【感想・ネタバレ】逆システム学のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年11月06日

要素還元論でも、構造論でもなく、演繹的に説明するのではなく、現象を説明するという感じに読めました。
それなら、現象論ではないのだろうか。
医学を引用しているので、生命だけに限定して解明してもらえるとうれしい。

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Posted by ブクログ 2018年10月18日

すごく示唆に富む本

「複雑系」との違い・・・システム全体のモデル化を目的にする複雑系と異なり、調節制御の仕組みや要素間の関係そのものが研究対象

ノイズとシグナルの峻別・・・重要な差異か、無視してよい誤差か

「一創造百盗作」−大野乾の遺伝子重複仮説

ゲーム理論に基づく情報の経済学の限界−年金制...続きを読む度や失業保険制度で論理破綻

日本企業の「現場監督者(フォアマン)」は、職場の代表であると同時に経営側(制御系)の末端機構である。
└2つの調節制御の機能が一人の人間に重複し、その機能を果たせないようになっている。
交渉モデルでは、相反する利害を持つ者同士が交渉しないと均衡には達しないのに、「現場監督者」の心の中で行われる交渉ゲームになってしまい、重要なフィードバック機能を失わせる。

多重フィードバックが効かなくなって、インセンティブに頼るような、一方向に向かって進む状態を「フィードフォワード」という。現実による調節のかからない危険な仕組である。

システムが切り替わるとき−一度に切り替わるほうがうまくいく
胎児→乳児
乳児→幼児
※成長→成熟 成熟→老化は、はっきりとした区切りがない中で進行するため、かつ成功体験があるため、困難が伴う。

同じ遺伝子が正反対の働きをすることがある。
└調節制御の遺伝子が、時期を見て働かせ方を変える。素朴な『遺伝子決定論』では説明がつかない。

政策者がバブルを望むワケ−必要消費より顕示的消費が盛んになるから

成長期にはフィードフォワードが有効な場合も多いが、成熟期にはもろくなってしまう。

セーフティネットには、自立の契機が必要。「状態」の変化に応じてセーフティネットを張りかえないと、多重フィードバックは壊れてしまう。
セーフティネットは、画一的に人々にインセンティブを与えるような仕組みではない。人々の多様性や多元的社会を保証するものでなければならない。

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Posted by ブクログ 2013年08月04日

生命と経済学における市場の概念に、深い相関があるとする。
あくまで概論だが、興味深い話ではある。いつか続きが読めるといいなという一冊。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年04月25日

[ 内容 ]
市場や生命という複雑なしくみを解明する新たな方法を、著者たちは「逆システム学」と呼ぶ。
それは、新古典派経済学や遺伝子決定論などの主流の学問研究を批判し、市場や生命の本質を多重フィードバックのしくみに見出すというものだ。
経済学と生命科学の対話から浮かび上がる、まったく新しい科学の方法...続きを読む論。

[ 目次 ]
序章 逆システム学とは何か
第1章 セントラルドグマの暴走
第2章 制度の束と多重フィードバック
第3章 フィードフォーワードの罠?医学と経済学の逆システム学
第4章 変化と進化における多様性と適応
終章 どのようにしてパラダイムは転換してきたか

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