小説の検索結果

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  • 一滴の沈黙
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,800円 (税込)
    日本はいつの間に、こんなに貧しくなった? ガチ中華の街・高田馬場で中国人経営者と留学生が立て続けに殺された。 警視庁捜査一課の仲村の目前に現れる意外な被疑者、隠されたその動機とは…… 国際競争、経済格差、就活戦線、都市と地方-- BSE問題を扱った『震える牛』をはじめ、様々な社会問題に鋭く切り込んできた元経済記者の著者が映し出す、現代日本経済の影 【移民国家・ニホン×社会派ミステリー】
  • 月とコーヒー
    小説・文芸
    3.8
    1~2巻1,980~2,090円 (税込)
    人気作家が腕によりをかけて紡いだ、 24篇の「とっておきのお話」。 生きていくためには 必要ではないかもしれない。 でも、日常を繰り返していくためには はならないものたち。 喫茶店〈ゴーゴリ〉の甘くないケーキ。 世界の果てのコインランドリーに通うトカゲ男。 映写技師にサンドイッチを届ける夜の配達人。 トランプから抜け出してきたジョーカー。 赤い林檎に囲まれて青いインクをつくる青年。 三人の年老いた泥棒。空から落ちてきた天使。 終わりの風景が見える眼鏡──。 全作品、原稿用紙10枚程度。 寝る前の5分間、この本をめくってみてください。 必ずお気に入りの1篇が見つかるはずです。
  • ここはこどものいない国
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,475円 (税込)
    家族を捨てた「集落育ち」×家族に憧れる「工場育ち」 常識も愛し方も全く違う。それでも、そばにいたい。 2226年、人間は工場生産され、人口を完璧に管理できるようになった日本。 愛玩赤ちゃんPB生産工場で働く美奈子は、家族育ちという出生の秘密を抱えていた。母親から生まれ、手作りの料理を食べ、集落で育った美奈子は、世間からは「自然派」と忌避される存在だった。「お母さんはどうして私を産んだの。私、生まれたくなんかなかったのに」そんな美奈子の職場に、新たに後輩がやってくる。彼女は言った。「私、妊娠してるんです」その出会いが、美奈子の人生を一変させる! もしも工場で子どもが生産されたなら、もしも成長しないペットベイビーが存在したなら、出産という行為は他社からどう見られるのだろう?そんなふとした疑問から書き始めた小説です。(著者)
  • 今夜も満月クリニックで
    小説・文芸
    3.8
    1~2巻858~946円 (税込)
    ここは、夜だけひっそり看板を出す、あなたのための隠れ家診療所「満月クリニック」。閑静な住宅街にあるアンティークショップの奥で待っているのは、穏やかな笑顔の医師・赤崎だ。目指したのは、何でも気軽に相談できる、友だちのような町医者。今夜も彼のもとには、いつも気になりながら後回しにしていた様々な症状を抱えた患者たちが、引き寄せられるようにやってきて――。日常×医療が織りなす、ハートフル・ストーリー!
  • 暗夜に君と星をたどる
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,178円 (税込)
    母が遺したおとぎ話には、謎がある――。 中高一貫の女子高に通うわたしは、数ヶ月前に事故で母を亡くした。生前、あまり本音を語らなかった母は「砂の国」や「雪の里」などを舞台にした、神秘的で不可思議なおとぎ話を書き遺していた。 しかし、これらは母の単なる趣味の創作ではなかった。 ――物語を正しく読み解けば、母の過去を映し出す断片に変貌する。 高校一年生になった私は、才色兼備のクラスメイト・海瀬由埜と二人で、それらの物語を読み解くことに。母は、生前何を考えていたのだろうか。そして母が亡くなったのは、本当に事故だったのだろうか……。
  • モナリザの裏側
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,145円 (税込)
    大好きな母親とルーヴル美術館を訪れた女性。かつてパリ留学中に出会ったという父と母の、ある絵にまつわる秘密を知ることに。バブル期の好景気のなか、NYに出張し、ゴッホ「医師ガシェの肖像」のオークションに携わることになったシングルマザーなど、名画に導かれ、自らの人生に向き合う人々を描く心温まる5篇の物語。
  • 拝啓パンクスノットデッドさま
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,540円 (税込)
    ――すべての若き読者どもに送る、「音楽×青春」小説!――
  • 視線の先のきみと
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,650円 (税込)
    ――これはぼくたちが手にした“ほんのささやかな能力”の物語 東京から転校してきた引っ込み思案のナツは、 とある事情から他人の視線を避けたいと願っていたところ、 他人の視線をほんのいっとき自分から逸らせる力を得た。 また同じ頃、ナツのクラスメイトでみんなの人気者である一方、 母親との関係で悩みを抱えたアオイも、他人の感情が見える能力を得る。 接点のなかった二人はやがて互いの能力に気づき、秘密を共有していくが……。
  • オール・ノット
    小説・文芸
    3.8
    1巻781円 (税込)
    友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。 貧困にあえぐ苦学生の真央が出会ったのは、かつて栄華を誇った山戸家の生き残り・四葉。 「ちゃんとした人にはたった一回の失敗も許されないなんて、そんなのおかしい」 彼女に託された一つの宝石箱が、真央の人生を変えていく。 今度の柚木麻子は何か違う。 これがシスターフッドの新しい現在地!
  • #台所のあるところ
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,900円 (税込)
    6つの台所をめぐる「わたし」の物語。 『三千円の使いかた』の著者が贈る、 ちょっぴりほろ苦く、じんわり心に沁みこむ「暮らし」をめぐる物語。 ◇◇◇  2人の子供が巣立ち、定年を迎えた夫は長年望んでいた仕事のため海外へ。広い家にひとり残された主婦は、15年前、越してきた日に購入を諦めたステンレス製の両開き大型冷蔵庫を迎え入れるべく、家電量販店を目指す。今度こそ、自分が本当に欲しい冷蔵庫を手に入れるため……。(ままならないキッチン、ままならない人生)  昔から「内藤」と「鈴木」姓の人間しか住まず、たがいに反目し合い、口すら利かない風習の島に嫁いだ女性を待ち受けていた運命は?(冷凍庫冷蔵庫合わせて五台)  食べ盛りで生意気な4人の子供を育てるシングルマザーの台所には、常に油をなみなみ張った中華鍋が鎮座している。(毎日、揚げ物) ……世代も境遇もバラバラの5人の女性たちの前には、30分の深夜ドラマ「台所のあるところ」があった。
  • 骸の爪[新装版]
    小説・文芸
    3.8
    1巻909円 (税込)
    滋賀の仏所・瑞祥房を訪れたホラー作家の道尾は、深夜に不気味に笑う千手観音と血を流す仏像を目撃する。翌朝、仏師の一人が失踪。工房では二十年前にも同様の失踪事件が起きていた。霊現象探求所の真備と助手・凜とともに真相を追う道尾だが、そこには封じられた悲しい過去が潜み――。怪奇現象か、それとも完全犯罪か。何度も騙される傑作ミステリ。
  • 森島章子は人を撮らない
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,899円 (税込)
    アマチュア写真家が集う社会人サークル〈札幌フォトジェニック〉に所属する大学生の森島章子。彼女の撮るものは、日常の何気ない景色ばかりなのに、どこか人を惹きつける不思議な魅力を具えていた。章子に撮ってもらいたいという人は多く、周囲もポートレイトを撮ることを勧めるのだが、 彼女はかたくなに誰にもレンズを向けようとせず……。元恋人、サークルの知人、小説家志望の歳上の女友だち、家庭教師として勉強を教えている中学生。周りの人々の目に映る章子の横顔と、章子がファインダー越しに覗く世界を描いた、心揺さぶる青春群像劇。/【目次】フォトジェニック/ファインダー越しの、/単焦点トランスレーション/ぼくのポートレイト/露光
  • 彼女のカロート
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,200円 (税込)
    長く単行本化が望まれてきた傑作小説、待望の刊行。 耳が聞こえなくなった女性アナウンサーからの依頼は、彼女自身のために新しい墓をつくってほしいというものだった。彼女とのどこかちぐはぐなやりとりが主人公の日常を静かに侵食していく表題作「彼女のカロート」。読むことに困難を抱えながら文学に殉じる青年がある〈宝物〉をめぐるシュールな冒険に巻き込まれていく「宦官への授業」。発表時に読者を衝撃と驚嘆の渦に巻き込んだ、1行ごとに読む快楽に包まれる2篇を収録。
  • 猫君 りんねの輪
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    波瀾万丈! お江戸猫又ファンタジー! 二十年生きた猫は、人に化けて言葉を操る妖怪「猫又」となる――。 花のお江戸には、密かに猫又達が暮らす六つの陣があり、将軍様の庇護のもと、江戸城内の学び舎「猫宿」で新米たちが妖怪修業をする「猫宿」があった。 茶虎のみかんは、仲間と力をあわせて様々な難関を乗り越えて無事、二年生に進級した。 ところがある日、かつて“魔王”と呼ばれた武将であり、すべての猫又を司る“猫君”だったとも噂される猫宿の長(おさ)が惨殺される恐ろしい凶事が起きて・・・・・・。 新米猫又を狙う強大な“敵”と猫又二年生たちとの明日を賭けた戦いが今、始まる。 【著者プロフィール】 畠中恵(はたけなか・めぐみ) 高知生まれ、名古屋育ち。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。病弱な若だんなと摩訶不思議な妖たちが様々な事件を解決する同シリーズで2016年、第1回吉川英治文庫賞を受賞。その他に、揉めごとの裁定をする町名主の跡取りが幼馴染とともに難問奇問に立ち向かう「まんまこと」シリーズ、『うずら大名』『猫君』『まろ丸伊勢参り』など著書多数。
