作品一覧

  • 蜘蛛の牢より落つるもの
    4.2
    1巻924円 (税込)
    21年前、長野県で起きた集団生き埋め死事件。生き残りの証言によれば、彼らは自ら掘った穴に順番に生き埋めとなっており、それを指示した謎の女がいたらしい。フリーライターの指谷が取材に乗り出すが、話を聞いていくうちに、謎の女は伝説にある、比丘尼の怨霊ではないかという疑惑も持ち上がる。関係者が不審な死を遂げる中、指谷は大学時代の後輩・北斗総一郎と事件の解明に挑む。これは比丘尼の祟りか、冷酷な殺人か?
  • 身から出た闇
    3.8
    1巻902円 (税込)
    これは私が、角川ホラー文庫編集部から依頼を受けた連作短編集です。駆け出しの私に依頼が来るだけありがたく、最初は喜んで引き受けた作品でした。しかし、短編を提出するごとに、担当編集の休職が発生している以上、これを刊行するという編集部の判断が、正しいのか分かりません。 ※このあらすじは、原浩氏の強硬な主張により、挿入されたものです。編集部の意図とは相違があります。本作は、あなたが望んでいる作品です。
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー
    3.8
    1巻902円 (税込)
    「考えうる、最大級の恐怖を」。 たったひとつのテーマのもとに、日本ホラー界の“最恐”執筆陣が集結した。 澤村伊智×霊能& モキュメンタリー風ホラー、 阿泉来堂×村に伝わる「ニンゲン柱」の災厄、 鈴木光司×幕開けとなる新「リング」サーガ、 原浩×おぞましき「828の1」という数字の謎、 一穂ミチ×団地に忍び込んだ戦慄怪奇現象、 小野不由美×営繕屋・尾端が遭遇する哀しき怪異――。 全編書き下ろしで贈る、至高のアンソロジー!
  • やまのめの六人
    3.6
    1巻858円 (税込)
    嵐の夜、「ある仕事」を終えた男たちを乗せて一台の乗用車が疾走していた。峠に差し掛かった時、土砂崩れに巻き込まれて車は横転。仲間の一人は命を落とし、なんとか生還した五人は、雨をしのごうと付近の屋敷に逃げ込む。しかしそこは不気味な老婆が支配する恐ろしい館だった。拘束された五人は館からの脱出を試みるが、いつのまにか仲間の中に「化け物」が紛れ込んでいるとわかり……。 怪異の正体を見抜き、恐怖の館から脱出せよ!横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作家が放つ、新たなる恐怖と謎。
  • 火喰鳥を、喰う
    完結
    -
    全1巻792円 (税込)
    信州で暮らす久喜雄司のもとに届けられた、死者の日記。 それは太平洋戦争末期に戦死した雄司の大伯父・久喜貞市の遺品で、そこには異様なほどの生への執着が記されていた。 その日を境に、墓石の損壊、祖父の失踪など雄司の周辺で不可解な出来事が起こり始め、雄司は妻の夕里子とともに超常現象の専門家・北斗総一郎を頼ることにするが……。
  • 火喰鳥を、喰う
    3.8
    1巻792円 (税込)
    全ては「死者の日記」から始まった。これは“怪異”か、或いは“事件”か。 選考委員、激賞!令和初の大賞受賞作! 「恐怖と謎がしっかりと絡んでいる。ミステリ&ホラー大賞にふさわしい」――有栖川有栖氏 「謎への引きこみ方が見事。読了後は心地よい酩酊感に襲われました」――辻村深月氏 信州で暮らす久喜雄司に起きた二つの出来事。ひとつは久喜家代々の墓石が、何者かによって破壊されたこと。もうひとつは、死者の日記が届いたことだった。久喜家に届けられた日記は、太平洋戦争末期に戦死した雄司の大伯父・久喜貞市の遺品で、そこには異様なほどの生への執着が記されていた。そして日記が届いた日を境に、久喜家の周辺では不可解な出来事が起こり始める。貞市と共に従軍し戦後復員した藤村の家の消失、日記を発見した新聞記者の狂乱、雄司の祖父・保の失踪。さらに日記には、誰も書いた覚えのない文章が出現していた。「ヒクイドリヲクウ ビミナリ」雄司は妻の夕里子とともに超常現象に造詣のある北斗総一郎に頼ることにするが……。 ミステリ&ホラーが見事に融合した新鋭、衝撃のデビュー作。
  • 火喰鳥を、喰う【分冊版】 1
    無料あり
    -
    1~12巻0~88円 (税込)
    信州で暮らす久喜雄司のもとに届けられた、死者の日記。 それは太平洋戦争末期に戦死した雄司の大伯父・久喜貞市の遺品で、そこには異様なほどの生への執着が記されていた。 その日を境に、墓石の損壊、祖父の失踪など雄司の周辺で不可解な出来事が起こり始め、雄司は妻の夕里子とともに超常現象の専門家・北斗総一郎を頼ることにするが……。分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。

ユーザーレビュー

  • 火喰鳥を、喰う

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦の末期に戦死した大伯父の墓石や、
    手帳を巡る怪異と事件。
    どんどん歪んでいく日常が、これはミステリなのか、
    ホラーなのか、SFなのかと読後感もぐるぐるとして
    とても心にひっかき傷をつけられるような
    感覚になりました。火喰鳥につつかれたのかもしれません。

    1
    2025年11月02日
  • 火喰鳥を、喰う

    Posted by ブクログ

    ホラーなのかオカルトなのかSFなのか。
    その揺らいだ世界観を、複雑な構成に捩じ込んでるので、強引に感じる部分が多かった。
    強引なんだけど、「なんとか成立させる!」という執着を感じて、挑戦的で元気があって良かった。

    0
    2025年11月01日
  • 火喰鳥を、喰う

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これがデビュー作?
    そりゃ大賞とる。

    最後はある意味ショックだけど、あとから考えるとすべて納得できることばかり。
    そもそも主人公夫婦のなんだか血の通ってない感じの夫婦関係に疑問を抱いたのが最初でした。
    性格として執着がないと後から明かされますが、その持って生まれた性質と平和ボケした世代なので負けは確定ですよね。

    火喰鳥(または同僚の人肉)を食べて戦争を生き抜いた人と子供の事を守る母親には私を含めほとんどの人は勝てないのではないでしょうか。
    主人公の母親が巻き込まれていたら話は変わっていたかもしれないですがそこは北斗の策略ですかね。

    伏線を確認したいので、もう一度最初から読んでみようと思い

    0
    2025年10月21日
  • 蜘蛛の牢より落つるもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    続きが気になり、最後は一気に読んでしまいました。読んでだあと数日間は暗闇が怖くなります。いや、ほんとに日常に支障をきたしています。が、面白い。北斗総一郎が、ここから「火喰鳥」に繋がるのが不思議だなぁ。学生時代のお話とか読んでみたいですね。

    0
    2025年10月19日
  • 蜘蛛の牢より落つるもの

    Posted by ブクログ

    絶賛放映中の火喰い鳥を喰うの著者の作品だが、
    そこで登場する北斗総一郎の前日譚である今作。
    角川ホラー文庫から出ているためホラーだと思われがちなのと火喰い鳥の方では幻想的な世界観で行われるグロ展開が主な印象だろう。しかし今作は違う。完全なるミステリーである。ネタバレは控えたいのでまずは読んでほしい。前日譚なる蜘蛛の牢より落つるものを。
    これを読めば火喰い鳥を喰うがより楽しめるはずです。というかこれを読まないと北斗総一郎を理解できない。まずはこれを読むべきです!

    0
    2025年10月12日

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