【感想・ネタバレ】「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志のレビュー

あらすじ

自殺と見えた密室からの女性の墜落死。向かいのマンションに住む少女は、犯行時刻の部屋に男を目撃していた。少女に迫る、犯人の魔の手……また、同時刻に別の場所で起こった殴殺事件も同一人物の犯行とみられ――。衝撃の密室トリックに貴島刑事が挑む! 本格推理+怪奇の傑作、貴島シリーズ第二作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

貴島刑事もの2作目。
彼の過去も少しずつ明らかになっていく。
事件は、タイトル通り、映画「裏窓」のような目撃が
重要なポイントになっている。
少女が見たものと、その後の女子大生殺人事件の
関係は?
ホラー的な描写がありつつ、事件の謎は現実的に解決
されるというのがいい。

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2014年03月23日

Posted by ブクログ

【怪奇と本格派を合わせて見た】みたいな…今邑彩のオハコですね。
怖いけど計算された怖さ。まとまった美しい様式的な怖さ。
さー!パキパキ物語をうめてっちゃうよ!というような、職人靈を感じてしまう。
つまり、安心の信頼ホラー。
中身に触れると、外国で手に入れた不気味な絵があり、それが飾られたマンションの部屋の住人が転落死する。それは連続女学生殺人事件の先触れだったというもの。
主人公は貴島刑事(今回彼が母親似であること、父は本当は彼女こそ連れ出したかったのだという回想あり。でも自分に似ているからかーちゃんを美人ってどういう)で彼の視点からと、[目撃者]である純子の側から事件は展開して行く。
この純子という少女は両親と下半身の自由を事故によって奪われ、兄と家政婦の介護によって生活している。自由を奪われた彼女の楽しみは向かいのマンションの部屋を双眼鏡で覗くこと。
つまり「裏窓」である。

もうどうなるか想像がつく。
それでも、彼女が狙われるシーンではきたー!と興奮する。
セオリーそのままに狂気の人間登場はきっちりホラーにやってます。

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2013年09月27日

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レビューではいまいちみたいだけど、私的には面白かった!

貴島シリーズ3冊目だったけど(4作目を先に読んでます)、その中では一番好き。

まさかあの元刑事が殺人に関わっていたとは!?人柄もキャラも良い人で、今後のシリーズでも出てきたら良いな、と思っていたのに…。

まさかのどんでん返しに、驚きよりもショックな気持ちが大きかった。
いまむらさん、こんな人まで犯人にしちゃうの!と。


まぁ、とにかく良かった。
久しぶりの★5つ。

いまむらさんは、伏線が分かりやすく読みやすい。

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2013年05月15日

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再読。ヒッチコックの「裏窓」をモチーフとしながら描かれるミステリ。
謎解きの面白さもさながら、迫りくる犯人のサスペンス感は圧巻。まさしく「裏窓」だなあ。そして一通りの謎が解かれて事件が解決したかに思えた後の、あの真相。さらにホラー風味を残した結末まで、とことん好みの一作です。

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2013年04月13日

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シリーズ第1弾はずっと前に読んで記憶が薄いが、たしかオカルトちっくだけど実はちゃんと現実に即した事件、みたいな話だったと思う。
今回もそうだと思っていたので、なんだか霊的な感じがするけど実際にはちゃんと説明のつくトリックがあるはずと思いつつ読んだモノの、やっぱわかんなかった。それだけに答えが知りたくてどんどん読み進んでしまった。あ~おもしろかった。
最後の最後に付け足し的なエピソードが入っているのも嫌いじゃない、っていうか好きだ。

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2012年04月18日

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ミステリーなのか、ホラーなのか、サスペンスなのか…。

エピローグまでで括るなら、かなりすっきりしたサスペンスだとおもった。
エピローグをいれるとまた話は違ってくる。

エピローグの意図が未だ読み取れません…。
正解なんて、ないのだろうけど。

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2012年02月18日

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ネタバレ

コレ、シリーズモノの2作目なのね!
i(アイ) 鏡に消えた殺人者 ってのが1作目?
読まずに読んじゃったけど全然平気だった。

今までの今邑さんはミステリーっていうより
サスペンスが強かった気がしてたんだけど
今回はミステリーだった。
エピローグに含みがあって、
これは好き嫌いあるだろうけど
あたしは好き。
エピローグを広げていったらホラーになりそう。
けど、それはないだろうなぁ・・・。
あったらいいのに。

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2011年12月03日

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自殺と見えた密室からの女性の墜落死。向かいのマンションに住む少女は、犯行時刻の部屋に男を目撃していた。少女に迫る、犯人の魔の手…また、同時刻に別の場所で起こった殴殺事件も同一人物の犯行とみられ――。衝撃の密室トリックに貴島刑事が挑む!(紹介文参照)
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怖かったの一言。そして結末が「この犯人ではありえないだろ」と思っていたまさにその人だったので本当に吃驚した。確かに最後のエピローグは要らない気もしたが…(笑)

