あらすじ
これは私が、角川ホラー文庫編集部から依頼を受けた連作短編集です。駆け出しの私に依頼が来るだけありがたく、最初は喜んで引き受けた作品でした。しかし、短編を提出するごとに、担当編集の休職が発生している以上、これを刊行するという編集部の判断が、正しいのか分かりません。
※このあらすじは、原浩氏の強硬な主張により、挿入されたものです。編集部の意図とは相違があります。本作は、あなたが望んでいる作品です。
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モキュメンタリーホラーの最高潮。極限までリアルに落とし込み、そして読者にギリギリまで近づいている作品だなと思いました。短編集なのですが、短編の間に作者と編集者の会話が挟み込まれ、どのように構成していくか話し合いの内容が書かれています。そのうち編集者2名が失踪…。この短編を書き上げる事で一体何が呼び起こされたのか、そして私たち読者への影響は…。それぞれの短編もどこか読者の生活に影響されそうなものばかり…。個人的にはエレベーターとSNSを用いた短編が怖かったです。
最後に菰田が言った「読むあなたが望んだことなのです」という言葉で一気に当事者になった感覚でした。やめてくれ、私は読者でありたいんです、作品の登場人物じゃないんです…。
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モキュメンタリーで面白いし、すんなりと読めるホラーでした。籠の中は、ガチで怖いなって思いました。
最初は、編集の今井さん、それから、和田さんも辞めてしまって残ったのは、菰田さんだったけど何かがあったんですかね。そこがまた、謎を呼んでいるような気がした。
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面白かった!
難しい表現もほぼ使われておらず読みやすい
内容もまさにホラーのフェイクドキュメンタリーというような感じがして読んでいる時も続きが気になって仕方なかった。
角川ホラーも苦労しているんだなということが分かった。ホラー縛りで出版するって確かに難易度高い……
最後にあった、「これを読むあなたが望んだことなのです」というセリフで一気にゾワっとした。お話に引き込まれたように感じた。
別に望んでは無いけどな……ただの怖いもの見たさの人が多いだろう。
自分は特にエレベーターのお話が好きかなあ。和田さんが不憫だけども
読み終わってみると裏表紙の最後の一言が怖いww
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面白い短編集っぽいけど全体を通すとストーリーラインがしっかりと存在する作品。いずれの短編も、エレベーター・SNS・落書きといった社会生活で必ず触れるものに関する怪異である。特に一番最後の物語の完成度がとても高い!全体を通すと人を怖がらせる作品に身を削っていく人の執念や人を怖がらせる人に向けたメッセージが浮き上がり、しみじみする。
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Xで話題になっていたので読んでみました。
リアルに身近にありそうなホラーで、怖ってなりました。どれも面白かったのですが、特に「裏の橋を渡る」想像しすぎて気持ち悪くなりました。厚さもちょうど良いので、コワって!なりたい方々に読んでいただきたいです。
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身近なモノ・コトが題材で、読者自体が求めているというところにしっくり。
短編集という括りになるのかわからないが、さくさく読めて怖さも感じられ楽しかった。
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久々にホラーものを読んだけど、短編のどれもが怖くて面白かった。
でもこういうモキュメンタリー形式(?)の作品は初めて読んだけど、角川編集者とのやり取りは自分には蛇足のように思えて合わなかったなぁ。リアルにしようとしてるんだろうけど、逆に作り物っぽくなるというか、冷めるというか…。「籠の中」もシンプルに完成した作品として掲載してほしかった。
ところで…
「らくがき」に登場する怪異。さすがに死者数が多くなると、ヒントではなく答えそのものを書いてしまうあたり、人間味があってちょっと微笑ましかった。
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モキュメンタリーは怖いのに惹かれてしまう…
最後の一文はそういう手法と分かっていても
どうしてもゾクゾクしてしまいました。
特に籠の中とその前後の編集者とのやり取りが
夜中に読むには怖すぎた……
面白かったです!
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三津田信三氏ばりの編集部巻き込み型のモキュメンタリー型短編集。こういう読んでる側にも影響与えるタイプの作品は好きです。「828の1」が特に好き。
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ホラー作家が短編集を作るに当たっての草案と編集部のコメント、という形の本
草案はしっかりホラー短編で読み応え抜群
2分以内の写真投稿アプリがベースであろう「トゥルージー」
世界の裏側って気になるよね、な「裏の橋を渡る」
たくさんのいたずら落書きの中に実は潜む…「らくがき」
エレベーターの怖さが光る「籠の中」
そして読んだらきっと自分はと考えてしまう「828の1」
ぐぐっとホラー短編の世界に引き込まれた後に編集部からのコメントですっと現実に戻る緩急バランスが非常に良い塩梅
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この本ができあがるまでに、編集者が二人消えています。
……もう、これだけで即買いですよね。
モキュメンタリーは食傷気味!と毎回思うのに、
結局こういう文句を見ると買ってしまう。
何かに操られてるんかな。笑
『身から出た闇』原浩
こういう、身近なものをモチーフにしたホラーって怖い。
毎回小野不由美さんの『残穢』を引き合いに出してしまうけれど、
自分の家だったり、毎日通っている場所だったり、
本来なら安心できるはずの場所が、
ある日突然、見知らぬ世界みたいに変わってしまう。
あの感じがたまらなく嫌で、でも好きなのだ。
✧
本書は、角川ホラー文庫の編集部から依頼を受けた主人公が、
ホラー短編を書き上げていくという設定。
ところが、一編書き上がるたびに編集者が姿を消してしまう。
どの作品にも共通しているのは、
「何かに取り憑かれた人」がいること。
SNS、橋、落書き、エレベーター、「828の1」。
特にSNSなんて、ちょっと都市伝説っぽいな……
と思っていたら、エレベーターで油断した。
いや、こんなの読んだら
エレベーター怖くなるじゃないか。
しかも、その後の編集者とのメールのやりとりがまた気味悪い。
私はあそこがいちばんぞわっとした。
✧
ホラー大好物の私としては、とても楽しめました。
どこからが現実で、どこからが虚構なのか。
その境目がぐにゃりと歪む瞬間が、やっぱりたまらなく好きだ。
でもね、
もっともっと怖くてもいいのよ!
