問いのない答え

問いのない答え

小説・文芸
850円 (税込)

4pt

会ったことはないのに、つながっている。
さまざまなひとたちをつなぐ、ささやかな絆。

何をしていましたか?
ツイッターに投げられた質問に思い思いの答えを返す人たち。
問いの全文が知らされるのは答えが出揃ってから――
小説家のネムオが震災後に始めたそんな言葉遊びが、
さまざまな男女の人生を丸くつないでゆく。
この著者にしか書けない、静かだけれど力強い長編小説。

解説=藤野可織

※この電子書籍は2013年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    問いのない答え
  • タイトルID
    :
    1466337
  • ページ数
    :
    336ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年11月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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問いのない答え のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    長嶋有はデティールを描くということについてはこだわりがあるのだろうと思うし、実際上手いと思う。本作は、そんな長嶋有の実力がいかんなく発揮されるとともに、震災後のツイッターという空間を介して、時代を写しとった一冊だと思う。ツイッターという空間でいろいろな人が他愛もなくおしゃべりをしている、そんな雰囲気がよく写しとられているだけではなくて、それが形式上も、登場人物の行動が切り取られてつながっていくさまに現れている。そんなつながりが心地よく、しかし、一方で、その背後には震災や秋葉原の殺人事件といった時代的な背景がある(別にそれが主題ということではなくそれも含めて切り取られている)。実のところ、ツイッターでの言葉遊びなんて、という思いもなくはないが、それでもやっぱり引き込まれて読んでしまったのは、長嶋有の描写の上手さがやっぱり大きい。

    0
    2019年01月05日

    Posted by ブクログ

    長嶋有はよく見てんなといつも思う。廊下に置いてある新品のティッシュはすこし湿気っているとか、へんな口癖の女子高生とか、言われるまで気づかないけど確かにそうなことが楽しい。視点が変わるのに行をあけないから戸惑うけど、ツイッターとかインターネットなんてそんな感じだもんね。慣れたら平気です。単行本で読んだ後にまた読みたいと思って読んだの。文庫、手元に置いといてまた読みたい。

    0
    2017年01月14日

    Posted by ブクログ

    22/10/15
    震災後にTwitterではじまった言葉遊び、謎かけを楽しむコミュニティの群像劇。コンセプトもエピソードもいいのだけど、もう少し登場人物を減らしたら読みやすかったんじゃないかな…この人誰だっけな、に気持ちを分断されがちでした

    0
    2022年10月15日

    Posted by ブクログ

    著者作品はすべて読んでるが、この本が発表したときは、Twitterの話ということでなぜか敬遠してしまい、今頃読んでみる。

    年数経って読んでみても、通信・デバイス関係の違い・古さは明らかでなんだけど、それでも今読んでみると、その時代にちゃんと人は考えていたなと分かる。
    しかし、今はどうなんだろう・・・とも思うけど。

    同じ時間軸の中に、多くの人が登場して混乱しながらも、それを巧みにつなげる著者のすごさに脱帽するのである。

    0
    2021年03月30日

    Posted by ブクログ

    好きな作家、西加奈子さんが推薦していたので読んでみた。群像っていうの?とにかく登場人物が多くて、そして違う人物のシーンへ変わる時の「一息」みたいなものが全く無くてすぐ変わる。だからところどころ「え?今は誰の話?」「また人変わった?」と混乱もしてしまう。登場人物をきちんと(?)把握するためにも片手間に読むのではなく、腰を据えて集中して読むのがおすすめです。

    「(○○だったら)なんと言いますか?」「(○○のとき)何をしたい?」などの質問の前半である(○○〜)部分を抜かして、「なんと言いますか?」「何をしたい?」と漠然とした質問をTwitterで投げかける。フォロアーたちは思い思いの答えを出していき、皆の答えが揃った頃、質問の前半が明かされるという言葉ゲーム。噛み合わない回答や妙に噛み合ってしまう回答が面白い。

    東日本大震災始め、秋葉原の無差別殺人など実際にあった出来事への各自の思いも書かれているのもあってリアリティのある小説です。

    0
    2020年09月25日

    Posted by ブクログ

    長嶋さんは言葉の感覚が敏感なのだろうなと思う。"積み重なる"SNSと"地続き"の自分たち、アイコンと自分の姿。
    半分世界観に浸かったくらいで読んだ、もっとのめり込めると思ってた。視点がくるくる変わり、(この人どんなひとだ?どのエピソードだっけ)と思ってたらおわっていた。笑
    私はSNSのアカウントをあまりリアルと連携させすぎたくない。いろんな使い方があるよね。端末上の自分とリアルの自分は別にしておきたい。「5つ星つけてよ」に続いてネット関連の本