  • 無垢なる町
    2025年度アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作 バージニア南部で起きた殺人の容疑者に浮上した女。だが、なぜか女への捜査は打ち切られる。保安官補ウィルは独自に捜査をするが。
  • ウイルス
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,039円 (税込)
    致死率50%の未知ウイルス出現!!! 試されるコロナ禍の教訓と政府の決断! 緊迫のパンデミッククライシス小説! 歴史は繰り返す──。 同じ悲劇を繰り返さないためには、何をなすべきなのか。 国内で、正体不明のウイルスが出現した。 凄まじい感染力と致死率。飛び交うデマと陰謀論……。 日本消滅の危機すら迫る中、その撃退に挑むウイルスハンターたち。 果たして、我々はコロナ禍の教訓を生かし、立ち向かえるのか。
  • 火之神の奉り
    小説・文芸
    3.8
    1~2巻825~935円 (税込)
    母親の入院を機に長野西宮高校に転入した神代江姫は戦慄した。そこは何百年に亘って怨霊が蠢く土地だったのだ。自分以外が鎮魂の神楽を舞えば演者は必ず死ぬと予言された彼女は、文化祭恒例の神楽を舞う羽目に。銀竜と呼ぶ眷属に励まされ、古の武神による猛訓練を受ける江姫。己の能力に目覚めた彼女は次々と襲い来る邪鬼に神舞を挑むが!さらに江姫をつけ狙う謎の悪鬼が牙を剝き――。
  • パンドラの鳥籠―毒草師―(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.8
    1巻693円 (税込)
    丹後半島で二年前、生薬学者が姿を消した。地域には三百歳の魔女が棲むといわれる洋館があり、首なし死体も発見されている。編集者・西田真規(まさき)は、薬学の鬼才にして唯我独尊博覧強記の毒草師・御名形史紋(みなかたしもん)、その助手の神凪百合(かんなぎゆり)と共に謎を追う。浦島太郎の「玉手箱」とギリシャ神話「パンドラの箱」がリンクする時、真相に繋がる一筋の道が現れる。知的スリルに満ちた歴史民俗ミステリ。(解説・西上心太)
  • お隣さんの置き配がヤバすぎる
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,892円 (税込)
    『ババヤガの夜』の王谷晶氏 推薦! めちゃくちゃな世の中にボコボコにされている女たち、世界よりもっとはちゃめちゃになってやれ!! 今、元気のある人もない人も読んで笑って泣いてほしい。 ・ 大御所作家からのセクハラで筆を折り、半引きこもり生活を送る漫画家・侑李。立派な家で何不自由なく暮らす隣人の専業主婦・花帆。 近所で連続通り魔事件が起こり、隣家には不穏な空気が……。花帆にはじつは秘密があったーー 交わるはずのなかった二人は「置き配」をきっかけに、「女である」だけで自分たちを削り取っていくものたちに、真っ向から挑むことに……。 バイオレンスと癒しの疾走するシスターフッドな復讐物語! ・ 人気音楽ユニットYOASOBIが楽曲化した「New me」の原作短編小説を書いた有手窓による、初めての長編小説。
  • 清浄島
    小説・文芸
    3.8
    1巻990円 (税込)
    風が強く吹き付ける日本海最北の離島、礼文島。昭和29年初夏、動物学者である土橋義明は単身、この島に派遣される。島の出身者に相次いで発症した“風土病”を解明するためだった。それは寄生虫「エキノコックス」が引き起こす、人間の腹が膨れて死に至る感染症。島民を救うべく土橋は奮闘を続けるが、島外への流行拡大を防ぐため、ある重く苦しい決断を迫られ……。命と向き合う研究者の葛藤と強い信念を描く長編小説。
  • 殺戮の狂詩曲
    小説・文芸
    3.8
    1巻847円 (税込)
    少年時代に殺人を犯したが、のちに氏名を変え、弁護士となった御子柴礼司。 常識外れの論理と禁じ手すれすれの証拠を駆使し、悪評まみれの御子柴が、 高級老人ホームの入所者九名を惨殺した男性介護職員の弁護を引き受ける。 自らの凶行を崇高な使命だとうそぶく被告人の真意とは?  シリーズ屈指の衝撃作。 「被告人が無実だろうと真犯人だろうと関係ない。依頼人の利益になる判決を勝ち取るだけだ」 ドラマ「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲」原作「御子柴弁護士」シリーズ、第6弾。 ●御子柴礼司(みこしば・れいじ) 本シリーズの主人公。14歳の頃、幼女を殺害しその遺体を解体してばら撒き〈死体配達人〉 と世間から呼称される。少年刑務所を経て、高額の報酬を得ながら、 検察の見立てを次々ひっくり返す悪徳弁護士となる。
  • 隣人を疑うなかれ
    小説・文芸
    3.8
    1巻815円 (税込)
    自宅マンションに殺人犯が住んでいる? 隣人の失踪をきっかけに得体の知れない不安を抱いた主婦・今立晶は、事件ライターの弟とともに住人調査を始める。そんな折、ゴミ置き場で拾った失踪女性のものらしきコンビニのレシート、なぜか消えていた防犯カメラの映像……疑念はやがて確信へ。夜中、帰宅途中の晶を尾けてきた黒パーカの男は何者か?
  • 血塗られた指輪
    幸せな旅行が最悪の非日常へと変わるエドガー賞受賞作 夫婦でパリ旅行中のステラは爆発事件に遭遇。混乱の最中、夫が姿を消してしまう。悲しむ間もなく警察から夫は国際的な犯罪者で、爆発は彼を狙ったものだと告げられるステラ。全ては偽りだったのか。夫を狙う何者かの陰謀が迫る中、妻は夫の真実を追っていく。
  • サプライズ・エンディングス 罠
    全部どんでん返し!日本限定の短編集! 犯罪組織壊滅作戦の考案を依頼されたミステリ作家を待つ末路を描く「どんでん返し」他、巨匠が“驚愕の結末集”と題した自信作4編。
  • アノマリーの追憶 天久鷹央の推理カルテ
    小説・文芸
    3.8
    1巻880円 (税込)
    犯人は、悪魔と竜!? ありえない容疑者の真実は! かたや「悪魔」に取り憑かれたかのような不可思議な症状を見せる赤ん坊。 こなた「謎の大型肉食獣」に足を食いちぎられた青い血の男。 常識的には存在しないはずの「容疑者」による二つの事件は、真に怪奇現象か。 もしくは病かーー。 因習に縛られた旧家からの妨害や、警察による捜査情報の秘匿を乗り越え、天才医師・天久鷹央は事件解決に邁進する。 現役医師が描く本格医療ミステリ!
  • ドリトル先生アフリカへ行く(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.8
    1巻693円 (税込)
    ドリトル先生は、動物のことばが分かるお医者さん。馬の弱視もワニの歯痛もお手のもの。ある晩、アフリカに住むサルの間で病気が流行っているという知らせが届いた。仲間を救うため、サルのチーチー、アヒルのダブダブ、子豚のガブガブたちをつれてアフリカへと出発するが、ドリトル先生一行を待っていたのは、嵐に牢屋に海賊だった! 百年を超えて世界中で愛され続ける名作、待望の新訳。
  • 可哀想な蠅(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.8
    1巻693円 (税込)
    「彼は、ただの目障りなハエだ」。SNSの投稿がバズったのをきっかけに絡んできた粘着質なアカウント。誰彼構わず罵詈雑言を吐いてはブロックされている彼を、大学生の芽衣子はスマホの中で「飼う」と決めるが……。ネット社会に満ちる匿名の悪意を描く衝撃の表題作ほか、家族や友達、ご近所さんなどさまざまな人間関係のなかで、目を背けたくなる感情と対峙する女性たちをとらえた短篇集。(解説・宇垣美里)
  • キックス
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,530円 (税込)
    【推薦の声、続々!】●滋賀は滋賀でも修羅の滋賀。その琵琶湖(マザーレイク)は真作(ホンモノ)か?/宮島未奈さん(作家/『成瀬は天下を取りにいく』)●純愛で哲学でヤンキーバイオレンスコメディで、そして最後は『ねじまき鳥クロニクル』。こんな小説、読んだことない。傑作!/東浩紀さん(作家・哲学者)●人生は祭りだ。滋賀×スニーカー×ヒップホップ×ヤンキー青春小説/大森望さん(翻訳家・書評家) 時価約六億の値をつけた伝説のスニーカー『火喰鳥(キャサワリー)』。だが生み出した天才シューズデザイナーの深海温哉は、突然この世を去った。亡き友の故郷・滋賀を訪れた佐治薫が出会ったのは、温哉と瓜二つの顔を持つ双子の弟、行哉。彼はスニーカー贋作で裏社会を渡り歩くギャングチームのリーダーだった。2人は手を組み、違法スニーカーを巡る巨額の犯罪ビジネスに身を投じながら、温哉が生前最後に構想した幻のキックスの完成を目論む。友人の死の真相を追い求める中で、薫はいつしか土地に隠された歴史の暗部――血と暴力に彩られた秘密の領域へと踏み込んでゆく。愛を取り戻すため、贋作で滋賀から世界を掴み取る、反逆の“純愛”小説。 【著者略歴】天沢時生(あまさわ・ときお)滋賀県近江八幡市安土町出身。2018年「ラゴス生体都市」で第2回ゲンロンSF新人賞、19年「サンギータ」で第10回創元SF短編賞を受賞。他の著書に『すべての原付の光』がある。
  • ママがロックンロールしてたころ