どなたか「最恐ホラー」をぜひ教えてください。笑
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モキュメンタリー風ホラー短編集。
火喰い鳥を喰うもそうだったけど、原浩さんの作品って「なんか嫌な感じ」を書くのが上手いなーと
短編集読みやすくて好きなので面白かった!
1番お気に入りの話は「らくがき」です。
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面白かったけど、ホラーとしていかにもな展開が多くて怖さは少なかった
おいしいおいしい美濃和堂に囲まれまくるところ草
草生やして申し訳ないけど映像化として脳内に思い浮かべたら面白さが勝ってしまった…
橋の裏のやつはラストジブリみたいな展開でめっちゃかっこよかったな…駿、頼んだぞ(?)
限定的な好みになるけど、橋の裏のやつの入りらへんが一番好きかも
マジで人の顔出てきたらどうしよって思ってた
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ホラー短編の間に、作家の「私」と担当編集者のやり取りが挟まれる構成。短編が出来上がっていく様子が興味深い。
しかし短編が出来上がる度に、担当編集者が休職してしまう。しかも、短編の内容となんだかリンクしている状況‥。最後に残った編集者も、ちょっと不穏な感じ‥。
短編は、どれもコワイ。続きが気になる怖さだ。すっきりしないまま終わるのも、怖さが増幅される。エレベーターの話の主人公の同僚は、巻き込まれた挙句主人公の身代わりに殺され、最終話の幼子を残して死んでしまうお父さんとか、コワイし気の毒だし‥!
現実パートの方もモヤモヤしたまま。編集者の異変と短編の内容は、関係あるのかないのか‥。夜中に読み終わり、これからドキドキしたまま布団に入る‥ホラーを読む醍醐味である。
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裏表紙のあらすじから不穏な空気が流れている一冊。
内容は著者が書いた短編集と作者と編集者の打ち合わせシーンを交互に出して展開していく構成。
短編だけでも読み応えあり。テーマは日常的に潜む恐怖。SNS、橋、エレベーター、落書き、そして子供の頃の思い出。普段から目にする日常に怪異が侵食し、伝播する。ホラーでは割と良くある構成ですが現実の打ち合わせシーンを挟み、そこにまで障りが出ている様子を描き上手い事エッセンスにしている描写はお見事。
もうちょっと現実パートにオチがあれば良い気もしましたが、得体の知れなさが想像を掻き立てて新たな怪異に血肉を与えてくれそうなのでこれはこれで良い気がする。
子供時代に何も知らずにカマキリとバッタを捕まえて同じ虫カゴに入れてしまった人はトラウマが想起される可能性があるので注意です。
でもこれだって、あなたが望んだ恐怖ですよね?