    0
    2020年06月23日

    Posted by ブクログ

    (個人的に)長嶋有さんブーム再来のいま、読んでない作品を買ってきました。

    何気なく読んでて、「あれ?これってそれはなんでしょう、だ」。
    「ねたあとに」という小説に出てきたゲームで、おもしろそうと思っていたら、そう、確かに長嶋さんはツイッターでやっていた!!

    何を隠そうこの私も、たった1回だけそのツイッターでのゲームに参加したことがあったんです。
    たいしておもしろい回答も出来なかったのですが、その後どなたかにうまいこと解釈してもらったことだけ覚えています。
    そしてそのあとは、常連さんたちの仲の良さに、なんとなく気後れしてしまって離れてしまったのですが……。
    まさかあのツイッターでのゲームから、こんな話が書けてしまうなんて。
    私も本読みの端くれなので、何度か「自分でも書いてみたいなあ」と思ったこともあります。
    が、長嶋さんの小説を読むと、「こんな話は絶対に書けない……」と(書いてもないのに)筆を折ることになります。

    コロッコロと人物が変わるし、いっぱい出てくるのでえーと今は誰? この人は誰だっけ? 状態にはなりますが、それはそれでツイッターっぽい。

    0
    2017年01月05日

    Posted by ブクログ

    久々に。好き嫌いが分かれそう。
    というか、読んでいて、繋がっていくようなバラバラなような、で読みにくかった。

    Twitter大喜利?
    で絡んでいくという視点は、面白い。
    みんな、結局、関係ないようなお題を、自分に関係付けて答えているんだな。
    そういう意味で、自分を捨てきることはきっと、見えない世界でも出来ないのかな、と思う。

    離婚した友達に、本当の意味で共感できはしないのに、必要とされる分だけ慰めて、見送って、その間だけ流れる悲しい空気みたいなフワッとしたものを一緒に感じ取る。

    こんな関わり方は、心からの何かではないのだろうし、お互い暗黙のギブアンドテイクで成り立っているんだろう。
    でも、こんなものを求められているんだろう、こんなものを与えればいいんだろう、の中に生まれるフワッとした共感が私にもよくあることで。
    そんな真正面ではない、ごく普通の繋がりをしていく人々を、つまらないとは切ってしまえない不思議な作品だった。

    0
    2016年10月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何よりも加藤のことに思いを巡らせる。

    人物・場面の切り替え、人の交換可能性、については、してやられたり。

    0
    2018年01月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     5年前の東日本大震災後、あらゆる情報網が麻痺した際にTwitterが情報拡散や励ましの一躍を担ったことは記憶に新しい。逆に、無責任なツイート・リツイートの応酬が混乱を来したり、心ない言葉が飛び交ったりし、その使い方について議論が起こったこともあった。
     この物語では、Twitterの有用、あるいは短慮な使い方にフォーカスしていない。「何をしていましたか?」などの投げかけられた質問に思い思いの答えを返す大喜利のようなことをしている人々の群像劇である。中には震災の被災者もいるが、決して悲惨さは描かれていないし、和やかなタイムライン上では震災があったことすら触れられていない。まるで、日本中で叫ばれた「絆」というものの外側にいるみたい。
     物語中、登場人物が切り替わる部分でも段落が変わらない(これが読みにくかった!)。Twitterのタイムラインのように、無数の人々が「日常」を重ねている。同じ瞬間にラジオを聴く人がいて、同じ瞬間に別々の坂道を登っている人がいる。
     簡単に世界中に発信できるようになった「言葉」。秋葉原で事件を起こした犯人も、ネット上(Twitterではない)に自分の行動を事細かに記していたという。果たして、言葉の受け取り手がいれば、あの事件は起こったのだろうか。言葉のあり方について、今一度考える時期に来ているのかもしれない。

    0
    2017年09月28日

問いのない答え の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    問いのない答え
  • タイトルID
    :
    1466337
  • ページ数
    :
    336ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年11月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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