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    奥多摩のさらにその奥の町で、父と暮らしていた久保田炳児(ペイジ)。変わった名前の由来は、レッド・ツェッペリンのギタリスト「ジミー・ペイジ」だそうだ。「ジミ・ヘンドリックス」も候補だったらしい。10歳になったある日、小学校の校門で女性に声をかけられた。「あたしはあんたのママなの」ペイジが赤ん坊のときに家を飛び出した「ママ」は、バイクで遊びに行こうといきなり言い出し・・・・・・。後からわかったことだけど、母は末期がんに侵されていた。サイドカーに乗った2日間の旅が、ペイジの何かを変えた――。【著者略歴】東山彰良(ひがしやま・あきら)1968年、台湾台北市生まれ。9歳の時に家族で福岡へ移住。2003年、「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞受賞の長編を改題した『逃亡作法 TURD ON THE RUN』でデビュー。09年『路傍』で大藪春彦賞、15年『流』で直木賞を受賞。16年『罪の終わり』で中央公論文芸賞、17~18年『僕が殺した人と僕を殺した人』で、織田作之助賞、読売文学賞、渡辺淳一文学賞を受賞。近著に『怪物』『わたしはわたしで』『邪行のビビウ』『三毒狩り』などがある。
  • 誓いの証言
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,090円 (税込)
    東京・中野に弁護士事務所を構える佐方貞人のもとに、警察から一本の電話が入った。さきほど逮捕した男が、佐方を弁護人に指名しているという。男は大学時代の同期・久保利典で、行きつけのクラブの女性から不同意性交等罪で訴えられたらしい。無実を主張する久保を信じ、事件の経緯を調べはじめた佐方だったが、女性が久保を嵌める動機が見当たらない。隠された接点があるはずだと二人の過去を探るうち、約20年前に香川で起きた、ある石職人の死亡事故が浮かび上がる。
  • ナッハツェーラーの城 或いは最後の〈奇書〉
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,750円 (税込)
    謎の失踪を遂げた探偵作家と、彼の未完原稿をめぐり起こる殺人事件―― 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』(1935)、夢野久作『ドグラ・マグラ』(同)、中井英夫『虚無への供物』(1964)は「日本ミステリー三大奇書」と呼ばれ、現在も人気を誇っている。 過去、多くの作家が「第四、第五の奇書」を目指してきた。 本作の主人公・倉賀野影比古もその一人。彼は敬愛する先輩・御霊神矢が失踪直前、「第●の奇書」ならぬ「最後の奇書」を名乗る『ナッハツェーラーの城』という未完の原稿を残していたことを知り、その完結篇を書き継ぐことを思いつく。 しかし御霊の遺族が住む「畸幻館」を訪ねた倉賀野は、そこで謎めいた連続殺人事件に巻き込まれる……。 はたして「最後の奇書」の正体とは? 〈新変格推理小説〉を標榜する注目の作家による、渾身の書き下ろし。 ◆◆◆3氏推薦◆◆◆ 竹本健治 飛鳥部勝則 白井智之 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 装画は、国内外のメタル・バンドのアートワークを手掛ける画家・イラストレーターの江川敏弘氏。
  • もぐら伝 ~狼~
    小説・文芸
    3.8
    1~2巻836~858円 (税込)
    「ねえ、リュカントロプル(狼男)って聞いたことある?」 楢山と紗由美の結婚を見届けた後に旅に出た竜星が、行方不明となっていた。 刑事研修で警視庁に出向中の真昌は、指導員となった益尾とともに、竜星の消息を追う。 一方、裏社会ではある噂が流れていた。 ワーキングホリデーを名目に売春を斡旋する違法会社が、次々と「狼男」によって壊滅に追い込まれているという。 その姿を見た者は、再起不能の重傷を負うか、精神に異常を来してしまう、と――。 竜星が行方をくらました目的とは? そして「狼男」の正体とは? 誰よりも強く、優しいスーパーヒーロー・竜星の活躍を描く 「もぐら新章」第二部、ここに開幕!
  • 美味しい結婚には怪異がつきもの
    小説・文芸
    3.8
    1巻836円 (税込)
    霊が視える求職中の元OL、紬希(つむぎ)は、ある朝、渋谷の公園で見かけた黒猫の霊を追い、「Chat Noir(シャノワール)」というショコラトリーの店内へ。 そこで超美形の店主、凛生(りお)と出会う。 優しく親身な彼に身の上話までしてしまった紬希は、話を聞いた凛生からまさかの偽装結婚を提案される。 彼にも事情があるようで、紬希は訝しみつつも承諾することに。 だが、彼女は知らなかった―― 彼も視える人間で、性格は腹黒、副業は【怪異調査】だということを。
  • 死に髪の棲む家
    小説・文芸
    3.8
    1~2巻880~968円 (税込)
    代筆の依頼を受け福岡の某村に向かった作家。そこには死人の口に髪の毛を詰めて弔う風習があった。幽霊の存在に怯える住民たち、さらに奇妙な死体が出て……? 第44回横溝賞<読者賞>受賞作!
  • その手は明日を紡ぐために
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,090円 (税込)
    ★『ぼくが生きてる、ふたつの世界』映画化 ★『「コーダ」のぼくが見る世界』が「第71回 青少年読書感想文全国コンクール課題図書」(高等学校の部)に選出 今注目の著者・五十嵐大による、初の半自伝的お仕事小説! 「え? ちょろっと文章書いてもらうだけなのに、そんな金取んの?」 耳が聴こえない両親のもとで育った聴こえる子ども・コーダである伊賀紡(いが・つむぐ)は、自分のことを“ふつう”に見てもらえない環境に嫌気がさし、親元を離れ、東京でライターとして活動することに。ところが、そのライター業でも無力感に苛まれる出来事ばかり。両親を地元に残したまま“逃げてきた”自分への罪悪感が募る一方だ。こんな状態ならば、親のために生きるべきなのではないか……。そんな紡にとっての心の支えは、紡と同じように地元を出てきた共に暮らす親友、柏樹優平。ともに苦労を分かち合うことでなんとか日々を過ごしてきた。 ある日、ヤングケアラーとして育った過去を持つ実業家・蓮音美羽の取材で、彼女の様子がおかしいことに気がついた紡はある質問を投げかける。このことがきっかけとなり、紡は少しずつ自分が進むべき道を見出し、自信をつけていく。しかしそんなとき、優平から思いもよらない言葉を投げかけられ……。 居場所を探す全ての人に贈る、まっすぐ心に届く感動作
  • ことり
    小説・文芸
    3.8
    1巻792円 (税込)
    人間の言葉は話せないけれど、 小鳥のさえずりをよく理解し、 こよなく愛する兄と、 兄の言葉を唯一わかる弟。 小鳥たちの声だけに耳を澄ます二人は、 世の片隅でつつしみ深く一生を生きた。 やさしく切ない、著者の会心作。 解説・小野正嗣。
  • 最果てキッチン
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    レストラン開業の直前に妻を失った料理人・田所圭介は、彼女が残した意味深な写真に導かれ九州にやって来る。「撮影地を知ることで妻の気持ちを探ることができるのでは」という思いに駆られ、車中泊をしながら各地を巡ることにするが、道中では様々な人々と触れ合うことに。事情を抱えながらもたくましく生きる人々を助けたいと料理を振る舞ううちに、圭介は自分自身の心とも向き合うようになる。やがて妻の真意も見えてきて――。
  • 拳の声が聞こえるか
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,310円 (税込)
    言葉は喉の奥でつっかえ、想いは胸の底で燻る。東京の片隅で、影のように生きる青年・五十嵐遼馬。その人生を変えたのは、ボクシングだった。寡黙な青年は拳を交わし、生きた会話の喜びに目覚めていく。やがて立ちはだかるのは、悪霊に憑かれた異国のチャンプ――これぞ王道の灼熱、青春小説の名手がブッ放す魂の拳闘小説!
  • 風待みなと博物館
    小説・文芸
    3.8
    1巻836円 (税込)
    風尾町。あまりに風がなくて、いつでも船出を待っていることから「風待ちの港」と呼ばれた、瀬戸内に面した穏やかな町。その町に祖父の危篤の報せが切っ掛けで帰って来た葉山恒一は、仕事に忙殺され、心を無くしていたことに気が付き、少し休むことに。そんな折、かつて祖父がこの町でプラネタリウムの解説員を務めており、その音声がつい最近再開した博物館に保存されていることを知る。恒一は、〈風尾博物館〉へと足を踏み入れた……。ものや星が、心を繋いでいくハートフルストーリー。(解説・原田ひ香)
  • 死者たち
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,640円 (税込)
    1930年代初頭。ハリウッドに勝利すべく始まった日独合作のホラー映画撮影は、やがてファシズムの恐怖を予見する不気味な熱を帯び始める。ヘルマン・ヘッセ賞受賞、衝撃の歴史改変小説。
  • 鬼人幻燈抄 : 1 葛野編 水泡の日々
    小説・文芸
    3.8
    1~11巻693~935円 (税込)
    江戸時代、山間の集落葛野には「いつきひめ」と呼ばれる巫女がいた。よそ者ながら巫女の護衛役を務める青年・甚太は、討伐に赴いた森で、遥か未来を語る不思議な鬼に出会う――江戸から平成へ。刀を振るう意味を問い続けながら途方もない時間を旅する鬼人を描いた、和風ファンタジー巨編の第1巻。デビュー作にして絶賛の嵐だった話題作が、早くも文庫化!
  • 暗殺
    小説・文芸
    3.8
    1巻877円 (税込)
    奈良県での演説中、元総理が射殺された。その場で捕まった男は動機として、ある宗教団体と元総理との繫がりを主張。だが、この事件を単独犯と考えるには多くの不可解な点があった――。致命傷を与えた銃弾の紛失。容疑者の発砲とは逆方向から撃たれた銃創。事件発生から五日間も行われなかった現場検証。警察は何を隠しているのか? 真犯人は誰だ?
