ナチスの「手口」と緊急事態条項

ナチスの「手口」と緊急事態条項

ビジネス・実用
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自民党が、ながらく憲法に加えることを狙ってきた緊急事態条項。災害・テロ発生時への対策だというのが表向きの説明だ。しかし、首相に権限を集中させ、国民の権利を制限するこの条項に別の意図はないのか。じつはヒトラー独裁の始まりは、ワイマール憲法に書かれた同様の条項だった。憲法学界の重鎮が、ナチ・ドイツ研究の最先端をいく歴史家とこの条項の危うさを徹底的に解明する。 【目次】はじめに――「憲法問題」の本質を見抜くために 石田勇治/第一章 緊急事態条項は「ナチスの手口」――大統領緊急令と授権法を知る/第二章 なぜドイツ国民はナチスに惹き付けられたのか/第三章 いかに戦後ドイツは防波堤をつくったか――似て非なるボン基本法の「緊急事態条項」/第四章 日本の緊急事態条項はドイツよりなぜ危険か――「統治行為論」という落とし穴/第五章 「過去の克服」がドイツの憲法を強くした/おわりに――憲法の歴史に学ぶ意味 長谷部恭男/参考資料 ボン基本法における緊急事態条項及び関連条項/参考・引用文献

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 政治
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社新書
  • タイトル
    :
    ナチスの「手口」と緊急事態条項
  • タイトルID
    :
    464638
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2017年09月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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ナチスの「手口」と緊急事態条項 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    1:緊急事態条項を利用したナチスの手口
    ・ナチスは国民の圧倒的支持ではない。少数派政党。
    ・第一次世界大戦の敗戦と世界恐慌で政治が混乱し、ヒンデンブルク大統領が大統領緊急令を多用した。議会制民主主義に国民が絶望していた。
    ・ナチスは突撃隊という暴力装置を持っていた。その組織がイチャモンを付けて逮捕していった。議事堂炎上もナチスの自作自演。

    2:なぜドイツ国民はナチスを支持したか
    ・敗戦と世界恐慌で、失業率30%。ワイマール帝国は見放されていた。共産党とナチが受け皿だった。
    ・第一次世界大戦で旧ロシアから、東方ユダヤ人が難民のようにドイツに来ていて、独特の存在だった。民衆は風変わりさに恐れていた。
    ・ドイツ民族共同体が、階級意識を打破すると考えた。
    ・下層中間層が、陰謀論に振り回され、排外主義となった。

    3:戦後のドイツは、どう対応したか
    ・憲法の変えられない基本原理を定めている。それを攻撃する者は基本権を停止する。

    4:日本の緊急事態条項は
    ・発動要件が緩い。法律で定めるの多用。
    ・統治行為論で裁判所が手を引いているから、均衡が取れない。
    ・日本はビビらせて「安心の保証」に付け込む。

    5:ドイツは過去をどう捉えようとしているか。
    ・1950年代の西ドイツでは、アウシュビッツは語られていなかった。反ユダヤも復活しそうだった。
    ・1961年のアイヒマン裁判で、語られなかったナチが知らされた。若手議員たちが、ナチの時効反対唱えた。
    ・テレビ映画の「ホロコースト」が、国民の心を動かした。
    ・歴史と向き合わなければならぬ、という市民運動。「つまづきの石」など。

    0
    2021年12月07日

    Posted by ブクログ

    緊急事態条項の歴史的な危うさについて、ひとまづ簡単に飲み込むための入門編、みたいな本だった。大変読みやすく、そしてわかりやすかった。

    220頁
    <一九七〇年五月八日、終戦二五周年記念式典でのブラント首相の演説>
     今から二五年前のあのときに、多くのドイツ人が個人的あるいは国民的な苦しみと感じていたことは、他の民族にとってみれば外国への隷従、テロ、不安からの解放でした。……民族には、自らの歴史を冷静に見つめる用意がなければなりません。なぜなら、過去に何があったのかを思い起こせない人は、今日何が起きているのかを認識できないし、明日何が起こるかを見通すことがもできないからです。冷静に歴史と向き合うことは、特に若い世代にとって大切です。若い世代は、当時終わったことに関与していません。……しかし引き継いだ歴史から、我々は誰一人として自由ではないのです。

    0
    2021年09月17日

    Posted by ブクログ

    ドイツの20世紀の経験と緊急事態法制について、かなり深く解説している。対談形式なので分かりやすく、貴重な本である。参考文献も巻末にあり、これもまたよし。

    0
    2018年02月04日

    Posted by ブクログ

    ナチス関連の本を読んでいていまの日本を思い出すことが多いのを改めてその通りだと思った、統治行為論のことを全然知らなかったので知れてよかった、ちょっとタイトルが胡散臭い感じがするのがあんまりよくないと思う

    0
    2026年03月03日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災や新型コロナによって、緊急事態条項が注目されているが、強力な権限になる恐れがあるため、著者は非常に慎重な姿勢。特にナチスの歴史に照らし合わせ、その危険性を指摘している。

    0
    2021年03月10日

    Posted by ブクログ

    小政党の一つに過ぎなかったナチスがいかに権限を拡大して独裁国家を作り上げたかを解説し、日本で審議されている緊急事態条項のナチスの手口との類似点、危険性に言及。この分野は門外漢なのでとにかく難しかった。憲法学者は言葉のチョイスに厳格だなあ。一応理解した中で印象深かったことをメモ。
    ・ユダヤ人に職を奪われたと感じている貧困アーリアがナチスを支持した構図はトランプ政権に通じるものがあるなあ。
    ・ドイツでは大統領が緊急事態を規定できる仕組みになっていたことが濫用を招き、いつのまにか主権独裁になっていたと。
    ・日本の緊急事態条項に関して。緊急事態の判断は内閣総理大臣に委ねられていて緩い。
    ・そもそも大きな災害等想定される緊急事態があるならばそれに合った法を制定すれば良い。
    ・緊急事態条項は「安全の保証」ではなく「安心の保証」。不安はキリがないものでそこにつけこんだ条項。いらない。
    ・緊急事態条項草案は性善説に基づいている。考えうるすべてのパターンを網羅しておらず漏れがある。悪用できる可能性がある。

    0
    2017年12月19日

    Posted by ブクログ

    ナチスが「過半数を占めたのではない」ことが強調されるが、第一党ではあったし比例代表制選挙の弊害で他党は結集せず共産党はスターリンの手下だった/国会議事堂放火事件「やはり陰謀」とするがパヨクは嘘が多い╱何よりナチス政権で恐慌を脱し国の威信を取り戻したのは事実/パヨクの理想は憲法論議のない国、北朝鮮のような。投票過半数を占めたのではない民主党政権の際に好き放題やって皇室宝物を贈呈した韓国との関係さえ悪化させたのを新鮮な教訓として挙げれば説得力増すのに/緊急特別法がないので、外出「自粛要請」だけで命令ができない

    0
    2020年07月26日

ナチスの「手口」と緊急事態条項 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 政治
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社新書
  • タイトル
    :
    ナチスの「手口」と緊急事態条項
  • タイトルID
    :
    464638
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2017年09月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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