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Posted by ブクログ
久々にいい作品に出会えた気がした。
自分を消費していくことと、自分が消費されていくことは違う。
幼少期から決められたレールに乗って生きていける人が私は心底羨ましいと思う反面、つまらないと思っていたこともあった。
自分が何に対してキラキラワクワクできるのかは、人それぞれ違うなんて当たり前なのに忘れる。
最後まで通して私が日頃から考えていることの具現化のようで読んでいて惹き込まれた。
「普通の幸せ」とはなにか。
考えても考えても答えが出ないのは、人類皆共通の幸せなんてこの世に一つも存在しないからだということを再認識させられた。
人生に何を求めるか。
私も、日菜子や堅志のように「やりがい」や「生きがい」を求めてるのだと思う。
豊かな国に生まれて自分の人生をいくらでも選べる今に生きているからこそ
消費される立場が故に付いてくる価値ではなく、自分が自分自身を消費していく上で生じる価値を重んじて生きていくのも悪くないと思う。
Posted by ブクログ
今年はじめて読んだ本でした。
言い方はよくないが、どちらかというと貧しい方が多くでてくる作品だなと感じました。ケチケチしたところや人を憎むなどの感情の表現もあり、人の嫌な部分が全くない作品ではない(逆に多いのかも)が、あまり読んでいて嫌な感情に引っ張られず、逆に美しいと感じる部分が多くありました。
人は自分だけ繊細で他の人は鈍感だと思っている、という一文が印象に残りました。確かに思ってしまうなぁと思い、気をつけたいと思いました。
日菜子さんは自分は弱い弱いと思っているけれどいざとなったときに強いのはケンジさんではなく日菜子さんなんじゃないかなと思いました。
日菜子さんは、ケンちゃんは私と同じ世界にいる人じゃない、こんなところで終わる人じゃない、とよく言っていましたが、ケンジさんからしたらとんでもなくプレッシャーだし嫌だろうなと思いました。自分の恋人に対して、自分の恋人はもっとすごい人なんだ!と思ってしまうことは確かにあるし、そう思いたい気持ちも分かり、実際私もそう相手に対して思っていてダメになったこともあるので読んでいて心が痛かったです。やっぱり他人の才能などを良い方でも悪い方でも決めつけてはいけないし、決めつけられた方はどちらでも苦しいだろうなと感じました。
Posted by ブクログ
読み終わった直後は反発を覚えるものの、時の経過とともにじんわり沁みてくる母の優しさのような小説である。物語の終盤に主人公2人がそれぞれ決断をするのだけど、読みながら「いやいやいや、なんでやねん」と盛大にツッこんだ。
お金を稼ぐとこが卑しいという考え方はあまり好きではないが、お金を使わずに精神的に豊かな生活を送っている人がいることも知っている。ただ、後者の場合は清貧生活を自分で選択しているか、選択の余地なく強いられているかで随分幸福度は変わってくる。
雇われの身としては、もっと給料上げてほしいな〜とか、もっと優秀な人たちと働きたいな〜とか、日々思うことはあるけど、今より給料が高くて、意識高い人が溢れる職場に転職したとして、それで私は幸せなんだっけ?
人生で何をして、どう生きていきたいか、考えさせてくれる良き本。
Posted by ブクログ
恋愛小説です。 貧しい同棲をしているカップルのお話。 明確に彼女が浮気をしているシーンは辛かったな。 衣良さんがこの程度は浮気の内に入らないと考えていそうだけど、好意を持ってしまっていたから読んでいてしんどかった。
彼らは一緒にはなれない。 現代が彼らを一緒にさせない。
人が幸せを求める時、必ず邪魔をする他者がいる。
読み終えてから妻と手を繋いで近所を散歩しました。
僕は誰にも邪魔をされずに妻と幸せな日を送っている。気が付いていないだけで本当は違うのかもしれない。
気が付かないままでたくさん本を読んでたくさん音楽を聴いて過ごしていきます。
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