大転換 ――反デフレ・反バブルの政策学

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻726円 (税込)
    イラク戦争以後、アメリカの一国決定主義がますます突出し、世界は「分裂と不安定の時代」に入っている。一方で、経済状況は当分の間、世界同時デフレから抜け出せそうにない。それに苛立つかのように、日本国内ではバブル待望論が絶えないが、アメリカの景気頼みの日本経済回復シナリオは非常に危うい。むしろ地方へとデフレが波及し、さらに深刻化していく恐れがある。もはや古い時代の発想は通用しない。思考および政策の大転換が必要だ。日本経済の位相を確かな目でとらえた渾身のメッセージ。
  • 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業

    高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業

    ビジネス・実用

    3.3
    1巻1,650円 (税込)
    「いまの日本の指導者にいる大人たちの中に、君たちの将来の幸福なんて考えている人間はほとんどいません」―内田樹 豪華講師20人が、中高生に向き合いながら、日本の問題点を語り尽くした白熱1800分! この社会の仕組みはいつまで続くのか? わたしたちはどうやって現代を生き抜くべきか? 文学・社会学・歴史・科学・芸術・政治などさまざまな分野から考えます。 豪華講師が、中高生に向き合いながら、日本の問題点を語り尽くしました。 この社会の仕組みはいつまで続くのか? 白熱1800分!
  • フェイクファシズム 飲み込まれていく日本

    フェイクファシズム 飲み込まれていく日本

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    経済学者・金子勝が緊急提言! 「いま、まさに50年、100年周期の大転換が来ている」 かつてヒトラーとゲッベルスは巧みなアジテーションで人々を洗脳したが、現代では人々の関心をSNSで操作する「フェイクファシズム」が台頭。 「山ほど嘘をついて陰謀論を振りまき、敵を作る」というトランプ政治の常套手段は「フェイクファシズム」そのもの。XやFacebookなどの各種SNSはファクトチェックを蔑ろにし、巨大IT産業が暴政に加担している。 「ザイム真理教」「兵庫県知事選挙」「石丸ブーム」……。翻って日本でもSNSを駆使しての大衆扇動が拡大しているが、これはトランプ政治の輸入ではない。 トランプ大統領の元側近スティーブンバノン氏が「安倍晋三はトランプ以前のトランプ(Trump before Trump)」と表現したように、安倍政策を下敷きに米国で発展したトランプ的手法を「逆輸入」したものなのだ。 これから続くフェイクファシズムの時代に、日本はどんな未来を描けばよいのか――。 アベノミクスの完全な失敗を認め、総括せよ! 第1章 トランプは世界をどう変えるのかー分断とフェイクファシズムを乗り越えてカタストロフの時代を生きるには 第2章 アベノミクスをどう終わらせるかー政治腐敗、経済破綻、フェイクの嵐を解毒する処方箋 第3章 マイナ保険証の失敗の本質ー世界に後れを取るIT産業への真の救済策とは 第4章 エネルギー転換はなぜ必要かー間違いだらけの現初政策の呪縛を解く 第5章 崩壊する農業と農村を立て直す道ー食料・農業・農村基本法の見直しは「農村破壊法」だ 日本を創りかえるための基礎政策教室が、いま開講! 「現実に絶望を感じている方々も、読んでいただければ、絶望から希望は生まれてくるのだということに気づくはずです」(本書より)
  • 日本病 長期衰退のダイナミクス

    日本病 長期衰退のダイナミクス

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻880円 (税込)
    長期化する不況、失業者の増加、年金制度の破綻、少子高齢化の進行など、日本経済は「長期停滞」から「長期衰退」の時代に入り、いまや「日本病」とも呼べる状態に陥っている。『逆システム学』で市場や生命の複雑な仕組みを解明した著者たちが、「日本病」のダイナミクスを明らかにし、大転換期を生き延びる方法を提示する。
  • 新装版 思考のフロンティア 市場

    新装版 思考のフロンティア

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,870円 (税込)
    市場の自動調整能力というイメージにもかかわらず,市場原理主義者の説明は,現実からますます乖離している.グローバリズムが世界を席巻し,身体や生活空間すらも市場取引に巻き込まれていく現在,いかにして市場の暴走を食い止めうるか.「市場を我らの手に」という思考にむけた根本的転換への知的戦略とは何か. ※本書は「シリーズ 思考のフロンティア」として刊行された同名書目を,新装版として再刊したものです.本文は原則として初刊時のものを踏襲しています.

