原浩のレビュー一覧

  • 火喰鳥を、喰う

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    ネタバレ

    なんだかんだで一気に読み切ってしまった。
    面白いのか、面白くないのか…その判断がつかない不思議な感覚に包まれた。
    物語は、貞市が死んでいる現実の世界線(A)と、貞市が生きている別の世界線(B)が入り混じるような構成になっているように思う。そして、Aの主人公・雄司の妻である夕里子を自分のものにしたい北斗が現れる。
    北斗は、Aの世界線では決して夕里子を手に入れることができない。そのため、夕里子を自分のものにできるBの世界線を作り出すために、貞市の籠りが入った日記を手に入れ、周囲を操っていく。
    Aの世界線では米兵に殺されるはずの貞市も、Bの世界線では生き延びており、二人の仲間の日本兵を殺して(おそら

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    2025年10月11日
  • 火喰鳥を、喰う

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    ネタバレ

    いいタイトルだと思うし、作中、手帳に浮かび上がる「ヒクイドリヲクウ ビミナリ」はすごく印象的なパワーワードでワクワク感があった。
    だけど、なんでヒクイドリ?と、途中でモヤモヤしだす。獲物として追い掛けて何度も失敗して…というくだりはあったけど、それならイノシシでもいいわけで。与沢さんが鳥人間になるシーンも、迫力あるゆえに、そのモヤモヤがより強くなって集中力が切れてしまった。
    ヒクイドリでなければならなかった理由…もう一度読み返す力がないので、どなたか教えてくださいm(_ _;)m

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    2025年10月11日
  • 火喰鳥を、喰う

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    ネタバレ

    舘様が映画で出演するので原作読んでみようと言うことで読みました。
    読み終えて、も〜ほんとキモいと言う感想しか出て来ません。終わり方が本当にイヤ。常軌を逸したストーカー。
    死んだ人間よりも生きてる人間の方が数倍も怖い。
    オカルトSFホラー展開で終始生きのびることにとんでもない執着を持つ死者の話ではなかったです。これは夕里子に異常な執着を持つ北斗の話です。北斗自体はスマートな感じで描かれるのであからさまな執着ストーカーと分かりにくいが、だからこそ最後のキモさが際立ってるという。
    結構グロテスクな表現あり。グロホラーな小説は自分が小中学生ぐらいのときに流行った山田悠介を読んだ以来なのであの時の気持ち

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    2025年10月10日
  • 火喰鳥を、喰う

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    ネタバレ

    どういうこと?
    最初の感想はこれだったけど、いろんな人の感想を読んで、『夢』の真実が見えてくるとまた違う見方が見えてきてペラペラと読み返してた。
    舘様…映画館行かなきゃ。

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    2025年10月07日
  • 火喰鳥を、喰う

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    ネタバレ

    夢をゾーンとして複数の現実が共存していたということか?
    てか北斗はなんなんだ、あいつはその境界を跨げるということか???パラレルワールド?

    追記
    他の方の感想を拝読し、理解できた点が幾つか。
    まず、合間合間の夢は雄司視点ではなくチャコ
    チャコから見た祖父(おじいちゃん)=貞一
    雄司から見た祖父=保

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    2025年10月06日
  • 身から出た闇

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    面白かった。モキュメンタリーホラーの体裁をとった今っぽいホラーではありつつも、テーマ性のある怪談話をまとめた短編集でもあるという感じ。著者は決して若い方ではないようで、文体というか書き口も落ち着きがあるし、物語そのものもとっ散らかっていなくてまとまっているから、なんというか信用できる書き手という印象を持ったかも。はじめての1冊だったので、いくつか読んでみたい。どうでもいいけど、ホラー小説の出版社ってきっと怪異に満ちているのだろう、みたいなこと自体は、ちょっと俗っぽい考えというか、言い方わるいけど妙におっさんっぽく思ってしまったかも。でもそれ自体もネタにしているというか、自身の年齢性別とかに言及

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    2025年09月24日
  • 身から出た闇

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    『角川ホラー文庫』
    30年も続く角川ならではのジャンル。

    私も江戸川乱歩や夢野久作の作品は、角川ホラー文庫のものを持っている。

    ホラーというのは、なぜ、求めてしまうんだろうか。

    人によるとは思うが、私にとってのホラーは、切っても離せないようなものである。
    私に霊感があることも理由の一つだが、YouTubeで怪談を聞いてしまったり、不定期的に怖い本を読みたくなったりするのだ。

    純文学作家がたちが何年も前からゾクっとするホラーを書いていること。現在でもホラーを求める人がいること。

    やはり人間はホラーというものから逃れられない。

    ホラーは、時代と共に求められる作風が変わっていく。
    最近で

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    2025年09月21日
  • 身から出た闇

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    現実パートと短編パートが交互に進む。
    短編はフィクション色が強くてホラーとしての怖さは控えめ、でも読みやすく良い表現の多い文章で、丁寧に展開されていて面白かった。…のだが、先が気になるのは現実パートの方なので、短編を読んでいる間はもどかしくて集中できない。そして、気になる現実のオチは…
    いや知らんがな。