  • 鎌倉駅徒歩8分、また明日
    小説・文芸
    3.8
    1巻847円 (税込)
    鎌倉の古い洋館でシェアハウスを始めた香良。家を飛び出してきた親友の三樹子と、愛犬と暮らす少し神経質な里子、嫁に嫌われ自分の家から追い出された千恵子 ……。そんな、どこにも居場所のなかった〝訳あり〞住人たちと、喧嘩をしながらも穏やかに暮らしていたが、楽しい日々も永遠には続かない。『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』、待望の続編。
  • はるを呼ぶ
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    海沿いの小さな田舎町に暮らす晴奈は、高校三年生。母親は、晴奈のことを「小春」と呼ぶ。小春は晴奈の姉で、高校三年生だった10年前に忽然と姿を消してしまった。いつしか「小春は神隠しにあったのだ」と町中で噂されるようになり、晴奈の一家は周囲から避けられるようになっていく。姉の失踪ですべてが変わってしまったある日、無人の公衆電話が鳴る。恐る恐る電話に出た晴奈の耳に聞こえてきたのは、失踪した姉の声だった。
  • 愚者たちの箱舟
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,999円 (税込)
    新潟県の北部、本土から三十五キロの沖合に浮かぶ翡翠島に、ひとりの青年が帰ってきた──過去に島を襲った連続放火事件の、すべてを明らかにするために。未解決のまま凍結されていた謎と、彼が島に置き去りにしていた恋心の行方は? これまでの綾崎作品中、最もミステリ濃度の高かった『赤と灰色のサクリファイス』『青と無色のサクリファイス』二部作が、改題および大幅加筆修正を経て甦る。あなたは隠されたすべての真実を見抜けるか?
  • 微笑み迷子
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,750円 (税込)
    サイコパスより、遥かに危うい。日本初、「ダークエンパス」の深淵を描く衝撃作。 世の中には、他人の痛みを感じ取れない「サイコパス」よりも、さらに狡猾で、さらに残酷な存在がいることをご存知でしょうか。 相手の感情を手に取るように理解し、その共感能力を「武器」として、標的をマインドコントロールし、徹底的に食い物にする。 それが、2021年に提唱された新たな人格概念、「ダークエンパス(闇の共感者)」です。 本書『微笑み迷子』は、この最先端の心理学概念を日本で初めて真正面から扱い、その戦慄の生態を暴き出した衝撃の物語です 。 主人公・三枝流星は、他人の感情を完璧に理解し、その共感能力を「武器」として標的をマインドコントロールする男です。 彼は自分の世界を持たず、他人の評価を通してのみ自己の存在意義を確認できるという深い虚無を抱えています。 家庭では理想の息子を、職場では野心的な編集者を演じ分け、計算し尽くされた「微笑み」でターゲットの懐に滑り込む流星。 国民的スター・南郷秀樹の自叙伝出版を巡る大博打、そして邪魔な上司を排除するための冷徹な罠など、ハラハラする心理戦が連続します。 しかし、嘘を重ねるたびに陥る自己嫌悪と、出口のない「生き地獄」のような孤独。人を食い物にする「闇の共感」の果てに、彼を待ち受けるのは栄光か、それとも破滅か。 あなたの隣で優しく微笑んでいるその人は、本当に善意で笑っているのでしょうか。 それとも、あなたの心の中を巧みに覗き込み、人生を操る機会を伺っているのでしょうか。
  • ハレー彗星の館の殺人 老令嬢探偵の事件簿
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,540円 (税込)
    【1910年、ハレー彗星の降る夜。誰が子爵を殺したか?】 面白すぎて発売前に14ヵ国が版権取得!! 79歳の老令嬢と少年院帰りの召使いが挑む。 フーダニット×孤島×密室×貴族の館=どんでん返しの連続殺人!? 解説・若林踏 【誰が子爵を殺したか? 容疑者リスト】 No.1 エドウィン ケチな下院議員。 No.2 ミスター・ストークス 優秀な執事。 No.3 レティス 子爵の従姉(いとこ)。 No.4 ジョリオン 大酒飲みの海軍少将。 No.5 ミュラー教授 ドイツ人科学者。 《探偵チーム》 ミス・デシマ 79歳の毒舌老令嬢。 スティーブン 少年院帰りの召使い。 テンペランス 泣き虫メイド。 《ロンドン警視庁》 ジャーヴィス警部 【あらすじ】 1910年の英国。少年院帰りのスティーブンは謎の手紙に導かれ、孤島の館で従僕(じゅうぼく)として仕えることに。 その日は奇(く)しくもハレー彗星が地球に到達する日で「毒ガスが広まり、世界が終わる」と騒動が起きていた。主の子爵は館中の窓や扉を板で密閉させ、スティーブンに嫌われ者の老令嬢デシマの世話を任せる。 その夜、事件が起きる。子爵が書斎で殺されたのだ。犯人は誰(フーダニット)? 面白すぎて発売前に14ヵ国が版権取得した超期待作! The Murder at World's End by Ross Montgomery カバーイラスト/原田俊二 カバーデザイン/鈴木成一デザイン室
  • 14歳までの犯罪
    小説・文芸
    3.8
    1巻946円 (税込)
    勉強も部活も恋愛も、のめり込めるものがなく退屈な毎日を送る中学二年生の美羽。このまま十代前半の日々を終わらせるのはもったいないと感じていたところ、同じ思いを抱える幼なじみの紗弥から万引きに誘われる。今を変えるには「スリル」が必要だ。紗弥と共にクラスの一軍女子グループと夜の街へと繰り出した美羽は、小さなスリルを重ねるうちにクラスメイトたちの秘密を知ってしまう。それは静かに美羽を高揚させ――。 本書は、2015年8月に新潮社より刊行された単行本『みんなの秘密』を加筆修正のうえ、改題し文庫化したものです。
  • 今昔奈良物語集
    小説・文芸
    3.8
    1巻858円 (税込)
    奈良への屈折した愛と、卑屈なユーモアが炸裂! Xアカウント「卑屈な奈良県民bot」中の人による古典文学パロディ集。 黒須は激怒した。友人を人質としてぼったくりバーに残し、奈良の実家へ現金を取りに夜通し疾走する(「走れ黒須」)。竹をメルカリで売っていた翁は、かぐや姫を拾い動画配信で広告収入を得るも、彼女が月の都の住人と知る(「ファンキー竹取物語」)。奈良公園で鹿を轢いた官僚・稲田が聞いたのは、ユーチューバーを志した高校時代の親友の声だった(「若草山月記」)。古典名作と奈良が交差する抱腹絶倒のパロディ短編集! 森見登美彦、応援! ときには近代文学風、ときには歴史小説風、ときには童話風というように、あをにまる氏は多彩な音色を奏でている。(解説より)
  • ぼくはねこの管理人 浪漫荘おもいでダイアリー
    小説・文芸
    3.8
    1~2巻770~858円 (税込)
    川越市にある古い木造アパート「浪漫荘」。 その管理人の孫である漫画家志望の門脇暖(だん)は、祖母・門脇ちえが亡くなってしまったために管理人となった。 近々取り壊すことになるだろうと両親に言われているが、祖母の思い出の浪漫荘をなんとか立て直したい。 そう思う一心から、自らの夢を追いながら管理人として働きはじめた。 その浪漫荘には、祖母の飼い猫だった「ちっちゃいのすけ」が遺されていた。 ハチワレの黒猫で、足だけが白いいわゆる「靴下猫」だ。 話しかけるとまるで話が分かるようなそぶりをする「ちっちゃいのすけ」だが、まさか本当に分かっているはずはあるまい。 そう思いながら、暖は自身の悩みを打ち明けたりしてみるのだった。 * * * ぼくの名前は「ちっちゃいのすけ」。 「浪漫荘」という古いアパートに住んでいる猫だ。住人たちには「ちーちゃん」と呼ばれながら暮らしている。 管理人のおばあちゃんが突然病気で亡くなってしまい、ぼくはひどく悲しんだけれど、 住人のみんなと亡くなったおばあちゃんのことばに支えられ、今もなんとか暮らしている。 そんなところに、新しい管理人がやってきた。 頼りない青年で、おばあちゃんの代わりなんかつとまるわけないのは承知だけど、実は助けてもらった過去がある。 その恩に報いるために、この縄張りを守る手伝いと、らくがきばかりする夢を追いかける手助けをしてやろうと思う。 住人たちはいろんな事情を抱えてここにいるけど、果たして暖は一人前の管理人になれるだろうか? * * * 「浪漫荘」に暮らす暖と住人たち、そして人のことばが分かる猫の「ちっちゃいのすけ」が贈る、 過去の悲しみを乗り越え、今を生きる強い気持ちが湧き上がる、温かな連作短編集。
  • 恋するブタハナ
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    少女漫画編集者の塩見香子は、どんな理不尽にも笑顔で対応する「怒らない人」。だがその穏やかさの裏には、「怒ると鼻がブタになる」という誰にも言えない秘密があった。締切を守らない漫画家、パワハラ上司、SNS炎上に無遠慮な友人──彼女の日常は今日も地雷だらけ。 そんな中現れたのが、人気漫画家・凪沙マリーの甥で、無口な青年・菊田春木。彼の不器用な優しさが、香子の心の奥に隠してきた『怒り』を少しずつ溶かしていく。 この人になら、ブタ鼻の秘密を告白できる? 笑って泣けるお仕事ラブストーリー!
  • グッドサービス! 特別お客様相談室・十南幸助
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,826円 (税込)
    「お客様は神様」を終わらせる。武器は頭脳と誠実さ。 暴力事件でクビ寸前の男が、カスハラとパワハラに立ち向かう。 働くすべての者たちへ贈る、最強のデトックス・エンタメ! 北海道の家電量販店・R電器。係長の十南幸助は理不尽な客から後輩を守るため、暴力事件を起こしてしまい、クビ寸前に追い込まれる。 そんな十南に用意された再起の場は、「特別お客様相談室」、通称・「カスハラ対策室」だったーー。 パフェを愛する天然な部下・寒川夏海とともに、十南は悪質クレーマーや現場に潜む不正に立ち向かう!  心に電気をつける痛快お仕事小説!
