原浩のレビュー一覧

  • 火喰鳥を、喰う

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    第二次世界大戦の末期に戦死した大伯父の墓石や、
    手帳を巡る怪異と事件。
    どんどん歪んでいく日常が、これはミステリなのか、
    ホラーなのか、SFなのかと読後感もぐるぐるとして
    とても心にひっかき傷をつけられるような
    感覚になりました。火喰鳥につつかれたのかもしれません。

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    2025年11月02日
  • 火喰鳥を、喰う

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    ホラーなのかオカルトなのかSFなのか。
    その揺らいだ世界観を、複雑な構成に捩じ込んでるので、強引に感じる部分が多かった。
    強引なんだけど、「なんとか成立させる!」という執着を感じて、挑戦的で元気があって良かった。

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    2025年11月01日
  • 火喰鳥を、喰う

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    ネタバレ

    これがデビュー作?
    そりゃ大賞とる。

    最後はある意味ショックだけど、あとから考えるとすべて納得できることばかり。
    そもそも主人公夫婦のなんだか血の通ってない感じの夫婦関係に疑問を抱いたのが最初でした。
    性格として執着がないと後から明かされますが、その持って生まれた性質と平和ボケした世代なので負けは確定ですよね。

    火喰鳥(または同僚の人肉)を食べて戦争を生き抜いた人と子供の事を守る母親には私を含めほとんどの人は勝てないのではないでしょうか。
    主人公の母親が巻き込まれていたら話は変わっていたかもしれないですがそこは北斗の策略ですかね。

    伏線を確認したいので、もう一度最初から読んでみようと思い

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    2025年10月21日
  • 蜘蛛の牢より落つるもの

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    ネタバレ

    続きが気になり、最後は一気に読んでしまいました。読んでだあと数日間は暗闇が怖くなります。いや、ほんとに日常に支障をきたしています。が、面白い。北斗総一郎が、ここから「火喰鳥」に繋がるのが不思議だなぁ。学生時代のお話とか読んでみたいですね。

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    2025年10月19日
  • 蜘蛛の牢より落つるもの

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    絶賛放映中の火喰い鳥を喰うの著者の作品だが、
    そこで登場する北斗総一郎の前日譚である今作。
    角川ホラー文庫から出ているためホラーだと思われがちなのと火喰い鳥の方では幻想的な世界観で行われるグロ展開が主な印象だろう。しかし今作は違う。完全なるミステリーである。ネタバレは控えたいのでまずは読んでほしい。前日譚なる蜘蛛の牢より落つるものを。
    これを読めば火喰い鳥を喰うがより楽しめるはずです。というかこれを読まないと北斗総一郎を理解できない。まずはこれを読むべきです!

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    2025年10月12日
  • 火喰鳥を、喰う

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    横溝正史ミステリ大賞受賞作。
    ある日、太平洋戦争で亡くなった伯父の日記が届けられる。その日から塗り替えられていく日常。

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    2025年10月11日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    阿泉来堂/一穂ミチ/小野不由美/澤村伊智/鈴木光司/原浩

    角川ホラー文庫30周年を記念する豪華作家陣によるホラーアンソロジー。

    名前は知っていたけれど読んだことはなかった澤村伊智さんはさすがの正統派。
    「火喰鳥を、喰う」で注目の原浩さんは作風からも新しさを感じた。
    一穂ミチさんがど真ん中ストレートのホラーを書いていて新鮮。
    小野先生はかるかやの尾端さんが出張してくれていて大変に幸福でした。

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    2025年10月10日
  • 蜘蛛の牢より落つるもの

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    ネタバレ

    北斗総一郎がかわいい ゆびさんと北斗のすっとこどっこい怪異ハントシリーズが読みたいなァ(火喰い鳥も読みました)(あれ、、?)
    最後がよかった。読み返したらこの時のこれは草彅ちゃうやんけ!!てところがありそうで良いですね。

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    2025年09月29日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    豪華なメンバーでそれぞれバラバラなテーマの怖い話。
    申し訳ないが、ニンゲン柱はあまり刺さらなかった。個人的にはココノエ南新町店の真実、にえたかどうだか、828の1が面白かった。828の1は世にも奇妙なっぽくて良い。
    最後の風きたりては営繕かるかやシリーズで驚いた。好きなシリーズなので、短編でまた出会えて嬉しい。

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    2025年09月21日
  • 身から出た闇

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    タイトルに惹かれて…
    (何のこっちゃ)

    ほうほう、ふむふむ、こうくるのね。
    原さん(この作家さん)に、角川ホラー文庫から、書き下ろしのホラーの短編の依頼。

    テーマは、
    「怖ければ何でもよいのでは」
    と角川ホラー文庫さん…

    何編かを角川ホラー文庫さんとやり取りしながら描いていく。
    しかし、描き進めるたびに、担当が休職などで変わる。
    ……

    何が原因なんやろと思いながら、描き進めるけど、何か変…
    担当者に降りかかってたような事を描いているような…
    ホントに、考えて描いているのか…???
    描かされてるのか???
    ひょっとして実話か…
    原さん悩みながら、描き進める…

