原浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごい話だった…。
序盤は、「これってどういう話?」っていう感じで、なかなか掴みどころがなかったように感じてたのですが、中盤以降からどんどん読む手が止まらず、一気読みしてしまいました。
これってホラーなんだろうか…。SF?いや、むしろファンタジーかな…。うーん、こんなにジャンル分けに悩ましいの初めてかもしれません。でも、本作は『横溝正史ミステリ&ホラー大賞』を受賞してるんですよね。だから、ホラーかミステリかなんだろうけど…。
本作のオチ、最高でしたね。
最近、シリーズもののホラー小説を読む機会が多かったのですが、それらでは実現できない終わり方というか、単発ものだから出来る終わり方ですよね。すごく気持ちいい終わり方(裏切り方)でした。
まさか火喰鳥が出てくるホラー小説があるとは。本作って実写映画化されてるんですよね。なんかそのまま実写化したら凄く滑稽になりそうで心配になってきたのですが、上手くやれたんでしょうか。どういう作品になっているのか、気になりますね。
本作の著者である原浩さんの作品は『身から出た闇』だけ読んだことがありました。あの作品もなかなか面白かったし、本作も凄く面白かったので、他の作品も読んでみたいなと思いました。 -
Posted by ブクログ
★3.9
死者の執着が現在を揺らす。
いわゆる「怖がらせ特化」のホラーではない。
『火喰鳥を、喰う』は不穏なホラーだ。“現実の輪郭が少しずつ壊れていく感覚”という空気感作りが秀逸。
戦死した大伯父の日記を起点に、墓石の破壊、家の消失、失踪、不審な文字列など、異変が連鎖していく構造になっているが、この作品はそれらを「明快な怪談」として処理しない。だからこそ、不穏さが長く尾を引く。
「死者の記録」が現在を侵食していく。
ホラーでは“呪い”や“因習”が軸になることが多いが、本作では日記という記録媒体そのものが異様な存在感を持つ。ただ読むだけだったはずの文字列が、徐々に現実側へ染み出してくる。この“記録が世界を書き換えていく感覚”が、オカルトというよりかはSFの味を出してるのだろう。
一方で、ミステリとして読むと不確定要素は多い。読み手によっては「説明不足」と感じるだろうし、逆に「最後まで輪郭が定まらないのがよい」として評価する人もいるはずだ。自分は後者寄りではあったが、完全に腑に落ちたかと言えばそうでもない。作品の空気感や構造はかなり好きだが、“一本の鋭い解答”を期待すると少しズレる。
ただやはり、その曖昧さ自体がこの作品の武器でもある。これは「怪異の正体を暴く」というより、「説明できないものが現実へ滲み出してくる過程」を読む小説だ。
この記録媒体が独り歩きして、世の中に呪いを撒き散らすのだろうか。
見たら最後、死ぬまで執着される――。
…あれ、そんな話他にもあったような…
井戸から出てきて呪い殺したり、あげくどこかの最恐モンスターとバトルするような… -
Posted by ブクログ
原浩さんの本は初読。ずっと気になっていて、ようやく読めました。面白かった!満足。
序盤から登場人物が一気に出てくるので、名前メモしながら読み始めました。名前覚えるのが苦手なので。
序盤からクローズドサークルになってワクワクしましたが、序盤の牽引力はいまいち。中盤くらいから面白くなってきます。中盤から終盤にかけての加速は最高。中盤からは一気読みでした。
なによりラストが自分好みな終わり方。
ホラー小説はあまり期待しないで読むようにしているのですか、今作はだいぶ自分の中で期待値上げてしまっていたので、星3かな〜くらいに思っていたのですが、ラストの展開が好きだったので星4。
原浩さんの他の本も、読んでみたくなりました。