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  • 岸田自民で日本が瓦解する日 アメリカ、中国、欧州のはざまで閉塞する日本の活路

    岸田自民で日本が瓦解する日 アメリカ、中国、欧州のはざまで閉塞する日本の活路

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,760円 (税込)
    今後描かれる社会は、より小さな政府であり、行政の縮小などによるこれまで以上の個人主義、新自由主義化と言われている。 経済学者の金子勝氏が、今の日本政治の構造的問題点をあぶりだし、さらに新自由主義によって、これからどのような社会の歪みが発生するかについて詳細に訴える。 YouTube15万人視聴の人気コンテンツ『デモクラシータイムス 金子勝の「言いたい放題」』を飛び出し、さらに「言いたい放題」を展開!! 第1章 破局からの再生を目指す ~黒田日銀の敗北をどう処理するか 第2章 新しい「戦前」が来る! ~目前に迫るカタストロフに備えよ 第3章 日銀新総裁に求められるもの ~安倍・黒田で失われた日本の10年 第4章 やめられない止まらないアベノミクス ~岸田・植田が歩む破局への道 第5章 バブルは崩壊の前兆 ~そして滅びのカウントダウンが始まった!
  • イギリス近代と自由主義 ──近代の鏡は乱反射する

    イギリス近代と自由主義 ──近代の鏡は乱反射する

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,882円 (税込)
    イギリス「近代」国家は、内には地方、外には植民地という「非近代的」な領域を組み入れながら、それらを食い潰していった。国内では財政均衡と「小さな政府」を追求し、国外では自由貿易を掲げたイギリスは、アジア・アフリカの非資本主義的な経済圏を、いかにして世界市場へと組み込んでいったのか? 覇権国となる中で、「経済的自由主義」というイデオロギーは、いかなる役割を果たしたのか? これらの難問を実証的に解き明かし、戦後日本の社会科学を深く規定するイギリス近代像に再考を迫る!
  • 誰が日本経済を腐らせたか 増補版

    誰が日本経済を腐らせたか 増補版

    小説・文芸

    -
    1巻462円 (税込)
    イラク戦争後、軍事・通貨・エネルギー・環境の4つの分野で、アメリカ中心主義は崩れた。世界の変化に対応した本当の変革が求められる中、日本経済が直面したのは、コクドやニッポン放送問題が浮き彫りにした、日本の「株式」会社の不透明で旧態依然とした企業経営だった――。不屈の評論家と異能の経済学者が、政治・経済腐敗の構造を暴き、再生への道を徹底討議した注目の書!
  • 「脱原発」成長論 ――新しい産業革命へ

    「脱原発」成長論 ――新しい産業革命へ

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,496円 (税込)
    二一世紀の経済は、その基盤となるエネルギーと食料を基軸にして地域分散ネットワーク型に変わっていくことになる。まず何よりも、自然由来のエネルギーは地域に根ざすので、地域分散型にならざるをえない。それが地域の新たな雇用を作り出す。危機を脱する希望の書!

ユーザーレビュー

  • 裏金国家 日本を覆う「2015年体制」の呪縛

    Posted by ブクログ

    いわゆる裏金事件だけでなく、世襲議員と選挙の問題、政官財のトライアングル、防衛費や電力、マイナンバーカードの問題まで取り上げており、読みごたえがあった。

    小選挙区制度が導入された1996年総選挙以降の総理大臣は、12人のうち9人が世襲議員。 2024年現在の自民党の衆議院議員258名のうち109人(45%)が世襲議員。世襲議員は、金でつながる地域の利益共同体を作ってしまえば、同じ選挙区で競い合う必要がないため、切磋琢磨して身につける政策形成能力も答弁能力も必要なくなっていく。小選挙区制度の下では、裏金を含めた政治資金を持って地方議員を囲い込む利益共同体を作り、世襲政治家を軸に政府の利益配分によって地域政治の独占を図っている。

    中国新聞の報道によれば、官房長官には毎月1億円の官房機密費が入ってきて、領収書なしで使える。そのうち1000万円は首相や自民党国対委員長に渡すのが習わしらしい。

    日本の司法制度は、起訴するか否かについて検察がさじ加減で決めることができる起訴便宜主義をとっている。政権交代がなく、長期政権が続いているために、検察は自公政権を忖度しながら、自らの権限を拡大するように動いてきた。

    第二次安倍政権の2013年以降、天下りが増えていった。 2014年には経団連が政治献金を復活させた。自公政権が行っている経済政策は、多額の企業献金を出した企業に向けて、自民党がその利益を優先した経済政策を実行し、天下り官僚がそれを媒介し、アベノミクスが支える仕組みが出来上がっていった。著者は、これをメディア抑制体制とともに「2015年体制」と呼ぶ。

    大規模な財政出動と金融緩和で円安インフレがもたらされたことによって、経団連企業は膨大な利益を上げることができた。防衛費倍増や原発の運転期間の60年超への延長も、傾いた重化学工業の救済が目的。マイナンバーカードを推進する狙いは、アメリカ巨大IT企業に後れを取る日本のIT企業への救済でもある。