  • 朧の花嫁【電子特典付き】
    小説・文芸
    3.8
    1~5巻726~858円 (税込)
    ●○●大人気コミカライズ原作、待望の書籍化●○●  大正時代の函館。旧華族の清子は顔の痣により冷遇されて育った。そんな彼女は、金のため顔も知らぬ実業家に嫁ぐように命じられる。  清子が出向いた屋敷には、商才あふれる美貌の青年・朔弥がいた。しかし彼の目は不自由になりつつあり、これまでの縁談への苛立ちから彼女を拒絶。それでも清子は真摯に接し、朔弥も、その育ちゆえに真心で人を見る彼女に心惹かれ、互いにかけがえない存在に。  だが、痣を知った岩倉本家は彼女を追い出そうとして――。彼と生きるため、清子はその人柄と聡明さで懸命に試練に向き合い……? ●○●登場人物●○● 伊知地清子(いちじ・きよこ) 名家の娘だが、痣のせいで蔑まれてきた。人の真心を見る聡明さがあり、時に朔弥も驚く洞察力を発揮する。 岩倉朔弥(いわくら・さくや) 長身で圧倒的な商才をもつ美貌の青年。だが目が不自由で少々ひねくれ者。清子に惹かれ……。 ※特典として、書き下ろし短編ストーリー「懐中時計」を収録。
  • 超正気
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,815円 (税込)
    占い師である美冬は、月に一回「月間リーディング」という占い動画をSNSで配信しつつ、対面でも客を迎え入れている。ある日、宮前という男が美冬の占いにやって来た。不安そうなまなざしですべてを当てろと絡む宮前のことを、なぜか数日後も忘れられない美冬。宮前は宮前で、美冬の占いに安心感を覚え通うようになる。しかし宮前は、ある衝撃の秘密を抱えていて……。
  • 溺れる少女
    小説・文芸
    3.8
    1巻3,850円 (税込)
    絵画「溺れる少女」に瓜二つの女性に魅入られた主人公は、精神に異常をきたす。怪談、都市伝説、人魚、人狼、カルト宗教……。信頼できない語り手による傑作サイコロジカル・ホラー。 ★ブラム・ストーカー賞受賞作 ★ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞受賞作 ★世界幻想文学大賞最終候補作 ★英国幻想文学大賞最終候補作 ★ネビュラ賞最終候補作 ★ローカス賞最優秀ファンタジー小説賞最終候補作 ★シャーリイ・ジャクスン賞最終候補作 ニューヨーク・タイムズはじめ各紙誌絶賛! ローカス賞、世界幻想文学大賞受賞作家の最高傑作! 驚異的な文学作品  ──ピーター・ストラウブ 読者を瞬く間に深淵に引きずりこむ  ──ブライアン・エヴンソン 【あらすじ】 狂気を宿した母ローズマリーと祖母キャロラインの記憶をたずさえて生きる、画家兼小説家のインプ。ある日、町で出会ったゲームライターのアバリンと恋をするが、ドライブ中の路上で裸の女性エヴァと出会い、物語が反転していく。11歳のときにはじめて見た絵画『溺れる少女』、セーヌ河で溺れた名なしの少女、赤ずきんちゃん、ルイス・キャロル、ブラック・ダリア、ウラジーミル・ナボコフ、ジェヴォーダンの獣、セイレーン……。エヴァに出会ったのは、夏の夜のルート122か、秋の夜のウルフ・デン・ロードか。真実と事実が入りまじる、新たなゴースト・ストーリー。ローカス賞、世界幻想文学大賞受賞作家の最高傑作。 【著者略歴】 1964年アイルランド・ダブリン生まれ。アメリカに移住し、大学で地質学と古生物学を学ぶ。92年頃から小説の執筆を始め、人気コミック『サンドマン』スピンオフ作品のシナリオも手がけた。ホラー、ダークファンタジーの優れた書き手として高い評価を得ており、98年、長篇『Silk』で国際ホラーギルド賞第一作部門を受賞。2012年には本作でブラム・ストーカー賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞(現アザーワイズ賞)を受賞。また24年には「縫い針の道」でローカス賞短篇部門を受賞したほか、世界幻想文学大賞など受賞多数。また、古生物学者として研究を続けるほか、音楽活動も行なっていた。邦訳に、『ベオウルフ 呪われし勇者』など。
  • 伯爵と三つの棺
    小説・文芸
    3.8
    1巻880円 (税込)
    ミステリーランキングを席巻した超話題作が文庫化! 「このミステリーがすごい!」5位、「本格ミステリ・ベスト10」4位、「ミステリが読みたい!」6位 ミステリー界最注目! メフィスト賞作家の勝負作 読後必ず誰かと語り合いたくなる、多重解決謎解き長編ミステリー!! フランス革命が起き、封建制度が崩壊するヨーロッパの小国で、元・吟遊詩人が射殺された。容疑者は「四つ首城」の改修をまかされていた三兄弟。 五人の関係者が襲撃者を目撃したが、犯人を特定することはできなかった。三兄弟は容姿が似通っている三つ子だったからだ。 DNA鑑定も指紋鑑定も存在しない時代に、探偵は、純粋な論理のみで犯人を特定することができるのか?
  • 飛燕の簪 神田職人えにし譚
    小説・文芸
    3.8
    1~8巻704~770円 (税込)
    財布や煙草入れなど、身につける小物に刺繍と金銀の箔をあわせて模様を入れる、縫箔師の咲。両親を亡くし、弟妹の親代わりとなって一生懸命に腕を磨いてきた。ある日立ち寄った日本橋の小間物屋で、咲はきれいな飛燕の簪に魅了される。気になって再び店を訪れると、その簪を手掛けたという錺師の修次と出会った。しかし二人が話している隙に、双子の子供が簪を奪って逃げてしまい……。咲が施す刺繍が人々の縁をやさしく紡ぎます──江戸のお仕事人情小説、装いを新たにシリーズ開幕!
  • 沈黙の森
    ジョー・ピケットは、野生動物を保護・管理する新米の猟区管理官だ。やりがいのある仕事だが薄給で、愛妻や娘たちに満足な暮らしをさせてやることができない。そのうえ着任早々、密猟者に違反切符を切っている最中に自分の銃を奪われ、町じゅうの笑いものになってしまう。しかもある日、自宅の庭でその密猟者の死体が見つかり……。家族と仕事を愛し、大自然の脅威や巨悪の陰謀に立ち向かう鮮烈な主人公が誕生! アンソニー賞、バリー賞など四つの新人賞を受賞して絶賛を浴びた冒険サスペンス、〈猟区管理官ジョー・ピケット〉シリーズ第一作。
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~
    20代の頃付き合っていた旧友が亡くなった。その葬儀で彼の息子に突然旅行に誘われ――。(『感情旅行』一穂ミチ)/結婚や出産で仲間が疎遠になっていくなか、放置していたマッチングアプリから通知がきて……。(『となりの独り』カツセマサヒコ)/とびきり不幸でもないけれど、完璧な幸せでもない。そんな「30代の恋愛」を切り取った、人気作家たちによるアンソロジー。
  • 梅咲く頃にまた会おう
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,035円 (税込)
    ★★★第19回小説現代長編新人賞 選考委員特別賞受賞作★★★ 凪良ゆうさんの大プッシュで選ばれました! 「この物語は“小説は楽しい”ということを伝えられる強さがあり、 最後は気持ちの良い涙に着地する。」 「いつまでこの身体を借りられるのかな」 ある夏の夜。仲間と肝試しをした帰り道に、大学生の若梅は声をかけられる。 「ひさしぶり、梅ちゃん」。それは仲間の身体に乗り移った、死んだはずの初恋の人だった。 アルバイトに夏祭り、そしてデート。失った時間を取り戻すように、若梅は彼女とささやかな願いを一つひとつ叶えていく。いつかは身体を返さなくてはいけない、それでも――。 「もう一度会いたい」。真っ直ぐな願いが起こす奇跡は、一つじゃない。 純度100%のタイムリミット・ラブストーリー!。
  • 地下鉄駅
    小説・文芸
    3.8
    1巻3,080円 (税込)
    生を手離さずにいることは、こんなにも難しい――。 失業、借金、いじめ、病気……駅で自ら死を選ぶ人々と、その防止に奔走する地下鉄職員・葉育安。 現代台湾文学を牽引する作家・何致和が、都会の声なき声を拾い再生を描く台湾発の話題書。 台湾文学賞、誠品読書職人賞など受賞多数! ・ ・ ・ 葉育安(ヨウ・イクアン)、45歳、思春期の娘と認知症の老母との3人暮らし。 優柔不断、すべてに受け身で生きる彼が 地下鉄の自殺防止プロジェクト長として向き合うことになったのは、 地下鉄のホームで今まさに自死へ向かう人たち。 ・ 会社のお金を横領したサラリーマン、SNSで失恋を晒された中学生、持病に悩む老人、周囲から羨まれながらも生きる気力を失った女性……自殺防止プロジェクトリーダーを任せられた育安は、なんとか成果を出そうと試行錯誤を重ねるも、自らの足でホームから飛び降りる人たちを止めることはできない。 それでも群集のなかに身を置いて、日々を生きていく寄るべき人々の体温が、見知らぬ他人をいつしか温めていく――出口のない問題を抱え生きる全ての人へ、ささやかでも、明日へ向かう力の一端になる物語。 ・ 現代社会のひずみや抑圧を描いたソン・ウォンピョン『アーモンド』、ハン・ガン『回復する人間』らにも通じるストーリーテラーの初邦訳。 ・ 《解説:松本俊彦(精神科医・作家)》 読了後、語られなかったこと、描かれなかった余白に読者は深く心を揺さぶられ、何かを考え始める。こうした、読後から始まる独特の余韻、静かな残響音は、本作品における最大の魅力といってよいだろう。 ・ 《台湾文学金典賞授賞/選評 凌性傑(詩人・作家)》 何致和は中年男性の心境をきめ細やかに描き出し、公共交通機関と時代の鼓動を結び付け、地下鉄によって交わる人生を通じ、様々な流動を表現する。その流動感に、多声的な語り、語りの視点の交代が加わることで、重層的で、極めて読みごたえのある作品に仕上がっている。 地下鉄という現代の交通機関は、個々の実存の不安を乗せる一方で、出発と帰還を支えている。本書で最も引き付けられるのは、冷静に傍観しているようでいて、「理解しようとする」やさしさを潜めた語りである。
