【感想・ネタバレ】フランケンシュタインのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2018年07月15日

200年ほど前に書かれた本ですが、今読んでも、というか、今こそ読みたい、読んでほしい本ですね、これ。

自分は、この本を読んでいて、『ジキル博士とハイド氏』と『ガリバー旅行記』を思い出しました。
構成もなかなか面白いです。

しかも、メアリー・シェリーが、二十歳そこそこで書いた本、というのは驚き。

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Posted by ブクログ 2014年09月29日

「タイトルは有名だけど中身知らないよね」
となる典型的な作品の一つ。

長らく積ん読状態だったけど、
とあるブログのレビューが興味深かったのでこの度呼んでみた次第。

語り手が交代しながらモノローグを行うように展開されていて、
解説よろしくこれが後生の『嵐が丘』等へ派生していくというのは個人的に胸が...続きを読むアツくなる部分ではある。

フランケンシュタインと聞くと一般的には怪物をイメージしがちだけれども、
怪物には固有名詞はなくフランケンシュタインとは怪物を生み出した天才科学者(ヴィクター・フランケンシュタイン、主人公)の姓である。

物語の原題は正式には『フランケンシュタイン あるいは現代のプロメテウス』。
プロメテウスとはギリシャ神話に登場する神の一人。
寒さに凍える人間を想い火を与えることでその生活を助けようとしたが、
火を与えられた人間がそれを争いに用いたことにより刑に処せられる。

ヴィクターば人間を作ったこどにより、
怪物ば言葉を理解してしまったこどにより、
自らが抱える愛を遥かに超越した絶望の淵に置かれ身を滅ぼす。
-現代のプロメテウス-はその隠喩にあたる。

人間と怪物を比較することで人間の定義について問いを投げ掛けていて、
そのような意味ではSFの先駆的な作品としても位置付けられているようである。



…というように何の気なしに呼んではみたものの
幅広いジャンルに影響を与えたようだ。

圧巻なのはやはり終盤。
ヴィクターが息を引き取ったのを観た怪物がウォルトンに自らが抱える想いを吐露する場面。
目を合わせられなかったとはいえ、
怪物がまともに会話したのはヴィクター以外ではウォルトンが初めてであり、
それゆえに怪物がとても人間らしく見える。

別の機会に是非映画も観てみたい。

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Posted by ブクログ 2014年02月01日

ピーター・ラヴゼイ『地下墓地』、
ピンチョン『Is it O.K. to be a Luddite?』などを読んで
気になっていた古典作品。

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Posted by ブクログ 2012年05月11日

”人造人間”のアイデアの元祖、そしてSF小説の起源とされることもある古典中の古典。

知名度の割に原典は全然読まれてないことでも有名だそうです。

科学を志す学生、ビクター・フランケンシュタインが造り上げた”怪物”によって引き起こされる悲劇的ストーリー。

生命の創造、知識の獲得に伴う悲劇、孤独、善...続きを読む悪の二面性など、いろんなテーマが含まれており、とても深い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年06月22日

1818年とは想像以上に昔の作品で驚いた。それでも古さを感じ無いし読みやすい。
フランケンシュタインと聞くとどうしても映画のイメージが先にきてしまって原作もB級ホラーなのかと思ったら全然違った。

命を生み出す側と生み出された側の心境の対比が物哀しい。

生み出す側はしっかり最後まで責任持たないと駄...続きを読む目だろう。そんなに醜悪な外見なら綺麗に整えてやればいいのに。自分が作ったものに対してこんなにも嫌悪感を示すとはなぁ。「なんでやねん、お前が作ったんやろが」とつっこまざるをえない。やはり創り上げたときは何かに取り憑かれていたのだろうか。

怪物の気持ちも痛いほど伝わってくる。心理描写や独白の場面は素晴らしい。
しかし、性別を変えて同じものを作ったとしても同様に大きな悲しみを創りだすことになってしまうと思う。

