作品一覧 2023/12/22更新 蜘蛛の牢より落つるもの 試し読み フォロー 火喰鳥を、喰う 試し読み フォロー やまのめの六人 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 原浩の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 火喰鳥を、喰う 原浩 ものすごく奇妙な読書体験でした。 どっちかというとホラーよりかはSFな気がする。でも、読者をしっかり恐怖に陥れてくる。そりゃ大賞受賞するよな、と思った。これがデビュー作とか、期待大やん!読んで良かった!是非考察しながら読んで欲しい。でも、パラレルワールドとか、非現実的な物語が苦手な人は合わないかも?...続きを読む 物語は全十日間、起きている時間と、夢を見ている時間に分けられる。 大伯父の墓が荒らされた所から物語が始まるのだが、そこから不可解な現象が起き始める。怨念的なものが作用しているのか、もしくは誰かのイタズラか、主人公たちは原因を探っていく。 【中盤までのネタバレ注意】 この本を読む上で重要なカギを握るのが夢の存在だ。全十日間に夢を見る描写があり、これがまた読者を混乱させる要因でもある。 主人公の身の回りに起きていることに関係する悪夢を見る。悪夢は様々な形となって主人公を襲う。起きている時も悲惨で残酷な現実に押しつぶされそうになるのに、夢の中も安心はない。 だが、読み進めていくうちに、読者側に対して曖昧な伏線を残す。そしてこれが考察するヒントとなり、読み進める手が止まらないほどの面白さを引き起こしている。 主人公は勿論、夢から覚める。悪夢の中に少しだけだが事件を紐解くヒントが隠されていた。だが、主人公は目覚めると夢の内容を忘れてしまう。ここが凄くもどかしい。 【ラストまでのネタバレ注意】 ラストはとても衝撃的だった。こんなに怖い締め方は知らない。 物語でちょくちょく出てくる千弥子という人がいるが、ここがどうもわからなかった。もう少し掘り下げて欲しかったなぁ。 現実世界ではなくて別世界の話なのか、主人公は問題を解決出来たのか多くは語られなかったが、私はあることに気づいてしまいましたよ! 起きている時から夢を見る時に変わる時は必ず、● このマークが付けられていますよね。ラストはヒクイドリの顔をした貞市を追い詰めました。そのあとに●があるんです。つまり、起きている時の物語は追い詰めた所で終了しているのです。そして夢パートに移る。夕里子と新婚旅行に行くのは主人公ではなく、北斗。しかも笑っている。とても不気味な終わり方です。でも、夢の中ということは、夢オチになるのではないのでしょうか。違うかもしれないけど(汗) 結局、起きている時の結末が明瞭としていないから、単純に夢オチでよかったねとも言えないのが怖い要素。 夕里子の結婚相手は主人公ではなく北斗、という夢を見るのも、「夕里子が無事なら私はどうなっても良い」という考え方から来たのか、北斗に焼かれた夕里子の悲惨な姿を見た主人公がトラウマとなって生み出したのか………うーんよくわからない!みんなの考察教えて! Posted by ブクログ 蜘蛛の牢より落つるもの 原浩 後半、急に謎解き的な展開になっていったが、ホラー?ものをあまり読まないので、ドキドキゾワゾワした。 おもしろかった。 Posted by ブクログ 火喰鳥を、喰う 原浩 めちゃくちゃおもしろかったです。読書初心者ですが、とても読みやすくて一気に読んでしまいました。 異常現象や怪異に対してそういう解釈をするのか!!と感動しました。 現実世界でも同じようなことが起こっていないという証明はできなさそうなのがワクワク…いやゾクゾク?します。SF的な要素もあるのでしょうか?...続きを読む 他の方のレビューを見ていると、結末の好き嫌いは分かれそうですね。個人的には非常に好きな終わり方でした。 Posted by ブクログ 火喰鳥を、喰う 原浩 いやー。 怖い、怖い。 とは思いつつ読む手は止まらず。 寝る間も惜しんで一晩でイッキ読みしてしまいました。 これがデビュー作とは今後の作品も楽しみですね! Posted by ブクログ 火喰鳥を、喰う 原浩 怖おもしろかった!ホラーはこうでなくちゃ。不気味な出来事が積み重なっていく前半。火喰鳥が暗示するものが何かうっすらとわかりはじめ、新たな登場人物と共にミステリみが強まる中盤。衝撃の後半。終わり方が好きかというと微妙なんだけど、それでもまた読み返したくなるような魅力のある作品。 Posted by ブクログ 原浩のレビューをもっと見る