  • 粉瘤息子都落ち択
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    第49回すばる文学賞受賞作。異形の青春小説誕生! 「本当に久しぶりに、ただただ面白い小説を読んだ」金原ひとみ氏「もっとも読む快楽を感じた」岸本佐知子氏(選評より)  上司のパワハラで退職し、アパートに引きこもっていた野中。ある時、大学時代の友人・忍から「毎月10万渡すからスト6の対戦をしてくれ」と謎の提案をされる。以来、月1のメンクリ通いと週4の忍とのオンライン対戦、そして、毎日最寄りの自販機でマウンテンデューを買ってはふらふら散歩する日々を過ごしていた。九州の実家では父親が病気で死にかけていて、母親からは早く帰るよう懇願されている。“都落ち”が近づくある日、いつもの自販機に貼られた、意味不明な文章が印字されたテープと出会う。[じゃあ一生オマトゥマヘーオマヘマンヘーっつてろよ]野中は、自分の粉瘤の血が飛び散ってしまったそれを【呪物】としてフリマアプリに5000円で出品。すぐに落札されたことをきっかけに、野中は更なる混沌に巻き込まれていく――。だるくて切実、くだらないのに沁みてくる、令和最強の“底辺”青春小説。
  • 鎌倉駅徒歩8分、空室あり
    小説・文芸
    3.8
    1巻815円 (税込)
    男手一つで育ててくれた父が亡くなり、鎌倉のカフェを引き継ぐことになった香良。人見知りのせいか、経営はなかなかうまくいかない。そんな時、離婚した親友が押しかけてきて、気づけばシェアハウスを始めることに。でも、入居希望者は、個性豊かな訳ありばかり。そんな住人たちを香良は淹れたてのコーヒーと美味しい賄いカレーでもてなします。
  • アナヅラさま
    小説・文芸
    3.8
    1巻799円 (税込)
    第24回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作! 都市伝説×どんでん返し! 顔にぽっかり穴のあいたバケモノが人を攫って、穴の中に吞み込んでしまう。バケモノの名は「アナヅラさま」。 ――ある地方都市で女性が相次いで行方不明になるなか、そんな噂が囁かれるようになった。行方不明者の捜索依頼を受けた探偵・小鳥遊穂香は、都市伝説の裏に連続殺人鬼がいると睨み、調査を進めるが……。一方、「アナヅラさま」と呼ばれる一連の事件の犯人は、想定外の事態に陥っていた。
  • 飯沼一家に謝罪します
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,650円 (税込)
    2024年の12月、クリスマスシーズンに突如放送された番組『飯沼一家に謝罪します』。消えた一家、謎の儀式、テレビ業界の裏、オカルト現象などが絡むモキュメンタリー作品です。深夜2時から四夜連続で放送された番組にもかかわらずXでトレンド入りし、「怖すぎる」「めちゃくちゃ不穏」と話題になり、放送終了後には飯沼一家や関わった人物への考察がSNSで続出しました。 今回の書籍化は、放送時に登場した岸本悠美子氏が発起人となり決定。番組では明かされなかった放送の顛末を動画と書き下ろしで収録しています。 さらに物語の終盤には「その後の飯沼明正」に関する15分ほどの新映像もQRコードに用意しております。 好評を博した『イシナガキクエを探しています』に続く、TXQ FICTIONが送る衝撃のモキュメンタリー作品第2弾の書籍化です。 <あらすじ> 1999年、飯沼一家が、テレビ番組『幸せ家族王』に出演し、賞金100万円とハワイ旅行を獲得する。しばらくして一家の自宅が火事で全焼し全員が死亡。賞金獲得の裏には、彼らが民俗学者の矢代誠太郎に依頼した“運気を上げる儀式”が関係していた。2004年深夜、矢代氏がカメラの前で「私がこの一家の運命を狂わせたかもしれない。謝罪します」と語る謎の番組が放送され、ネット上では都市伝説となる。本作では、その番組の“真実”を探るべく、制作スタッフ・関係者・当事者・番組本編映像などを追い、儀式の意図、家族の構図、テレビの仕組み、隠された“もうひとつの物語”を明らかにしていきます。
  • おちゃめなパティ、カレッジへ行く(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.8
    1巻781円 (税込)
    恋に、おしゃれに、勉強に。いまという瞬間をわしづかみにして、かたく抱きしめるんだ。大学四年生のパティが暮らすアメリカの女子寮で「見抜かれないように最大の嘘をつく」ゲームが大流行。ところがパティがうっかり種明かしを忘れたために、ありえない噂が学内にまわってしまい大慌て――。大学を卒業した直後のウェブスターが、当時の女学生の生活をいきいきと描いた記念碑的デビュー作。
  • きっと君は泣く
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,056円 (税込)
    「私の能力は、きれいだということだけなのだ」――コンパニオンとして働く桐島椿は23歳。一回り年上の妻帯者と付き合いながら、中三の時の初体験の相手・グンゼとも逢瀬を重ねている。両親とはうまくいかない椿だが、唯一の理解者である祖母を敬愛してやまない。75歳とは思えぬ艶やかさを保つ祖母だったが、交通事故に遭い入院することに。椿は見舞いに訪れるが、祖母は椿を認識できなくなっていて……。解説・唯川恵
  • 新装版 ジウI 警視庁特殊犯捜査係
    小説・文芸
    3.8
    1~7巻770~946円 (税込)
    都内の住宅地で人質籠城事件が発生。所轄署や捜査一課をはじめ、門倉美咲、伊崎基子両巡査が所属する警視庁捜査一課特殊犯捜査係も出動した。人質解放への進展がない中、美咲は差し入れ役として、犯人と人質のもとへ向かうが……!? 籠城事件と未解決児童誘拐事件を結ぶ謎の少年、その背後に蠢く巨大な闇とは? 〈ジウ〉サーガ、ここに開幕!!
  • 沈黙と爆弾
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,782円 (税込)
    【第4回警察小説新人賞受賞作】 「書きぶりは堂に入っており、プロとしてやっていける風格をたたえていた」 東山彰良氏(選考委員) 「文章力が高く、スピード感もあり掴みは抜群」 柚月裕子氏(選考委員) 熊本県警本部警務部監察課の阿玉清治は非違事案の調査を命じられる。爆発事件に巻き込まれて意識不明となっている刑事の澤守が、暴行騒ぎを起こしていた疑いがあるというのだ。警察の威信に傷がつかない無難な着地を求められた。時を同じくして、熊本地震をきっかけに失声症を患っている小学生の息子が、動物殺しの疑いをかけられる。阿玉は妻や息子との関係に心を砕きながら、非違事案の調査を進めるが――。感涙の家族小説×超弩級の警察ミステリ。
  • あしたの肖像
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    自画像をライフワークとする美大三年生の小滝英哉は、教授からアルバイトを頼まれる。それは学内の事故で亡くなった彫刻家四年生・樺沢穂香の両親からの依頼で、肖像画を描くというものだった。故人を描くという難題を前に、穂香を知るため不可解な事故の原因を探ろうと小滝は関係者に話を聞く。その頃、周囲から天才と呼ばれていた同級生で、小滝の恋人でもある宇野ひなたが行方不明になっていた……。
  • 桜葬
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,310円 (税込)
    駅のホームに舞ったのは、血と札束と、桜の花びら。男は微笑み、線路へ消えた。不可解な儀式の真相を、冷酷な氷の刑事が追う! 奇妙な繋がりを見せる、武蔵浦和駅バラバラ殺人事件と三年前の爆破予告事件。一気読み必至のノンストップ・ミステリ!
  • 七浪京大卒無職・院等寺庵乃雲の奔走
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    受験勉強と読書以外、なんにもしてこなかった38歳、院等寺庵乃雲。世界的ノンフィクション作家になって一発当てるべく、怠惰な夢追い人が遂に動き出す! 執筆テーマを求めて母校・京都大学を訪れる彼の前に立ちはだかるのは、受験期に勝るとも劣らない難問奇問の数々。さらに過激思想を掲げる組織の陰謀が忍び寄り――。『学歴狂の詩』で話題の著者が描く、疾風怒濤の“中年”青春物語!
  • QED  天河伝説、桜舞い
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,045円 (税込)
    世阿弥には、息子がいた。自らや父・観阿弥すらも凌駕する才能を持つ嫡男・元雅。だが元雅は観阿弥同様、何者かによって暗殺され、観世家は世阿弥の弟の子・音阿弥へと継承された。一介の能楽師が何故、暗殺されなければならなかったのか。  弔問のため天川を訪問する小松崎も合流し、元雅が最後に舞を納めた天河大弁財天社へと旅する棚旗奈々と桑原崇。南北朝の歴史を辿り、天川で起きた悲しい死の真相を見抜き、世阿弥がその傑作に秘めた暗号を時を超えて解き明かす! 著作累計300万部超! 高田崇史が贈る、唯一無二の歴史ミステリー!
