問いのない答え

問いのない答え

850円 (税込)

4pt

会ったことはないのに、つながっている。
さまざまなひとたちをつなぐ、ささやかな絆。

何をしていましたか?
ツイッターに投げられた質問に思い思いの答えを返す人たち。
問いの全文が知らされるのは答えが出揃ってから――
小説家のネムオが震災後に始めたそんな言葉遊びが、
さまざまな男女の人生を丸くつないでゆく。
この著者にしか書けない、静かだけれど力強い長編小説。

解説=藤野可織

※この電子書籍は2013年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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問いのない答え のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年01月05日

    長嶋有はデティールを描くということについてはこだわりがあるのだろうと思うし、実際上手いと思う。本作は、そんな長嶋有の実力がいかんなく発揮されるとともに、震災後のツイッターという空間を介して、時代を写しとった一冊だと思う。ツイッターという空間でいろいろな人が他愛もなくおしゃべりをしている、そんな雰囲気...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月14日

    長嶋有はよく見てんなといつも思う。廊下に置いてある新品のティッシュはすこし湿気っているとか、へんな口癖の女子高生とか、言われるまで気づかないけど確かにそうなことが楽しい。視点が変わるのに行をあけないから戸惑うけど、ツイッターとかインターネットなんてそんな感じだもんね。慣れたら平気です。単行本で読んだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月23日

    本町にあるtoo booksで購入した一冊。

    登場人物が短いスパンでコロコロと変わるため、この人誰だっけ?となる瞬間が何度もありすこし読みにくさを感じた。登場人物が変わった事に気付かないこともあったが、だんだん慣れて分かるようになると、切り替わり方が面白いと感じるようになった。今までに読んだことの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月15日

    22/10/15
    震災後にTwitterではじまった言葉遊び、謎かけを楽しむコミュニティの群像劇。コンセプトもエピソードもいいのだけど、もう少し登場人物を減らしたら読みやすかったんじゃないかな…この人誰だっけな、に気持ちを分断されがちでした

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    Posted by ブクログ 2021年03月30日

    著者作品はすべて読んでるが、この本が発表したときは、Twitterの話ということでなぜか敬遠してしまい、今頃読んでみる。

    年数経って読んでみても、通信・デバイス関係の違い・古さは明らかでなんだけど、それでも今読んでみると、その時代にちゃんと人は考えていたなと分かる。
    しかし、今はどうなんだろう・・...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月25日

    好きな作家、西加奈子さんが推薦していたので読んでみた。群像っていうの?とにかく登場人物が多くて、そして違う人物のシーンへ変わる時の「一息」みたいなものが全く無くてすぐ変わる。だからところどころ「え?今は誰の話?」「また人変わった?」と混乱もしてしまう。登場人物をきちんと(?)把握するためにも片手間に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月23日

    長嶋さんは言葉の感覚が敏感なのだろうなと思う。"積み重なる"SNSと"地続き"の自分たち、アイコンと自分の姿。
    半分世界観に浸かったくらいで読んだ、もっとのめり込めると思ってた。視点がくるくる変わり、(この人どんなひとだ?どのエピソードだっけ)と思ってたらおわ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月05日

    (個人的に)長嶋有さんブーム再来のいま、読んでない作品を買ってきました。

    何気なく読んでて、「あれ?これってそれはなんでしょう、だ」。
    「ねたあとに」という小説に出てきたゲームで、おもしろそうと思っていたら、そう、確かに長嶋さんはツイッターでやっていた!!

    何を隠そうこの私も、たった1回だけその...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年01月29日

    何よりも加藤のことに思いを巡らせる。

    人物・場面の切り替え、人の交換可能性、については、してやられたり。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年09月28日

     5年前の東日本大震災後、あらゆる情報網が麻痺した際にTwitterが情報拡散や励ましの一躍を担ったことは記憶に新しい。逆に、無責任なツイート・リツイートの応酬が混乱を来したり、心ない言葉が飛び交ったりし、その使い方について議論が起こったこともあった。
     この物語では、Twitterの有用、あるいは...続きを読む

    0

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