原浩のレビュー一覧

  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラーアンソロジー。
    原浩さんの『828の1』が好きだ。
    それと、どうにも心をつかまれたのが澤村伊智さんの『ココノエ南新町店の真実』
    ヨシナガさんのセリフ
    「電気バナナが〜〜〜すだ……すだま、さき」
    は、たぶん10年は忘れない。

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    2025年04月05日
  • やまのめの六人

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    「火喰鳥を、喰う」よりさらに面白かったです。
    後味は悪くなし。それが良かった。
    相関図書いてたので、予想が当たる部分もあり嬉しかった。
    火喰鳥と比べて、超常や怨念が抑えられ、生きている人の業や人そのものの怖さがフォーカスされてたのが好きです。

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    2025年03月23日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    面白かったのもあれば、読みづらくてとばしてしまった作品もありました。
    一穂ミチさんの「にえたかどうだか」はこの作者の作品のどれからも感じる「暗闇の中に瞬く光」感があって心に残りました。茉莉さんでシリーズ化してほしいかも。
    モキュメンタリー「ニンゲン柱」視点が変わると…もう一度読み直しました。
    小野不由美さんの「営繕かるかや」シリーズ、前から気になっていたのでこれを機に読んでみようと思いました。

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    2025年03月11日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラーアンソロジー

    錚々たる作家陣のお話が読めます

    澤村伊智先生の「ココノエ南新町町店の真実」
    一人称の語り口で進むお話。登場人物を通して見ること、またその人物の心情変化からじわじわ恐怖を感じることができます。
    語り部の変化についてもこわっとなれるお話。読み応えあり。

    小野不由美先生の「風来たりて」は、自宅で起こる怪異。話の骨子としてはとても分かりやすい、古くからよくあるのパターンのお話ですが、やはり怖い描写がとても良いです。怖いです。
    書籍化もされている営繕かるかやの尾端さんが出てきてくれます!

    タイプの違う色々なお話が読める楽しみとともに、こちらで初めましての新しい作家さんとの出会

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    2025年02月15日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    6人の作家によるアンソロジー

    それも恐いよね と 感じるものから
    キャーッ こわい!! と叫びたくなるものまで、恐い時間を過ごしました

    ミチさんと不由美さんのは、ほんの少し「好き」が残りました

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    2025年02月06日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    「ココノエ南新町店の真実」「風来りて」「828の1」が面白かったです。どうやらやっぱりフェイクドキュメンタリーとかモキュメンタリーチックな地に足の着いた作品が自分が好きだと再認識できた次第。また、「828の1」は後半の怒涛の勢いと作品の根底にある哲学が凄まじく、そのようなパワーがある作品もすごく自分の琴線に触れていく。
    別のアンソロジーシリーズもぜひ読もうと思います。

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    2025年01月21日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    真綿で首を絞められるようにじわじわと物語に熱中する。そんなホラーで、読み応えがあった。病院の待合室で看護師さんに何回も名前を呼ばせてしまうほど夢中で読んだ一冊。

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    2025年01月08日
  • やまのめの六人

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    ネタバレ

     六人組が土砂崩れに巻き込まれとある屋敷に避難するもその家族から命を狙われ、逃げる途中で元は五人組だったことに気付き「じゃあ紛れ込んだものはいったい何なんだ?」と恐怖と疑念に占められていくというストーリーで、後ろ暗いところがある五人組のそれぞれの心情や『やまのめ』という怪異の不気味さが話のおどろおどろしさを引き立てていて最後まで気になって読み終えた。「これは結局人間の業が引き起こした惨劇か。」と思いきや…

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    2024年09月04日
  • やまのめの六人

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    面白かったんだけど、すごく面白かったんだけど、最後の章が蛇足というか、むしろあのラストで、ここまで引っ張ってきた勢い(←足元に溶けた鉄が沸々と熱を持ってでろろろ〜んと渦巻いてる感じ)が失速してしまった感じ‥がしたのは私だけか?
    いっそばーさんがラスボスでよかったんだけどなぁ。

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    2024年05月14日
  • やまのめの六人

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    前作がとても好きだったので読みました。
    相変わらず読みやすく、少しずつ疑問が解けてゆく展開で一気に読み進めてしまいました。

    理解しきれず、いくつか どういうことだったんだろう、という点は残りましたが、最後まで読み終えた直後は心の中で「うわーーー楽しかったーー!」と叫んでいました。

    明らかに奇妙で、現実にはあり得ないことが起こっているのに、なぜだか そんなことあるわけないじゃん と思わせないような空気、没入感があります。

    山と街の確執、虐げられた者の報復、そして人間のもつ恐ろしさ。
    普段口にすることはないような、でも潜在的に共感してしまうようなものが、物語の底にあるからかもしれませんね。

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    2024年01月11日
  • やまのめの六人

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    あっという間に読み終えた…展開が早くてテンポがいいのに加え、少しずつ真相?をチラ見してアピールしてくるのでページ読む手が止まりませんでした。辻褄が合ってるか?と問われるとうーんとなるのですが、落ちには満足、楽しめました。

