ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
私には彼氏が二人いる──中学時代からの不毛な片思いの相手と、何とも思ってないのに突然告白してきた暑苦しい同期。26歳まで恋愛経験ゼロ、おたく系女子の良香は“脳内片思い”と“リアル恋愛”のふたつを同時進行中。当然アタマの中では結婚も意識する。しかし戸惑いと葛藤の連続で……悩み、傷つき、ついにはありえない嘘で大暴走!? 良香は現実の扉を開けることができるのか? 切なくキュートな等身大の恋愛小説。単行本未収録「仲良くしようか」も収録!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
追う恋か追われる恋か、遥か昔から人間は飽きもせずいつまでも言ってるよな。 ラストの”私はいままでとは違う愛のかたちを受けとめることはできるのか?”という心境がしっくりきて、これは20代前半の頃に読みたかったな〜と思うけど、小説を読んだところで、自分で追いかけて破滅するまで心には沁みないものですよね。...続きを読む とは言え、普通の文庫より字が大きくて読みやすいし特に若い人たちにお勧めしたい!
初読み作家さん。 あまりにも独特過ぎる文章表現がたまらなくクセになった。 脳内での想像?妄想??力がぶっ飛びすぎて最高だった。 他の作品も読んでみたい作家さんがまた一人増えた。
純文学でありながらも、「綿矢節」ともいえる瑞々しくも力強い文章でぐいぐい読まされ、ページを捲る手が止まらなくなる。ただ読後感がイマイチ……。どうやら私は「二彼」が嫌いなようだ。ガキで(子どもっぽい、少年っぽいとは違う)自己中で嫌悪感しかない二彼と幸福になることが示唆されるラストに、どうしてもざわざわ...続きを読むしたものを禁じえなかった。
綿矢りささんらしい、独特でくすっと笑える言い回しが魅力的だった。 主人公の「イチ」への妄想も面白く、「二」に対する描写――“スープ系の体臭”“飛行機で出される油の浮いたコンソメスープのにおい”や、“できたての弁当の底みたいな、ほかほかした暑苦しいオーラ”など――は、どこからそんな表現が出てくるのかと...続きを読む驚かされた。 「初めて付き合うのは好きな人って決めてた」という主人公の思いにも共感。自分に嘘をつかず、純愛を貫こうとする姿勢はとても素敵だと思った。 一方で、架空の妊娠をでっちあげて産休を取ろうとするシーンなど、突拍子もない展開も多く、思わず笑っちゃった(笑)
文字が大きくてページ数も少ないので超読みやすかった。入りがインストール並に完璧すぎるなんでこんなに綺麗な言語化ができるのー 良香が自分と重なりすぎて苦しい。きっとわたしも大人になってこの前振られた人のこと神格化して囚われ続けてるんだろうなっておもった 自分に興味なさそうな人のこと好きになっちゃうとこ...続きを読むろとか、私に重なりすぎて所々泣きながら読んでしまった。失恋した人は読んだ方がいい。 あと後半の「仲良くしようか」はマジで何❓どうしたほんとに 前半は星5だけど仲良くしようかのせいで4にした ちょほんとによく分かんなかった
自分は達観していると思い込んでいるが故の周りとの誤差。そのズレから他人とのコミュニケーションが成立しない。 わがままでぐちゃぐちゃで、そんな自分を受け入れてほしい。でも相手の嫌なところは受け入れられない。あまりにもめちゃくちゃで惹かれるものがある。
オタクだったこともあり中高でまともな恋愛をせず大学生になってから恋愛に拗らせていた時期があったから、読んでいて恥ずかしくなった部分があった いやー、分かる、手に届かなそうな人ほど好きになってしまうのが。 愛してくれる人がいることに傲慢になってしまうのもずるくてイライラしたけど、とても人間らしいなと思...続きを読むった
共感できるような、できないようなヨシカの2つの恋の話。やっぱり自分にとっての王子様とはうまくいかないものなのでしょうか。小説なのに切ない。 少しだけでてくるご両親がいい味出してました。 それにしてもヨシカの行動力はすごい。
