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成長社会に戻ることのないいま、私たちは、そろそろ価値観を転換しなければならないのではないか。あたらしい「この国のかたち」を模索し、私たち日本人のあり方を考察した、これからの日本論!/絶賛の声、続々! 内田樹氏:背筋のきりっと通った「弱国」への軟着陸を提案する"超リアリスト"平田オリザの「立国宣言」。/藻谷浩介氏:避けてきた本質論を突きつけられた。経済や人口に先立つのは、やはり「文化」なのだ。
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Posted by ブクログ
四国学園大学の入試、城崎国際アートセンター、日本では、失業者が映画館にいくと「なんでそんな余裕があるの」ってなる海外では失業者には、失業割引があって「そんな大変な状態なのに芸術を見に来てくれてありがとう」というカルチャー。引きこもらなくなるし、それがあるべき姿。子育てをするお母さんも、子供を預けて映...続きを読む画を見に行ったり、美術館に行ってもいいと思う。日本の固定概念を打ち破らないといけない。
日本はもう成長しないのは薄々みんな感じているのに、目をつぶってみないことにしている。それに真っ向から向かって、いや、もう今までと同じではダメですよ、というところから始まる。 実に誠実な態度だと思う。そして、その認識に立った上で、どのような社会が考えられるのかを示唆する。 これからの社会についてしっか...続きを読むりと考えなくては本当にこの国は滅びるだろう。そうならないためにはどうしたら良いか、考える縁となる一冊。
まことに小さな国が、衰退期をむかえようとしている。 ――とは『坂の上の雲』の冒頭を引いての贋作だそうだけど、この本はこのフレーズで始まる。これから衰退していくしかない日本の、この先のいき方を示唆している。 「降りていく生き方」という言葉を聞いたのはほぼ10年前のこと。日本のあり方というよりは、身の丈...続きを読むに合った無理のない生き方をしていけばいいんだというような話だったという記憶があるんだけど、この本はそれを日本という国のあり方として考えようというもの。兵庫県の豊岡市とか四国学院大学とかオリザさんがかかわってきた好事例が紹介される。いずれも理想的で希望がもてるような感じ。ワクワクする未来がやってきそうな感じ。 「下り坂をそろそろと下る」ってタイトルはオリザさんが自分でつけたのだろうか。内容と合っていそうで合っていない。紹介されている事例は「そろそろ」でなく大胆に、しかも下っていない感じがするよ。むしろ上っている……いや、昇っている……っていうか閉塞した現代日本とは別の次元に昇っていると思う。下りか、上りか別次元かわからないけどまずは頭を切り替え一歩踏み出せ。そろそろとでもいいから。
筆者自身が述べているけれど、こういうことを書いた時点で怒り出す人がいる。 でも人口減少社会という、止めようのない、そして文字通り未曾有の事態を前にして、これまでと同様の方法論が通用すると考える方が明らかに理性的でないと思う。 だから私は、これからの日本が「下り坂」であることを認めようと思うし(厭だけ...続きを読むれど)、下り坂に逆らって上ることができない以上(それができるのがタケコプター。出せるのはドラえもんだけ)、現実的にはその下り坂をいかに「負けしろ」を少なくして下るかという命題を立てざるを得ないと思う。 タケコプターを作りたい人がいてもいいし、そんな天才があらわれてくれることを切に、心の底から願うけれど(本当に私の老後はどうなっちゃんだろう?)、あくまで現実的な話としてタケコプターの出現に賭けるわけにはいかないだろう。 ただ思うにそれは「負け」ではない。筆者自身が末尾に記しているように、新しい景色に、新しい価値観を見出す作業が必要だということだろう。 パラダイムをシフトさせて、大きな混乱のないように、新しい地平に軟着陸していくこと。そういったことが求められているのだと、改めて感じた。
