長谷部恭男のレビュー一覧

  • 戦争と法

    戦争と憲法は切っても切れないつながりがあります。本書は第一級の憲法学者が近現代の戦争を分析しながら、憲法との密接な関係を示し、憲法9条を改正することは意味がないと断じています。
  • 増補新版 法とは何か 法思想史入門
    旧版を読んで以来の増補版。
    何回読んでも面白い。

    他の本を読んでいて根本的なところまで考えたいと思ったときは、とりあえずこの本を手に取ってみる。
  • ナチスの「手口」と緊急事態条項
    ドイツの20世紀の経験と緊急事態法制について、かなり深く解説している。対談形式なので分かりやすく、貴重な本である。参考文献も巻末にあり、これもまたよし。
  • 憲法と平和を問いなおす
    同じ著者による『憲法とは何か』を読んだ際、しばしば引用されていた本書。
    民主主義や立憲主義の基本的な説明は、こちらに書かれていそうだったので、続けて購入しました。
    読んでみると、予想した通り。

    例えるならこの『憲法と平和を問い直す』は、もう1冊の『憲法とは何か』の双子のお兄ちゃん。
    華やかで社交的...続きを読む
  • 憲法とは何か
    岩波新書愛好会】#感想歌 憲法を創ると守ると改訂の力関係根源は何 民主主義だけではなくて人類の幸せ確保模索方法
  • 憲法と民主主義の論じ方
    国連憲章では「武力の行使」はだめで「自衛権の行使」は良いとするなら「自衛権の行使」は戦争ではないとなる。以前読んだ木村草太さんの本でも「自衛戦争」はだめで「自衛権の行使」と書いていたっけ。ややこしい。

    自衛隊員が外国に出兵して現地で偶発に撃ち合いになり運悪く相手が死んだ場合法律的にはどうなるんだろ...続きを読む
  • 憲法とは何か
    安保法案を与党推薦人ながら違憲証言した注目の方をなぜ自民党は見誤ったのかを知りたかった。タイトルどおり、憲法の本質を哲学的、政治学的に追究していく内容の濃いコンパクトな一冊!。ホッブス、ルソー、カント、モンテスキュー、ロールズ・・・。昔、教科書で学んだ名前が次々に登場、正に根源から考えさせられた。「...続きを読む
  • 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業
    最近受験生の我が息子は、少し遠くの塾に
    日曜日の夜間に通っています。(そんなに必死に
    受験勉強しているわけではないのですが)
    そこで、夫婦も揃って息子を送り届けて
    塾が終わるまで二人でスタバに行って2時間
    くらい待っています。私はじっくり本を読める時間
    なので割と気に入っています。そこで読み終わった...続きを読む
  • 憲法と平和を問いなおす
    なぜ多数決なのか、民主主義なのかに対して自己決定の最大化、功利主義、一人一人を平等に扱うこと、コンドルセの定理と四つの説を紹介するとこから始まる。そして良好に民主政治が機能するためになぜ立憲主義が必要かって話になる。究極的な比較不可能な価値観が対立すると、それは血みどろの争いに向かう。だから政治など...続きを読む
  • 憲法と平和を問いなおす
    憲法というものを考えるとき、憲法そのものがどのようにして考えられているのか、憲法の問題とは何なのか、どうして憲法と平和が関連するのか。
    そういった基本の内容を初学者向けにまとめた良書。
  • これが憲法だ!
    憲法学者である長谷川氏の自説に対して政治学者の杉田氏がツッコミを入れ、それに長谷川氏が反論するという形を取っており、長谷川憲法学を立体的に理解できるようになっている異色の憲法本。
    長谷川憲法学の特徴は、なんといっても文言解釈に拘らない点。憲法の「コトバ」よりも憲法が何を守れるか、いかに機能しえるか...続きを読む
  • 憲法と平和を問いなおす
     「そもそもなぜ憲法が成立したのか」、「なぜ憲法が必要なのか」といったことを問う「立憲主義」という立場から憲法について論じた本。著者は、外国勢力に対抗するため、改憲を声高に主張するタカ派の言説にも、9条を金科玉条とするハト派の言説にも欠けているのが「立憲主義」だと述べる。

     立憲主義とは国家権力を...続きを読む
  • 憲法とは何か
    メモ
    憲法が国家の、属する人々の在り方そのものである。故に戦争とは相手国の憲法の否定である。

    立憲主義が「公」と「私」の区別によって、価値観・文化の違いを内包させつつ国家を成立させている。故に本来的に、人間としては受け入れ難い。

    憲法典を変えたからといって憲法が変わるとはかぎらない。
  • 憲法とは何か
    とても分かりやすく憲法や政治制度について書かれている。
    主に憲法改正論議の矛盾を突く内容。
    日本の統治構造、という中公新書の本を読んだ後だったので議院内閣制がなぜ大統領制より優れているかと言った問題については非常に興味深かった。
  • これが憲法だ!
    従来の議論においては、憲法というものは特別な地位を与えられていたように思われる。

    護憲派については、憲法が成立するまでの闘いや、憲法の規定の素晴らしさ等を強調し、それを根拠に護憲を訴えていたし、

    一方、改憲派については、特別な地位を与えていたからこそ、自分たちで決めなおそう、という主張になる。
    ...続きを読む
  • 憲法と平和を問いなおす
    特に面白いのが、多数決の正当性の根拠である。

    昼食を決めるのも、クラスの出し物を決めるのも、政治家を決めるもの、何かを決める際には、我々は無批判的に多数決を利用している。

    ではなぜ多数決なのか?
    本書では、多数決の根拠として4つがあげられているが、そのすべては決定的な問題を抱えている。

    詳しく...続きを読む
  • 憲法とは何か
    憲法については、左右どちらかの立場から感情的に論じられることが多く、左の立場からは、憲法改正は絶対に認めない、まして9条改正などもっての他、右の立場からは、アメリカが短期間で書き殴った憲法など改正するのが当然、軍隊の存在を認めない9条など真っ先に改正すべき、という論議になりがちです。

    この本は、...続きを読む
  • 憲法と平和を問いなおす
    立憲主義の意味と限界を丁寧に端的に指摘している
    「憲法で決まっていること」にどれほどの重みがあるのか

    あとがきにあるように、
    凝り固まった憲法観を持つ人ではなく、
    なんとなく「じゃあ何が問題なのよ」って人向け

    どっぷりと楽しめた
  • これが憲法だ!
    憲法学者と政治学者の対談。
    内容は深いけど、めっちゃおもしろい。

    朝日新書ということで、結局は護憲(というか改憲反対)なのはご愛敬。
  • 憲法と平和を問いなおす
    筆者は立憲主義と民主制とを峻別する。これ自体は目新しい思考態度ではない。民主主義と自由主義とを区別したHayekや、市民的法治国的憲法はあらゆる政治制度に対する制約を目的とし民主制もその例外ではありえないとしたSchmittもその流れにある。
    民主主義は何でもなしうるという、素人=「市民」的理解を長...続きを読む