あらすじ
「考えうる、最大級の恐怖を」。
たったひとつのテーマのもとに、日本ホラー界の“最恐”執筆陣が集結した。
澤村伊智×霊能& モキュメンタリー風ホラー、
阿泉来堂×村に伝わる「ニンゲン柱」の災厄、
鈴木光司×幕開けとなる新「リング」サーガ、
原浩×おぞましき「828の1」という数字の謎、
一穂ミチ×団地に忍び込んだ戦慄怪奇現象、
小野不由美×営繕屋・尾端が遭遇する哀しき怪異――。
全編書き下ろしで贈る、至高のアンソロジー!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
阿泉来堂/一穂ミチ/小野不由美/澤村伊智/鈴木光司/原浩
角川ホラー文庫30周年を記念する豪華作家陣によるホラーアンソロジー。
名前は知っていたけれど読んだことはなかった澤村伊智さんはさすがの正統派。
「火喰鳥を、喰う」で注目の原浩さんは作風からも新しさを感じた。
一穂ミチさんがど真ん中ストレートのホラーを書いていて新鮮。
小野先生はかるかやの尾端さんが出張してくれていて大変に幸福でした。
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豪華なメンバーでそれぞれバラバラなテーマの怖い話。
申し訳ないが、ニンゲン柱はあまり刺さらなかった。個人的にはココノエ南新町店の真実、にえたかどうだか、828の1が面白かった。828の1は世にも奇妙なっぽくて良い。
最後の風きたりては営繕かるかやシリーズで驚いた。好きなシリーズなので、短編でまた出会えて嬉しい。
Posted by ブクログ
〜25/7/16
鈴木光司さん凄いさすがレジェンド
リングシリーズ、新リングシリーズ、いつか読んでみたいな。
澤村伊智さんのスーパーのお話はいつもながら面白かったし(好きな作家さんの短編を読むことができると嬉しい)
一穂ミチさんのママ友ホラーはレア感
角川ホラー文庫のラインナップ見に行きたい
Posted by ブクログ
1つも
捨て
がない
アンソロジー本でした
一穂さんは
ホラーのイメージがなかったので
凄く驚きながら読みました
しっかりと
怖くて
でも暖かさもあって
比べるのは悪いかもですが
小野不由美さんのホラーに
似たところがあって
良かったです
小野不由美さんの
営繕屋が読めたのも嬉しかったです
Posted by ブクログ
日本ホラー界の執筆陣の全編書き下ろしのアンソロジー。
ホラー作家集結なだけあってどの話も怖かった!
私は小野不由美さん目当てで他の作家さんははじめて読む方ばかりだったけど、それぞれカラーが出てて面白かったです。ホラーと言っても一括りにできないなーて改めて思いました!
Posted by ブクログ
豪華ホラー作家による短編集。
一見「人間が怖い話」のように見せておいて、しっかり怪異でさらっていく。特に印象に残ったのは、やはり澤村伊智の「ココノエ南新町店の真実」である。
とあるドキュメンタリー作家の取材という名目で始まり、途中途中で、編集者と思われる人とのメールのやり取りが挟まれている。
なんの変哲もない街のスーパーで起こった「心霊騒動」にスポットを当て、怪異の正体について取材をしていた女性。平凡な日常を送る店内。ゆったりとしたイートインスペース。休憩中の買い物客。時折り見かける「おかしな」客。どこを切り取っても、当たり前が溢れていた。
徐々に滲み出す不穏。狂い出す文体。緊迫さを通り越し滑稽さを露呈する編集者からのメール。
そして、とんでもないオチ。
誰一人救われない、最低最悪であることに変わりはないが、最高の物語だった。
なかなか潰えないという事
心霊スーパーと言われても、なかなか潰えないのは、生活の砦のスーパーマーケットだから。
毎日の清掃・洗浄・除菌で、除霊はできると信じたい…はず。
見たか見ないか、非科学的にそんな事を言われても…
しかし、文学的には、ドキドキさせる。それはそれだろう。フフ
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ホラーアンソロジー。小野不由美さん目当てで読んだ。知らずに読んだら「営繕かるかや怪異譚」の世界とリンクしてておおっとなった。
原浩さんの828の1も面白かったー。
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『潰える』は、角川ホラー文庫30周年記念のアンソロジーとして、澤村伊智、鈴木光司、小野不由美ら豪華作家陣の書き下ろし6編が織りなす多様な恐怖が魅力だった。
それぞれの作家の個性が光り、心理的恐怖から超自然的ホラーまで、現代の不安を反映した「潰える」瞬間が鮮烈だった。
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知っている作家さん、知らない作家さん含め色々な作家さんの文章にお試しで触れることができるのがアンソロジーの魅力の1つですよね。
