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資本主義が地球を包み込み、圧迫させ、ついには人間を窒息させてしまう現代社会。「包摂」という概念からマルクスの思想を読む決定版!
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Posted by ブクログ
マルクスの入門書としては最もおすすめ。 今流行りのトマピケティや斎藤らの資本論もこれを読んでいると理解が進むと思う
久しぶりにマルクス勉強しました。いかに技術が進もうとも、生産力を向上させることを貫いている点は同じだという指摘がなるほどでした。
分かりやすいし重要なポイントがぎゅうぎゅうに詰め込まれてる良著。 マルクスの思想に近づくこと、それは人がどのようにしてこの時代を能動的に、人としての性を謳歌し、前向きに生きれるのかを考えることにもつながる。 ソ連による共産体制の崩壊で、はい、もう終わりの姿勢では勿体無い思考の源泉がマルクスには宿って...続きを読むる。
わかりやすかった。 資本を「不断で無制限の価値増殖運動」と定義し、相対的剰余価値の中に特別剰余価値(「技術革新によって得られる時限的な剰余価値」)を見出したところは大変興味深い。 資本主義がさまざまな点で限界を迎えている今、これを人間社会の前史と捉えるマルクス経済学には、今読むべき意味がある。 ただ...続きを読む労働価値説には疑問が残った。(東南アジアと西洋で同じ労働内容でも、賃金は違うじゃん…っていう。)
audible 。白井聡さんのマルクス入門書? 難しいけど大切なことだ。世の中では「包摂」という言葉がさも大事なこととして使われるが、働く者を取り込む資本の側が都合よく使うことには抵抗しなくてはならない。有名なトヨタのやり方がどれほど労働者を苦しめていることか。 もっと勉強しよう。
むずいぃぃ しかしなるべく分かりやすく書こうとしていることが伝わりました。 資本の他者性 資本とは人間にとって味方ではなく他者である つまり、人間が幸せになるために存在している訳ではないということ ただただ無限の価値増殖だけを目的にしている そして私達人間はいつのまにかその目的の手段となっている ...続きを読む 本来は人間の生活をより豊かにするものだったはずだが、今や新たな欲求を生み出すことでしか維持できない仕組みと理解した 新たな欲求とは幸せを享受するものとして必要のない欲求 頭の中整理するだけで精一杯だ 但し、良いもの読んだ!
『資本論』を解説しつつ、マルクスの分析した「資本主義とはなんたるか」を解いた一書。もちろんマルクスの思想全体を網羅したものではないが、資本主義の本質をめちゃめちゃ分かりやすく伝えてくれている。終盤、資本主義への憤りと、資本主義に包摂されている(己れを含めた)地球があまりに哀れになり涙した。やはり資本...続きを読む主義は悪である。
ちょくちょく資本論やマルクスに触れた書籍に触れた中で本著は 資本主義を巡る歴史的経緯の中で昨今取り沙汰される問題へのレンズとしてのマルクス思想のあり方を 少ない紙幅の中で躍動的に記述しきっていて、同著者の他作品やマルクス関連本への中途に読むにはありがたいものになっている。
講談社新書の100ページ+αで思想がわかる「今を生きる思想」シリーズのマルクス編。 このシリーズは、最初、そんなページ数じゃあ無理だろうと思ったのだけど、これまで読んだフーコーとアーレントはどちらもなかなか秀逸だった。今、資本主義について考えているので、そんな関心からマルクスを読んでみる。 本は...続きを読む126ページあって、帯にあるように「一気に読める」わけではない。が、全体像を概観したうえで、マルクスの「資本論」の1巻を読み解き、そしてその現代的な意味を語るという構成で、わかりやすいと同時にかなり刺激的であった。 マルクスのいわゆる史的唯物論的な歴史観は、ツッコミどころ満載で、自分のなかでは批判の対象となる考え方だった。また、労働価値説も古典的な考えで現時点では有用性はないと思っていた。それでも、マルクスは気になる思想家で、ときどき読んでみたくなる。好き嫌いは別として、自分の考えを明確にするためのディベート相手みたいに思っていた。 共産主義の時代も終わり、マルクスもそのイデオロギー的利用から解放され、緻密な文献研究が進んでいるようで、たとえば斎藤幸平さんとか、最近の柄谷行人さんとか、その成果を踏まえた議論をしていて、新しいマルクス像が浮かび上がりつつある。 かれらのマルクス像は、いろいろな可能性に開かれた刺激的な読解なのだが、一方では、やはりマルクスは19世紀の人であって、いくら本当はこんなことを言っていたんだということがわかっても、それは哲学思想の読解としての面白さで、マルクスが本当はこう言っていたというのを使って現代社会を読み解くというのはちょっと強引なんじゃないかという気がしていた。 が、この本を読んで、なんだか初めて、マルクスを現代の社会のなかで読むこと、その意味がわかった気になった。なんだか自分の頭のなかで、渦巻いていた現代の資本主義への疑問が、明確に言語化された感覚がある。 とくに第3章で「包摂」をキー概念として、マルクス死後の20世紀の歴史、そして、新自由主義を経た現代社会の状況を読み解いていくところはとてもスリリングで、まさにその通り!と久しぶりに思った。 そう、「人的資本」がどうだこうだ、と言っているが、結局のところ、それは資本主義が人間をそのもっとも深い精神性まで含めて、全人的に「包摂」しようという動きなのだ。 人が生き生きと働き、ダイバーシティを活かし、クリエイティビティを発揮できるような組織になればいいという願いはわたしも持っている。しかし、結局のところ、それも資本主義のなかに「包摂」されてしまうものなのだ。つまり、「自主性」が自主的に生み出されるものではなく、資本システムが「人間重視」という立て付けのものに仕組みとして、人間を誘導し、強要するものなのだ。 そう、これが最近、ずっとモヤモヤしていたことであった。 で、そこにどう対抗するのか?という問題が残るが、そこはまだわかっていない。(が、アーレントの「人間の条件」はこの文脈のなかで、再読できるはず)
めちゃくちゃ分かりやすい。本自体薄いのに内容はとても濃い。 簡単すぎないので、斎藤幸平『ゼロからの『資本論』』や白井聡『武器としての「資本論」』のあとくらいに読むと、良い具合に脳みそが鍛えられそう。 ラストの章は、ザ・白井聡。
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今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義
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白井聡
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