原浩のレビュー一覧

  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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     『潰える』をテーマに、最恐の執筆陣が書き下ろした短編ホラーアンソロジーです。

     今回の収録作品は、澤村伊智:ココノエ南新町店の真実、阿泉来堂:ニンゲン柱、鈴木光司:魂の飛翔、原浩:828の1、一穂ミチ:にえたかどうだか、小野不由美:風来たりて。それぞれの作者によって全く異なる色合いのホラー小説が展開される。

     アンソロジーということで、未読のホラー作家さんの開拓の意味も含めて読んでみましたが、本来私は大層な偏食家だったことを思い出したという感じでした。全編頑張って読みましたが、鈴木光司さんの『魂の飛翔』は一読ではうまく話が理解できず、今一怖さを感じられませんでした。
     今作品集で怖い!で

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    2026年09月06日
  • 身から出た闇

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    あまりホラーは読まないが、背表紙に惹かれて手を出してみた。
    もう残暑だが、小さい頃に感じた違和感を、大人になってから怖いと思うと今でも背筋が涼しくなる感じがする。

    最初の話は、本当にあった話と言われても頷けるほどだった。
    なにかに熱中するのはいいことだが、病的にのめり込む様は何かに取り憑かれてると言われてもおかしくないなと思う。
    今の時代に自分が学生だったら、何にのめり込んで何を切り捨てたかなと思う。

    因果応報なとでなく、いきなり怪異に狙われると想像すると本当に怖いと思った。

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    2026年09月04日
  • 火喰鳥を、喰う

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    太平洋戦争末期に戦死した大叔父の日記が死没地から届く。強烈な生への執念が籠った死者の日記を読んだことによって、主人公の周りで怪異が起こり始め、とっくの昔に死んだはずの大叔父が生きていた世界線が徐々に現実を侵食し始める。

    ビニール袋を裏返して行って、全部裏返った後袋の口を閉じられて中に閉じ込められたような読後感。巻末の解説にも「十日間を1本ずつの指に見立て、1本ずつ折って行って最後は掌に閉じ込められる」と書いてたけど、ほんとにそんな感じ。一回読んだだけでは全てを理解するのは難しかったけど、虚構と現実の境界線が曖昧になり、最後はひっくり返ってしまう不穏さが良かった。また、火喰鳥というモチーフが物

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    2026年08月27日
  • 蜘蛛の牢より落つるもの

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    ネタバレ

    火喰鳥を読んだ後、映画鑑賞後だったのでオカルト的なオチを期待してけれど、そっちか〜、と言う感想でした。
    序盤にちょこちょこ出てきた、掘り出した女、というワードや、生き埋め事件の概要を読みながら想像が働いてゾワゾワしました。
    火喰鳥の映画鑑賞直後ということで、北斗が頭の中で宮舘さんで再生されてちょっとノイズに…。タイミングが悪かったかもしれません。
    虐待されて育った子が他の虐待を受けている人を救ったつもりで、秘密を強制して縛り付ける。言うことを聞かなければ命を奪うことも正当化してしまう、人間の怖さが読めるお話でした。

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    2026年08月25日
  • 身から出た闇

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    ネタバレ

    初めてのホラー文庫。
    死の予感は、それぞれの死の記憶に結び付いたもの、他人には共感できないその人自身のもの。一番最終話が良かった。わたしにとっての死の記憶は何だろう

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    2026年08月31日
  • 火喰鳥を、喰う

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    凄惨な戦いの物語でした。私の守りたい現実vs怪異、その行く末をハラハラしながら読みました。主人公夫婦に現実感がない(現代なのに敬語?学生時代からの付き合いなのに?)ところは引っかかるも、怪異モノ好きな人は楽しめると思います

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    2026年08月23日
  • 火喰鳥を、喰う

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    あまりホラー小説は読まないが、これは恐怖をしっかり感じた。
    日記に少しずつ書き込みが増え、その異常が周囲の人間まで巻き込み、やがて現実そのものがおかしくなっていく。原因も仕組みも分からない何かによって、当たり前だった世界が崩れていく恐怖があった。
    佐藤究『Ank: a mirroring ape』を読んだときにも少し似た感覚だ。とても読みやすくのめり込んだ。
    ただ、正直ラストは微妙だと思った。あれだけドキドキしたから、その緊張感を最後まで持っていってほしかった。
    二つの世界がどういう関係なのか、片方で生きればもう片方で死ぬのか。考えてもどうにも整理できない。もちろん、そこを読者の解釈に委ねるこ

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    2026年08月23日
  • 身から出た闇

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    何が嫌って、ホラー小説を読んだ人に何か障りがあってもそれは読者のせいだよねって思考の編集者。いろんなシチュエーションがあったけど、密室は息が詰まる。閉所恐怖症じゃないけど、エレベーター内は逃げ場がなさすぎて無理。

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    2026年08月22日
  • 身から出た闇

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    描きおろしホラー短編の執筆依頼があり、編集者とのやり取りを交えながら、短編を書きあげていく。
    とりあえず怖ければ何でもよしという(笑)

