意識のリボン

意識のリボン

506円 (税込)

2pt

母親を亡くした二十代の「私」は、「絶対に長生きするからね」と父に誓ったのに、交通事故に遭ってしまう。激痛の嵐の中、目を開けると二メートルほど下に自分の身体を見下ろしていて……。表題作ほか、姉妹、妻、母親――様々な女たちの視線から世界を切り取り、人生を肯定するあたたかさを感じさせる。著者新境地の全八編の短編集。

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意識のリボン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月07日

    お洒落な表紙、「意識のリボン」なんてファンシーなタイトルだが、その中身はひどく人間らしい感情に溢れている。岩盤浴で見かけた見知らぬ女性二人組の間の歪なパワーバランスを外野から密かに憂慮してみたり、三十歳を迎えた女性が抱く、日に日に老い行く自らへの焦りを何気ない日常と混ぜ合わせながらユニークに表現して...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月19日

    綿谷りささんの小説を初めて読んだ。
    率直にどれも面白い。そして女性を描くのが上手い。
    1番最初の話から心を掴まれた。見知らぬ展開としての面白さもあるし、地で面白いというのもある。
    1番好きだったのは表題作である「意識のリボン」こんな考え方をしたことはなかったがこんな感じだと良いなと思うし、心にスッと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月01日

    2014〜2017年、4年の間に発表された9つの短篇をまとめた1冊。ずっと先、綿矢りさという作家を語る時、この短篇が重要なターニングポイントだったと語られるような気がしている。

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    Posted by ブクログ 2022年04月03日


    なんとなく手に取る機会がなかった
    はじめての綿矢さん作品。

    リボンモチーフのものが好きなわたしは
    ただ単純にタイトルに惹かれ
    装丁のイラストのタッチも好みだったから
    パッと目についたのがきっかけ。


    独身女性、母、妻、娘…女性が主人公の短編集。
    「こたつのUFO」「怒りの漂白剤」そして
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月17日

    不思議で、どこか怖さのある短編集。
    昔読んだのを読み返してるけど、全然覚えていなかった。

    ●履歴のない女
    娘と自分が、肺炎をきっかけに剥がれる。
    病気になったのが自分じゃなくてよかった、と思ったと。
    妻や母の役割が剥がれて、自分になるきっかけがわたしにも訪れるのかも。不思議な読後感。

    ●履歴のな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月17日

    みなさんおっしゃってる通り、エッセイなのか小説なのか分からない不思議な短編ばかりだった!
    「こたつのUFO」にあったように、書いたものからその筆者の人柄を判断してしまうのは多かれ少なかれあるなあ、と思った
    何ならその人がどういう文章を読むかでも判断してしまうこともあるし
    相手のことを知りたいと思った...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月30日

    超久しぶりの綿矢作品は短編集。エッセイなのかと思わせる小説、独特の捻くれた視線が鮮やかな小説、どれも面白かった。

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    Posted by ブクログ 2021年04月06日

    エッセイ集のような短編小説集。
    「こたつのUFO」の突拍子もなさに笑いながら、姉妹の話に心当たりがあってすこし気分を害しながら(それだけ巧みだということ)。だけど「意識のリボン」表題作で、それまでのちまちまとした感情を突き抜けてしまった。
    ずっと読んできた綿谷りさによる、魂と肉体とひかりの話を読める...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月29日

    綿谷りさの表現力には脱帽。この話は小説というより、 名前の知らない女性たちの日記を読んでいるかのよう。だから、面白いではなく、共感できるといった感想が沸く。 頭の中で渦巻くもやもやに形を与えてくれた。
    特に好きなのは、怒りの漂白剤。

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    Posted by ブクログ 2020年11月22日

    エッセイのような“岩盤浴にて”や、異色の“こたつのUFO”、あったらいいなの“怒りの漂白剤”あたりが好みかな。軽妙なタッチも重厚な哲学的思考も、どっちもいける。久々に綿矢ワールドを堪能しました。あぁ、この鬱屈したものを吐き出したい!

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