長谷部恭男のレビュー一覧
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[ 内容 ]
日本国憲法第九条を改正すべきか否か、私たち一人ひとりが決断を迫られる時代が近づきつつある。
だが、これまでの改正論議では、改憲・護憲派ともども、致命的に見落としてきた視点があった。
立憲主義、つまり、そもそも何のための憲法かを問う視点である。
本書は、立憲主義の核心にある問い―さまざま...続きを読むPosted by ブクログ -
試験で必要だから買って読んだ。
絶対自分の積極的な意思では買わないであろう本です。
憲法に興味がなければ書いてあることすら意味がわからないかと思うし、何を書きたかったのか理解することすら放棄するでしょう。
流行の簡単な文章
難解な文章
の間くらいでしょうが、おそらく現代人にとって...続きを読むPosted by ブクログ -
ナチスが「過半数を占めたのではない」ことが強調されるが、第一党ではあったし比例代表制選挙の弊害で他党は結集せず共産党はスターリンの手下だった/国会議事堂放火事件「やはり陰謀」とするがパヨクは嘘が多い╱何よりナチス政権で恐慌を脱し国の威信を取り戻したのは事実/パヨクの理想は憲法論議のない国、北朝鮮のよ...続きを読むPosted by ブクログ
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出張中に読んだ「憲法と平和を問いなおす」(長谷部恭男著:ちくま新書)。筆者は先日の国会参考人意見陳述で 「安保法案は違憲」を明晰な論理で断じたこの国を代表する憲法学者。情緒や感情と一線を画した民主主義、立憲主義、平和主義を論じ憲法と平和を冷静に考えさせる。「理」の世界に浸る感覚で読む、終章が見事。...続きを読むPosted by ブクログ
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違憲証言で脚光を浴びた著者。「憲法とは何か」と同様、憲法の本質を哲学的、政治学的に追究していく一方で、立憲主義と民主主義の両立しない側面、立憲主義と平和についての矛盾点?を追究していく。これまた内容の濃いコンパクトな一冊!。今回の安保法案は両立しえない典型例だった!平和を囚人のジレンマ命題、またチキ...続きを読むPosted by ブクログ
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前半の立憲主義、民主主義に関するくだりは面白かったが、肝心の戦争と平和の問題になったら失速してしまった感がある。確かに「情緒論に陥りがちなこの難問を冷静に考え抜く手がかり」を示してはいるか…。何より、あとがきが面白かった。Posted by ブクログ
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《9章 国際社会における政治的責任》p197- by 押村高
「保護する責任(responsibility to protect)」の概念が示しているように、領土政府のみではなく国際社会もまた一国内の内部の人々(この場合は、抑圧を受け、虐殺を被るおそれのある人々)の「人間の安全保障」に政治的責任を...続きを読むPosted by ブクログ