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Posted by ブクログ 2015年12月15日
短編集、どれもたいへんよろしく、読んでるうちはそれが一番おもしろいと思ってたのに、最終的にはぜんぶおもしろい。
自由気ままに生きているような人をたくさんかいておいて、「なんでもかんでも自分の意志で選んで生きてこられたわけがないでしょう」って言うの、お前がゆうなやって怒りたくなるくらい大事な一冊になっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月05日
うまいしおもしろい。
長嶋有という作者は強烈なインパクトのある話を書くわけではないけれど、なんかあの作家すきなんだよね、と私の頭に必ず浮かぶ。
この短篇集はそんな作者の長所が盛り込まれている。
まず、説明が少ないところが好き。
情景描写だったり登場人物たちの輪郭からじわじわと話の核を攻めて...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月20日
好きな作家・長嶋有さんの作品、久々に読んだことのない作品を…と手に取った本作。
いやぁぁぁーーー、この作品めっちゃ素敵ですねーーー( ̄∇ ̄)
長嶋有さんは何作か読みましたけど、一番最初に読んだ「猛スピードで母は」を読んだときの衝動を思い出させてもらった気がしました…
そうそう、長嶋有さんの良さは...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月29日
長嶋有さんの作品、久々に読んだ。
一番印象的だったのは夜のあぐら。
大人になってからのほどほど距離感のある兄弟関係。父の体調悪化で、実家に来て初めて知る新たな父の愛人など、場面に入り込んでしまう描き方が素敵だ。
最後の三十歳も面白い。ピアノと関係のない仕事がいいと選んだパチンコ屋。そこでの出会い。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月06日
「タンノイのエジンバラ」「夜のあぐら」「バルセロナの印象」「三十歳」の4編収録した短編集。
大傑作、とはいかないまでもいずれも秀作揃い。
個人的には「三十歳」が一番好き。
長嶋有の小説は、情景が在り在りと目に浮かぶところがいい。
しかもその情景は何の変哲もない平凡な街だったり建物だったり部屋だった...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月30日
「夜のあぐら」の中に”定見が無い”という言葉が出てきます。なるほど、どの作品の主人公も定見が無く、周りに流されていく人々です。同じように”定見が無い”人を良く描く作家として川上弘美さんが居ます。
しかし、この二人の雰囲気は随分違います。川上さんの主人公達は行く先不明のボートに乗っているものの、周り...続きを読む
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