互いを許し、愛すしかない。

解説も素晴らしい。
フランケンシュタイン・コンプレックスの大元となったこの作品に出会えてよかった。

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Posted by ブクログ 2011年01月25日

フランケンシュタインというのは怪物じゃなくって怪物を作った人の名前だよというのは知っていたけれど、こんなロマンティックな小説だとは思ってもみませんでした。1818年に出版されたこのイギリス小説、肌触りがルソーの「エミール」に近いなあと思いながら読みました。両方とも教養を得るために「プルターク英雄伝」...続きを読むが使われていますし、ジュネーブつながりもあります。
戯画化されて流布しているフランケンシュタインって、原作と全然違うのですね。
読みたい本があまりないsonyのReaderですが、この本を買って読んだのは大収穫でした。

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Posted by ブクログ 2011年01月08日

怪物を創造した若き天才科学者フランケンシュタイン。
狂気のような熱情に駆りたてられて仕事を続けてきたフランケンシュタインは、怪物が生み出されるのとほぼ同時に病に倒れ、怪物は失踪する。
怪物は民家に潜んで言葉を覚え、感性を身につける。
文字を学んだ怪物は、実験室から持ち出した衣類のポケットにあったフラ...続きを読むンケンシュタインの日記を読んで、自分がどのように生み出されたのかを知る。
人々に異形の姿を疎まれた怪物は、健康を回復したフランケンシュタインに自分の伴侶を創造するよう求める。
しかしそれを拒否され、怪物はフランケンシュタインを追い詰めていく―。

とってもおもしろかった。
特に、怪物が言葉を学んでいく過程と、ラストシーンでの独白はすばらしかった。
フランケンシュタインに愛を求める怪物は、遂にそれを得られないまま、自分の存在を灰ーデリダを思い起こすのなら、痕跡なき痕跡としての灰ーにする。
怪物は語るすべを持ちながら、語りかけるべき他者を持ち得ない。
目の見えない者だけが、かろうじて怪物の声を聞き取るけれども、その契機は失われてしまう。
それから、この小説は男同士の絆が濃密に描かれるテクストでもある。
ただ、私としてはフランケンシュタインの婚約者であるエリザベスが、怪物による殺人の罪を着せられた女性ジュスティーヌに寄せる深い感情、もしかするとレズビアニティにつながるかもしれない感情に思いを寄せて読みたいと思ったりもした。
もう一度、ゆっくりと読みかえしたい一冊。

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Posted by ブクログ 2010年12月19日

だだだぁーーっと読めて実に面白かったです!ホラー中心かと思いきや、怪物の人間くさいところなどが伺えて読む前の印象とは大分違った印象を読んだ後は抱きました。

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Posted by ブクログ 2009年11月16日

ヴィクター・フランケンシュタイン博士に作られた怪物。博士の愛情をもとめながら博士の弟、親友、妻を手にかけていく。

 2009年6月7日初読

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Posted by ブクログ 2009年10月04日


フランケンシュタインはハカセの名前。
今よく見るフランケンシュタインの怪物とはまったく別物www
でもこれが原作というか元ネタなんだから笑うしかにゃいww
いや、でも深い作品だと思います。
古臭くても読む価値ありです。
後、角川版じゃなくこっちのほうが訳が安定しているそうです

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

フランケンシュタインの創造物の孤独にやられてしまって、いつも以上に片寄った読み方をしてしまったという自覚があり、感想を書きあぐねておりました。
語り手と聞き手という構図にも意味があると思うのですが、頭がさっぱり冷静に回りません。

この作品、題名の直訳は「フランケンシュタインの創造物」らしいのですが...続きを読む、日本では「フランケンシュタインの怪物」という訳が一般的ですよね。
原作の内容とちょっと外れたところで広がっているイメージ(恐ろしいだけの人造人間、というような)に則したのか、
化け物としてしか扱えなかった人間への皮肉なのか…。
今回、読んだものは単に「フランケンシュタイン」という題名でしたが、゛創造物゛゛怪物゛と付いた方が好みかもしれません。
原題に近いし、
名前を付けてもらえなかった(名前を必要としたものがいなかった)ことが印象づけらて。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

深い感動を味わった作品。

読む前の思い込みの激しさを反省した。

科学と宗教と人間、三つ巴の永遠のテーマに脱帽。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年01月16日

フランケンシュタインを単なる怪物と思っていた。
フランケンシュタインは怪物を創った研究者で、怪物も見た目は醜いが知性を備えた生き物だった。怪物は狡猾とも言えるほどの知性を備えているし、感情も持っているし、思索もできる。
人間を創るという発想が、この小説の最大の魅力だろうが、フランケンシュタインと怪物...続きを読むの語りも面白い。

