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Posted by ブクログ
「タイトルは有名だけど中身知らないよね」
となる典型的な作品の一つ。
長らく積ん読状態だったけど、
とあるブログのレビューが興味深かったのでこの度呼んでみた次第。
語り手が交代しながらモノローグを行うように展開されていて、
解説よろしくこれが後生の『嵐が丘』等へ派生していくというのは個人的に胸がアツくなる部分ではある。
フランケンシュタインと聞くと一般的には怪物をイメージしがちだけれども、
怪物には固有名詞はなくフランケンシュタインとは怪物を生み出した天才科学者(ヴィクター・フランケンシュタイン、主人公)の姓である。
物語の原題は正式には『フランケンシュタイン あるいは現代のプロメテウス』。
プロメテウスとはギリシャ神話に登場する神の一人。
寒さに凍える人間を想い火を与えることでその生活を助けようとしたが、
火を与えられた人間がそれを争いに用いたことにより刑に処せられる。
ヴィクターば人間を作ったこどにより、
怪物ば言葉を理解してしまったこどにより、
自らが抱える愛を遥かに超越した絶望の淵に置かれ身を滅ぼす。
-現代のプロメテウス-はその隠喩にあたる。
人間と怪物を比較することで人間の定義について問いを投げ掛けていて、
そのような意味ではSFの先駆的な作品としても位置付けられているようである。
…というように何の気なしに呼んではみたものの
幅広いジャンルに影響を与えたようだ。
圧巻なのはやはり終盤。
ヴィクターが息を引き取ったのを観た怪物がウォルトンに自らが抱える想いを吐露する場面。
目を合わせられなかったとはいえ、
怪物がまともに会話したのはヴィクター以外ではウォルトンが初めてであり、
それゆえに怪物がとても人間らしく見える。
別の機会に是非映画も観てみたい。
Posted by ブクログ
今回は仮面ライダーの要素の一つという不純な動機で読んだ
いわゆる『異形の悲哀』をテーマにした作品の祖であるが、ホラー作品にしては余り恐怖を煽る描写が少なくむしろその内容はSFの祖としても語られる内容である
ちなみにハリウッドの映画の方が有名であるがそちら作品はほぼ別物と言っていいほど登場キャラの造詣が違う
まず怪物は知能指数の薄い脳筋ではなく、完全犯罪を仕立て上げ物的証拠を使い使用人に冤罪をしかける非常に狡猾な知能犯である事がわかる
またヴィクター・フランケンシュタインもマッドサイエンティストの代名詞として名が通っているが、原作では知識意欲に旺盛なオタク気質で気の弱い青年として描かれている
古典的な作品でありながらも生まれた事への罪を問われる作品である為現在のテーマとしても決して色褪せない名作である
Posted by ブクログ
〔フランケンシュタイン豆知識〕
・怪物の名前ではない
・怪物を創り出したフランケンシュタインはマッドサイエンティストの博士ではなく、大学生
・怪物が読んで感銘を受けた書籍は『若きウェルテルの悩み』『プルターク英雄伝』『失楽園』
・最初は北極を目指す冒険家の話、その中でフランケンシュタイン、その中で怪物の話という入子構造になっている
・怪物はあまり暴れない、知的で感性の細やかな人間の能力を超える存在。しかも動きが早い。確実に絞殺する。
・フランケンシュタインは怪物を創造した良心の呵責から現実逃避してばかりであまり天才という感じの人物ではない。結果、予想どおり周りの人を怪物に殺されまくる。
・今ならAIとパラレルに考えられるかも。
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