佐渡の三人

佐渡の三人

660円 (税込)

3pt

【羽田圭介さん激賞!】物書きの「私」は、ひきこもりの弟、古道具屋の父とともに佐渡への旅に出る。目的は、祖父母の隣家に住む「おばちゃん」の骨を、郷里の墓に納骨すること。ところが、骨壷をユニクロの袋に入れて運ぶくらい儀礼に構わぬ一族のこと、旅は最初から迷走気味で……。ちょっとズレた家族をしみじみ描いた快作。

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佐渡の三人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    長嶋有▶佐渡の三人(講談社文庫)2015

    自分はエッセイスト、おばあちゃんの指示で隣のおばちゃんのお骨を佐渡の墓に納骨する珍道中。弟とお父さんの三人旅。弟は引きこもりで祖父母の家に住み、祖父母はL 字形に寝たきりになっている。

    納骨の話が短編で4話で一冊。テーマというか、納骨があるから読者は登場

    0
    2022年08月25日

    Posted by ブクログ

    初めての文体。
    軽快だ!トカ、リズム感がイイ!トカいうのではない。
    優しく働きかけてくる感じ。
    "働きかけ"だから、頭も使わないと。
    そこがお気に入りかも。

    家族の在りかたは、その渦中にいる人でないとわからない。
    多かれ少なかれ、どの一家にも抱えているものはある。
    ただ、そこに

    0
    2018年12月09日

    Posted by ブクログ

    これ初めて読んだ時にはまだ長嶋有さんが女性って思ったんだよな、その後画像と共に解析してめちゃくちゃ衝撃ショックだった記憶があります。しばらくトラウマになってたんです。漫画評論家でもありコメンテーターの長嶋有さんはとても誠実で逆に好感度しかないから、今更ですが読んでいる。佐渡の三人の題名から始まってそ

    0
    2023年12月25日

    Posted by ブクログ

    祖父と祖母、その隣に住む大叔父と大叔母が相次いで亡くなり、孫の道子と家族、親族たちが、それぞれの遺骨をお墓のある佐渡まで納骨に行くというだけの話。
    たったそれだけ、3度の納骨という出来事だけでこれだけの作品が描けるのが本当にすごい。

    「焦らずたゆまずな」が口癖の祖母・みつこも、ヒネている時期が長か

    0
    2020年02月11日

    Posted by ブクログ

    これは割とつまらんぞな。次元大介の言葉を借りるなら、つまらんものを読んでしまった、ってやつだ。五衛門先生か。
    まぁ何がつまらんって、盛り上がりにかけるというか、なんかこう、もっとあるあろう、と。なんもないところにも煙を立たせる、みたいなみのもんた的な煽りが欲しかったわけですよ。
    とは言えこの話の中の

    0
    2019年04月02日

    Posted by ブクログ

    表題作と残りの3編はいずれも納骨や戒名をテーマに書かれているんですが、家族特有の軽口やジョークが散りばめられていて、重くはなかったです。

    0
    2017年03月06日

    Posted by ブクログ

    不謹慎なのに、クスッと笑える。
    読み進めるうちに「本作だと不謹慎だと思わなくていいんだ。悲しみをユーモアに混ぜるではなく同時になものにするというのは、なかなか奥が深い」と思いなるほどっと思った。
    ちょっと私には文章が読みずらかったけど、のんだか読んですっとした。

    0
    2016年11月29日

    Posted by ブクログ

    不謹慎だとピシャリと言われたら言い訳できないけれどそれでもじんわり心が緩んで「なんかいいやん」と思えてしまう。
    ヨツオ、ムツオ、ヤツオの名前がなかなか覚えられず苦労した。

    0
    2016年06月14日

    Posted by ブクログ

    ちょっとヘンな家族の納骨の旅をしみじみ描く連作小説。
    作家の「私」とひきこもりの弟、そして古道具屋の父が、親戚のおばちゃんの遺骨を郷里の佐渡へ納骨に行く。終始噛み合わない道中だが、そこはいつもの長嶋テイスト。意外とNHKの『ドキュメント72時間』で、この三人の話を聞いたら涙が出てきそう。

    0
    2016年03月07日

    Posted by ブクログ

    数年間に3度にわたる先祖の土地・佐渡への納骨の旅を描いた作品。
    納骨といえば哀しみや厳粛なイメージですが、そんな感じは全く無く。
    どこか世間からズレた家族が、何となく世間の風習を無視できずに、適当に、でもそれなりに真面目に納骨します。そこが何ともオカシクて。
    どうも半私小説という雰囲気です。身の回り

    0
    2016年05月15日

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