あらすじ
「考えうる、最大級の恐怖を」。
たったひとつのテーマのもとに、日本ホラー界の“最恐”執筆陣が集結した。
澤村伊智×霊能& モキュメンタリー風ホラー、
阿泉来堂×村に伝わる「ニンゲン柱」の災厄、
鈴木光司×幕開けとなる新「リング」サーガ、
原浩×おぞましき「828の1」という数字の謎、
一穂ミチ×団地に忍び込んだ戦慄怪奇現象、
小野不由美×営繕屋・尾端が遭遇する哀しき怪異――。
全編書き下ろしで贈る、至高のアンソロジー!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
豪華なメンバーでそれぞれバラバラなテーマの怖い話。
申し訳ないが、ニンゲン柱はあまり刺さらなかった。個人的にはココノエ南新町店の真実、にえたかどうだか、828の1が面白かった。828の1は世にも奇妙なっぽくて良い。
最後の風きたりては営繕かるかやシリーズで驚いた。好きなシリーズなので、短編でまた出会えて嬉しい。
なかなか潰えないという事
心霊スーパーと言われても、なかなか潰えないのは、生活の砦のスーパーマーケットだから。
毎日の清掃・洗浄・除菌で、除霊はできると信じたい…はず。
見たか見ないか、非科学的にそんな事を言われても…
しかし、文学的には、ドキドキさせる。それはそれだろう。フフ
Posted by ブクログ
ココノエ南新町店の真実
なんでヨシナガさんから受け取ったノート読んだだけで、依田さんはそんなになってしまったんだ
そんなに入り込んで、自分がやらなきゃ!みたいな気持ちになる程の内容だったのか
普通にヤバイ客みたいになってるし
そこからの展開にえ?ってなってたら終わった
依田さん視点では無いのでスーパー火災の時に一体何があったのか、本当に戦っていたのかは定かではないけれど、読み終わってから想像したくなる作品だった
ニンゲン柱
結局村に帰りたくなるようになってるし、一番ヤバかったのは娘だった
那々木が暴いてあんな事があっても村はそのままだし
魂の飛翔
個人的にリングは自分が小説、文章という物を読んで初めて怖いと思った作品でした
笑える、泣ける、ワクワクするは文章読んでていて感じる事はあっても怖い、という感情はリングを読むまでは起こらなかった。ホラー文庫を読み始めるきっかけにもなった作品。
なので、リングシリーズは出るたびに読んでいましたが、まさかここに入っているとは思わずに驚きました、え?読めるの?と
しかしこれも個人的感想ですが、タイドまで行ってしまうと……え、じゃあ今まで読んでいたリングの話しはなんだったの?という気持ちになってしまいました…
もう視点が神視点というか、俯瞰が上すぎてそれ言ったらすべて終わりと言うか
余談ですが高山竜司のビジュアルが最初と変わっていくし
簡潔に言えばこのお話もメタと言うか、リングが作られるまでの話で、もう一つの世界
ノンフィクションのようなフィクションと言えば良いのか
作者そのものが主役というのは面白いですが、ちょっとまたタイドを読んだときの気持ちになりました
828の1
なる程、死を思い起こされるものが死神になるのか
最初からずっとフラグが立っていた
けども普通に母が合った事件はトラウマになるやつ
短編ドラマとかに合いそう、世にも奇妙みたいな
面白い作品でした
にえたかどうだか
茉利主役の話は何処ですか、と読み終わったあと思いました
霊感が親子に渡って引き継がれると言うか、持ってても巻き込まれないようにするのは大変。マンションの人達も最終的にはそこまで悪くないというか
いや引っ越してきてその輪に入るのは大変だろうなぁとは思う
風来たりて
中々私自身想像力というか、こう言う村の地図と言うか位置関係を考えながら読むのが大変で、ちょっと地図が欲しいと思ってしまった
いやかなり絶望的な状況。死んじゃう人は出るし、山の因縁でどうにもならない。これどうするんだろうとハラハラしながら読んでいたら
