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Posted by ブクログ
15年前の本なので、現代と情勢が異なっていたて、はじめは戸惑った。でも、15年前であっても現代と同じくシューカツをする者への励ましになると思った。
あと、名前が多すぎて最初の方で読むのを諦めようと思ったが、途中からとても読みやすくなった。諦めなくてよかった。
最後、千晴がどこに進むかは筆者は定めていない。私は、千晴によく似た女性ディレクター西山のいるテレビ局で忙しく働いている姿を想像した。しかし筆者の言うように千晴のように笑顔と元気でいきいきと働けるのならば、どちらの未来でも心配ないだろう。
好きなセリフ
1「どんな試験でも合格した人間の何倍かの不合格者がいる。夢を叶えた人間はかなわなかった人の分まで、きちんと仕事をしなけりゃならないんだ。」
2「すぐに正解の真似をしようとするね。できないことはできない。わからないことはわからない。いつも正解をもってるはずなんてないんだから、欠けてるところだって自分らしさなんだよ。」
Posted by ブクログ
出会った時には彼女はもう就活を終えていた。自分は教員採用試験を受ける身で就活の情報すら全くもっていない。自分の大学では、ちらほら公務員試験を受ける人がいるぐらいだ。
就活を通して彼女がどんなことを考えたのか少しでも知りたかったからこの本に興味をもった。
ESにある自分の長所や短所、大学時代のアピールなんて特に書くことない気がする。就活は精神的な面で怖いなと正直思った。確実ににその就活で彼女は人間として強くなったのだろうなと思う。
結局どんな人にも壁を壊さないといけない時期がある。どこまで先延ばしにしたとしても壁は壊れてくれないもんだとこの本を読んで感じた。
Posted by ブクログ
改めて日本の就活は現在まであまり変化がないんだと感じた。今年就活を終えた私からすると、登場人物の心情や行動に深く共感を覚えた。ただひとつ言えるとするとこのシューカツチームがとても羨ましいと思いながら読み進めた。今年の就活生は学校もほとんど行けておらず、キャリアセンターも利用できない。
この物語のように就活の情報共有をしたり、不安や喜びを分かち合える仲間が近くにいない中、みんな個々で就活を進めてきた。周りがどのような状況なのか分からず進める就活はなかなか辛かった…。
しかし内定を貰えた時の喜びは千晴たちと同じだと思えた。今後、日本の就活もコロナによって少しずつ変化していくと思われる。やはりその中でも自分をどうアピールできるかは大きなポイントだと思う。
Posted by ブクログ
この本を初めて読んだ時のわたしは中学生で、「へえ就活って大変そうだなあ〜」くらいの感想しか持たなかった気がする。覚えてないだけかもしれないけど。
実際に就活を齧ってからこの本を思い出して、今読むのは自殺行為かもなと思いつつも気になっちゃって読んでみた。
端的に言えば、ぜんっぜん違う作品に見えた。
一つ一つの場面で揺れ動く登場人物の心に、理解する以上に共感してしまう。
自分の将来が不確実で、しかもそれは努力でなんとかなるものでもなかったりして、そんな日々への不安とかプレッシャーとか、いろんな立場の人間のそれぞれの葛藤が手に取るようにわかる。
本を読むのは自分の生きられない世界や人生を体験することだというのはよく言うことだけど、やっぱり自分で体験したからこそ感じとれることってたくさんあるのね。当たり前のようでそれを実感する機会は今までなかった気がするので、これまで読んだ本も自分が人生経験を積んでいったら見え方変わるのか、と思うとワクワクする。人生は経験するだけの価値があるらしい。
例えば私が就活を無事終えてからもう一度読み返したら、きっと今以上に思うことがあるんだろうなあ。
就活を通して自分の心も感性も成長するといいな、なんて思ったり。
この本は単純に誰かの人生の「就活」というイベントをめぐる出来事をあれこれなぞっているだけではない。良く出来た本だなあって心の底から思ってしまった、、作家さんってすごい。
こんなに就活わかった風に書いてるけどまだスタートしたとこ
Posted by ブクログ