    こんな事が、ホントの読者に

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    2025年09月19日
  • 身から出た闇

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     短編集が刊行されるまでの経緯と五つの短編に付随する作者と編集のやり取り、相次ぐ担当編集の不可解な休職が繋ぎ合わさって恐ろしい一冊に仕上がっていて、それぞれの短編は勿論現実と虚構の境界線が分からなくなる怖さもあって恐ろしかった。

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    2025年09月13日
  • 身から出た闇

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    こわかった~
    828の1は、久しぶりに怖い話を聞いたなって感じになりました。
    実際、作品と現実がリンクしてどこからどこまでが現実?仮想?ってなってくる体験はあるって、別の作家さんが言っていました。
    だから、そう思わせるように構成されてる、閑話休題も含め短編集まとめて一冊、気味が悪い感じに仕上がってます。
    小野不由美さんの残穢ばりに、読後もじわじわ怖いです~久しぶりに怖い話を読んだよ~

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    2025年09月11日
  • 身から出た闇

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     この作品を読んで、私が最初に現実と虚構の境目が曖昧になったのは、冒頭、ある登場人物の名前が出た時でした。角川ホラー文庫で、この名前の人物……確信犯なのか偶然なのか、と。(本当にここは実在の人物の名前を使っているとしたら申し訳ないと思いつつも)その時点で、すでに術中にはまっていたような気もします。

     ということで本作は、作者の原浩さんが角川ホラー文庫の編集部から、書き下ろしで短編集の出版を提案され、一本ずつ短編を書いていくうちに、現実世界でもおかしなことが、という作品になっています。そういう意味では連作集ではあるのですが、短編自体は独立していて、それぞれの短篇はバラエティに富み、クオリティは

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    2025年08月24日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    〜25/7/16

    鈴木光司さん凄いさすがレジェンド
    リングシリーズ、新リングシリーズ、いつか読んでみたいな。

    澤村伊智さんのスーパーのお話はいつもながら面白かったし(好きな作家さんの短編を読むことができると嬉しい)
    一穂ミチさんのママ友ホラーはレア感

    角川ホラー文庫のラインナップ見に行きたい

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    2025年07月17日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    1つも
    捨て
    がない
    アンソロジー本でした

    一穂さんは
    ホラーのイメージがなかったので
    凄く驚きながら読みました

    しっかりと
    怖くて
    でも暖かさもあって
    比べるのは悪いかもですが
    小野不由美さんのホラーに
    似たところがあって
    良かったです

    小野不由美さんの
    営繕屋が読めたのも嬉しかったです

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    2025年06月06日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    日本ホラー界の執筆陣の全編書き下ろしのアンソロジー。
    ホラー作家集結なだけあってどの話も怖かった!
    私は小野不由美さん目当てで他の作家さんははじめて読む方ばかりだったけど、それぞれカラーが出てて面白かったです。ホラーと言っても一括りにできないなーて改めて思いました!

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    2025年05月17日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    豪華ホラー作家による短編集。

    一見「人間が怖い話」のように見せておいて、しっかり怪異でさらっていく。特に印象に残ったのは、やはり澤村伊智の「ココノエ南新町店の真実」である。

    とあるドキュメンタリー作家の取材という名目で始まり、途中途中で、編集者と思われる人とのメールのやり取りが挟まれている。
    なんの変哲もない街のスーパーで起こった「心霊騒動」にスポットを当て、怪異の正体について取材をしていた女性。平凡な日常を送る店内。ゆったりとしたイートインスペース。休憩中の買い物客。時折り見かける「おかしな」客。どこを切り取っても、当たり前が溢れていた。
    徐々に滲み出す不穏。狂い出す文体。緊迫さを通り越

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    2025年01月20日
  • やまのめの六人

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    読みやすくてページめくるのが楽しかった
    土砂崩れで行くも戻るも出来ず、男たちはある屋敷へと行くことになる
    完全なクローズド・サークルの中、仲間が増えている
    一体誰?
    屋敷の住人はとんでもない奴らだし、招かれた男たちも只者では無かった
    名前はみんな色に関係する名前でした
    なので人数出てもわかりやすかった
    しかしおばあさん一体何者?www
    この作者は初めてだけど、別のものも読んでみようと思った

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    2024年09月06日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

    ネタバレ 購入済み

    なかなか潰えないという事

    心霊スーパーと言われても、なかなか潰えないのは、生活の砦のスーパーマーケットだから。
    毎日の清掃・洗浄・除菌で、除霊はできると信じたい…はず。
    見たか見ないか、非科学的にそんな事を言われても…
    しかし、文学的には、ドキドキさせる。それはそれだろう。フフ

    #怖い #ダーク #ドキドキハラハラ

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    2024年08月31日
  • 火喰鳥を、喰う

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    映画化されたと聞き、読んでみました。
    あらすじさえ読まずに読み始めたので、最初は何の話なのかわからず、読み進めてもジャンル分けが出来ないようなお話しで、そう来たかというエンディングの意外性も楽しめ、舘さまの演技にも期待しつつ、映画も観たいと思いました。

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    2025年11月24日