    1960年代から70年代の高度成長期の再現を望む東京オリンピック、大阪万博、リニア新幹線といった路線は、過去の栄光にしがみついたものである。世界で進歩が著しい情報通信産業、ゲノム創薬と医薬品ヘルスケア産業、再生可能エネルギーと蓄電池、EVと自動運転などの先端産業分野では、決定的に遅れをとってしまった。

    新型コロナウイルスの流行という惨事に便乗して、国会のチェックが効かない予備費を2020年から毎年およそ10兆円も組んできた。 そこから国会のチェックが効かない隠し金である「基金」を設けて余らせて、防衛費の倍増政策を賄おうとした。
    ※防衛費は2027年度までに年額約11兆円(GDP比2%)へ倍増することを表明し、2023年以降に急拡大した。財源として、税収増、歳出削減、決算剰余金、特別会計の繰入れなどを組み合わせると政府は説明した。

    福島第一原発事故後の発送電分離改革は法的分離にとどまっている。東京電力は持株会社を作って、発電会社と送配電会社を同じグループ企業として一体化させており、関西電力は、発電会社が送配電会社を子会社化するといったレベルに留まっている。この10年間で、太陽光発電のコストは1/10、風力発電のコストは1/5に下落しているが、政治献金と天下りによって経産省は太陽光発電を衰退させていった。電力の安定供給という古い発想に基づいて、日本独自の「容量市場」を創設し、再エネの新電力にも大手電力会社の原発や火力の建設・維持管理負担まで負わせている。
    ※大手電力会社は既存の発電・送電インフラ(火力・原発・地域独占送電網)によって構築された利益構造を守るため、再生可能エネルギー(特に太陽光・風力)の受け入れに消極的。電力業界は経産省との関係が深く、天下りや業界団体を通じた影響力が大きい。多くの政治家も電力労組や電力会社とつながっており、政官業の三位一体構造が再エネ推進を阻んでいる。容量市場では、実態として大手電力の老朽火力や原発の維持費が新電力や消費者に転嫁されている。2020年の初回の容量市場では、1兆円以上の支払いが消費者・新電力に課された。

    マイナンバー関連事業は10年間で少なくとも3000億円近く発注されているが、大企業8社が独占的に契約している。自民党政権復帰以降の9年分の政治資金収支報告書によると、NTTデータ、凸版印刷、日本電気、日立製作所、富士通の5社で合計7億円を自民党の政治資金団体に献金している。その中心にとなるJ-LIS(地方公共団体情報システム機構)には、総務省官僚が天下っている。

    0
    2025年08月01日
  • 現代カタストロフ論 経済と生命の周期を解き明かす

    Posted by ブクログ

    カタストロフは一般的には、崩壊と考えられているが、実は一つの周期であり、局所的な変曲点だそうです。
    だいたい50年という周期で経済や生命科学が新しい枠組みに切り替わっていることが書かれていました。
    この本は2022年12月に発行された本で、コロナウイルスの感染拡大の経緯が書かれていましたが、まだ2、3年しか経っていないのに、いろいろなことを忘れてしまっているな~と反省しました。
    安定的な構造がカタストロフという変曲点を経て、次の安定的な構造になるためには、自立した地域からの再生エネルギーと食の供給を基盤とする再生、教育と医療の確立が必要だということでした。

    0
    2025年01月17日
  • 裏金国家 日本を覆う「2015年体制」の呪縛

    Posted by ブクログ

    要するに、世襲議員が偏差値エリート官僚と、社内抗争だけで生き残った
    大企業のサラリーマン経営者とつるんで、国税を未来のために使わず、
    既得権益維持のために無駄に使っている、ってことだ。
    文化放送大竹まことのゴールデンラジオで毎週金曜に叫んでいる金子勝節が、
    この新書で体系的に示されている。

    世襲議員は相続税なしで親の地盤看板を受け継ぎ、家業を守ることだけ考え、
    偏差値エリート官僚は天下りで数年に一度高額退職金を得、
    大企業サラリーマン社長は一般サラリーマンの100倍の報酬を得る。日産のように。
    そして日本は沈む。ってこと。

    悲しくなるね。
    こりゃ陰謀論じゃないよ。
    だから心ある官僚がどんどんやめてるんだよ

    第1章 「2015年体制」というディストピア
    第1節 日本政治の腐った根っこ
    第2節 「2015年体制」とは何か
    第3節 世襲という病

    第2章 自浄能力なき隠蔽国家――腐敗が止まらない仕組み
    第1節 検 察の権力チェック機能も自民党の自浄能力も期待できない
    第2節 国会審議で明らかになったことは何か
    第3節 自民党内のアリバイ的処分と法改正
    第4節 政治資金規正法改正の自民党案の欺瞞性

