Posted by ブクログ
2013年09月27日
【怪奇と本格派を合わせて見た】みたいな…今邑彩のオハコですね。
怖いけど計算された怖さ。まとまった美しい様式的な怖さ。
さー!パキパキ物語をうめてっちゃうよ!というような、職人靈を感じてしまう。
つまり、安心の信頼ホラー。
中身に触れると、外国で手に入れた不気味な絵があり、それが飾られたマンションの...続きを読む部屋の住人が転落死する。それは連続女学生殺人事件の先触れだったというもの。
主人公は貴島刑事(今回彼が母親似であること、父は本当は彼女こそ連れ出したかったのだという回想あり。でも自分に似ているからかーちゃんを美人ってどういう)で彼の視点からと、[目撃者]である純子の側から事件は展開して行く。
この純子という少女は両親と下半身の自由を事故によって奪われ、兄と家政婦の介護によって生活している。自由を奪われた彼女の楽しみは向かいのマンションの部屋を双眼鏡で覗くこと。
つまり「裏窓」である。
もうどうなるか想像がつく。
それでも、彼女が狙われるシーンではきたー!と興奮する。
セオリーそのままに狂気の人間登場はきっちりホラーにやってます。