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Posted by ブクログ
「いなか、の、すとーかー」は、綿矢りささん特有のオチが読めるのに奇妙で、あり得ないだろっていう描写がたっぷりなのに人間の"あるある"が詰め込まれてる感じ。
表題作である「ウォーク・イン・クローゼット」は、特に28歳の私自身の"あるある"が詰まっていてちょっと苦しくなった。
主人公の早希は自意識過剰で自己肯定感が低くて生きづらくて人に期待しては傷ついていく弱くて強い女の子。
親友のだりあは反骨精神で生きてて強いけど純粋で実は柔らかい女の子。
そんな2人の幼馴染のシスターフッドが描かれている。
「死んだら皆が泣いて惜しむような人間になろうって」と気高く生きてた芸能人のだりあが出産を経て大量の服を手放すのも
デート相手に合わせて服をチョイスし、着ていく服に4.5時間悩み、体目的の男の甘い言葉にいちいち騙されてたOL早希が人の反応を気にせず趣味は"お家でお洋服クリーニング"と他者に話すようになり、だりあから貰ったお洋服を愛でて暮らすのも
女の子ってかわいくて最高だなぁって思えてとても好きだった。
コピーライター尾形真理子さんのあとがきもよかった。
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早希は「私たちは服で武装して、欲しいものを摑みとろうとしている」といって、〝対男用〟の洋服をクローゼットに揃えます。だりあは「きれいな服は戦闘服なのかも」といって、自分の存在を肯定するために服でウォーク・イン・クローゼットを満たします。なぜ女の子は、こんなにも自信がないのでしょうか。自己肯定が苦手というか。彼氏を作らなきゃダメ、結婚しなきゃダメ、というのは「誰かに選んでもらえなきゃダメ」という感覚と同義になっているのかも知れません。
良い場所に並ぶ努力をしたり、POPをつけたり、できるだけ素敵なお客さんに選んで欲しい。だけど売れ残るのは最悪だから、どこまでなら値下げできるか必死で計算する……みたいな。狡猾なようで、けなげであり。
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「服は口ほどにモノをいう」
自分と他者の間に服はあるということ。人間を知ってないとおしゃれはできないということ。
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私の胸に刺さった等身大感を言語化してくれた!
女の子は安売りしちゃいけないし、胸張って好きな事を好きでいていいんだ。
おしゃれって難しいけど、自分の状態、相手をどう捉えてるかが表れるから楽しい。
女に生まれたからにはおしゃれ楽しんで生きてこう。
Posted by ブクログ
表題の方が後半に入っている構成が意外。2つもも面白かった。綿谷さんの本はどれも面白いな。ただ、面白いと言っても、それぞれ方向性が違いました。
いなか、の、すとーかーは、ミステリーホラー小説を読んでいる感じだった。予想外の展開。でも、出てくる人物の誰もなんだか憎めないのが不思議。かなり酷いストーカーなのになぁ。ぞわぞわしながらも目が離せない展開でした。
ウォークインクローゼットは、昔の自分を見ているかのような主人公だった。人にどんな風に見られているか、素の自分を出せず、人の事は品定めしてしまう。なんか分かるなぁと。決してモテない訳ではないけれど、果たして本当に人に好かれるとはなんなのだろうと迷う感じ。友達のだりあも、好きな人物。私も友達になりたいタイプだった。女の子には嫌われそうだけど、それは嫉妬から来るものでどこか憧れの存在。あと、この話の終わり方がとても好きでした。ああうまくいってほしい、きっと上手くいくんじゃないかな?続きが見たい、と思いつつ終わってしまう感じ。全く先が読めない訳ではなく、でも完全に終わる訳ではなく。続きは自分の好きに想像しておきます。
最年少受賞されてから
お名前だけは存じていましたが
他の作家さんや読書家さんがやたらオススメされるので
とうとう読了
ディグるかどうかはこれから決めようかと思います
迷わず過去作品を全て読もうとまではなりませんでした。
Posted by ブクログ
「いなか、の、すとーかー」と「ウォーク・イン・クローゼット」
どちらも主人公が一つの事件をきっかけに自分の生き方を見直す物語
しかし、それ以外にもう一つの要素が必要だ
「いなか、の、すとーかー」は仕事
「ウォーク・イン・クローゼット」は衣服
最初はあまり共感できないな、と思っていた主人公がラストシーンではすっかり見違えた姿を見せてくれます
時には滅茶苦茶に重い雰囲気を持つこともある綿矢りさ作品ですが、本書はコメディタッチなところもあり非常に読みやすいです
(私はその滅茶苦茶に重い雰囲気が著者の一番の魅力だと思っていますが)
ホラー、ミステリ、冒険活劇など様々な要素が花を添えているのも本書の魅力
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