澤村伊智先生、原浩先生、小野不由美先生の安定感は流石で、まさかの鈴木光司先生ご本人が登場する鈴木光司先生のお話も面白かったです。
そんななか今回の顔ぶれのなかでは一穂ミチ先生と阿泉来堂先生の著書はこれまで拝読したことが無かったのですが、今回はこのお2人の作品が個人的にはトップ2かなというくらい特に気に入りました。
阿泉来堂先生の読みやすい文章と個性的なキャラクター、一穂ミチ先生の「にえたかどうだか」の恐さ、他の著書も是非買ってみようと思えるもので、良い出逢いでした。
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ホラーアンソロジー。
原浩さんの『828の1』が好きだ。
それと、どうにも心をつかまれたのが澤村伊智さんの『ココノエ南新町店の真実』
ヨシナガさんのセリフ
「電気バナナが〜〜〜すだ……すだま、さき」
は、たぶん10年は忘れない。
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面白かったのもあれば、読みづらくてとばしてしまった作品もありました。
一穂ミチさんの「にえたかどうだか」はこの作者の作品のどれからも感じる「暗闇の中に瞬く光」感があって心に残りました。茉莉さんでシリーズ化してほしいかも。
モキュメンタリー「ニンゲン柱」視点が変わると…もう一度読み直しました。
小野不由美さんの「営繕かるかや」シリーズ、前から気になっていたのでこれを機に読んでみようと思いました。
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ホラーアンソロジー
錚々たる作家陣のお話が読めます
澤村伊智先生の「ココノエ南新町町店の真実」
一人称の語り口で進むお話。登場人物を通して見ること、またその人物の心情変化からじわじわ恐怖を感じることができます。
語り部の変化についてもこわっとなれるお話。読み応えあり。
小野不由美先生の「風来たりて」は、自宅で起こる怪異。話の骨子としてはとても分かりやすい、古くからよくあるのパターンのお話ですが、やはり怖い描写がとても良いです。怖いです。
書籍化もされている営繕かるかやの尾端さんが出てきてくれます!
タイプの違う色々なお話が読める楽しみとともに、こちらで初めましての新しい作家さんとの出会いも楽しめました。
ちょこっとしたホラーを手軽に摂取したい方におすすめです。
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6人の作家によるアンソロジー
それも恐いよね と 感じるものから
キャーッ こわい!! と叫びたくなるものまで、恐い時間を過ごしました
ミチさんと不由美さんのは、ほんの少し「好き」が残りました
Posted by ブクログ
「ココノエ南新町店の真実」「風来りて」「828の1」が面白かったです。どうやらやっぱりフェイクドキュメンタリーとかモキュメンタリーチックな地に足の着いた作品が自分が好きだと再認識できた次第。また、「828の1」は後半の怒涛の勢いと作品の根底にある哲学が凄まじく、そのようなパワーがある作品もすごく自分の琴線に触れていく。
別のアンソロジーシリーズもぜひ読もうと思います。
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真綿で首を絞められるようにじわじわと物語に熱中する。そんなホラーで、読み応えがあった。病院の待合室で看護師さんに何回も名前を呼ばせてしまうほど夢中で読んだ一冊。
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思ったより怖くなかったです。
題材はみなさんバラバラで全く似通っておらず、己のホラーを確立しているのが印象的でした。
小野不由美先生の『残穢』、あまりにも怖すぎてかつて序盤で読むのをやめました。なので今回はどれほどのものか……と覚悟して挑んだのですが、怖いと言うより不気味でホッしました。
短編集でこれだけの人数を扱ながらも、読みやすさがまったく損なわれないのはさすがです。
個人的には澤村伊智先生の疾走感が大好きです。
Posted by ブクログ
角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー第1弾。
なんの前情報もなく読んでいたらシリーズの一環で知っているキャラクターが登場して来たりでうれしい驚きもあり、どの作品も楽しめた。
中でも原浩「828の1」がよかった。初めて読む作家さんだったけど、終盤の畳みかけ具合が良い。
同時発売の「堕ちる」続編の「慄く」も読みたい。
