無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
純文学は、一か所でも知っている感情に出会えればいい。
というわけで私が知っていた感情。↓
「自分の内側ばっかり見ているから、何も覚えていない。学校にいる間は、頭の中でずっとしゃべっているから、外の世界が遠いんだ。」
ここだ。
これはまさしく高校生の時の私だ。
なんならおばさんになった今でも若干そうだ。
綿矢りさと同世代なので、雑誌を集めたり、ラジオを聴いたり、ライブに行ったり…あの感じがリアルに想像できた。まぁ同世代じゃなくても想像できるだろうけど、90年代後半~00年代前半のあの感じ。
ていうか、主人公よりもにな川にシンパシーを感じてしまっている(笑)
好きなアーティストに心酔して、痛いことしちゃうよね。はたから見たら引くよね。
主人公への共感ポイントはまだある。
運動部ではなかったのでスポーティな格好ではなく制服だが、夏に部活のあとお店に入ってひんやりする感じ、懐かしかった。少し場違いな変な感じ。
思春期の学生生活特有の、グループ面倒臭い、人間関係面倒臭い、というか他人をとことん見下している、基本いら立っている、そのくせ認められたい。
わかる。わかりすぎる。もう戻りたくないな、と思いながら読んだ。
しかし読後、「こういう感情の時期はもう戻らないのだな」とちょっと寂しくなった。
そして「好き」という単純明快な表現では絶対に収まりきらない「蹴りたい」という感情。なったことはないけどわかる気がする。
こういう人間は20代になってもこじらせた恋愛をしそうに思えてきた。
やっぱり戻りたくない(笑)
忘れていた感情を思い出して懐かしむことができるから、読書ってやっぱりいいよね。
むき出しの自意識
オサーンになってしまうとリアルに感じることは難しいけど、たしかにこういう自意識のかたまりみたいな時期もあったような。
思い出すとこそばゆい。
このストーリーに反発を覚える人の気持ちもわかる気がする。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