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Posted by ブクログ 2019年01月05日

1月にある読書会課題本。学生時代以来の再読になる。人造人間をテーマにしたSFの古典中の古典。映画のイメージしかない人こそ読んでほしいと思う。訳はいろいろあるけれども、この版は訳そのものはもちろんのこと、巻末の解説もとても的確で面白いので、お薦めできる。

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Posted by ブクログ 2016年08月02日

ナショナルシアターの舞台を観て大筋は把握してるつもりだったけど解説まで読んでより理解が深まった。楽園喪失。

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Posted by ブクログ 2015年10月27日

分類としてはホラーになるかもしれませんね
天才科学者 フランケンシュタインが、生命の真理を窮めて創りあげたものが怪物だった。やがて、知恵を持ち感情を持つことになる。
宗教色の強いこの作品は、キリスト教で言う創造物である人間を倫理を超えフランケンシュタインが名もない怪物・生命体を造ってしまった。それが...続きを読む是か否かは、わからない。
醜悪であるがゆえに、全ての人間に問答無用の如く忌み嫌われてしまう。やがて、怪物は自身を創造したフランケンシュタインに憎悪を抱き、復讐する事となる。
小説の著者 メアリー・シェリーは、パーシーやバイロンらと人造生命の可能性について語り合ったことが同作の着想のきっかけとなっている。そして同作品は二人の合作であり夫婦(メアリーとパーシー)です。
 誰もがいう事だが、フランケンシュタインの名を知らぬ者はいないが、原作を読む者は欧米でもまれだそうです。それでもこの名が普及しているのは、ひとつには映画の影響、もう一つはSFの世界ではこの小説がH・G・ウェルズ以前の古典の一つに数え上げられているためであるという。
 冒頭で「宗教色の強い」と書いたが、「種の起源」ダーウィンの進化論は神の否定につながり・・・云々。その点についての考察については、小説を読み個々で言及すればいいのではないかと思う。細かいことについて、いろいろと詮索すればかなり深い作品だと言えよう。その分読みごたえもあるということです。 

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Posted by ブクログ 2014年10月28日

バイロン卿のディオダディ荘で行われた怪奇談義から生まれたメアリー・シェリーのゴシック小説。今までに何度も映画化されてきたため、映画の印象が強すぎてホラー作品のように思えますが、原作は悲哀に満ちた内容です。フランケンシュタインの体験を聞いたウォルトンが姉への手紙に書くという体裁のため、一方から見た事実...続きを読むを中心に物語が進みます。出来ることなら、怪物からの見た話も読んでみたいですね。怪物の名前がフランケンシュタインだと勘違いしている人も多そうですが、怪物を作った科学者(大学生)の名前がフランケンシュタインです。

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Posted by ブクログ 2014年05月06日

初めて読んだ本。怪物を生み出したことに罪の意識を感じる人間と、人間のように生きたいと願う怪物の話。哀しくもあるし、恐ろしくもある。名作。

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Posted by ブクログ 2012年10月16日

11月のとある寒い晩のこと…
怪物が案外初っ端から登場するので、ひたすらに不幸にまみれて坂を転がり落ちていく感じ。でもその永劫の絶望の中で敵対しあうフランケンシュタイン博士と怪物、それぞれが何かランナーズハイのような、天啓のようなものをひらめく瞬間がある。
科学の力を思うままにふるった天才博士と、彼...続きを読むの才能によって生まれた人工生命体。その出会いは最初から不幸なものでしかなかったとしても、己の信ずるものをひたすらに追い続けるひたむきな姿が、この物語を単なるホラー以上のものにしている。

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Posted by ブクログ 2012年09月27日

『屍者の帝国』からの流れで読んだ。
フランケンシュタイン、という名前は知っていても、実際の話がどういうものか知らなかったわけなので、読む機会を持てて良かった。
人と同じような知能(=心、魂)を宿した存在を生み出すことは行っても良いことなのだろうか。
そんな、生命倫理観について色々考えさせらえた。

...続きを読む読んでいる間、「無責任な創造者に創り出されてしまった怪物が可哀想、ヴィクター責任取れよ…」と思ったが、もし自分がヴィクターの立場になったとしたら、逃げ出さずに居られるかと問われると何とも言い難い。

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