ヒッチコックの裏窓を見ていただけあって固定概念が先立ち、推理する目(まぁもともとそんなものないけど)を曇らせられたなぁとただただ感服。前回の貴島シリーズが少し残念だったので、今回はすごく満足。長編の中では1・2を争うくらい好きなトリックと犯人(?)、ストーリーかもしれないです。

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2011年03月14日

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久しぶりに今邑彩の作品を読んだが非常に面白かった。今回はホラーではなくミステリーであったが今邑彩らしい描き方で読み入るように一気読みしてしまった。この作風の表現の仕方を知らないのが口惜しくてならない。

残念なのが、もう今邑彩が亡くなってしまっていることである。あと何冊この方の作品を読むことができるのであろうか。

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2024年03月26日

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貴島刑事シリーズ第二弾です。著者によると「怪奇と本格推理の融合」にこだわったため、どえらい苦労をしたとのこと。意外な真相とエピローグ含め、楽しく読めました。

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2022年06月30日

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この人らしいホラー感あるミステリーが大好き。
世界観があるけど読みやすく、忘れた頃にまた読もうと思う。

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2021年07月17日

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刑事・貴島柊志シリーズ 第2弾。

ヒッチコックの「裏窓」をモチーフにした怪奇と本格推理の融合作品。

ドアチェーンのかかったマンションの部屋から、化粧品会社のデザイナー・北川翠が転落死した事故は、向かいのマンションから北川の部屋を覗いていた足の不自由な少女・坪田純子の「男の影を見た」との証言により、密室殺人へと変貌する。

また北川の部屋に掛けられた窓の絵画の持ち主は非業の死を遂げていた。

同時刻に女子大生の殺人事件が起き、同一犯の可能性が浮上する。

純子にせまる犯人の影。

一見、無関係と思われた2つの殺人事件がかみ合うとき密室の謎が解けていく。

犯人の驚くべき動機と真相は!?


最初は2時間ドラマチックだなぁと侮っていましたが、見事に伏線が繋がり、最後に小サプライズあり、オカルトチックありで、まさにエンターテイメントなミステリーでした。

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2018年11月15日

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シリーズ2冊目。

ヒッチコックの方は、知らないので、
知っていたら、もっと面白く読めたのかな。

結局、絵は、どうなのか?
ここがホラー?
そこも掘り下げてほしいなー。

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2013年05月21日

Posted by ブクログ

今邑先生らしい作品。

伏線が至るところにちりばめられており、ジグソーパズルを組み立てるような感じである。

さくさく読めるので、休日に一気に読むことが、できる。

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2011年08月28日

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別々の事件が繋がる。
誰もが信憑性がないと決めつけている証言。
読んでいくうちに、なんとなく犯人が誰なのか分かってしまったけれど、話の展開はやっぱり好きだなぁって思います。

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2011年06月25日

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毎回最後の方になるにつれてどんでん返しが多くほうりこまれていて、次はどんなものがくるんだろうと楽しみになります♪
ただ、いつも伏せんについて考えすぎて、これはきっと何かあるんだろうなって思う癖がついてしまっています笑


「i」の時と同様に最後にホラー要素が…。
でも、「i」の時の方がちゃんと理解できて怖いと思ったけど、今回のはあまり詳しく明かされずに終わったので、ふわっと終わった感じでした。

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2011年06月20日

Posted by ブクログ

刑事たちのキャラがそれぞれが魅力的で、面白かった。トリックも良かった。最後に解き明かされる謎は初めから読めてしまったが、それはそれでまた良し。

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2011年05月03日

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妙ちきりんという言葉があった。

今邑さんのミステリーは先が読めないのよぉ。

毎回、非現実的なトリックで事件が起きているように見せかけてちゃんと犯人がいるっていう流れ。よい。

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2011年03月26日

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他人の部屋を覗いていて知ったことって別の誰かには話せないわな。それが重要なことであっても。
そのことを利用されていたとしたら……。

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2020年04月16日

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可愛がっているセキセイインコの異変から始まる物語。
異常に怯えるインコに不審を抱く飼い主。
けれど、部屋の中には自分しかいない。
何にインコは怯えているのか。
途中で明らかになるエピソードが伏線だろうとは気付いた。
けれど、真犯人はかなり最後になるまで予想が出来なかった。
復讐とか憎しみで殺人を犯すのは納得しやすいけれど、壊れてしまった心が起こす犯罪は理解しがたい。
不思議な絵画も絡めて、どうにも怖さが先にたってしまう物語だった。

シリーズ第1弾はもっとオカルト色の強い物語らしい。
読んでみたいような気もするけれど、どうやら昼間に読むのはやめたほうがよさそうだ。

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2017年04月02日

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ネタバレ

*自殺と見えた密室からの女性の墜落死。向かいのマンションに住む足の不自由な少女は、犯行時刻の部屋に男を目撃していた。少女に迫る、犯人の魔の手…また、同時刻に別の場所で起こった殴殺事件も同一人物の犯行とみられ―。衝撃の密室トリックに貴島刑事が挑む!本格推理+怪奇の傑作、貴島シリーズ第二作*
今邑さんらしい練りに練った構想と、ミステリー&ホラーが織りなす不気味さ、二転三転する推理が面白かった。エピローグは不要、な方も多いようですが、個人的にはこのラストこそが今邑ワールドの醍醐味かと。

