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息子のカケルと二人暮らしの“チッチ”こと青田耕平は、デビュー以来10年「次にくる小説家」と言われてきた。だが、作品は売れず、次第にスランプに陥ってしまう。進まない執筆、妻の死の謎、複数の女性との恋愛……。ひとつの文学賞を巡る転機が、やがてカケルや恋人達との関係を劇的に変化させていく。物語を紡ぐ者の苦悩、恋、そして家族を描いた、切なく、でも温かい感動長篇。
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Posted by ブクログ
や、とてもいいお話でした!
★5つにプラスアルファしたいくらい。
本を書くこと、書き続けることの喜びと迷い、苦悩。
それは作家にとって、人生そのものの試練なのだろう。
作家の内面の葛藤とお構いなしに、小学校高学年の息子を持つやもめでもある主人公は、ご飯を作り、洗濯をし、眠い目をこすりながら授業参観にも出掛ける。
この、息子・カケルとの日常がていねいに描かれているのがとても良い。
それにからめて、カケルの母・亡き妻に対する、「君はどうして逝ってしまったのか」という喪失感とキリのない問いかけが、じんわりと染みわたってくる。
この後も幸せに暮らして欲しいなあ、と、青田耕平の明日を願ってやまないのでした。
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