緊急事態条項の歴史的な危うさについて、ひとまづ簡単に飲み込むための入門編、みたいな本だった。大変読みやすく、そしてわかりやすかった。
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<一九七〇年五月八日、終戦二五周年記念式典でのブラント首相の演説>
今から二五年前のあのときに、多くのドイツ人が個人的あるいは国民的な苦しみと感じていた
...続きを読むことは、他の民族にとってみれば外国への隷従、テロ、不安からの解放でした。……民族には、自らの歴史を冷静に見つめる用意がなければなりません。なぜなら、過去に何があったのかを思い起こせない人は、今日何が起きているのかを認識できないし、明日何が起こるかを見通すことがもできないからです。冷静に歴史と向き合うことは、特に若い世代にとって大切です。若い世代は、当時終わったことに関与していません。……しかし引き継いだ歴史から、我々は誰一人として自由ではないのです。