2017/11/20 下り坂をそろそろと下る 平田オリザ 日本は「文化立国」へ大きく舵を切らなければ、犠牲者が増えるだけ 体育会価値の時代は終焉、柔らかく・しなやかな社会を作りたい しかし安倍政権は「復古」過去の栄光の時代に戻りたい だがそれは時代に逆行する 社会の活力は生まれない この五年の総括は...続きを読む「時代不適合の国家戦略」だった 次の時代を構想できないトップは総理の資格はない 国民が不幸になるだけ 堺屋太一さんの論であるが、20年経っても踏み出せない日本死屍累々 (1)工業立国ではない (サービス業が7割) (2)成長無く、長い後退戦(撤退戦) (3)アジア唯一の先進国ではない (中国の後塵を拝す) 不要なもの 原発 開発 オリンピック 1.地方創生 雇用を作れば若者がターンするというのは、コインの裏側 地方は人生を賭ける魅力に乏しい→人生の充実感を作る 東京を真似るのではなく、「世界レベルの魅力」を作り出す 2.女性の活躍 自己犠牲を強いるのではなく、自己実現を応援する そもそも子供を作ることにマイナスが大きすぎる お金ベースの人生設計上は子供がいない方が豊か 社会システムが現代に不適合 しかし誰も改革できない
今後日本が成長していくことはないということを改めて実感した。また、そのことをきちんと受け止めて、新自由主義を脱却し、新たな産業構造に基づいて文化政策を打ち出していくことの重要性に気がついた。 作者の述べる文化政策や寛容と包摂の社会は決して情緒的・感情的なものに振り切ってない。 それは極めて現実的・...続きを読む合理的でいて、筋の一本通った主張だった。 地方創生や大学入試、文学作品、諸外国、演劇など様々な題材を取り上げる中で、これからの日本の在り方を一貫した姿勢で見つめ直している。 日本の衰退を勇気を持って受け入れ、耐え忍んでいくためには、芸術・文化の地位を高め、対話を行なっていくことが大切だという主張は、実に説得力がある。 「成長から成熟へ」の価値観の転換点に今我々は立っているのだと気付かされた。そしてそれに気づいていない(もしくは目を瞑っている)日本人のなんと多いこと。
日本はもう成長できない国なのだろうか。少子化だからか。過去の右肩上がりなどは期待しないが、希望は持ちたい。 家族葬などのコマーシャル、ふるさと納税のコマーシャルなんかおかしい。
オリザさんの本は、言葉は平易で、物腰が柔らかくて、表情が温かくて、どんどん読めてしまいます。日本各地の、グローバル化とか高度資本主義経済とかじゃない、手触りが優しくて文化的な、けど、経済的にも自立した、そんな魅力的な取り組みの事例を紹介していて、こういう未来なら下り坂も悪くないな(いやむしろ経済成長...続きを読むより楽しそうだな)と思えます。
「下り坂をそろそろと下る」この国のことだけど、このタイトルが何か自分にピッタリな気がして、5年間気になっていた本をやっと手に取ることにした。 「そろそろと下る」のも楽じゃないと思わせる大学入試改革や地方創生。ものすごく力がいる。読んでいてしんどくなった。 「下る」のに気合を入れるためには、きちんと現...続きを読む状を認識していなければならない。寂しさにきちんと向き合わなければならない。 1、もはや日本は、工業立国ではない。 2、もはや日本は、成長社会ではない。 3、もはやこの国は、アジア唯一の先進国ではない。 「その寂しさに耐えることだ。小さなプライドを捨て、私たちはゆりかごから外に出なければならない。」 やはり自分のことを言われている気がする…
正直な話、タイトルがピンとこなかった。 書き出しのところが、フィットしなかった。 だから、発表された時には、手に取らなかった。 去年、百円均一で見付けた。 ステイホーム期間に、やっと手にした。 硬直化した考えを捨てて良い潔さ。 アイデアなんかは、いくらでも浮かんでくる。 それにしても...続きを読む、阪大の演劇って、山崎正和の後に、平田オリザってすごいな。
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下り坂をそろそろと下る
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