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    2025年09月19日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    最恐感はないけれどなかなかに楽しめた一冊。展開は828の1、オチはニンゲン柱が結構好き。あとは冬彦ー!とツッコミたくなった

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    2025年09月15日
  • 身から出た闇

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    複数の短編が合わさって、最終的にメタ的な一つの長編になるのは好きなパターンなんだけど、短編ひとつひとつがあまりにベタで少し弱いのが残念。まあ、長編パートのためにあえてのベタなのかも。
    「828の1」はアンソロジーからの再読。再掲か…とガッカリしたけど、読み返すとやはり面白く結果オーライでした。

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    2025年09月13日
  • 身から出た闇

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    編集者たちとやりとりをしながら短編集を作り上げていく。これがこの本。まるで話が現実を侵食していくかのような不気味さが良かった。短編それぞれも怖くて楽しいものが多い。けど無理にモキュメンタリーに作っている感じが出てる気がする。現実の話は無しに短編だけで良かったんじゃないか。

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    2025年08月30日
  • 身から出た闇

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    ホラー短編集。

    作品を書き上げるごとに、担当の編集者さんが体調を崩して休職してしまうという気味の悪さ。

    短編ホラー作品もどれも、怖く、気味が悪い。

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    2025年08月28日
  • 蜘蛛の牢より落つるもの

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    ネタバレ

    粗筋だけで購入したら『火喰鳥を、喰う』の前日譚だと後から知る。
    ただ未読でも特に問題なかった。
    探偵役であり『火喰鳥を、喰う』にも登場の北斗総一郎の出番は作中後半だし、基本的にライターの主人公の視点で進むので、これ単独で読んでも十分に楽しめた。

    過去の事件を調べるうちに関係者も、そして調べ出した側にも死者が出てくる始末。
    ホラー文庫ということもあって、これは本当に祟りか霊的何かと疑心暗鬼になったところで登場の北斗は、ある意味雰囲気ブレイカーというか、逆転の一手になったと思う。
    一度無理と思わせてからの罠張り、どんでん返しは爽快すら覚えた。

    真相が分かってみれば単純で、作中にちゃんと伏線も用

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    2025年08月30日
  • 身から出た闇

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    角川ホラー文庫で角川ホラー文庫の編集さんたちを出す趣向がまず面白い。ひとつひとつの短編も怖いし途中で狂気じみてくるメールの文面もまた怖い。

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    2025年08月23日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    思ったより怖くなかったです。
    題材はみなさんバラバラで全く似通っておらず、己のホラーを確立しているのが印象的でした。
    小野不由美先生の『残穢』、あまりにも怖すぎてかつて序盤で読むのをやめました。なので今回はどれほどのものか……と覚悟して挑んだのですが、怖いと言うより不気味でホッしました。
    短編集でこれだけの人数を扱ながらも、読みやすさがまったく損なわれないのはさすがです。

    個人的には澤村伊智先生の疾走感が大好きです。

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    2025年08月13日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    私の求めていた怖さは、一瀬ミホさんのと小野不由美さんの2編でした。
    怖いものが読みたくて衝動的に買いましたが、期待していたものとは違っていました。

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    2025年07月31日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー第1弾。
    なんの前情報もなく読んでいたらシリーズの一環で知っているキャラクターが登場して来たりでうれしい驚きもあり、どの作品も楽しめた。
    中でも原浩「828の1」がよかった。初めて読む作家さんだったけど、終盤の畳みかけ具合が良い。

    同時発売の「堕ちる」続編の「慄く」も読みたい。

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    2025年07月30日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    “最恐のアンソロジー”ってどれぐらい?とドキドキしながら読んだ。
    ホッとした…まだ耐えられるレベルだったわ。
    面白いけど『にえたかどうだか』の主人公にはなりたくないなと思った。
    子供系の話はいろんな意味で恐いから苦手。
    ただ個人的に『828の1』が一番恐かったかも。
    主人公がその意味に気づいた瞬間から、ゾワゾワするのが止まらなかった。

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    2025年06月29日
  • やまのめの六人

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    嵐の日、ある仕事を終えた車が土砂崩れに巻き込まれ横転。死体を入れて六人の男達は、妙なことに気付く、俺たちは5人で仕事を行ったはずでは…紛れ込んだのは“怪異”か?
    各章ごとに人数が減っていき視点が代わっていく展開はスリリングで良かった!
    どんでん返しは、まぁホラーなので…こんなものかな。登場人物全員悪人過ぎて草ww

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    2025年06月02日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    怖い話いろいろ。
    それぞれのカラーがあってよかった。個人的にはスプラッタの怖さより、心理的に追い詰められる系の方が好きかな。

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    2025年05月17日