順風満帆、挫折知らずで大学生活を終えようと言う時に訪れる最初の挫折が就活。
多くの人が七転八倒するわけですが、この小説では、水越千晴、ほか仲間7人の七転八倒を描いています。
文系の学部(四大の院でない)卒としての就活。
時代背景や、実情などは、文庫の森健の解説が網羅的に親切でわかりやすいです。
僕の場合は、理系の学部卒。卒業研究でやるような実験室の仕事はマスター以上じゃなきゃ仕事としてはありません。が、そんな無理を望まなければ、推薦入学のような就職でした。
小説は、私立のトップの大学をモデルにしていると思います。公立の大学ではだいぶ様子が異なるでしょうし、マスター卒や専門性の高い勉強をしている人たちも異なるでしょう。さらには、大学以外の学校の人の場合はもっとだいぶ違うでしょう。むろん僕のような私立理系とも違います。しかし、とても面白く拝読しました。
ハイライトは、関東テレビの最終面接で失敗し不合格となった後の千晴だと思います。
挫折をどのように乗り越えるのか。人それぞれの性格が反映されるシーンです。
二種類の人がいると思います。
恨みに思い、敵と認識し、戦いを決意する人。
それとは対象的に、自分の課題として認識し、自分でできる対処法を考える人。
この二種類の人間の間には、深くて大きな溝があります。が、僕がそうと気がついたのは、だいぶ歳を取って、近年になってからです。
ちなみに、この小説のヒロイン水越千晴は後者で、失敗の原因を分析し(本人が分析するのではなく、事実が地の文で解説されるのですが)いくつか、学習し、最終的にはほかのものがうらやむような就職先から内定を二つもゲットします。
この逆転劇までの千晴の変化をどう読むか、がこの小説の味わいになると思います。もちろん人それぞれだと思いますが。
今で言えば、少し盛って「この本読みました。」と書いた、失敗のネタについて。
「ずうずうしく適当な感想でもいっておけば合格だったんだろう」
と言う良弘に対し、
「あんなにつまらない本で見栄を張ったわたしが悪いんだし。」
と、自分の中で整理しています。
こういう人と一緒に仕事をしたいな。と僕は思いました。
全ての不具合の原因を他者に求めて、自らは唯我独尊を装い、ハッタリ、口八丁手八丁でうまく泳ぐ人も、
正直に実力で勝負する人も、
就職した後のそれぞれの人生は、それぞれ。うまくいく場合も、失敗する人もそれぞれの場合でいろいろです。一概にどちらが成功し、失敗するとは言えないようです。
ただし、ハッタリが効く人が実績評価も高く、出世する傾向にあるようです。つまり、そこそこ出世した人は皆ハッタリが効く人です。が、評価されなくてもまじめに仕事に取り組んでいる人もいるはずです。(はったりが利くのは、実効性のある仕事をしている人がいるからです。)
このバランスをどう取るかは、もっとえらい経営者層の手腕次第ですので、ぼくらにはなんともすることはできません。それぞれの会社の特徴って、この二種の人間のバランス具合によるところが多いようです。
現場で働く自分としては、千晴のような人と一緒に働けたら気持ちが良いだろうな、と思います。
世の中にはいろんな人がいます。外に出れば七人の敵がいると言いますが、正直に実力で勝負する方向に切り替えた、千晴のような人となら仕事も楽しい、と思いました。
Posted by ブクログ
青春仕立ての就活小説。不透明な選考プロセス、対峙する面接官との相性など、就職活動の不条理さに苛まれながらも、これは期限を切り、勝ち負けをはっきりとつける人生そのものであると気付き、全力で挑む主人公たちに強く共感しました。
高い選考倍率を潜り抜けた先にある人気企業の内定は一見無理に見えても、誰かが掴み取るのも事実。世間では新卒一括採用に否定的な意見もありますが、グラウンドルールを理解した上で、将来に向かって全力で挑むことに意味はあると思います。意中の企業に最終面接で不合格になった千晴が立ち直り、内定を掴む場面は何だか懐かしく感じました。
作中の「どんな試験でも合格した人間の何倍かの不合格者がいる。夢を叶えた人間は叶わなかった人の分まで、きちんと仕事をしなけりゃならないんだ」という台詞にも胸を打たれます。
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