Posted by ブクログ
“最恐のアンソロジー”ってどれぐらい?とドキドキしながら読んだ。
ホッとした…まだ耐えられるレベルだったわ。
面白いけど『にえたかどうだか』の主人公にはなりたくないなと思った。
子供系の話はいろんな意味で恐いから苦手。
ただ個人的に『828の1』が一番恐かったかも。
主人公がその意味に気づいた瞬間から、ゾワゾワするのが止まらなかった。
Posted by ブクログ
ココノエ南新町店の真実
なんでヨシナガさんから受け取ったノート読んだだけで、依田さんはそんなになってしまったんだ
そんなに入り込んで、自分がやらなきゃ!みたいな気持ちになる程の内容だったのか
普通にヤバイ客みたいになってるし
そこからの展開にえ?ってなってたら終わった
依田さん視点では無いのでスーパー火災の時に一体何があったのか、本当に戦っていたのかは定かではないけれど、読み終わってから想像したくなる作品だった
ニンゲン柱
結局村に帰りたくなるようになってるし、一番ヤバかったのは娘だった
那々木が暴いてあんな事があっても村はそのままだし
魂の飛翔
個人的にリングは自分が小説、文章という物を読んで初めて怖いと思った作品でした
笑える、泣ける、ワクワクするは文章読んでていて感じる事はあっても怖い、という感情はリングを読むまでは起こらなかった。ホラー文庫を読み始めるきっかけにもなった作品。
なので、リングシリーズは出るたびに読んでいましたが、まさかここに入っているとは思わずに驚きました、え?読めるの?と
しかしこれも個人的感想ですが、タイドまで行ってしまうと……え、じゃあ今まで読んでいたリングの話しはなんだったの?という気持ちになってしまいました…
もう視点が神視点というか、俯瞰が上すぎてそれ言ったらすべて終わりと言うか
余談ですが高山竜司のビジュアルが最初と変わっていくし
簡潔に言えばこのお話もメタと言うか、リングが作られるまでの話で、もう一つの世界
ノンフィクションのようなフィクションと言えば良いのか
作者そのものが主役というのは面白いですが、ちょっとまたタイドを読んだときの気持ちになりました
828の1
なる程、死を思い起こされるものが死神になるのか
最初からずっとフラグが立っていた
けども普通に母が合った事件はトラウマになるやつ
短編ドラマとかに合いそう、世にも奇妙みたいな
面白い作品でした
にえたかどうだか
茉利主役の話は何処ですか、と読み終わったあと思いました
霊感が親子に渡って引き継がれると言うか、持ってても巻き込まれないようにするのは大変。マンションの人達も最終的にはそこまで悪くないというか
いや引っ越してきてその輪に入るのは大変だろうなぁとは思う
風来たりて
中々私自身想像力というか、こう言う村の地図と言うか位置関係を考えながら読むのが大変で、ちょっと地図が欲しいと思ってしまった
いやかなり絶望的な状況。死んじゃう人は出るし、山の因縁でどうにもならない。これどうするんだろうとハラハラしながら読んでいたら
え?尾端さん!?!?ここで!?と、営繕かるかやシリーズを楽しみに読んでいた自分としては、魂の飛翔と同じくここで読んだことないお話が読めることに嬉しくなったと同時に、尾端さん登場してから一変
八方塞がりのどうにもならない状況が、滅茶苦茶スッキリと言うか一気に解決に向かった
凄い安心感
最初から出ると分かって読んでいたら、また違う気持ちになっていたと思う
アンソロジー作品は短編で、色々な作者さんの話が読めるので好きなのですがこの本はシリーズの番外的な作品が入ってて、気になったら本編読んでね、な1冊でした
Posted by ブクログ
『堕ちる』は正直普通だったけどこちらは面白かったです。
澤村伊智さんは安定、目当てにしていた小野不由美さんも視点人物が次々変わる進み方に相変わらず引き込まれる。最後に尾端が登場した時は「既存シリーズかあ〜」と少しがっかりしたけど(かるかやは好きだが、何故か独立した1作が読めると思い込んでいた)。それを言えば鈴木光司さんなんて完全に「リング」ファン向けの内容だったし、阿泉来堂さんも個性的な解決役が出てきたので、他作品のキャラクターなのかな、と感じる。内容はパニックムービーのような後半が良かった。
初読みの一穂イチさんが想定外に楽しめた。ホラーを書く印象がなかったのに(自分が知らないだけかも)、直木賞作家ってどのジャンルでも平均以上を出せるんや…と感服しました。鋏シャキンシャキン霊能者のキャラクターも好きだったので、この設定で本1冊出してくれないかなあ。
Posted by ブクログ
今回は自分でも読めるタイプのホラーだった。澤村さん、一穂さん、小野さんが好き。かるかやシリーズは尾端が出てきた途端に緊張が解けて安心感が広がるのがたまらない。
Posted by ブクログ
怖いような怖くないような…?
