メアリー・シェリーの作品一覧
「メアリー・シェリー」の「新訳 フランケンシュタイン」「フランケンシュタイン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「メアリー・シェリー」の「新訳 フランケンシュタイン」「フランケンシュタイン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
青ざめた四角い顔に目の上のコブ、醜い図体、というのがフランケンシュタインのイメージで漫画のキャラクターぐらいの印象しかなかった。 ところが英語の本の愛読書のランキングに必ず出てくる。 ??ということで本を読んでみることにした。
結果、誤解していたことが一つ、フランケンシュタインは怪物の名前ではなく、怪物を創造した科学者の名前だった。 そして意図してつくった人工人間が意図せず怪物となったことによる、とんでもない悲劇が展開していくことになる。 悲劇と言ってしまえば一言で終わってしまうけれど、愛と憎しみ、欲と虚栄心、など深いテーマが隠されている。 そして、何よりもAIブームの入り口にいる現代人に、
Posted by ブクログ
原題も"Frankenstein"、初出は1818年。
フロストシリーズで毎度テンポの良さとユーモアに富んだ訳で唸らせてくれる芹澤恵さんによる新訳。芹澤恵さん、こんな古典ものの翻訳もされているのねー、これからも色々と読みたい訳者さん。
書かれたのが200年前というのがまず驚くし、作者は執筆当時、20歳の女性だったということにまた驚く。ちなみにメアリーは17歳のときに妻のいる男性と駆け落ちし、駆け落ちの旅行中で本書を執筆した。その妻が自殺して20日後に結婚したらしい。スキャンダラスすぎるし、今の時代からみても倫理的にどうなんだと思う。しかし本書の序文には、「筆者の主な関心は
Posted by ブクログ
恐ろしくも美しく、身勝手で哀しい物語。
最期の怪物のセリフは、心からの叫びとして胸に突き刺さる。
俗っぽい言い方をするなら…、
「ただし、イケメン(≒容姿普通以上)に限る」。
作中幾度となく人間のもつ性善説的な描写に出くわすけれも、それも相手の容姿ひとつで簡単に翻ってしまう。
心地よい登場人物たちの交流が、怪物の存在から途端に軽薄なものにも見えてしまう。
ここまで性善説的な美徳と、偽善的な見方と、迫害される側の哀しみが同居しているのはある意味面白い。
風景描写はとにかく美しい。それがまた怪物の容姿や恐怖、悲哀を際立たせる。…この手法、むごい。
それにしても…。
怪物に対して「フンガー!」