    第3章 裏金国家――国が腐るとはどういうことか
    第1節 「惨事」便乗型資本主義
    第2節 「国家的」な裏金作り
    第3節 円安インフレと防衛費膨張の悪循環
    第4節 投機マネーに狙われる国
    第5節 ずるずるとした滅び

    第4章 裏金国家の経済政策――仲間内資本主義日本
    第1節 プーチン型権力を目指す
    第2節 リフレ派とMMTが日本経済を滅ぼす
    第3節 政府の産業政策が衰退を加速させる

    第5章 ディストピアから脱する道――裏金を提供する者のためでなく困っている者のための政治へ
    第1節 政権交代が必須
    第2節 円安インフレと格差拡大を防ぐ
    第3節 防衛費膨張を止めてイノベーティブ福祉国家へ
    第4節 地方衰退を食い止める
    第5節 いかにして少子化を食い止めるか

    0
    2024年12月31日
  • 裏金国家 日本を覆う「2015年体制」の呪縛

    Posted by ブクログ

    ポッドキャストでよく聴いていた金子節は辛辣な内容でも語り口が心地よく、同感同感と何度も頷いていた。
    本書は経済学者としての見識に溢れ、我が国の現状分析、裏金と国の行く末との関係、さらには国自体が裏金を作り出す「裏金国家」と堕していることへの鋭い追及も鮮やかである。
    先など意識せず今だけ儲かればいいという経団連等の害悪は裁かれるべきだし、先を見せないことに注力する政、官、マスメディアもひっくり返す必要がある。
    衆院選で自民は大きく衰退したが、案の定ここぞとばかりすり寄る輩が国民の願いを台無しにしようとしている今、金子勝の「令和船中八策」に学ぶべきだと思えた。

    0
    2024年11月11日
  • 儲かる農業論 エネルギー兼業農家のすすめ

    Posted by ブクログ

    (2014/12/17)
    大竹まことゴールデンラジオ大竹交遊録金曜日担当の金子勝慶大経済学部教授の本。
    歯に衣着せぬ毒舌ぶりから期待して手に取ったのだけれど、、、

    なんだかよくわからなかった。
    ピンとこなかった。
    頭に入らなかった。
    農業は関心度の高いテーマだし、読んでわからないことはないと思うのだけれど、
    なぜかひっかかるものがなかった。

    なんでだろう。
    小作農の農地面積は機械化しない前提ではちょうどいい大きさ。
    アメリカの大規模集約じゃ無理。
    百姓とはいろんなことをして食べる人、という意味。兼業農家こそ理想。
    TPPが入ったら壊滅する。
    小規模農家にエネルギーを作らせよう
    原発問題も解決。。

    そうか、ちょっと書いてみてわかったけど、
    論理の飛躍について行けなかったのだな。
    教授を前にして言うのは失礼ながら、ロジカルに感じなかったのだ。
    だからピンとこなかった。

    わからんものはわからん。
    ごめんね金子さん。

    でもね。
    私はTPPの進め方は反対だったけど、これだけ締結が遅れるってことは、
    アメリカのいいなりにはなってないってことだからまあよしとして、
    農業のある程度の自由化には賛成なんです。

    農業保護をうたいながら、農業従事者の平均年齢が60を超えるってことは、
    全く魅力のない職業、ってことでしょう。
    それを株式会社もいれない、自由化もしない、ってのは、
    ある特定団体のエゴに過ぎないと思うのですよ。
    とても日本の食を守ろうと思って言っているわけではないと。
    日本の農村の美しさを守ろうとしているわけでもないと。
    守りたければ後継者を作る努力をするはず。
    利権と思うしかない。

    そう、金子教授と思いは同じ。
    儲かる農業にしないといけない。

    美味しいものは地方にこそある。
    日本酒がおいしいのも米と水がおいしいから。
    このままでは守れない。
    美味しいものにお金を出して、
    作り手に儲けてもらって、
    このシステムを維持していかなくてはいけない。

    そのおいしいものはTPPだろうがなんだろうが負けないはず。
    「農業を守る」は無理筋だと声を大にして言いたい。


    第1章 食と農が崩壊する時(食料自給率とは
    食料自給率低下はなぜ起きたのか ほか)
    第2章 新しい兼業スタイルへ(日本の兼業農家の歴史的背景
    農業労働の季節性 ほか)
    第3章 日本の再生可能エネルギーと農村・農業(第二次安倍政権と原発依存への回帰
    再生可能エネルギーの消極的な目標 ほか)
    第4章 農村・エネルギー転換と課題(地域主導のエネルギー転換に
    地域におけるエネルギーの自立 ほか)
    第5章 「地域分散・ネットワーク型」社会に向かって(新しい産業構造と社会システムへ
    食と農の分野における「地域分散・ネットワーク型」システム ほか)

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    2024年09月04日

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