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2016年09月27日

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貴島柊志シリーズ二作目。
物語が進むにつれて徐々に緊張感を高めていく雰囲気作りがとても巧いですね。
前作と同様にミステリとホラーの融合が試みられているのですが、ホラーの要素はあまり感じられず、個人的にはちょっと残念。
でも、狂気に満ちた犯人の造形は迫力十分。背筋がぞくりとする様な恐怖感を覚えます。
伏線回収や捻りを効かせた真相も見事で、最後まで楽しめる作品でした。

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2016年01月11日

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プロットはよく練られていますし、密室と女子大生連続殺人が有機的に繋がるところは良く出来ていました。
ただ、真相が判り易かったので、伏線があからさま過ぎたかなと思いました。
怪奇の存在でもある『絵』がほとんど事件に絡まなかったのも不満でした。

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2013年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3+ 

本格+怪奇。
前作に比べ若干キャラが立ってきた貴島柊志シリーズ2作目。

あとがきで“エピローグは別に読まなくてもいいです、そういうのが楽しめる人のために残しました”とあるが、結局読まなきゃ楽しめるかどうかもわからないので困る。忘れてくださいと言われてもそう簡単に忘れられないし。しかもどう考えてもエピローグありきの本編の構成・バランスだし(エピローグがないとあれやこれやが投げっぱなしに)。

確か『ルームメイト』(映画化おめでとうございます)でもモノローグ○は読まなくてもいいみたいなことをあとがきで書いていたが、これはつまり、初出時にそういう風に(怪奇エンドっぽくというか、カーっぽくというか、『火刑法廷』っぽくというか)狙ったことが、文庫化される際に今更ちょっと気恥ずかしく思えたとか、または上手く書けなかったからとか、だから言い訳しておきますよみたいなことなんだろうか。そう考えるとシリーズ前作『鏡に消えた殺人者』は上手く書けたからそういったコメントがないというのも頷けるのだが。

それはさておき、今年著者が亡くなったというニュースを見たときは少なからずショックだった。非常に残念だ。

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2013年07月14日

Posted by ブクログ

貴島シリーズ2作目。
このシリーズは「怪奇とミステリの融合」という試みで書かれているとの事ですが、1作目に比べて怪奇色は弱め。
「裏窓」というキーワードでヒッチコックのあの作品が頭に浮かびましたが、作中でも良いスパイスを与えてくれている印象。
著者はあとがきにて「エピローグは蛇足のようなもの」と言っていますが、私はこの蛇足こそが好きなんですよね。
貴島の背景もまだヴェールに包まれたまま。
次作もこのまま読み進めます。

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2013年02月14日

Posted by ブクログ

自殺と見えた密室からの女性の墜落死。向かいのマンションに住む少女は、犯行時刻の部屋に男を目撃していた。少女に迫る、犯人の魔の手…また、同時刻に別の場所で起こった殴殺事件も同一人物の犯行とみられ―。衝撃の密室トリックに貴島刑事が挑む!本格推理+怪奇の傑作、貴島シリーズ第二作

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2012年06月13日

Posted by ブクログ

今邑彩やっぱりイイね。
謎もしっかりあるのに、さらっと読めるのがイイね。

料理に例えると和食って感じ。

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2019年08月25日

Posted by ブクログ

貴島柊志シリーズ2作目。

本格ミステリとホラーが融合したこのシリーズ。前作に続き、本格らしいトリックと意外な犯人像で楽しめたが、ホラー的な要素を考えると前回の方が良かったかなぁ。今回のは何だか無理矢理ホラーを加えた感がしないでもない。シリーズ2作目が故の難産だったのか。1作目よりも主人公の存在感が出てきたし、雰囲気的には好きな感じなので、今後のシリーズに期待。

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2011年12月15日

Posted by ブクログ

自殺と見えた密室からの女性の墜落死。向かいのマンションに住む少女は、犯行時刻の部屋に男を目撃していた。少女に迫る、犯人の魔の手…また、同時刻に別の場所で起こった殴殺事件も同一人物の犯行とみられ―。衝撃の密室トリック、貴島シリーズ第二作。

衝撃の密室トリックというから期待して読んだのに…という感じ。残念ながら途中から「犯人はこいつでは?」とわかってしまう人が多いのではないだろうか。
(C)

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2011年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作者の本は初めてではないのでちょっと素直に読めなかった(笑)
けど、ちゃんと驚かせていただきました!
ただ、もっと驚きたかったです。
毎回ふわっとした謎が・・・最後に・・・

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2011年04月08日

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