え?尾端さん!?!?ここで!?と、営繕かるかやシリーズを楽しみに読んでいた自分としては、魂の飛翔と同じくここで読んだことないお話が読めることに嬉しくなったと同時に、尾端さん登場してから一変
八方塞がりのどうにもならない状況が、滅茶苦茶スッキリと言うか一気に解決に向かった
凄い安心感
最初から出ると分かって読んでいたら、また違う気持ちになっていたと思う
アンソロジー作品は短編で、色々な作者さんの話が読めるので好きなのですがこの本はシリーズの番外的な作品が入ってて、気になったら本編読んでね、な1冊でした
Posted by ブクログ
『堕ちる』は正直普通だったけどこちらは面白かったです。
澤村伊智さんは安定、目当てにしていた小野不由美さんも視点人物が次々変わる進み方に相変わらず引き込まれる。最後に尾端が登場した時は「既存シリーズかあ〜」と少しがっかりしたけど(かるかやは好きだが、何故か独立した1作が読めると思い込んでいた)。それを言えば鈴木光司さんなんて完全に「リング」ファン向けの内容だったし、阿泉来堂さんも個性的な解決役が出てきたので、他作品のキャラクターなのかな、と感じる。内容はパニックムービーのような後半が良かった。
初読みの一穂イチさんが想定外に楽しめた。ホラーを書く印象がなかったのに(自分が知らないだけかも)、直木賞作家ってどのジャンルでも平均以上を出せるんや…と感服しました。鋏シャキンシャキン霊能者のキャラクターも好きだったので、この設定で本1冊出してくれないかなあ。
Posted by ブクログ
澤村伊智氏目的で。
澤村伊智×霊能& モキュメンタリー風ホラー
→解決しない系であったか。。魔女狩りでは無いけれど、周囲からみるとそうなってしまうのだろうなぁ。。
阿泉来堂×村に伝わる「ニンゲン柱」の災厄
→癖の強い登場人物がいるので、タッグを組んでの続き物かと思ったけれど、ラストが。。
自己犠牲ってその場になると自分はどう動くだろう。
鈴木光司×幕開けとなる新「リング」サーガ、
→小説読んだだろうか、映画のイメージ強いのでうろ覚え。。
原浩×おぞましき「828の1」という数字の謎
→予知夢を回避しようとすると逆に、というのを思い出す。そのまま聞こえないふりをしていたらどうなっていたのだろう?
一穂ミチ×団地に忍び込んだ戦慄怪奇現象
→『本当に恐ろしい悪霊ってのは魅力的だからね。』とあるが、少女の過去が可哀そうでならない。そういう事件あったなぁ、と。。叱られるのが嫌、とならないように何故してはいけないのか、禁止するのか、しかるのか を伝えないとだな、と。。
対抗できないのに聞こえるだけってのもしんどい。
主人公の思春期等、掘り下げてこの短編から映画化できそうだな、と思った。
小野不由美×営繕屋・尾端が遭遇する哀しき怪異――。
→解決系。有難い。(犠牲になってからでないと動けないけれど。。)
Posted by ブクログ
モキュメンタリー風なホラーが好きだな〜って掴みの澤村伊智さんのお話で思った!このお話が一番好きだったかも。文章が乱れ始めるところに差し掛かったときゾ〜〜ッとした。
大好きな一穂ミチさんの文章でホラーが読めて嬉しかった。日常のよくありそうなもやもや…で読者の心をぎゅっと掴んでからがっつりホラーに放り投げる感じ、鮮やかでした。終わり方も好き。原浩さんのお話もだったけどフレーズでぞくっとさせてくるのずるい(好き)。
小野不由美さんと阿泉来堂さんのお話は長編小説からのスピンオフ的な短編だったのかな…?明らかに長編に出ていそうな個性ある登場人物たちが出てきて本編があるならそちらも気になりました。
鈴木光司さんのお話はホラーというよりも興味深かった。リングは映画のみで原作小説は読んでいませんでしたがさすがの作家さんの筆力でしっかり楽しめました!怖そうだけどいつか原作小説も読んでみたいな〜。