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筆者である原浩さんが編集者との打ち合わせを挟みながら、ホラーの短編を挟むような今作。短編と編集者とのやり取りがところどころでリンクしていて面白かったし、ホラー短編も少し角度が違うところからのアプローチで読んでいて楽しかった。
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作家本人がさも今この状況にあるかのように書かれたモキュメンタリーはもはや珍しくないから、またこのパターンかと思いながら読み始めました。同じパターンだと思いつつも手に取るのは、結局私はこれが好きだからなんですけど。
本作は「こんなふうに編集の場が設けられて、こんな話を収録することになりました」と1話ずつ進められ、しかし収録する話については全て創作だと最初に言い切っているのは新しい。そして、言い切っているのに現実に影響を及ぼしているところがやっぱり怖いのです。
何でも「そうだ」と思えばそう見えて来る。橋も落書きもエレベーターもこれから見てしまうやん(泣)。
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ホラー作家と編集者が、短編集を作るための打ち合わせを下敷きに、途中で挟まれるホラー短編、消える編集者、と、読者の中にホラー小説が現実に侵食してくる、という形のホラー小説。
ホラーというよりもファンタジー感があるけれど、籠の中から作品に明らかな違和感が生まれてくるので、急に居住まいを正して、原因やきっかけを考えだしてしまうのは、モキュメンタリーホラーを多く読んでいる影響だろう。
ただ、なんとなく作家と編集者の会話に違和感があるのだけれど、現実知らないだけでこんなふうに喋るのかしら。
一番好きな828の1以外は書き下ろしという事実が一番驚いわた。
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最近はこういうモキュメンタリーホラーみたいな作品が増えてきてるが、ラストの読者への問いかけは、ゾワっというよりかはニヤッとしてしまった笑
全体を通しての仕掛けもそうだが、短編がしっかりホラー作品として成立していて面白い。
それぞれ違う色味のホラー作品になってる。
ホラーというより世にも奇妙な物語でありそうな話。
らくがき、828の1が好きだった。
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今流行りのモキュメンタリーホラーです。
短編がいくつかあって、その短編制作時の編集者とのやり取りパートが各話の間に挿入されています。
この構成は面白いなと思ったし、編集者と作家ってこんな感じで作品作ってるのかと、興味津々で読むことができました。
難しい単語もあまり出てこなかったので読みやすくもありました。
一番面白いと感じた短編は『裏の橋を渡る』かなぁ。どれも良かったんだけど、この話は設定が新しいなと思いました。
『籠の中』も、怪異との対峙するシーンは描写に迫力があって読み応えがありました。
モキュメンタリーホラーが好きな人はもちろん、連作短編が好きな人にもおすすめです。
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取ってつけたようなモキュメンタリー要素と、割とありきたりな展開の各短編。
話の展開は秀逸でどの作品も安心して読めるけど、もう少し欲しいな、という感想。
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「ホラー小説を書きましょうよ!」
そんな一言をきっかけに、著者の原浩さんと、担当編集者の今井理央さん、和田京子さん、菰田千春(こもだ)さんの4人で打ち合わせが行われることになる。
打ち合わせが進む中で、「ホラーは短編集にしよう」という方針が決まり、「トゥルージー」「裏の橋を渡る」「らくがき」といった短編が制作されていく。
完成した原稿に編集者が感想やチェックを入れ、それをもとに少しずつ肉付けしたり、表現を調整したりしながら作品が仕上がっていく。
本書には、そうした原さんと編集者たちのやり取りも収録されている。
そのため、読者は単にホラー短編集を読むだけではなく、その制作過程までも追いかけることになる。
「小説って、こんなふうに作られていくのか」と、制作の裏側をのぞき見しているような感覚があり、少し得した気分にもなる。
だが、そんなやり取りが重ねられていく中で、今井さんと和田さんの2人が突如として消息を絶ってしまう。
読み進めていくと後半でわかるのだが、作中に登場するホラーはすべて原さんの創作であり、現実に起きた出来事ではない。
にもかかわらず、今井さんと和田さんは、それぞれ原さんが書いたホラーの内容に重なるような形で消息を絶っているっぽいのだ。
最後まで読んでも、2人が実際にどうなったのかははっきりとはわからない。
ただ、原さんが創作した物語が、現実世界に何らかの悪い影響を及ぼしたようにも思えてしまう。
しかし、それを証明することはできない。
原さんがホラーを書かなければ、2人は消息を絶たずに済んだのだろうか。そんな不気味な問いが、読後にも残り続ける。
僕が読んでいて特に怖いと感じたのは、「らくがき」という短編ホラーだ。
コンクリートの壁やトンネルの内壁などに、スプレーで書かれた落書きや汚れを洗浄して消す仕事をしていると、ときおり何とも言えない不気味な文言を目にすることがある。
それは、誰かの身体的な特徴を揶揄するような言葉だ。
そして、その落書きを見つけた数日後に、まさにその特徴に当てはまる人物が不慮の死を遂げる。
つまり、その落書きは近いうちに誰が死ぬのかを予言しているのだ。
さらに恐ろしいのは、洗浄の仕事を辞めた後も、街中で落書きを見つけるたびに、その特徴に当てはまる人物が必ず亡くなっていることだ。
そしてついに、自分の娘を示しているように思える落書きを見つけてしまう。
見えない力によって死を予知され、それを回避できない。
その理不尽さが、かえって妙な現実味を帯びていて、とても怖かった。
Posted by ブクログ
個々の短編は面白いのに幕間の編集者のやりとりが逆にリアリティ感を無くしてしまい勿体無いと思った。事実だったら編集者頑張ってるなーと思うけど笑
昨今のホラーブームだからこそできるオチという感じ。
Posted by ブクログ
ホラーというか、世にも奇妙よりに感じました。あくまで私の好みの問題なのですが、主人公と打ち合わせした出版社の人達が「どうなったか」の顛末が知りたかった。何かあった風に匂わせながら、更にそれぞれ短編があたかも実は、というメタっぽい雰囲気を醸し出させながら、読者に想像させるというか読んだ人達にも何か起こるかもよ。的な。そんなんじゃなく、出版社の人達が生きてるのは分かったからどんな風になってるのかを書いてそれを読みたかった。日常という中でのホラーという物書きを通して登場人物がだんだんとおかしくなっていく過程を文章で感じたかったのと期待していたので、肩透かしを食らった気分でした。