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Posted by ブクログ
自分が若かった頃読んだ本の再読ブームが来ている。
当然ながら昔と受ける印象はかなり違うと感じた。
最初に読んだときはくすぶっている若者の成長譚、あるいは悪事を働いた巨大な銀行を知恵とスキルで手玉にとるクライムサスペンスとして楽しんだものだった。
同じ小説でも時を経て読んでみると依然面白いのだが、なんともやりきれない感じが残った。
「罪と罰の非対称性」とでも云うべきか。
確かこの小説が原作のドラマ「ビッグマネー」では融資つき変額保険を作った張本人(確か原田泰造さんが演じてた気がする)が罰を受けた記憶がある。それがテレビの大衆性ってことなんだろうが、現実はそうは行かない。
大体罪を犯す者と罰せられる人間は別である。
白戸もその辺りは理解していて、今の行員に同情はしているが、まつば銀行をはめるディールの手を緩めることはしない。
またディールの成果を得るのも一部の人間であるし、失われた命が戻ることもない。
資本主義が続く限り我々に逃げ場はなく、否応なくプレイヤーにさせられる。
せめて我が身と、手の届く範囲の人位は守れるようにしたいものだ。
これ聴きながら読んだ
ELLEGARDEN『Fire Cracker』
併せて読みたい
伊坂幸太郎『SOSの猿』
Posted by ブクログ
パチンコ通いのヨレヨレスウェットを着ていた就職浪人が、株の世界に足を踏み入れ、オーダーメイドスーツなんか着ちゃってみるみるかっこよくなっていく様を想像して、ドラマ化するなら誰かなぁなんて楽しんでいたら、ドラマ化してたんですね、白戸くんは長瀬智也か。
あと小塚老人の黒いガラス玉のような冷たい目が気になる。怖いよね。(ドラマ版小塚老人は植木等)
株の知識はなくても楽しめた。
マーケットとは巨大な生き物とはよく言うけれど、ほんとそれ。
ドヤ(宿の逆さ)ね。よく言うドヤ街ってそういうことね。山谷とかね。
最後は小塚老人に裏切られた白戸君だけど、気持ちのいい終わり方でした。
石田衣良って、こんな経済の話書くんですね!池井戸潤かと思うわね。
Posted by ブクログ
バブル期の融資つき変額保険をテーマに巨大銀行に立ち向かう。個人投資家のお爺ちゃんとその弟子のお話。
正義を胸に悪どい金融機関と闘う構図は痛快で、『半沢直樹』みたい。20年ほど前にこの本は出版されているので、人の興味関心や世の中の流れは大きなうねりとなって繰り返されるんだなーと感じる。
羨ましいような師弟関係も読み応えあるし、世の中の裏側も垣間見えた気がして、読んでみてよかった石田衣良作品。
【メモ】
・献血をして闇金にお金を返すため、骨が血を作るのに間に合わず死んでゆくなど
・ドヤ
・保険を売りつけた行員は異動でもういない。後始末をする銀行員のやるせなさ。→今も銀行はこうなのか?
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