    身近に起きそうなホラー短編で、編集者とのやり取りを踏まえて全体で一つの作品になっているというのは面白かった。
    SNSに躍起になってる人は、ほんとにこんなことになってるんじゃないかとなんか納得してしまった。

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    2026年08月20日
  • 身から出た闇

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    新作のホラー短編集をまとめている作家と編集陣。しかし作品を作るごとに編集者に異変が生じて?
    フィクションが現実に侵食する、というのはよくある話ですが、担当編集にその影響が出るというのは面白い切り口ですね。
    裏表紙のあらすじも含めて1本の作品だなと感じました。

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    2026年08月18日
  • 火喰鳥を、喰う

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    ネタバレ

    ホラーはともかくミステリでもタイトルとっているのか…。
    物語中盤から語られている「生と死の連動」がいまいちピンとこず。なんで大叔父さんが生きていたら語り手の歴史が絶たれるのか。

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    2026年08月15日
  • 身から出た闇

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    ネタバレ

    モキュメンタリー、なのかな?形式としては面白かった。ひとつひとつのお話は、わざとなのか作風なのかあまりホラーっぽい演出のない文章で、個人的には好ましいんだけどあまり怖くはないんだよね。だから合間に入る編集者さんたちの反応が大げさというか、ちょっとわざとらしく感じてモキュメンタリーとしてはどうなのよと。
    作者さまにおかれましては、今の淡々とした語り口で面白怖いホラーを目指していただきたいなと思いました、はい。

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    2026年08月14日
  • 身から出た闇

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    作家が短編を書いている中で起こる怪異を、モキュメンタリー風にまとめた作品。

    だけど、作り物感が強いモキュメンタリーでした。

    読者の身近な物をテーマに怖い話を、と言いつつモンスター風だったり、実際にはないアプリの怪異だったり、自分事で怖くなる要素は薄い。

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    2026年08月12日
  • 身から出た闇

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    お話自体は良かったです。ホラー的に。あと読みやすい
    ただ『火喰鳥を、喰う 』の時も思ったんだけど…
    この作家さんの文章、怖くないんだよね。。。ソレガ( ´ ▽ ` )ザンネン

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    2026年08月10日
  • 身から出た闇

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    【裏の橋を渡る】は感動しました。

    【らくがき】と【828の1】が特に好きでした。
    【らくがき】は日常の些細な異変に気づいてしまうと最後…。【828の1】のラスト…私好みです!

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    2026年08月04日
  • 火喰鳥を、喰う

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    ネタバレ

    面白かったが、ところどころ描写が分かりづらく、読者の理解力に頼りすぎている部分があるなと感じた。純粋に最後の結末に納得がいかなかなったというのもある。(貞市を殺しても主人公サイドの勝利にならないなら、最初からほぼ負けゲーだったんじゃない?というモヤモヤ)(そもそも間に合わなくて殺せなかった説もあるけど)

    最後のシーンで物語中の「よく分からない夢のシーン」が何を指していたのかなどはクリアにはなったものの、一番のモヤモヤポイントは全く精算されず……それを何とか回収するためにもう一度読み直そうという気力も起きず……。という感想。

    結局もう1つの「籠り」は北斗総一郎の有里子への執着だった。それが貞

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    2026年08月03日
  • 身から出た闇

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    1話目のトゥルージーが怖くて、期待しながら読み進めたけど、1話目を超える怖さの話はなかった。全体を通しての編集の話もなんだかモヤッと終わってしまった。

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    2026年07月31日
  • 身から出た闇

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    昨今のモキュメンタリーブームを取り入れつつ、テンプレート通りにならないよう工夫がされているのがよかった。

    本作は短編集なわけだけど、合間に作者さんと担当編集者のやりとりが導入されていて、作品が進むうちに担当編集者さんが一人、また一人と姿を消していくという設定。この挿入のお話が上手にかかれていて、読む人は「え、これってマジの話なの?」と本当に信じてしまいそう。

    各話の短編は良くも悪くも優等生作品だった。なので「担当編集者が消えた」というビックリ要素がなかったらあまり印象に残らない作品になってしまうかも。

    ちなみに各話のホラーは「祠を壊したから呪われた」みたいな因果系のお話ではなく、「なんか

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    2026年07月27日
  • 身から出た闇

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    作者がホラー短編を作る中
    消えていく編集担当

    一つ一つの短編は面白い

    だが、その分、短編自体の長さで
    全体のリズムが崩れるので
    テンポ良くは読めず
    そこは残念

    短編を読む
    その思いであれば良い作品

    #身から出た闇
    #原浩
    #角川ホラー文庫

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    2026年07月26日
  • 蜘蛛の牢より落つるもの

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    蜘蛛が苦手なら気持ち悪くなるような作品。土着の伝説と事件が結びつくあたりは面白いし、登場人物も場所も多すぎないので読みやすい。
    「火喰鳥を、喰う」よりこちらの方が好み、ラストもその後の繋がりを匂わせていて納得した。

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    2026年07月22日