  • 今日はいい天気ですね。れんげ荘物語
    小説・文芸
    3.8
    1~4巻1,650円 (税込)
    有名広告代理店を早期退職したキョウコは、古いアパート「れんげ荘」で貯金を切り崩しながら自由な暮らし。近所の花店で元気なチューリップを買ってきたり、お腹周りが心配になってきたので、遠回りして買い物に出かけたり、「れんげ荘」の元住人・コナツさんの結婚のお披露目会に、久々におめかしして出かけたり。ネコやイヌ、鳥や花や隣人とのお茶の時間などに心を癒されながら、キョウコは今日も小さな幸せを見つけています。 幸せは、人それぞれ―― キョウコは自分でも「休みすぎ!」とツッコミを入れながらも、無職のまま、月10万円の生活をのんびり続けています。 ささやかな楽しみを見つけながら。 ロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ、第7弾! 書き下ろし長篇(どの巻からでも、お楽しみいただけます)
  • 樹海警察
    小説・文芸
    3.8
    1~3巻748~836円 (税込)
    初任幹部科教育を終え、警部補になった柿崎努は、山梨県警上吉田署という辺鄙な場所、しかも聞いたこともない部署へ配属となった。署長に挨拶も行かず署員からおもむろに渡されたのは、カーキグリーンの軍用ベストやズボン、そして登山靴──。さらに連れて行かれた場所はなんと樹海……!? 栗柄巡査、桃園巡査、そして事務方の明日野巡査長と共に、樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室に勤務することに……! 腐乱死体から事件の匂いをかぎ取る!! 書き下ろし樹海警察小説登場。
  • #ハッシュタグストーリー
    ネットミームと化した少女の写真。その裏に隠された物語とは(「#ネットミームと私」)。ヲタ活に励む26歳の独身女子の前に、三次元の美少年が現れた(「#いにしえーしょんず」)。ストーカーに襲われた私を救ってくれたのは、高校時代の最強の思い出だった(「#ウルトラサッドアンドグレイトデストロイクラブ」)。かつてインスタに投稿した写真に、元カレから突然いいねがついた(「#ファインダー越しの私の世界」)。今をときめく人気作家たちが、SNS社会に疲れたあなたに送る、4つの心温まる物語。
  • 雁(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.8
    1巻539円 (税込)
    貧窮のうちに無邪気に育ったお玉は、結婚に失敗して自殺をはかるが果さず、高利貸しの末造に望まれてその妾になる。女中と二人暮しのお玉は大学生の岡田を知り、しだいに思慕の情をつのらせるが、偶然の重なりから二人は結ばれずに終る……。極めて市井的な一女性の自我の目ざめとその挫折を岡田の友人である「僕」の回想形式をとり、一種のくすんだ哀愁味の中に描く名作である。(解説・竹盛天雄)
  • 楽園
    小説・文芸
    3.8
    1巻3,168円 (税込)
    2021年ノーベル文学賞受賞! 初期代表作 舞台は20世紀初頭、現在のタンザニアの架空の町。主人公ユスフの12歳から18歳までの成長の過程が辿られ、東アフリカ沿岸地域の歴史的な大転換期が、少年の目から語られる。 宿を経営するユスフの父親は借金に行き詰まり、裕福な商人アズィズに借金の形に息子を差し出す。ユスフは使用人(奴隷)として働き、内陸への隊商で莫大な富を得ているアズィズの旅に加わる。 互いに争うアラブ人、インド人、アフリカ人、ヨーロッパ人のいくつもの勢力を目撃し、さまざまな経験を積んだユスフは次第に自らの隷属状態について疑問を抱きはじめる……。 作家は1948年ザンジバル(現在のタンザニア)生まれ。革命の混乱を受けて67年にイギリスに渡る。ケント大学で博士号を取得。ポストコロニアル文学を教えながら執筆活動を続け、現在、同大学名誉教授。これまでに長篇10作を発表し、1994年に刊行した4作目となる本書『楽園』はブッカー賞およびウィットブレッド賞の最終候補となる。2021年にノーベル文学賞を受賞する。 巻末に「ノーベル文学賞受賞記念講演」を収録。
  • 最後の皇帝と謎解きを
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    2026年第24回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作 紫禁城で起こる密室殺人事件に溥儀と日本人絵師が挑む! 身分も国も超えた人々の友情×歴史ミステリー 選考委員絶賛! 「この時代のこの場所をピンポイントで選んだ着眼点はすばらしく、たいへんユニークな歴史ミステリーに仕上がっている」大森望(翻訳家・書評家) 「過酷な運命を強いられた少年廃帝と異郷で孤立しがちな若き日本人画家の絆が育まれていくありさまが素晴らしい」香山二三郎(コラムニスト) 「当時の紫禁城を知らない読者とほぼ同じ目線の主人公のため、物語世界に入りやすい」瀧井朝世(ライター) (あらすじ) 1920年、中国。北京在住で日本人絵師の一条剛は、紫禁城に住む廃帝・溥儀に水墨画の師として雇われた。しかし溥儀には、城に眠る水墨画を贋作にすり替えて真作を秘密裏に売却し、清朝復興のための資金を調達する目的があったのだった――。 使用人の宦官のひとりが密室で不審死を遂げた事件を皮切りに、龍の絵に何者かの手で描き加えられていた目、ある時を境に感情をなくした宦官など、一条はさまざまな謎を少年廃帝とともに解き明かすことになる。立場を超え、ふたりの間には徐々に友情が芽生えていくが……。 【著者について】 犬丸幸平(いぬまる・こうへい) 1994年、大阪府箕面市出身。神奈川県川崎市在住。京都産業大学英米語学科卒業。在学中からバックパッカーに夢中になり、中東、南米、アフリカなどを中心に約40ヵ国を訪問。現在はパキスタンで絨毯の買い付けなどをしている。趣味は筋トレ。推理小説を読むきっかけになった漫画『名探偵コナン』の連載開始年に生まれ、誕生日は5月7日(コナン)。
  • サドンデス
    小説・文芸
    3.8
    1巻909円 (税込)
    極貧生活を送っていた女子大生の理子だが、スカウトされてラウンジで働き、新規店を任された。一変した生活をSNSに上げると飛躍を妬む者も出てくる。百貨店をクビになった中年の小島もそうだ。その嫉妬心が殺意に変貌するのに警視庁サイバー犯罪対策課の長峰は気づくが……。SNSの功罪や格差社会の闇を描いたノンストップ警察ミステリー。
  • 果てしない残響
    アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作! ボーシャン警部が特権階級の闇を暴く テムズ川で溺死体が発見された。ボーシャン警部の捜査により、30年前、企業年金を横領して姿を消したCEOの事件との関連が浮かび上がる。さらに少女失踪事件も抱える彼は、排他的な上流階級に苛立ちながら聞き込みを続ける。エドガー賞最優秀長篇賞受賞作
  • 今日のかたすみ
    小説・文芸
    3.8
    1巻792円 (税込)
    塾講師として働いている遙は、友人とのルームシェアを解消して気落ちしていた。そこに同僚で恋人の百ちゃんがやって来る。同棲を始めるふたりだが、暮らしの中で明らかになる価値観の違いを原因に、少しずつ、しかし確実にすれ違っていき…? 好きなのに分かり合えないカップルや、距離感のある父と娘、アパートの隣人同士。誰もが記憶の片隅に持つ、人と生きる日々のもどかしさや愛おしさを、優しく掬い上げた傑作短編集。
  • 雷轟rolling thunder PAX JAPONICA
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    南北戦争が英仏の手によって「合衆国」と「連合」に分断された世界。それから約百年後。北ベトナム上空を日本のレシプロ戦闘爆撃機が、空爆すべく飛行していた。「勝てない戦争」とわかりながら。また、海上でも二隻の翔鶴級空母と一隻の護衛空母が展開し、任務を百回達成するか戦死するしかない状況の中、大量の食料を蕩尽しつつ延々と議論をしながら退屈な洋上勤務に従事していた。「日本が戦争を担う意味とは、担うべき戦争とはなにか」を問う。
  • 離婚弁護士 松岡紬(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.8
    1巻781円 (税込)
    北鎌倉。縁切寺として名高い東衛寺の門前に、松岡法律事務所はある。住職の娘で、離婚専門弁護士の松岡紬のもとに、今日も依頼人が駆け込んでくる。浮気・モラハラ・熟年離婚・財産分与・親権争い――「離婚したい!」その瞬間から始まる法律と人生の現実問題(リアル)。あなたの心とお財布をまもりつつ、上手に縁を切る方法、教えます。前を向く元気をもらえる、リーガルドラマ。『縁切り上等!』改題。(解説・中江有里)
  • 不純正律(上)
    小説・文芸
    3.8
    1~2巻1,056円 (税込)
    都内のアパートで殺人事件が発生。 捜査一課の音喜多弦は、絶対音感を持つ鳴海桜子刑事と再会し、バディとして捜査を開始する。 被害者の足取りから、セレブのホームパーティに辿りつくふたり。 だが、そこには、桜子の父で音楽家の薬丸昭治から、音喜多が捜索の相談をされた女子大生の姿が……。 連鎖する殺人、犯人は誰なのか!?  文庫書き下ろし
  • 九龍城砦1  囲城
    小説・文芸
    3.8
    1~3巻2,420~4,180円 (税込)
    香港映画史上No.1ヒットとなった「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」待望の原作刊行! 1988年、香港。黒社会でその名を知られる義に厚い青年・陳洛軍(チャン・ロッグワン)は、香港を牛耳る大ボスから突然命を狙われた。舎弟たちを傷つけられ、母親を殺された洛軍は、復讐を誓って九龍城砦に足を踏み入れる。そこは大ボスも手を出そうとしない〈龍城幇〉の頭目・龍捲風(ロンギュンフォン)が支配する地だった──。彼はそこで黒社会に生きる信一(ソンヤッ)、十二少(サップイー)らと絆を深め、大ボスの打倒に向けて動き出す! 映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』原作。*「幇」の字は正しくは封に白に巾
  • メゾン美甘食堂
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    駅から徒歩17分、築年数40年強のマンション・メゾン美甘(みかも)にレトロな佇まいの住人専用食堂が設けられて早三年。料理人を務めていた女性が怪我をし、代理でやって来たのは甥だという雨森涼真。どこか謎めいた涼真は、その人の体調や悩みにあわせて、薬膳の知識を用いてメニューをアレンジしてくれるばかりか、日々の生活のなかで遭遇する謎を解明してくれるのだ。読めば心も体も元気になれる、おいしい連作ミステリー!