たまたま目に止まった本だったけど小野不由美さんが好きなので読んでみた。意外な人が出てきて興奮してしまう!もうそれだけで満足ですわ。
Posted by ブクログ
同シリーズ、『堕ちる』より、私にはホラー要素が強く感じた。
「ココノエ南新町店の真実」
・何かわからないものに対する恐れ
・人が狂気に囚われていく様
・何が正しいのかわからないこと
これら三つがうまく組み合わさって、じわりじわりと気味の悪さがやってくる。
ジャパニーズホラーそのものといった、ねっとりと絡みつくような薄気味悪さ。
「828の1」
何かわからない、それが恐怖というものだ。
「これか、なーんだ」「何も意味なんかないじゃん」「全然こわいことじゃなかった」となった後。
背中に迫る死の予感。
ほっとさせて、落とす。
これが怖さを引き起こすテクニックなのだと、以前、お化け屋敷クリエイターが話していたのを思い出した。
「にえたかどうだか」
童歌は意味がわからなかったり、よく考えてみると薄気味悪かったりする。
そんなイメージを上手に落とし込んだ作品。
よくわからないけれど聞こえる声、子供、ボサボサ頭の薄気味悪い隣人。
あぁ怖い怖い…
「あーぶくたったにえたった…」歌ったことがあるから、頭の中で歌が鳴る。
でもよく考えてみると、誰もが知っている童歌じゃないと、頭の中で音楽は再生されない。
違う文化圏だとこうしたモチーフは怖さを感じにくいのかもしれない。
私たちがマザーグースの詩を読んでもピンとこないように。
「風来たりて」
これは物語も面白いが、何より最後に登場する人物に、少し興奮した。
つい著者の新刊情報が出ていないか検索してしまった。
Posted by ブクログ
澤村伊智氏目的で。
澤村伊智×霊能& モキュメンタリー風ホラー
→解決しない系であったか。。魔女狩りでは無いけれど、周囲からみるとそうなってしまうのだろうなぁ。。
阿泉来堂×村に伝わる「ニンゲン柱」の災厄
→癖の強い登場人物がいるので、タッグを組んでの続き物かと思ったけれど、ラストが。。
自己犠牲ってその場になると自分はどう動くだろう。
鈴木光司×幕開けとなる新「リング」サーガ、
→小説読んだだろうか、映画のイメージ強いのでうろ覚え。。
原浩×おぞましき「828の1」という数字の謎
→予知夢を回避しようとすると逆に、というのを思い出す。そのまま聞こえないふりをしていたらどうなっていたのだろう?
一穂ミチ×団地に忍び込んだ戦慄怪奇現象
→『本当に恐ろしい悪霊ってのは魅力的だからね。』とあるが、少女の過去が可哀そうでならない。そういう事件あったなぁ、と。。叱られるのが嫌、とならないように何故してはいけないのか、禁止するのか、しかるのか を伝えないとだな、と。。
対抗できないのに聞こえるだけってのもしんどい。
主人公の思春期等、掘り下げてこの短編から映画化できそうだな、と思った。
小野不由美×営繕屋・尾端が遭遇する哀しき怪異――。
→解決系。有難い。(犠牲になってからでないと動けないけれど。。)
Posted by ブクログ
モキュメンタリー風なホラーが好きだな〜って掴みの澤村伊智さんのお話で思った!このお話が一番好きだったかも。文章が乱れ始めるところに差し掛かったときゾ〜〜ッとした。
大好きな一穂ミチさんの文章でホラーが読めて嬉しかった。日常のよくありそうなもやもや…で読者の心をぎゅっと掴んでからがっつりホラーに放り投げる感じ、鮮やかでした。終わり方も好き。原浩さんのお話もだったけどフレーズでぞくっとさせてくるのずるい(好き)。
小野不由美さんと阿泉来堂さんのお話は長編小説からのスピンオフ的な短編だったのかな…?明らかに長編に出ていそうな個性ある登場人物たちが出てきて本編があるならそちらも気になりました。
鈴木光司さんのお話はホラーというよりも興味深かった。リングは映画のみで原作小説は読んでいませんでしたがさすがの作家さんの筆力でしっかり楽しめました!怖そうだけどいつか原作小説も読んでみたいな〜。
Posted by ブクログ
2025.01.04
ホラー文庫でこの作家陣で全て書き下ろしなんて買わない理由がない!特に小野不由美氏の書き下ろしが嬉しい!!
読むのは遅くなりましたが発売前からかなりワクワクしてました。
なぜ「慄く」だけが発売遅くなっちゃったんでしょうね?筆が遅い御仁がいたのかしら?
ホラーがお好きな方向け
私の好きなタイプの恐怖物ではなかった。
私には文章が読みづらく感じるものもあり、期待して購入しただけに少しがっかりした。
好みが別れるタイプの本だと思う。好きな人にとっては最高に面白く感じるであろうからこそとても残念。