ロッテ浦和に行く日、電車が止まる前に買った、ある意味思い出の本。笑 大好きな大好きなイチと、全然好きになれないニの描写がもうまさに!!!って感じで、読んでよかった。最後までニは好きになれなかったなぁ。最後の「霧島さん」はよかった。なんて言うかパッと魔法が解けた感じで胸がスッとなった。
『インストール』や『蹴りたい背中』に比べると、 だいぶ、社会のというか、俗世間の俗っけある成分に 作者は侵されたようにも感じました、それは良いとか悪いとかではなく、 歳を重ねたことなんだろうと思います。 生活してきた、その証としての俗っけでしょう。 表題作の「勝手にふるえてろ」はまずそう読んだんで...続きを読むす。 主人公・ヨシカの、地味目で控えめながらも、 自律的に生きていて、その自らの滑稽さともつきあい、 女性ならではの細やかな計算もありながら、 物事をすぐさま先鋭的につきつめることなく、 時間とともに見えてきた骨の部分をやんわりと捉えて言葉にする感覚。 僕とこの主人公は歳も離れているし、性別も違うし、 まぁ、大きくいえば同じ現代人と言えることもあるので、 そこを頼みの綱にして言わせてもらうと、 ヨシカは「なかなか自分と似ていて、まったくの他人とは思えない」人でした。 ヨシカの彼候補のイチ彼やニ彼よりも、ヨシカのほうが僕に似ている。 それは、ヨシカの心の動きがつぶさに言葉で表現されているので、 論理的にせよ、感情的にせよ、おいやすかったというのはあるでしょう。 それでも、そこをそう考えても、僕が女性に生まれていたら、 このヨシカタイプだったんではないか、と推察してしまいます。 そんな近しい人物として読んでみた今作は、 小憎らしいところもありながら、おしなべると、笑えて面白い作品でした。 読みやすいし、これぞ一人称小説とでもいうべく、 主観性が3Dよろしく飛び出してくるごとく、主人公となった筆者が 赤裸々に語ってくれています。 きっとね、綿矢りささんを値踏みしようととかそういう魂胆で読む人じゃなかったら、 なにも心にささくれだつものもなく、本作に好評を与えると思います。 また、もうひとつ収録されている「仲良くしようか」のほうは、 「勝手にふるえてろ」から2年くらいの月日を経て発表されている作品でもあり、 私小説的な体裁に妄想的・想像的なうねりがあって、 苦々しい味わいの作品に読めました。 ただ苦々しいだけではなく、環境や人間関係や立場などそういったいろいろな、 人生を構成しているものと彼女の心の脈動の関連を描いているような感じがしました。 人が生きるということは、ただ平平凡凡としていることなどありえなく、 そういった人生の単純化をせずに切り取ったスケッチ的作品でもあると思います。 綿矢さんの作風って、心の動きをウソなく見てとる能力を感じさせながらも、 その能力を特権的なものだと、読者や他人にみせないところがあって、 そこが僕なんかは好きなんですよね。 うっとうしいわ、面倒くさいわ、って男からみたら大きなため息をつきそうなところも ありますけども、そこは女だからね、人間だからね、 って許容できる感覚も同時に生じるのです。 ちょこちょこと笑えるところがあるのも、 そういう嫌味な部分の味を変えるスパイスとして、意識的にか無意識的にか 挿入しているのかなぁと思ったりもしました。 そんなわけで。 綿矢さんはその後、どんな作家さんになっていかれたのかなぁと 気になっていたので、こういうのを読めて改めて好感を持ったのでした。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
勝手にふるえてろ
新刊情報をお知らせします。
綿矢りさ
フォロー機能について
「文春文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
激しく煌めく短い命
生のみ生のままで 上
あのころなにしてた?(新潮文庫)
意識のリボン
インストール
ウォーク・イン・クローゼット
大江健三郎賞8年の軌跡 「文学の言葉」を恢復させる
オーラの発表会
「綿矢りさ」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲勝手にふるえてろ ページトップヘ