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    2024年01月01日
  • 身から出た闇

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    ネタバレ

    角川ホラー文庫編集さんの勧めでホラー短編集を作っていこうとしてるその過程のお話。5つの短編(うち1編は、メールのやり取りという形式で作成途中の様子も提示)と、短編が仕上がった段階での編集さんとの都度のやり取りが載ってました。

    短編はそれぞれ色合いが違ってて面白い。
    ビーリアル的なお話も載ってて、おばちゃんの私には興味深かったです。怪異抜きにしても、なんか色々大変だなぁって、界隈外の私は思ってしまった。楽しさよりも圧の強さを感じたらもう終わりだよね辛。。

    ただ、合間に起こった編集さんの怪異がなんか微妙… それがこの本の骨格みたいなものだと思うんだけど、多分そうなったんだろうなぁって読者が想像

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    2025年12月14日
  • 身から出た闇

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    ネタバレ

    短編集と担当者との打ち合わせからなる物語。
    短編集が現実に影響を与えたのか、いや、現実の怪異が短編集を書かせたのか、多分後者だと思う。
    短編集はエレベーターの話と828-1がよかった。
    物語の終焉あたりにもう少しインパクトが欲しかった。

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    2025年12月13日
  • 火喰鳥を、喰う

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    おもしろくて、先も気になり、あっという間に読み進めることができた。読み終わったら、よく分からなかったという気持ちも拭いきれないが、なぜそんなことが起きたのかは理解できた。

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    2025年12月06日
  • 火喰鳥を、喰う

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    ネタバレ

    途中はどうなるのかと思いながら読み進めたが、ホラーかミステリーか微妙なところで、評価しづらい。
    明らかに怪しい人物のことも、早めに疑っているのに結局騙されているのもなんなんだろう、と思ってしまう。あとは、ヒロインである夕里子自身の意志があまりにも置いてけぼりになってしまっているような。
    好きな女性を自分のものにしたいという執着があるのは分かったが、同じだけ夕里子も主人公への離れ難いという気持ちがあったように思うので、舞台装置として設置されているヒロインが悲しかった。それならまだ、戦時中の人物の「生きたい」という気持ちの強さの方が納得がいったというか。
    というか、パラレルワールドの自分と対話する

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    2025年12月05日
  • 火喰鳥を、喰う

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    図書室。話題とあって、ホラー?とあって。
    少し前後関係が取りづらい文、キャラクターが立っているようで立っていない文。発想は面白い。

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    2025年12月03日
  • 火喰鳥を、喰う

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    ネタバレ

    思ったよりグロテスクで気持ち悪い。貞市が生き延びた世界線に変わっていくのがホラーだった。「籠り」という物に憑く想いみたいなのも怖いし言霊的なのも怖い。結局気持ちの弱さで最後は負けた感。スピード感はすごいです。

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    2025年12月02日
  • 身から出た闇

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    ホラー作家の書く短編が
    編集者の日常とリンクして侵食していく
    今流行りのモキュメンタリー風ホラー
    一つ一つの短編がしっかりしてます

    私はエレベーターの話が怖かった
    あの昔のタイプの窓がついている
    古いマンションのエレベーター苦手です
    何かガラスに反射して写ったり
    過ぎ去ったフロアに何か得体の知れないものがいるんじゃないかと思ってしまいます
    霊感ゼロなので何も見たことないんですが
    絶対ガラスの方見ない方にしています

    ただ、あまり心には残らないかなぁ
    ちょっと消化不良なお話もあったので、、
    角川ホラー文庫に対するリスペクトは感じました

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    2025年11月30日
  • 蜘蛛の牢より落つるもの

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    ネタバレ

    『火喰鳥を、喰う』で得たいの知れなさとふてぶてしい傲慢さを披露していた北斗総一郎の前日譚。
    『火喰鳥』では好印象が持てない人物だったが、このキャンプ場で起きた集団生き埋め死事件の真相にぐいぐい迫り、鮮やかに解き明かす彼はなんと頼もしいことか。同一人物の中に棲む光と影の部分が二つの作品で読めて興味深い。
    伝説の比丘尼の怨霊も絡み、ホラーとして決着するのかミステリーとして解決するのか最後の最後までハラハラする。
    複雑な世界観に驚かされた『火喰鳥』と比べるとストーリーは明快で読みやすく、自分はこっちが好みかな。

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    2025年11月30日
  • 火喰鳥を、喰う

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    読後、なんとも言えない余韻が残る、読み始めて直ぐに物語の着地点が全く見えなくなる、独特の世界観は感じながらも、忍び寄る怪異やこれが人の悪意なのか情報は増えてくるが全く繋がらない、霧の中を歩いているような手応えがなく、少しイライラしながらも何処か惹かれていく、後半に入れば先が気になりドンドン読み進めていく、最期の最期まで答えははぐらかされ、読後の印象は何ともスッキリしたとは言えない想い!
    しかし、これはこれで有りだと思う!率直な気持ちシーンによってはホラーの色も強いが、ミステリーではあるのだろう、◯◯レ◯ワールドという楽しみ方が出来るとすれば、非常に面白い物語であった。

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    2025年11月23日