ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
市場や生命という複雑なしくみを解明する方法を著者たちは「逆システム学」と呼ぶ。それは、新古典派経済学や遺伝子決定論などの主流の学問研究を批判し、市場や生命の本質を多重フィードバックのしくみに見出すというものだ。経済学と生命科学の対話から浮かび上がる、まったく新しい科学の方法論。
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
すごく示唆に富む本 「複雑系」との違い・・・システム全体のモデル化を目的にする複雑系と異なり、調節制御の仕組みや要素間の関係そのものが研究対象 ノイズとシグナルの峻別・・・重要な差異か、無視してよい誤差か 「一創造百盗作」−大野乾の遺伝子重複仮説 ゲーム理論に基づく情報の経済学の限界−年金制...続きを読む度や失業保険制度で論理破綻 日本企業の「現場監督者(フォアマン)」は、職場の代表であると同時に経営側(制御系)の末端機構である。 └2つの調節制御の機能が一人の人間に重複し、その機能を果たせないようになっている。 交渉モデルでは、相反する利害を持つ者同士が交渉しないと均衡には達しないのに、「現場監督者」の心の中で行われる交渉ゲームになってしまい、重要なフィードバック機能を失わせる。 多重フィードバックが効かなくなって、インセンティブに頼るような、一方向に向かって進む状態を「フィードフォワード」という。現実による調節のかからない危険な仕組である。 システムが切り替わるとき−一度に切り替わるほうがうまくいく 胎児→乳児 乳児→幼児 ※成長→成熟 成熟→老化は、はっきりとした区切りがない中で進行するため、かつ成功体験があるため、困難が伴う。 同じ遺伝子が正反対の働きをすることがある。 └調節制御の遺伝子が、時期を見て働かせ方を変える。素朴な『遺伝子決定論』では説明がつかない。 政策者がバブルを望むワケ−必要消費より顕示的消費が盛んになるから 成長期にはフィードフォワードが有効な場合も多いが、成熟期にはもろくなってしまう。 セーフティネットには、自立の契機が必要。「状態」の変化に応じてセーフティネットを張りかえないと、多重フィードバックは壊れてしまう。 セーフティネットは、画一的に人々にインセンティブを与えるような仕組みではない。人々の多様性や多元的社会を保証するものでなければならない。
要素還元論でも、構造論でもなく、演繹的に説明するのではなく、現象を説明するという感じに読めました。 それなら、現象論ではないのだろうか。 医学を引用しているので、生命だけに限定して解明してもらえるとうれしい。
生命と経済学における市場の概念に、深い相関があるとする。 あくまで概論だが、興味深い話ではある。いつか続きが読めるといいなという一冊。
[ 内容 ] 市場や生命という複雑なしくみを解明する新たな方法を、著者たちは「逆システム学」と呼ぶ。 それは、新古典派経済学や遺伝子決定論などの主流の学問研究を批判し、市場や生命の本質を多重フィードバックのしくみに見出すというものだ。 経済学と生命科学の対話から浮かび上がる、まったく新しい科学の方法...続きを読む論。 [ 目次 ] 序章 逆システム学とは何か 第1章 セントラルドグマの暴走 第2章 制度の束と多重フィードバック 第3章 フィードフォーワードの罠?医学と経済学の逆システム学 第4章 変化と進化における多様性と適応 終章 どのようにしてパラダイムは転換してきたか [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
逆システム学
新刊情報をお知らせします。
金子勝
児玉龍彦
フォロー機能について
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
イギリス近代と自由主義 ──近代の鏡は乱反射する
失われた30年 逆転への最後の提言
試し読み
裏金国家 日本を覆う「2015年体制」の呪縛
考える血管 細胞の相互作用から見た新しい血管像
岸田自民で日本が瓦解する日 アメリカ、中国、欧州のはざまで閉塞する日本の活路
経済大転換 ――反デフレ・反バブルの政策学
原発は火力より高い
原発は不良債権である
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲逆システム学 ページトップヘ