金子勝のレビュー一覧
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現代カタストロフ論
経済と生命の周期を解き明かす
岩波新書 新赤版 1953
著:金子 勝
著:児玉 龍彦
カタストロフとは、安定的な状況が突然破局する現象を説明するための数学モデルだとおもっていました。
でも、ちょっと、主旨がちがっていました。
ここでは、コロナの変種、経済危機がくりかえし発生す...続きを読むPosted by ブクログ -
慶應義塾大学の経済学の金子先生の人生相談です。
いろいろな悩みをその内容にあった書物を紹介して、相談者の悩みに答えるスタイルでした。
いろいろな悩みがあるけど、どれもみんな似たような悩みを抱えているんだと思い、先日亡くなった伊集院静さんの「人はみな悩みを抱えながら平然と生きている。」という言葉を思い...続きを読むPosted by ブクログ -
現在の日本の状況をどう捉えたらよいのか、経済学者の視点から幅広く批評している。もはや日本は発展途上国になりつつあるという見方はかなり辛口ではあるが、そのくらい“人を救えない国”に成り下がってしまっているのは確かだと思う。未来の世代のために、よりよい社会にするために今を犠牲にしても教育にお金をかける精...続きを読むPosted by ブクログ
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正直なところ経済はよくわからないが政府のしていることが富裕層や大企業のための政治であることはわかる。ほんのひと握りの銭の亡者に尽くして社会をめちゃくちゃにして恥じない。コロナ対策で彼らの強欲と無能が鮮明になったし、なり続けているが、どんな世の中にするつもりなんだろうか。今のままのやり方で社会が持つは...続きを読むPosted by ブクログ
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200622金子勝 平成経済衰退の本質
産業の衰退 成長産業が生まれない 金融緩和で現状固守
最後の産業 「自動車産業」 貿易黒字の7割⇒EV化 自動運転 MAAS
グローバリゼーションのもと、国際通貨ドルの垂れ流し
米国対外債務残高の著増2009年3兆ドル→18年10兆ドル
「土建国家ニッポンか...続きを読むPosted by ブクログ -
最近受験生の我が息子は、少し遠くの塾に
日曜日の夜間に通っています。(そんなに必死に
受験勉強しているわけではないのですが)
そこで、夫婦も揃って息子を送り届けて
塾が終わるまで二人でスタバに行って2時間
くらい待っています。私はじっくり本を読める時間
なので割と気に入っています。そこで読み終わった...続きを読むPosted by ブクログ -
金子氏の著作,お二人の共著はこれまでも読んできたが,東日本大震災を経た日本社会の今後をどうしていくか,について示唆に富んだ図書である。といっても,金子氏がこれまでの著書で繰り返し指摘してきて,この書でも強調しているとおり,社会的セーフティネットを現実の課題に即して張り替え,安心とチャレンジをしやすく...続きを読むPosted by ブクログ
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政治家、官僚の言っていること
テレビ、新聞のマスコミが言っていること
本当の真実なのか、自分で目利きする力を身につけなければならない。
この本に書いている内容は、なかなか知ることができない。Posted by ブクログ -
論理がどうとか、原子力の専門家ではないとか、そんなことは問題ではありません。被災者のあるいは国民の側に立って権力に向かっていく熱い姿勢に、なるほどと心の奥底から納得しました。自分たちに何が出来るのか。いろいろ考えさせられました。Posted by ブクログ
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第一章:バブルの経済学
第二章:構造改革の経済学
第三章:格差とインセンティブの経済学
かなり読みやすかった。
一貫して新古典派経済学への批判。
(竹中、小泉さんへの批判は少しうけた)
サブプライムについて述べている本かと思いきや、
アメリカを代表とする現代資本主義経済の限界について述べられて...続きを読むPosted by ブクログ -
金子勝さん、児玉龍彦さん、ポッドキャストで聞くお話は軽妙でわかりやすく、いつももっと知りたいとの思いを喚起されている。
本書を読んでコロナのことや経済のことが科学的に分析され、安倍政治がいかに場当たりで非科学的かよくわかる。しかしカタストロフ論というのはどうも難解すぎて戸惑う。
無策かつ愚鈍な為政者...続きを読むPosted by ブクログ -
社会もウイルスも周期的に変化していくことがよく分かった。とくに新型コロナウイルスは、性質を変え名称を変え何度も襲ってくるので実感がある。
日本のカオス的なカタストロフを防ぐため、地域分散・小規模分散ネットワーク型経済構造を作る必要があるとのことである。この役割はいまだこの国をリードしている、昭和型の...続きを読むPosted by ブクログ -
「政治と経済がダッチロールのように墜落しつつある日本」「サラ金頼みのごとく日銀券を刷って花見酒に興じている」無責任体制。「出口のないねずみ講に陥った異次元の金融緩和」誰が考えても“異常・異様”な日銀の振る舞い、なぜ止められないの?この出版から1年半が経ってコロナはさらに猛威を振るい、日本は売られ続け...続きを読むPosted by ブクログ
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平成時代に日本経済はほとんど成長していない。むしろ、衰退の道を歩んでいると言って良い状態である。その理由を筆者はその間の政策にもとめている。結果として、現在の日本経済の状態は筆者の言葉を借りれば、下記の六重苦の状態となっている。
①産業衰退の加速
②貿易赤字の定着
③実質賃金と実質家計支出の継続的低...続きを読むPosted by ブクログ -
バブル崩壊以降、すなわち、平成以降の日本経済の歴史について、まとめて何冊か本を読もうとしている。これは、その2冊目。
筆者は経済学者であり、平成以降、特に安倍・菅政権の時代の経済政策、そしてその結果の現状の日本経済について、論理的・実証的に論じている。多くのことを論じているが、現在の日本経済の問題点...続きを読むPosted by ブクログ -
平成の経済を復習することができました。
前時代の昭和が、「戦後」や「朝鮮特需」など特別な背景があったため「高度成長」を成し遂げ、また「GDP世界2位」にまで登り詰めました。
平成は平時が当たり前になり、経済を他力に任せた「投資」や「投機」に傾き過ぎました。
令和は始まったばかりですが、地に足をつけ経...続きを読むPosted by ブクログ -
安倍政権から菅政権の今日にいたるまでいったい何をもたらしてきたのだろうか?安倍政権からそのままずるずるときて、のらりくらりと政策、批判をかわしてきた結果が今に至っているようなものである。コロナ対策も後手に周りこの国が大変まずいことになりつつあり、思い切ったリーダーがホントに必要であると感じた。Posted by ブクログ
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金子勝という人はイデオロギーの色が付き過ぎて素直に信じられなくなっているが、原発を始めとする過去の主張を見ると、本質を掴まえる事においては信頼できそうだ。であるからこそ経済学者は政策の実現に責任があると思うのだが、どこか他人事だ。そんなに先が見えるのなら自分が責任を引き受けて行動すべきであって、その...続きを読むPosted by ブクログ