  • 一日署長
    値引きあり
    小説・文芸
    3.8
    1巻677円 (税込)
    警察学校を首席で卒業した五十嵐いずみに課せられた仕事は、なぜか資料整理という地味な作業。しかしある日、パソコンの画面が発する光に包まれたいずみは、自分が1985年の署長室にいて、署長の身体に憑依していることに気づく。ちょうど署では、資料で目にしたばかりの未解決事件捜査の真っ只中。いずみは“一日署長”として、現場に赴くことになるのだった……!
  • 超 すしってる
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    ○幾原邦彦(アニメ監督 代表作『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』など)激賞! きっと何者にもなれないモラトリアムたちの明日はどっちだ? これは僕たちの生きる世界と、その生存戦略についての物語だ。 スシが僕たちのことなら、スタンドバイミーは、ここから始まる。 モラトリアムは電気マグロの夢を見るか? ――「すし」になりたい、さもなくば何にもなりたくない。 時は2020年3月。 東大に落ちた女子高生・サッチャーの元に届いたのは、「西東京すし養成大学」の合格通知。 藁にもすがる思いで赴いた怪しい説明会には、同じく合格通知を受け取った親友3人の姿が。 入学オリエンテーション「シャリ化」の洗礼を受けた4人の少女達は、 すし大学の講義を受けるうちに、水中呼吸を会得したり、 手の平からワサビが出るようになったり、だんだんと「人間離れ」をしていく。 未来にも社会にも背を向けて、負け犬になりたくないから「すし」になる。 ――でも、本当にそれでいいの?  大人と子供の狭間でもがく少女たちが選ぶ未来とは。 異色の不条理青春ラプソディ、爆誕! 【目 次】 1 オリエンテーション:シャリ 2 実技試験:ネタ 3 中間試験:ガリ 4 プレゼン課題:サビ 5 最終試験:握り
  • 台北アセット
    小説・文芸
    3.8
    1巻800円 (税込)
    倉島警部補、台湾へ。シリーズ第7弾! 倉島はサイバー攻撃を受けた台湾所在の日本企業に捜査を要請される。そんな中、殺人事件が発生し事態は思わぬ方向へ……。 単行本 2023年11月 文藝春秋刊 文庫版 2025年12月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 石狩七穂のつくりおき 猫と肉じゃが、はじめました
    小説・文芸
    3.8
    1~4巻792~858円 (税込)
    派遣切りにあい求職中の七穂は、親戚の隆司が鬱で休職したと聞く。エリート街道まっしぐらのイケメンだった隆司だが、今や祖父の残した古民家に閉じこもり、盆栽いじりと居ついた猫の相手をするほかは、万年床で寝るばかりのとぼけた青年になり果てていた。抜群の家事能力を生かし隆司のお食事&見守り当番として奮闘する七穂だが、やがて彼が休職した本当の理由を知り……。心もおなかも満たされる、おとなの夏休み物語。
  • 新しい花が咲く―ぼんぼん彩句―(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.8
    1巻935円 (税込)
    寿退社後に婚約破棄されたアツコが、行く当てもなく乗り込んだ路線バスの終点で見たもの。学級閉鎖で留守番中のアタル君が巻き込まれた不可思議な事件。自殺同然の事故で兄を亡くした妹が、偶然出会った女子中学生。俳句から着想を得て生まれた物語は、十七音の枠を超え、色彩豊かな無限の世界へ広がってゆく。人生の機微を掬い取るように描く、怖くて、切なくて、涙を誘う、極上の短編集。(解説・倉阪鬼一郎)
  • 怪物の森―未解決事件捜査官ヴァン・リード―(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,210円 (税込)
    生き埋めにされたばかりの死体が発見された。被害者は1980年ミネソタの森で失踪した少女の一人と判明、地元に激震が走る。未解決事件捜査官のヴァンは、カルト的小集団で育った自身の心の傷を抱えつつ、辣腕科学捜査官ハリーとチームを組み事件に挑む。少女は誰に連れ去られ、なぜ今になって殺されたのか。次々アリバイが崩れる関係者たちの真実は? ジェフリー・ディーヴァー絶賛の快作。(解説・吉野仁)
  • サスペンス作家が殺し屋を特定するには
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,799円 (税込)
    作家のフィンレイは、またも窮地に陥っていた。ある事件がきっかけで、ロシアン・マフィアからEasyCleanという殺し屋の正体を突き止めろと脅されているのだ。期限はたったの2週間。殺し屋は警官だとしかつかめておらず、フィンレイは手がかりを得るために、1週間の市民向け警察学校体験入学に参加することにする。協力者である同居人のヴェロと警察学校の授業を受けながら、怪しい人物を特定すべく調査を始めるが……。殺し屋の正体を暴かなければ自分や家族が危険に! 命がけの任務に挑む、予測不可能のジェットコースター・サスペンス。/解説=貝谷郁子
  • 磔のロシア スターリンと芸術家たち
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,650円 (税込)
    ゴーリキー,ショスタコーヴィチ,マンデリシターム,エイゼンシテインら,スターリンによる大粛清の時代をかい潜った六人の作家や芸術家たちは,「独裁」といかに闘い,生き残り,死んだのか.かれらの秘められた事情とは何か.1990年代以降に公開された文献をもとにその真相に迫る,著者入魂の大佛次郎賞受賞作.

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  • 境界のメロディ【電子特典付き】
    小説・文芸
    3.8
    1~2巻814~847円 (税込)
     メジャーデビュー目前にして相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは、音楽から距離を置き無気力に生きていた。しかし事故から3年。突然カイがキョウスケの前に現れる。 「生きていても、何もやらずに止まったままだったら、死んでるのと一緒じゃん」  生前と変わらない歯に衣着せぬ物言い。そして思わずつられて笑顔になってしまう強引さ。キョウスケはカイに説得され再び音楽の世界と向き合い、共に音を重ねる喜びを感じる。でも、カイとの幸せな時間は永遠ではなくて――。  2人の音が交わるとき世界は色を取り戻す――。 *電子特典として、ドラマCD参加キャスト&イラストレーターからのコメントを掲載!
  • JK
    小説・文芸
    3.8
    1~5巻770~924円 (税込)
    神奈川県内で発生した女子高生殺人事件。川崎にある懸野高校の一年生・有坂紗奈が両親とともに惨殺された。犯人は紗奈と同じ学校の同級生や上級生からなる不良集団であることが公然の事実とされていたが、警察は決定的な証拠をあげることができず、彼らの悪行が止まることはなかった。しかし、一人の少女、高校一年生の江崎瑛里華の登場で事態は急展開をとげる。人気シリーズ「高校事変」を超える、青春バイオレンス文学!
  • ジャスティス・マン
    小説・文芸
    3.8
    1巻2,200円 (税込)
    初老ホテルマン、正義に狂う 仙台の老舗ホテルに勤続30年、初老ホテルマンの「正義」が暴走する。家庭も職もある50代中年男の独りよがりはあぶない。 大山茂は幸せな人間だった。子どもの頃に見た悪をくじく特撮ヒーローに己を重ね、日課のジャスティス体操を欠かさず、不心得者には必殺技のダイヤモンドヘッドを食らわさんとする。――「皆が俺に全幅の信頼を寄せている。目を見ればわかる」
  • 完璧な家【新装版】
    結婚した男は、悪魔(モンスター)でした。 誰もが羨む理想の家が、牢獄だったら―― 世界450万部の戦慄サイコ・サスペンス! 郊外の豪華な邸宅で暮らすグレース。ハンサムで優しい夫にも愛され、人は彼女を〝すべてを手にした幸運な女〟と羨む。だが、真実を知る者は誰一人いない――グレースが身も凍るような恐怖のなか、閉ざされた家で〝囚人〟同然の毎日を送っていることなど……。理想の夫婦の裏の顔とは!? 全世界450万部突破のベストセラー! 最後の1行まで目が離せない、傑作サイコ・サスペンスが新装版で登場。 +++++++++++++++++++++++ この部屋はそれこそ隅から隅まで知っているが、 人生をもっと耐えやすくしてくれるなにかを見逃してはいないか、と たえず見まわさずにはいられない。 ベッドの端に苦悩を刻むための、 さもなければ、突然わたしが姿を消したあと、 せめてここにいたという痕跡を残すための釘一本でも、 どこかに落ちていないか? だが、いくら見てもなにもない。 いずれにせよ、ジャックがわたしに用意しているのは 死ではなく、もっと巧妙なものだ。(本文より) *本書は2017年3月にハーパーBOOKSより刊行された『完璧な家』の新装版です。本編に変更はありませんので、重複購入にご注意ください。
  • たとえば孤独という名の噓
    小説・文芸
    3.8
    1巻1,900円 (税込)
    一話ごとに反転する真相に驚愕必至! 「……俺はいつからハメられてたんだ?」 〈姫川玲子シリーズ〉〈ジウシリーズ〉を手掛ける警察小説の名手の新境地は、1話ごとに真相が反転する、慟哭の【警察×スパイ】ミステリー。 ◇◇◇ 警視庁公安部の佐島はある日、被疑者取調べに駆り出された。大学時代の友人・稲澤が、勤務先の女性部下・矢代を殺害した容疑をかけられていたのだ。被害者はなぜか、二人が学生時代に共に恋焦がれた女性・綾と瓜二つだった。 容疑を否認しつつ稲澤は言う。 「矢代は中国のスパイだったんじゃないか」 取調べを終え部屋を出ると、そこには特捜幹部が顔を揃えていた。彼らは1枚の紙を佐島に突きつけた――いったい、何がどうなっているんだ? ◇◇◇ 1話ごとに視点人物が移り変わり、それによって明らかになってゆく事実。 事実が事実を揺るがし、真相は煙雨のなかに彷徨う。 ラストに辿り着いたとき、あなたの頬に流れるのは、涙か、雨粒か――。 ◇◇◇ ――私に残ったのは、あの人だけだった。 だからこそ、赦せなかった。

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