メアリー・シェリーのレビュー一覧

  • フランケンシュタイン
    怪物がどんなに「愛されたい」と望んでも、誰にも愛してもらえないということが胸に突き刺さった。
    何も悪いことをしていなくても、そのおぞましい見た目のせいで憎まれてしまう。
    もし博士に仲間を作って貰ったとしても、やっぱり人間に復讐しようと思う可能性は否定できない。

    生まれた時から憎まれる運命にあった怪...続きを読む
  • フランケンシュタイン
    読書会の課題として読んだのだが、とても面白かった。400ページ強をすらすら読めた。
    解説にもある通りいろんな読解ができる本だと思うけど、わたしが強く感じたのは、ヴィクター家(とくにエリザベスや父親、ジュスティーユ)の高貴さや気高さ、強さだった。どんな苦境でも、けっして否定に陥らずに現実と向き合う姿に...続きを読む
  • フランケンシュタイン
    200年ほど前に書かれた本ですが、今読んでも、というか、今こそ読みたい、読んでほしい本ですね、これ。

    自分は、この本を読んでいて、『ジキル博士とハイド氏』と『ガリバー旅行記』を思い出しました。
    構成もなかなか面白いです。

    しかも、メアリー・シェリーが、二十歳そこそこで書いた本、というのは驚き。
  • フランケンシュタイン
    読後はスッキリではない。

    想像を拒絶するような孤独を通して、誰かに理解されたい、受け入れてほしい性(さが)を描く。燃え尽きることのない嫉妬も。

    また、生命創造の倫理、人の社会性の発展・成長、差別の実相、犯罪への転落心理などのテーマにも肉薄していた。

    まぎれもない名作古典だ。
  • フランケンシュタイン
    「タイトルは有名だけど中身知らないよね」
    となる典型的な作品の一つ。

    長らく積ん読状態だったけど、
    とあるブログのレビューが興味深かったのでこの度呼んでみた次第。

    語り手が交代しながらモノローグを行うように展開されていて、
    解説よろしくこれが後生の『嵐が丘』等へ派生していくというのは個人的に胸が...続きを読む
  • フランケンシュタイン
    ピーター・ラヴゼイ『地下墓地』、
    ピンチョン『Is it O.K. to be a Luddite?』などを読んで
    気になっていた古典作品。
  • フランケンシュタイン
    ”人造人間”のアイデアの元祖、そしてSF小説の起源とされることもある古典中の古典。

    知名度の割に原典は全然読まれてないことでも有名だそうです。

    科学を志す学生、ビクター・フランケンシュタインが造り上げた”怪物”によって引き起こされる悲劇的ストーリー。

    生命の創造、知識の獲得に伴う悲劇、孤独、善...続きを読む
  • フランケンシュタイン
     フランケンシュタインって怪物を造った博士の名前だったんですね。知りませんでした。じゃあ、怪物の名前はというと名無しの権兵衛です(表現が古い?)
     
     この権兵衛君は、こんな醜い生き物に俺を造りやがって!と博士を恨むんですが、博士を殺したのでは恨みがはらせないと、博士の親しい家族や恋人を次々と殺して...続きを読む
  • フランケンシュタイン
    1818年とは想像以上に昔の作品で驚いた。それでも古さを感じ無いし読みやすい。
    フランケンシュタインと聞くとどうしても映画のイメージが先にきてしまって原作もB級ホラーなのかと思ったら全然違った。

    命を生み出す側と生み出された側の心境の対比が物哀しい。

    生み出す側はしっかり最後まで責任持たないと駄...続きを読む
  • フランケンシュタイン
    フランケンシュタインというのは怪物じゃなくって怪物を作った人の名前だよというのは知っていたけれど、こんなロマンティックな小説だとは思ってもみませんでした。1818年に出版されたこのイギリス小説、肌触りがルソーの「エミール」に近いなあと思いながら読みました。両方とも教養を得るために「プルターク英雄伝」...続きを読む
  • フランケンシュタイン
    怪物を創造した若き天才科学者フランケンシュタイン。
    狂気のような熱情に駆りたてられて仕事を続けてきたフランケンシュタインは、怪物が生み出されるのとほぼ同時に病に倒れ、怪物は失踪する。
    怪物は民家に潜んで言葉を覚え、感性を身につける。
    文字を学んだ怪物は、実験室から持ち出した衣類のポケットにあったフラ...続きを読む
  • フランケンシュタイン
    だだだぁーーっと読めて実に面白かったです!ホラー中心かと思いきや、怪物の人間くさいところなどが伺えて読む前の印象とは大分違った印象を読んだ後は抱きました。
  • フランケンシュタイン
    ヴィクター・フランケンシュタイン博士に作られた怪物。博士の愛情をもとめながら博士の弟、親友、妻を手にかけていく。

     2009年6月7日初読
  • フランケンシュタイン

    フランケンシュタインはハカセの名前。
    今よく見るフランケンシュタインの怪物とはまったく別物www
    でもこれが原作というか元ネタなんだから笑うしかにゃいww
    いや、でも深い作品だと思います。
    古臭くても読む価値ありです。
    後、角川版じゃなくこっちのほうが訳が安定しているそうです
  • フランケンシュタイン
    フランケンシュタインといえばあの釘のささった怪物。
    ではなかった・・・

    生物学を究めた鬼才フランケンシュタインと、彼の創造した生物の物語。
    人間であるフランケンシュタインの自己中心的な行動と、その手が作り出したものの極度な欲求のやりとりは、手の施し用のない魔のサイクル。
    どちらの主張も、それぞれ立...続きを読む
  • フランケンシュタイン
    フランケンシュタインの創造物の孤独にやられてしまって、いつも以上に片寄った読み方をしてしまったという自覚があり、感想を書きあぐねておりました。
    語り手と聞き手という構図にも意味があると思うのですが、頭がさっぱり冷静に回りません。

    この作品、題名の直訳は「フランケンシュタインの創造物」らしいのですが...続きを読む
  • フランケンシュタイン
    深い感動を味わった作品。

    読む前の思い込みの激しさを反省した。

    科学と宗教と人間、三つ巴の永遠のテーマに脱帽。
  • フランケンシュタイン
    創造主と被創造者の悲しき関係の行き先は、お互いの破滅しかない。

    これを読んだ時、世の中に様々な宗教があるが、神と人間との関係はどうなのだろうかという事を考えた。
    神は人間に、人間は神に、何を望んでいるのだろうか?
    そして社会に深く蔓延っている、人種や見た目、環境による差別。

    その先にあるのは、同...続きを読む
  • フランケンシュタイン
    メアリーの総てという映画を見る前に読んでおこうと思って読み始めた。時間がかかり過ぎて映画に間に合わなかったけれど。
    読み応えあったが、フランケンシュタインがお騒がせな人で最後まで好きになれなかった。
    怪物とジャスティーヌがかわいそうで、エリザベスとクラーヴァルが素敵だった。
    本編よりまえがきの方が面...続きを読む
  • フランケンシュタイン
    『批評理論』で取り上げられていたので、興味が出て読んだ。フランケンシュタインにも怪物にも全く共感できなかった。フランケンシュタインは、怪物を自ら作りながら、その存在を真っ向から否認し、怪物を作った自分自身を受け入れようとはしない。彼にとって、怪物と怪物を作ってしまった自分は悪であり、否定されるべきも...続きを読む