僕たちの保存

僕たちの保存

1,800円 (税込)

9pt

メモリ16KBの青春がよみがえる。サブカル満載、大人のロードノベル

語り手“ゲンさん”「胃袋だけは十年前と同じで老けてないのかな」
年上の友人・武上さん「クラウドってのは、なんなの。なんか、たまに聞くけど」
その引きこもりの甥シンスケ「昭和のオタクは、足だけは丈夫なんです」
人気漫画家の亀谷さん「すごくいい話ですね」

――新幹線、自転車、バス、テスラに乗って、おかしな一行は旅に出る。

震災被害者の形見のMSXパソコンが過去と現在をつなぎ、思いもよらぬ光が未来を照らす。
イーロン・マスクやホリエモンにはならなかった、あのとき無数にいた「僕たち」の物語。

千葉雅也氏推薦!
「何かが残る。残らないものもある。忘れられたものが回帰する。歴史とは、「どのように保存するかの歴史」だとも言えるし、文学もそのメディアのひとつだ。長嶋有の新作は、情報とモノの置き場が劇的に変わっていったこの約半世紀、すなわち「パソコン以後の世界」の本質を、静かに描き出そうとする。」

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僕たちの保存 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    アナログ世代にはわかりずらいかも知れない内容だけれど、長嶋有先生の芯は私もやっぱり同じなのかも!と思わずにいられない。

    あらゆる場面での言葉の選び方、感情表現の仕方が丁寧でこちらも丁寧に読み込んでしまう。連作短編集なのかも、という形を取ってはいるけれど全て繋がっていることに意味があり、登場人物たち

    0
    2024年10月23日

    Posted by ブクログ

    読み始めはサクサク読めるライトノベルのような印象だったが、「パソコンをやる」のくだりから、俄然面白みが増してきたように思われた。中心人物の中年男性のモノローグは、著者の鋭敏な知覚と観察眼を感じさせ、彼の表現のユニークさとユーモラスな側面を際立たせる。変哲のない日常の流れの中に、ところどころに突然挿入

    0
    2024年10月19日

    Posted by ブクログ

    パソコン黎明期にパソコンオタクしてた人たちの話。ファミコン派、パソコン派がいたっていうのがなんか不思議。私の分かる50歳は神谷浩史くらいであの世代の若い頃って確かに全然想像できないから、なんか良かった。

    0
    2025年05月07日

    Posted by ブクログ

    ニッチすぎて読んでみて、と他の人にオススメはできないけど、とても好きな本。相変わらず固有名詞がたくさん出てきて、私信を読んでいるような気分になる。私、何を読んでいるんだろうなーとぼんやり見失いそうになりそうなとこに後半ハッとするような展開があって静かに感動したりと、メリハリのある作品。

    0
    2024年12月19日

    Posted by ブクログ

    長嶋有が、またまた特定の世代にしか響かない間口の狭い小説を書いたなー、と同世代としては嬉しくなってしまう。MSXパソコンなんて、何十年ぶりかに思い出したぞ。

    でも、決してそれだけでなく、新幹線の切符を忘れてギリギリ間に合う件りや、狛江のコミュニティバスの描写や、刀剣を担いでチャリで都庁に向かう場面

    0
    2024年12月17日

    Posted by ブクログ

    爽やかな読後感だった、の様に表す事が少し憚られるが…、私がその様に(爽やかだったと)感じるのは、自分が概ね主人公と同世代で、就いた職種こそ違えど時代ごとの同じ様なモノ、コト、に興味を持ち、同好の士と集い、語らい、…という経験を経て来ているからであろう…

    私が「憚られる」と書いたのは、主人公とその周

    0
    2024年11月27日

    Posted by ブクログ

    面白かった~。
    語られる”モノ”が世代的にツボなのは間違いないのだが、いちいち、納得感あるセンテンスが沢山ありました。(長嶋さんはボクより8歳下なのですが、まるで同じ世代を生きてきたかのような錯覚。。)

    あいにくMSXパソコンは使ってなかったけど、最初に買ったマックはLC630だったし。。。

    0
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    非日常な出来事がいくつもでてくるのに、なぜか淡々とお話は進む。

    新旧織り交ぜたブルボン小林寄りの話も興味深く、テスラまで網羅しているとは、なかなかに勉強になった(笑)

    著者らしい作品、なんだか心が和み、休まったのでした。

    0
    2024年10月30日

    Posted by ブクログ

    あの時代の空気感を書いた小説なのかと思ってたら、舞台は現代で、あの時代を懐かしむような感じの内容の大人のロードノベル。

    0
    2025年04月15日

    Posted by ブクログ

    なんだか知らないうちに最後まで読み終わってしまった。医者の息子のひこきもりのシンスケさんが印象的。パソコンの話はよくわかりませんでした。

    0
    2025年02月23日

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